便利屋フランチャイズの開業・運営に必要な資金とは

公開日:2020年05月29日

便利屋フランチャイズの費用は、自宅や1人で始められることから低資金で開業・経営ができます。ですが、加盟する本部や提供するサービスなどによって大きく変動することがあるので、しっかり確認しておくことが大事です。

そこで今回は、便利屋のフランチャイズを始めるために必要な加盟金や車両費、資機材費などの開業資金(初期費用)、材料費やロイヤリティなどの運営資金を詳しくご紹介。
便利屋フランチャイズでの独立・開業を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

便利屋フランチャイズ開業と運営に必要な資金の目安

便利屋フランチャイズ開業に必要な資金(初期費用)

便利屋フランチャイズに必要な運営資金

便利屋フランチャイズのキャッシュフローシミュレーション

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便利屋フランチャイズ開業と運営に必要な資金の目安

便利屋フランチャイズの開業に必要な資金の目安は、約390万円です。
この費用は、開業資金(初期費用)と運営資金3ヵ月分を合算した金額で、あくまで目安の一つです。
加盟金や研修費、ロイヤリティなどフランチャイズ本部によって異なりますが、資機材費や材料費などは提供するサービスによって変動します。

<開業資金(初期費用)の目安>

項目 金額
加盟金 80万円
車両費 50万円
資機材費 60万円
研修費 50万円
合計 240万円

<運営資金の目安 ※3ヵ月分用意した場合>

項目 金額
材料費 90万円
車両関連費
(ガソリン代・駐車場代など)
14.4万円
宣伝広告費 28.8万円
ロイヤリティ 15万円
合計 148.2万円

※売上が月間120万円ほどの店舗、オーナー1人経営と仮定し、各項目を計算しています。

以下で一つずつ項目を解説していきます。

便利屋フランチャイズ開業に必要な資金(初期費用)

便利屋フランチャイズの開業に必要な資金(初期費用)には、加盟金や車両費、資機材費などが挙げられます。
加盟金や研修費はフランチャイズ本部によって異なるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

加盟金

便利屋フランチャイズの開業に必要な加盟金は、80万円程度です。

ほとんどのフランチャイズ本部で加盟金が必要となりますが、10万円台で設定されているところもあり、低資金で加盟できるケースが多いです。

車両費

便利屋フランチャイズは出張型のビジネスなので、移動のための車両が必要です。

訪問先で掃除や家具の組み立て、草刈りなどさまざまなサービスを提供するための道具や消耗品なども載せるので、軽バンなどある程度大きさのある車両が好ましいでしょう。

新車・中古車、車種などによっても異なりますが、費用の目安は50万円くらい。もちろん、すでに車両を所有している場合には不要です。

資機材費

便利屋フランチャイズでは、サービスを行う際に必要な資機材を開業時に支払うケースが多いです。

どのようなサービスを提供するのかによっても異なりますが、60万円程度で見積もっておくと良いでしょう。

研修費

便利屋フランチャイズの開業の際に必要な研修費は、約50万円です。

3日程度の研修もあれば、8ヵ月じっくり行う研修など、費用だけでなく日数も本部によって異なります。

1人あたりの金額で設定されているところもあるので、従業員を雇う予定のある場合には注意が必要でしょう。

便利屋フランチャイズに必要な運営資金

便利屋フランチャイズに必要な運営資金は、主に以下の4つです。

  • 材料費
  • 車両関連費
  • 宣伝広告費
  • ロイヤリティ

便利屋フランチャイズは自宅かつ1人でも開業が可能なので、賃貸料や人件費などを抑えることができます。

材料費

便利屋フランチャイズの経営では、毎月材料費が発生します。

どのような依頼を受けるかによっても変動しますが、1ヵ月あたり売上の15~25%くらいが目安です。

運営資金のなかでも大きな割合を占める部分なので、開業前には十分に収支シミュレーションを行うことをおすすめします。

車両関連費(ガソリン代・駐車場代など)

車両が必要な便利屋フランチャイズでは、毎月ガソリン代や駐車場代などの車両関連費が発生します。

車の燃費やガソリン価格などによっても変動しますが、1ヵ月あたり売上の2~4%程度を考えておくと良いでしょう。

宣伝広告費

便利屋フランチャイズで安定した収入を得るには、継続的な集客が必要不可欠です。

CMやチラシ、ホームページ、SNSなど、どのような手段でどのくらいの頻度行うかにもよりますが、1ヵ月あたり売上の4~8%くらいが費用の目安になります。

ロイヤリティ

便利屋フランチャイズのロイヤリティは定額制が多く、1ヵ月あたり5万円程度かかります。

定額制の場合、売上が少ない月の支払いが負担になってしまう可能性があるので、不安のある方は売上変動制を採用しているフランチャイズ本部を検討してみるのも良いでしょう。

便利屋フランチャイズのキャッシュフローシミュレーション

創業30年以上の「町の便利屋さん ファミリー」の場合、キャッシュフローシミュレーションは以下の通りです。
(必ずしも当てはまるわけではないので、参考程度にしておいてください。)

今回は、1ヵ月あたりの売上高が約120万円、オーナー1人経営の店舗をモデルに算出しています。

  • 総粗利益高
    102万円
    =120万円(売上高)ー18万円(材料費)

  • 店利益
    69万円
    =102万円ー33万円(車両関連費や宣伝広告費、ロイヤリティなど)

便利屋フランチャイズでは、運営資金のなかで最も割合が大きい材料費をうまくコントロールすることができれば、より大きな利益を残すことができます。
また、提供できるサービスが多いまたは専門的であるほど、売上につなげやすいです。

受けられるサポートなどもフランチャイズ本部によって異なるので、費用だけに捉われることなくしっかり比較・検討し、最適なフランチャイズ本部を見つけてください。

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