加盟前必読!フランチャイズ加盟契約時の注意点

公開日:2016年02月27日

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フランチャイズ加盟契約時の注意点を紹介します。

「当たり前の事」と思うかもしれませんが、加盟契約時は契約書をしっかりと読み、分からない事はとことん分かるまで調べたり、人に聞いて理解することが重要です。

ただ、契約内容は多岐にわたり複雑に見えることが多いのも事実。

また、契約書に書かれていない事の中でも、事前にチェックすべき点をお伝えします。

目次

1. いざ加盟契約、でもその前に!

 1-1. 加盟契約書を読んで理解する

 1-2. 加盟契約時のチェックポイントの例

 1-3. フランチャイズ加盟契約のトラブル:お金編

 1-4. フランチャイズ加盟契約のトラブル:その他編

2. フランチャイズ加盟時に行う6つのこと

 2-1. 契約書をしっかり読み込むことが大事

 2-2. わからないことはどんどん人に聞く!

3. まとめ

1. いざ加盟契約、でもその前に!

人生の大きな分岐点、夢の実現まであと少し。

加盟契約書を手にするまでにも色々な悩みもあり、本部の担当者さんとも話す事も多かったはずです。

そのため、「今まで色々説明を聞いたし、フランチャイズ本部のことをよく知っている」と思う時期でもあるでしょう。

本部への信頼が大きければ大きいほど、盲目的になってしまう部分もでてきてしまいます。

ここで一度冷静になり、契約内容をしっかり理解し、改めて加盟についての懸念点はないかを確認しましょう。

「もう色々聞いて知っているから、後はなんとかなる。えいやー!」という姿勢では、あとあと後悔するようなことになってしまう可能性があります。

1-1. 加盟契約書を読んで理解する

フランチャイズ加盟の申し込みを終え、審査に合格すると加盟契約書を渡されるのが一般的な流れです。

ここで大切なのが、この加盟契約書にじっくりと目を通すことです。

内容に異論がなければサインをし、正式にフランチャイズ加盟契約が成立となります。

つまり、契約書にサインをすることは、全ての内容に同意したとみなされるため、加盟契約でも最も重要なタイミングです。

加盟契約書には「フランチャイズ本部がどのようなスタンスで加盟者と一緒に自社ブランドを発展させていくか」という事が記載されています。

フランチャイズ本部が加盟希望者に求める条件と、加盟希望者が希望するビジネスの進め方とが一致するかどうか、改めて確認しましょう。これを怠ると、後のトラブルの原因になります。

加盟契約書を読んだ上で、フランチャイズ本部が提示する条件と、あなたの希望する条件が合わない場合には、加盟契約書へのサインは見合わせることになります。

1-2. 加盟契約時のチェックポイントの例

加盟契約書を受け取り、サインをして正式に契約を交わすまでの期間は、フランチャイズに加盟すべきかどうかを決める大切な最終段階となります。

双方の間で誤解がないようにするためにも、加盟契約書の内容を100パーセント正しく理解しましょう。

また、契約書には書いてなくても、改めて確認すべきポイントもあるので、その例を紹介します。

■契約書に書かれていること

①ロイヤリティーについて

『ロイヤリティーは利益の〇〇パーセント』と明記されていても、その「利益」とはどのことを指すのか?を改めて確認しましょう。

廃棄ロスや棚卸しロスは原価に含まれるか?人件費などの営業費用を引いたあとの利益なのか?など、それぞれの定義を見直しましょう。

②売上補填について

『最低〇〇万円の収入保障』といったプランの場合、実際に支払われる条件や、保障内容について、もう一度確認しましょう。

■契約書だけでは分からないこと

①店舗の立地や商圏のもう一度確認をしましょう。

実際に開業する時間帯にどんな人がいるのか、どんなお店があるのか、曜日によって違いはあるのか、1日を通してみるとどんな人の流れがあるのか、などを今一度確認しましょう。開業後に振り返られるように、写真を撮って記録として残しておくのもおすすめです。

②本部から提示された収益予測の算出方法は明確だったか、確認をしましょう。

算出方法が提示されたら、経営者として自らその方法で収益予測を立ててみたり、季節変動などのリスクでどんな数字が変わるのか、シミュレーションを数パターン行ってみると良いです。

収益予測が絵に書いた餅となっていないか、自分の目で確かめましょう。

また、同業他店のフランチャイズとも比較をするために、本部担当者の説明を受けるなどして、情報得る事も有用です。

1-3. フランチャイズ加盟契約のトラブル:お金編

次に、契約書の内容を十分に理解していなかったことや、不明確な事をそのままにしてしまった場合におこる金銭トラブルの例を挙げます。

■金銭支払いのトラブル

①開店に至らなかった場合の加盟金

契約形態によっては、店舗となる物件が決まる前に加盟契約を締結する必要があり、加盟金の支払い義務が発生することがあります。

このような契約の場合、物件が決まらず長期間にわたって店舗が開店できない場合でも、支払った金銭が返還されないのが通常です。

②契約期間中の中途解約違約金

フランチャイズの経営理念の理解が足りていなかったり、思うような経営ができず「解約したい」と加盟者が考えても、すぐに解約できるとは限りません。

解約が成立したとしても、解約違約金が発生する場合がほとんどです。

フランチャイズ本部にとっては、フランチャイズチェーンを保持するためのリスクマネジメントの観点から設定されている条項ですが、その違約金の金額は本部によって様々です。

違約金の金額が決まっている本部もあれば、残りの契約期間から想定されるロイヤリティーの総額と定めている本部もあります。

理解していなかったために、「そんなの聞いていなかった」と、トラブルになるケースがあります。

1-4. フランチャイズ加盟契約のトラブル:その他編

直接的な金銭のトラブルではなくとも、起こる問題はあります。どんな問題が起こり得るのか事前に知っておきましょう。

▼その他のトラブル

①本部の経営ノウハウに類似した事業を始めた

経営者として運営していると、この本部のビジネスモデルやノウハウを使って類似した事業をしてみたい、と考える事があるかもしれません。

しかし、ほとんどのフランチャイズ本部はこういった行為を禁止しています。契約書の中の「競業避止義務」と言われる条項がそれにあたります。

フランチャイズ本部にとっては、自社で確立したノウハウの流出を防ぐために必要な条項です。

②近所に同じチェーンの店舗が開店した

近隣に同じチェーンの店舗が開店し、顧客の取り合いになってしまい、売上が落ちてしまった。ということも起こりえます。

フランチャイズ本部によっては、一定の領域の商圏や地域に出店できる店舗数を決めることで、加盟者の商圏を保護をしている場合もありますが、その条項を設けていない本部もあります。

こいったケースが起こりうる可能性や、今後の出店計画について、本部の担当者に今一度確認をしてみましょう。

2. フランチャイズ加盟時に行う6つのこと

よく内容を理解しないままに加盟契約書にサインをして、後になって「自分の条件とは合わなかった」「思い違いだったと」などと言ってもその主張は通りません。

法律用語も入るため、契約書の確認でも一苦労かと思いますが、加盟契約時に行って頂きたい6つの事がありますので、紹介します。

2-1. 契約書をしっかり読み込むことが大事

①最も重要なのは契約内容。絶対に全ての条項を読む

当たり前ですが、まずは契約書を隅々まで全て読みます。

ただ、一度で全て理解するのは難しいので、「ここが分からない」「こういう場合はどうなる?」など、疑問点・懸念点をメモしておきましょう。

②フランチャイズ本部事業者以外が発信している情報を読む

中小企業庁や公正取引委員会、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)などが信頼できる情報源になります。

注意事項やチェックリスト、トラブル事例などの情報もあるため、事前に確認をすることを強くおすすめします。

中小企業庁:フランチャイズ事業を始めるにあたって

公正取引委員会:フランチャイズ・システムと独占禁止法

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会:WEBサイト

2-2. わからないことはどんどん人に聞く!

自分で情報を調べ、それでも不明な所がある場合は、どんどん人に聞きましょう。

契約前の不安を解消して、気持ちよく契約をする近道になるはずです。

③本部担当に聞く

一番近くにいるプロはやはり本部の担当者です。不明な事はまず本部担当に聞きましょう。

④フランチャイズ経験者に聞く

フランチャイズのプロである本部担当者ですが、加盟金やロイヤリティーなどのお金をもらう側の立場でもあります。

「本当に大丈夫?」と疑問もでると思います。そんな時は、そのフランチャイズの先輩加盟者に話を聞くことが有効です。

自分で店舗に行って話をしてみるのも良いですし、本部担当の方に先輩加盟者を紹介してもらえるかどうか、聞いてみるのもよいでしょう。

⑤冷静になるために、家族など、身近の人の意見を聞く

自分に近い立場、つまり加盟判断する側の人にも話を聞きましょう。

今後、加盟者として経営・運営に携わる可能性のある家族や、自分の事をよく知っている身内に話を聞くことで、冷静な判断が出来るでしょう。

⑥加盟前に専門家の意見を聞く

フランチャイズについてはもちろんのこと、法律用語、違約金などの金銭が関わる事など、専門家にしかわからないことも多くあります。

フランチャイズ研究会に所属する方々をはじめ、弁護士、税理士、もしくは商工会議所の担当員という専門家がいますので、ぜひ相談・活用をしましょう。

フランチャイズ研究会:FCビジネス支援のプロ集団

3. まとめ

契約が成立した後で不平や不満を言っても、後の祭りとなってしまいます。

フランチャイズ加盟でスムーズに独立開業するためにも、契約を交わすときには細心の注意を払うようにしましょう。

受け取った契約書の中で、不明瞭な部分や理解できない内容があれば、納得がいくまで調べたり、本部担当者に詳細を確認したりしましょう。

最終的にフランチャイズ加盟契約を結ぶ前には、必ず家族や知人といった周囲の人の意見も聞くようにしましょう。

また、フランチャイズ研究会や商工会議所の担当員の方などの専門家からの視点も大変役に立つので、これらの人々にも相談してみることをおすすめします。

後悔のない、納得のフランチャイズ開業・経営の実現に向けて、加盟前にできる最善の行動をとることをおすすめします。