【徹底紹介】コインランドリーのフランチャイズを始めるのに必要な準備とは? 場所が決め手?

最終更新日:2019年08月16日

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街を歩いたり、車で走っているとよく目にするのが「コインラインドリー」です。無人店舗に大量の洗濯機や乾燥機が置かれているコインランドリーですが、実はフランチャイズビジネスが多いということはご存知でしょうか?

現在、家庭の洗濯機の普及率は99%と言われています。それでもコインランドリーはなくなるどころか、増加傾向にあります。では誰が利用しているのでしょうか?

実は30代〜40代の女性なのです。花粉症やPM2.5などの影響で、自宅で洗濯物が干せないという人や、共働きで家事の時間を短縮したいという人が多く利用しています。これから少子高齢化が進み、共働きの家庭が増えることを考えると、さらに需要は高まるでしょう。

そこでこの記事では、コインランドリー経営のメリットやデメリット、そして必要な資格や許可関連などについて解説していきます。コインランドリーで独立開業をしたいと考えている方は参考にしてください。

開業資金|目次

1 コインランドリー経営の魅力とは?

 1-1 高い収益性が見込める
 1-2 安定した利益が見込める
 1-3 時間を有効に使える

2 コインランドリーの開業資金はどれくらい?

 2-1 コインランドリーの開業にかかる資金

3 コインランドリー開業に必要な免許・資格は?

 3-1 コインランドリー開業までの流れ
 3-2 コインランドリーの施設基準とは?

4 近隣の住民に愛されるコインランドリーとは?

5 実際にコインランドリーを経営するには?

 5-1 ゼロから自分でコインランドリーを経営する
 5-2 フランチャイズでコインランドリーを経営する

6 まとめ

1 コインランドリー経営の魅力とは?

近年人気となっているコインランドリー経営。いったいどんなメリットがあるのでしょうか。その魅力について考察します。

1-1 高い収益性が見込める

基本的に、コインランドリーは無人店舗です。そのため、人件費がかかりません。ビジネスにおいて、必要経費の大半を占める人件費がかからないということは、大きなメリットです。

また、ランニングコストが低いことも魅力のひとつ。仮に、自分が所有する土地やテナントで営業をする場合は、必要経費は水道・電気・ガスといった光熱費と、洗剤や柔軟剤などの仕入れにかかる費用のみとなります。支出が少ないため粗利が高く、利益が生み出しやすいビジネスです。粗利率は約70%と言われています。

コインランドリーという業態の特性上、在庫を抱える必要がないということもメリット。つまり、一度開店してしまえば高い利益が生み出せるのです。

1-2 安定した利益が見込める

収入が安定する理由のひとつとして、現金収入がメインであることが挙げられます。コインランドリーは、硬貨やプリペイドカードなどの現金支払いがメインとなっているため、代金未回収のリスクが少なく、確実に現金収入を得ることができます。特に、近年増えているプリペイドカード支払いは、代金前払いシステムのため、事前に回収ができるという大きなメリットが生まれます。

また、将来的にも需要が上がると予想されている点も見逃せません。共働き家庭の増加や、アレルギー対策などにより、コインランドリーの需要が高まることを考えると、末長く続けられるビジネスと言えます。洗濯という日常生活に欠かせない行為のため、景気に左右されにくいということもポイントです。

1-3 時間を有効に使える

コインランドリーは、基本的に無人経営となります。そのため、オーナーは定期的な店舗見回りや集金、掃除、洗剤などの補充となります。店舗に常駐する必要がないため、コインランドリー業務にかける時間は最小限で済み、時間を有効活用できます。

メインの事業のサイドビジネスとして行うのにも適していますし、使っていない土地やテナントを有効活用するのにも向いています。

2 コインランドリーの開業資金はどれくらい?

コインランドリーの開業には、どれくらいの資金が必要になるのでしょうか。具体的な例をもとに検証します。

2-1 コインランドリーの開業にかかる資金

どんなビジネスでも、事業を始めるにあたっては開業資金が必要となります。店舗のほか、洗濯機や乾燥機といった機器が必要なコインランドリーは、どのくらいの開業資金がかかるのでしょうか? 店舗面積別に見てみましょう。

●店舗面積10〜15坪の場合
主に住宅街などにあるコインランドリーです。店舗面積は小規模コンビニなどと同等と考えるとわかりやすいでしょう。

機器代(洗濯機3〜4台、乾燥機7〜8台) 約1300万円
内装工事 約700万円
合計 約2000万円

●店舗面積50坪の場合
こちらはロードサイドなどにある大型のコインランドリーです。駐車場付きのコンビニを想像するといいでしょう。実際、コンビニ跡地をそのままコインランドリーとして利用することもあります。

機器代(洗濯機7〜8台、乾燥機10台) 約2200万円
内装工事 約800万円
合計 約3000万円

いずれも、物件取得費は含まれません。自己所有の土地や建物の場合は上記の初期投資となりますが、店舗を取得する場合は、さらに数百万円+毎月の家賃が必要となります。

いずれにしても、小売店などに比べるとやや初期費用は高い印象です。しかし、一度初期投資をしてしまえば、ランニングコストがかからないのが、コインランドリーの特徴です。

3 コインランドリー開業に必要な免許・資格は?

コインランドリーを開業するにあたっては、特別な免許や資格は必要ありません。必要なのは、「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」となります。開業までの流れについて解説しましょう。

3-1 コインランドリー開業までの流れ

コインランドリーの開業までの流れは以下の通りです。

1.保健所に「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」を提出
まずは、地元の保健所の担当部署に「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」を提出します。用紙は保健所でもらえるほか、インターネット上からダウンロードできる市町村もあるので、調べてみましょう。地域によっては、「衛生管理責任者」や「有機溶剤管理責任者」などの欄がありますが、これらは資格が必要というわけではないので、オーナーの名前を記入しておけばいいでしょう。なお、コインランドリーの近隣に住んでいる人が担当することが望ましいとされていますので、注意しましょう。このほか、営業施設の概要などが必要になりますので、必要書類に記入して提出します。

2.「検査済証」の交付
保険職員が店舗に検査に訪れるため、書類提出時に検査日時の相談をします。そして、指定した日時に保険職員の検査が行われ、「検査済証」が交付されます。

基本的には上記のような流れでコインランドリーは開業できます。特別な免許や資格は必要ないため、比較的容易に開業できる部類です。書類を不備なく記入し、店舗がきちんと整備しておけば、問題ないでしょう。

3-2 コインランドリーの施設基準とは?

コインランドリーは無人営業が基本。そのため、各自治体が施設基準を設けていることがほとんどです。この施設基準が満たせていないと、営業許可がおりません。

施設基準は保健所ごとに異なりますが、大まかに以下のような基準となります。

壁、ガラス戸、板戸などにより外部と区分され、外部から見通しが容易な構造であること
採光や照明、換気が十分に行える構造であること
床面および腰張りは不浸透性材料が使用されており、排水のための適切な勾配および排水溝を有していること

などとなります。これらは素人ではわからないかもしれませんので、店舗の内装などを行うときに設計士と相談するのがいいでしょう。

なお、近年はカフェやコンビニなどと併設されているコインランドリーもありますが、基準は変わりません。それぞれの基準をクリアして、初めて営業が許可されます。

4 近隣の住民に愛されるコインランドリーとは?

コインランドリーは、近隣住民がリピーターとなってくれることが最大のポイントです。ただ洗濯や乾燥ができるというだけでもある程度は利用者は増えますが、それ以上に長期的に利用してもらえるコインランドリーにするために、最近ではプラスアルファの要素を加えたコインランドリーが増えています。いくつかご紹介しましょう。

●コインランドリー × カフェ
最近増えているのが、コインランドリーの隣にカフェが併設されている店舗。コインランドリーの待ち時間にカフェで一息しながら読書をしたりちょっとした仕事をするというのは、時間を有効活用できて実用的です。

●コインランドリー × アクアリウム
コインランドリー内に大型の水槽を置いて、洗濯の時間をリラックスタイムに変えようというもの。水槽で泳ぐ魚が見たいという理由で、利用客が増えそうです。

●コインランドリー × 地域コミュニティ
コインランドリーにカフェを併設しているだけでなく、そのカフェで洗濯に関するワークショップなどを開催。地域住人の交流の場として機能させることで、コインランドリーの存在をアピールできます、

アイデア次第で、コインランドリーの可能性は広がります。これらはコインランドリーが無人経営だからできることなのかもしれません。

5 実際にコインランドリーを経営するには?

これまでご紹介したように、コインランドリーは時間を有効に使え、長期にわたり安定した収入が得られるビジネスです。また、自分のアイデア次第でさまざまな展開ができるも魅力的です。

では、どうやってコインランドリーを開業すればいいのでしょうか。ここでは2つの方法を紹介します。

5-1 ゼロから自分でコインランドリーを経営する

コインランドリーをゼロから自分で経営しようとすると、以下のようなことを行わなければなりません。

・店舗の立地調査
・導入する洗濯機・乾燥機の検討
・店舗の設計
・洗剤や柔軟剤などの消耗品の仕入れ先選定

このほかにも、実際の店舗取得や機器業者との交渉、店舗のコンセプト作りや経営に関するノウハウも身に付ける必要があります。

ただし、店舗にまつわるすべてのことを自分で決められるという自由度の高さは魅力。自分が理想とするコインランドリーを実現したいという場合は、こちらの方法がいいでしょう。

5-2 フランチャイズでコインランドリーを経営する

もうひとつの方法が、フランチャイズ本部に加盟しての経営です。この場合、店舗の立地調査や商圏調査、経営計画などは本部が行ってくれます。そのほか、トラブルやクレーム対応を本部が請け負ってくれたり、他のフランチャイズ加盟店との情報交換などが行えるなど、さまざまなメリットが生まれます。

フランチャイズに加盟すると、主に以下のような支援が受けられます。

・店舗の立地条件調査。
・店舗の広告・宣伝
・経営ノウハウの研修・サポート
・開業資金の補助
・使用機器の選定・斡旋

このほかにも、経営に関する日々のサポートなどが受けられるので、副業として始めたいという未経験の方でも安心です。

一方、デメリットも存在します。それは「自由度の低さ」。個人経営と異なりチェーン展開となるため、本部のイメージに沿った店舗づくりが基本。自分の思い通りにできる部分は少なくなります。

また、毎月のロイヤリティが発生する点も注意が必要。これはフランチャイズ本部により異なりますが、売上に対して決まった利率を支払ったり、毎月固定の金額を支払うケースがほとんどです。

加えて、契約を解除する場合にも注意が必要。契約期間中に解約をすると、違約金が発生するケースがあります。ロイヤリティや火薬に際する違約金などは、加盟前にしっかりと確認しておく必要があります。

6 まとめ

この記事では、コインランドリーで独立開業をする方法と、メリット・デメリットについて解説しました。

コインランドリーは、幅広い層が長期にわたり利用する安定したビジネスです。また、無人経営のため人件費がかからないばかりでなく、自分の自由な時間が得られるというメリットがあります。

開業資金は小規模店舗で約2000万円から。駐車場付きのコンビニ跡地を改装してコインランドリーにするという方法もあります。

開業にあたっては「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」を、地域の保健所に提出する必要があります。ただし、特別な免許や資格は必要ありません。その代わり、各自治体ごとにコインランドリーに関する施設基準が設けられているので、それをクリアする必要があります。

近隣住民がターゲットとなるコインランドリーは、集客のためにプラスアルファの要素を持たせている店舗が増えているというお話もしました。ゆったりとした時間やコミュニティなどを提供することで、コインランドリーに付加価値が付き、さらに愛されるようになります。

コインランドリーの開業は、個人経営とフランチャイズの2種類の方法があります。自由度は高いものの、開業までにやるべきことが多い個人経営。一方、開業までの手厚いサポートが受けられるものの、店舗や運営に関する自由度が低いフランチャイズ。どちらを選ぶのかは、自分が理想とするコインランドリー像と照らし合わせて検討するといいでしょう。

公開日:2019年08月16日