繁盛する店舗運営の秘訣(2)店長のFC(フランチャイズ)事業にかける熱い想い

公開日:2015年03月24日

最前線の現場で働かれる店長が、FC(フランチャイズ)事業に対して熱い想いを持っていなければ、当然、FC(フランチャイズ)店舗の売上は上がりませんし、繁盛店をつくりだすことはできません。事業にかける熱い想い。その度合いをいくつかの視点でチェックしてみてください。

記事提供:フランチャイズタイムズジャパン

目次

「FC(フランチャイズ)事業への想い」度合いチェックリスト

負のスパイラル

土谷 淳(つちや・じゅん)

「FC(フランチャイズ)事業への想い」度合いチェックリスト

  • (1) 会社の理念がいえる
  • (2) 会社の理念を自分の言葉でスタッフに伝えられる(共感してもらえる)
  • (3) 自分が働くFC(フランチャイズ)店舗の理念がある(会社の理念に沿ったもの)
  • (4) FC(フランチャイズ)店舗の理念をお客様・そこで働くスタッフに対して伝えられる(共感してもらえる)
  • (5) 自分が働くFC(フランチャイズ)店舗が成功した後、その後のFC(フランチャイズ)店舗展開などの発展的イメージを明確にもっている
  • (6) 自店舗のスタッフ1人1人の人材育成計画が明確になっている
  • (7) 3年後、自分がなりたい姿、マネージャーや独立などの姿を明確に周囲に伝えられる

いかがでしょうか。この7つの項目全てをチェックすることができましたか。

FC(フランチャイズ)で独立・起業・開業される際、店長のオペレーションスキルがどんなに高くても、フランチャイズ事業に対する信念、想いが明確でなければ、直面する課題・問題を解決することは不可能です。なぜならば、信念や想いがなければ、売上が上がらない理由、その他の直面する問題を自分に矢印を向けることなく、すぐに外部に求めてしまうからなのです。

会社の理念を理解し、自分なりのフランチャイズ店舗の理念、フランチャイズ店舗にかける想いを明確に持たない店長の場合、売上が伸びてこないとモチベーションが劇的に下がります。そしてその要因を必ずと言っていいほど、会社や周囲の環境の責任にします。

当然、その言葉をそこで働くスタッフの方は聞かれる訳です。それを聞かれたスタッフの方はどう思われるでしょうか。会社への不信感となります。するとその雰囲気をお客様が感じ取る訳です。まさに不信感という負のスパイラルに陥るわけです。実は、これが一番の問題なのです。

負のスパイラル

WILLCANがお手伝いさせて頂いているフランチャイズ店舗の業績は、現在すべての店舗で業績が改善しています。その理由は、現場で改善作業をする担当者(事実上の店長)が、この7つの視点に沿って、店舗が歩む方向性をオーナー様、現場にいる社員の皆様と共に明確にし、1人1人が自分のものとして誰にでも伝えられる状態になってから、改善活動を行っていくからなのです。

繁盛店は、そこに行くだけで何かが伝わってきます。そして想い、納得してしまいます。「繁盛して当たり前だ」と・・・。そこにあるものは何でしょうか。それは「会社、店長、そこで働かれるスタッフ全員が伝えたい、お客様への熱い想い、メッセージ」に他なりません。

フランチャイズで独立・起業・開業される際、商品も接客も店舗という箱も、そのメッセージを伝えるツールです。そのツールがどんなに良いものであっても、そこで働く方々のメッセージが入っていなければ、次にお客様が来ることはありません。なぜなら、お客様はそのメッセージに返信をしたいがために再来店をしてくださる訳ですから・・・。

この「想いの確認作業」、是非一度してみてください。

土谷 淳(つちや・じゅん)

株式会社WILLCAN代表取締役

飲食業の人財育成支援や飲食店業績改善支援及び店長代行業務を行なう。フランチャイズ本部のスーパーバイザー育成支援及び代行業務も手がけ「企業に眠る人財を活性化させたい」という想いをもつ。

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