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成功の秘訣
失敗しないFC加盟の選択法
 FC選びの成功法則(2)経営資源を把握する
前回は、FC加盟検討の際に最初にやるべきことは「事業目的の明確化」である、とお伝えしました。見方を変えれば、フランチャイズ加盟することは「成功までの苦労や時間を買う」感覚に近く、そのゴールイメージ、つまり「成功の姿」を加盟者が明確に意識できていなければ、いかなる事業も中途半端になってしまうでしょう。
もっと言えば「このFC加盟によって何を得ようとしているか」、つまり会社の利益の源泉となる「ヒト」「モノ」「カネ」「ノウハウ」といった「経営資源」のどの部分を得ようとしているか、それが事業目的達成のためのステップになりえるか、を確認するところから始めるべきだと思います。
「『成功の姿』のイメージはあるが、何から手をつけたらよいか分からない」という段階が、失敗しないFC加盟選択に具体的に着手するスタート段階です。そこで今回は「経営資源を把握する」ということをお伝えしたいと思います。

ご存知のとおり「ヒト」「モノ」「カネ」「ノウハウ」といった経営資源は、会社の利益を生む源泉となります。経営者はこれら経営資源を「最大化」し「最適配分」することが仕事になります。
起業や新規事業において「事業目的」とは「成功の姿」のことですが、もっと生々しくいうと「どれだけの経営資源を保有していて、有効に活用しているか」だと思います。実はフランチャイズに加盟する、という選択は、目先の売上、利益を獲得するだけでなく「経営資源を効率的に獲得する方法」でもあります。
事業目的に照らして、自社はどの経営資源が足りないかをしっかりと把握し、不足を充足させるために、どのようなフランチャイズに取り組むか、ということが、加盟検討の最初の段階となります。それを一つづつ解説いたします。
経営資源

「ヒト」:人材の数、人材の質に課題を感じている
「誰でも知ってる有名チェーン」と「1店舗しかない店舗」と比べて、就職希望者数の大多数は前者になるでしょう。またフランチャイズは「人材育成」について力を注いでおり、開業前研修はもちろん、その後のスタッフ教育にも、多くの時間とコストを割きます。FC加盟によって得られる教育研修の機能を有効活用するのは、賢い考え方です。

「モノ」:店舗物件などの不動産を増やしていきたい
「店舗ビジネスをどんどん展開していきたい」と考えたら、「物件」についての知識・情報を得る努力をしなければいけません。「業態・FC選び」より「物件選び」を優先することを念頭に取り組んでいる企業もあるほどです。不動産業者やデベロッパーから提供される、レアな物件情報は、通常、個人店の手元に届く前に、取引先として安心なチェーン店に流通します。まだ誰の手にも渡っていない優良物件情報を得るには、FC加盟は最良な手段なのです。

「カネ」:売上、利益、現金を増やしていきたい
ビジネスは儲けなければなりません。売上を増やすのは、高いブランド力・業態力・商品力で新規顧客を獲得し、高い接客力でリピートさせていくことの積み上げです。利益を増やしていくには、管理可能な経費の大部分である「原価率」「人件費率」を低減させる仕組みが必要です。売上、利益を最大化する努力の結果、現金を増やしていくことができます。また、資金調達についても、個人店としてよりは、すでに実績のあるFCのほうが有利です。借入のリスク<事業のリターン、の式が成り立つと確信できるFCなら、躊躇無く借入をして、ビジネスに投資していきましょう。

「ノウハウ」:店舗運営ノウハウ、FCビジネスノウハウを得たい
起業や新規事業において「経験」は大きな財産です。経験がないと、常に考えたり、試行錯誤を繰り返す、無駄な時間が発生します。しかし、経験をカバーするために、すでに成功を収めた経験者、すなわちFC本部から「ノウハウを買う」ことができます。「落ちなくてもよい落とし穴」にわざわざ落ちるようなことをせず、経験者の方法に習い、店舗運営をすることは賢い選択です。また、将来FC本部展開を目指す方も「FC加盟店経験」なくして、FCビジネス展開は苦難を強いられるでしょう。実は多くのFC本部が「FC加盟経験がある」という事実を頭に入れておくべきです。

このような経営資源を獲得する上で、どのFCが自社の不足を充足させられるか?という点からも加盟検討をしていきましょう。加えて、FC加盟には「信用」という財産も手に入れることができます。
「信用」:ブランド力が欲しい、パートナーや人脈を増やしたい
中小企業と大企業。その大きな違いは「信用力」にある、と言われます。誰でも知っている、株式上場などでパブリックな会社になっているなどの「信用力」は、新規取引先を増やし、新規採用を増やし、資金調達もできる。その結果、業績を加速成長させています。
大手企業に負けない商品力、人材力を持っていても「信用力」が不足するがために、伸び悩んでいる中小企業に対し、チェーンブランドという「信用」を得ることができるフランチャイズビジネスの参入をお勧めするのは、ここに大きな利点があるからです。

こだわりを持って一からブランドを立ち上げて、市場から信用を得るまでの「ビジネス導入期」の苦労は並大抵ではありません。反面、「すでにある信用力」をFC加盟によって得ることで、導入期を難なくクリアーしていった上で、新しいチャレンジをしていくのとどちらが賢い選択でしょうか。

さらに、ブランド力があれば、ビジネスパートナーという人脈構築が容易に行えます。言うまでも無く、人脈は大きな財産です。最大のビジネスパートナーとなるFC本部を選び、信用あるブランドを得れば、中小企業経営の大きな飛躍のチャンスになることは間違いありません。

中小企業の「やる気」と「能力」を合理的に発揮できる仕組みがフランチャイズシステムなのです。
山口晃二(やまぐち・こうじ)
株式会社フランチャイズタイムズ・ジャパン代表取締役
アメリカ最大手のFC業界誌の日本版を展開。事業意欲ある経営者に対し、最適なFC情報の提供と出店サポートを行なうことで、加速的な事業成長戦略を提案、支援する。
※フランチャイズタイムズ http://fctimes.jp

失敗しないFC加盟の選択法 Vol.1 | 失敗しないFC加盟の選択法 Vol.3

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