花屋をフランチャイズで開業!費用や準備、本部選びのポイントなど

最終更新日:2021年02月09日

花屋を開業したい方は、フランチャイズへの加盟もぜひ検討してみてください。
フランチャイズでは開業に向けたアドバイスを受けられるのに加えて、本部から経営ノウハウや花の知識を学べるため、未経験でも安心して開業できます。

こちらでは、花屋フランチャイズの開業費用や特徴、本部を選ぶときに意識したいポイントなどを紹介しているので、開業前に基礎知識をつけておきましょう。

花屋のフランチャイズを探してみる

目次

花業界の動向

花屋フランチャイズの費用

花屋フランチャイズの特徴

花屋フランチャイズに必要な準備

花屋フランチャイズフランチャイズ本部選びのポイント

おすすめの花屋フランチャイズ

まずは気になる花屋フランチャイズの本部を比較しよう

花業界の動向

日本における切り花の購入金額は1995年頃から徐々に下がっており、昔と比べて特に若い世代ほど花を購入しなくなっているのが現状です。

そのため最近では公共施設に花を飾ったり、教育現場で花を積極的に活用したりなど、花業界を盛り上げるための施策が政府によって打たれ始めています。

ただ、上記の通り花業界の市場規模は縮小しているものの、ヒマワリなど一部の品種は安定した人気を維持しており、売り上げが好調である事実も存在します。

政府からのバックアップがあること、根強い人気を誇る品種があることなどを踏まえると、花屋の経営で利益を上げることは決して不可能ではないと言えるでしょう。

花屋フランチャイズの費用

こちらでは、花屋フランチャイズの開業で必要な初期費用と運営資金を解説します。

初期費用

花屋フランチャイズを開業するときに必要な初期費用は、約460~1,530万円です。

<初期費用の目安>

項目 金額
加盟金 100~300万円
店舗関連費 210~850万円
保証金 100~300万円
研修費 50万円
広告宣伝費 5~30万円
合計 約460~1,530万円

主な費用には、加盟金、店舗関連費、保証金、研修費、広告宣伝費などが挙げられます。

例えば花屋フランチャイズの「新宿花大」に加盟する場合、顧問契約金(加盟金)として110万円、養成講座受講料(研修費)として58万円の支払いが必要です。
各費用は本部によって異なるため、あくまで目安として参考にしてみてください。

また、店舗関連費は店舗の規模や立地で大きく変わります。
同じ規模の物件でも立地が違うだけで数百万円変わることもあるため、開業前の市場調査や物件選びは妥協しないようにしましょう。

運営資金

花屋フランチャイズを開業するときに必要な運営資金は、1ヵ月あたり約70~130万円です。

<運営資金の目安>

項目 金額
賃貸料 10~30万円
花の仕入れ費 30万円
資材費 10~20万円
人件費 10~20万円
広告宣伝費やロイヤリティ 10~30万円
合計 約70~130万円

主な費用には、賃貸料、花の仕入れ費、資材費、人件費、広告宣伝費やロイヤリティなどが挙げられます。

花屋フランチャイズでは本部がすでに仕入れ先を確保しているケースが多く、個人経営と比べて仕入れ費を安く済ませやすい点が魅力です。

ただし、シーズンによって仕入れる花の種類や量が大きく変わるため、毎月の仕入れ費が安定しにくいことを覚えておくとよいでしょう。

そのほかにも本部によっては毎月のロイヤリティを支払う必要があるため、売り上げからいくら引かれるのか契約前によく確認することが大切です。

資金の調達方法

花屋フランチャイズを開業する際、下記の機関や制度を利用して資金を調達できる可能性があります。

  • 日本政策金融公庫の融資
  • 民間銀行の融資
  • 地方自治体の補助金・助成金

特に日本政策金融公庫は、民間の銀行と比べて審査のハードルが低く、実績がなくても融資を受けられる確率が高いです。

ただし、融資を受けるためには綿密な事業計画書を提出する必要があるため、花業界の動向や課題、事業を軌道に乗せるポイントなどをしっかりと分析しておきましょう。

また、地方自治体の補助金・助成金は基本的に返済義務がないため、条件に当てはまる場合はぜひ応募してみてください。

花屋フランチャイズの特徴

こちらでは、花屋フランチャイズのサービス内容やメリット・デメリット、開業の成功・失敗ポイントなどを紹介していきます。

店舗運営における基礎知識をまとめているので、確実に押さえておきましょう。

サービス内容

花屋フランチャイズの主なサービス内容は、下記の通りです。

  • 花の仕入れ
  • 花の保存管理
  • 花のアレンジ・販売
  • ディスプレイやインテリアを活用した店舗づくり
  • 集客
  • 売上管理

上記に加えて、従業員を雇う場合は教育や指導なども行います。
また加盟する本部によっては、フラワーアレンジメント教室を運営したり、オンライン販売に対応したりといった業務も発生するでしょう。

メリット

こちらでは花屋フランチャイズならではのメリットを3つ紹介します。

花屋フランチャイズで成功するためには、ほかの業界にはない独自の強みを理解して店舗運営に活かすことが大切なので、ぜひ参考にしてみてください。

未経験でも挑戦できる

花屋フランチャイズの開業には、特別な資格が必要ありません。
飲食店のような調理スキル、美容院のような施術スキルが求められないため、ほかの業種と比べて開業のハードルは比較的低めだと言えるでしょう。

また個人経営店とは異なり、花屋フランチャイズでは開業準備や店舗運営のサポートを受けられるのがうれしいポイントです。
そのため経営や花業界の知識がない方でも、安心して開業を迎えられます。

戦略次第で高収入や売り上げアップを見込める

花屋フランチャイズのなかには、葬儀用の花に特化して販売している本部があります。
花は結婚式や母の日などのお祝いごとで使われるイメージが強いですが、高齢化が進む日本では葬儀向けの花を販売するのも1つの戦略です。

そのほかの花屋では、花と一緒にボールペンやグラスを販売したことで、イベントがない日にも「ちょっとしたプレゼントに購入したい」という購入者が急増したケースもあります。

市場規模が縮小していると言われる花業界ですが、大型の取引先を獲得したり特定のお客様から求められるサービスを提供したりできれば、高収入や売り上げアップの実現も十分可能でしょう。

お客様の特別な日に関われる

花の販売は、結婚式や入学式などお客様の大切な日に関わる仕事です。

一般的に花屋フランチャイズは個人経営店よりも知名度やブランド力があるため、結婚式で使う装花やブーケ作製などで声をかけられやすく、重要なイベントで活躍できるチャンスが豊富にあります。

たくさんの人に喜んでもらえる仕事がしたい方は、花屋フランチャイズの経営にやりがいを感じられるでしょう。

デメリット

花屋フランチャイズに限らず、どの業界にも経営上のデメリットは存在します。
そのためデメリットに対する理解を深め、万全の状態で開業に踏み切れるよう対策を練ることが大切です。

年間の売り上げに波がある

花業界の売り上げは年間を通して波があり、母の日やバレンタインデーなどのイベントによる売り上げに依存している店舗が少なくありません。

イベントに依存している店舗は、イベントの終了や競合の登場などで売り上げが一気に落ちるリスクがあるため注意してください。

年間を通して安定した売り上げを得たいのであれば、「どの時期にどの種類の花が売れるのか」といった花が売れる流れを把握し、ニーズに合った品種を仕入れることが大切です。

また、仏花のような日常的に売れる花にも力を入れるなど、イベントだけに頼らない工夫が求められます。

廃棄が出やすい

花は生ものであり、鮮度を保っているうちに売り切るのが基本です。

仕入れ量が多すぎれば廃棄が増えてしまい、反対に仕入れ量が足りなければ売り上げアップのチャンスを逃してしまうため、適切な量を適切なタイミングで仕入れなければいけません。

また、花の仕入れだけでなく、温度管理も廃棄を出さないためには重要です。

そのためこれから花屋を開業する方は、できれば個人経営ではなくフランチャイズに加盟して、本部のアドバイスを受けながら廃棄を減らすポイントを学ぶことをおすすめします。

花屋フランチャイズの成功・失敗ポイント

花屋フランチャイズを成功させるためには、立地選定やラインナップ、集客など多方面に気を配る必要があります。
こちらでは、花屋フランチャイズの成功・失敗ポイントを3つ紹介しているので、長く愛される店舗を運営したい方はぜひご覧ください。

売り上げが見込めるエリアに出店する

花屋フランチャイズを成功させるためには、出店地域の特性を理解することが大切です。

花は生活必需品ではないため、経済的に余裕のあるお客様が購入するケースが少なくありません。
そのため若い学生が多い街よりも、働き盛りの社会人が多い街のほうが購入の機会が増える可能性があります。

また、駅前などは電車の時間帯によって店内が混雑しやすく、お客様が入店を避けがちなため注意が必要です。
出店先を決定する前に、1度現地へ訪れて人の流れを確認しておくのがよいでしょう。

生花の売り上げだけに頼らない

経費を抑えるためには、生花以外の商品にも力を入れる必要があります。

例えば仏花といえば生花のイメージがありますが、最近ではプリザーブドや造花を利用している家庭も少なくありません。

そのため仏花を全て生花で揃えるのではなく、プリザーブドや造花も取り入れることで廃棄を減らせる可能性があります。

そのほか、花だけでなくプレゼント用の雑貨も販売するなど、生花以外にも収入源をいくつか確保することがポイントです。

リピーター獲得にも力を入れる

花屋フランチャイズの売り上げを安定させるためには、リピーターの獲得に力を入れることが大切です。

日頃から丁寧な接客を心がけることはもちろん、地域の学校や結婚式場と良好な関係を構築しておくことで、イベント時に声をかけてくれる確率がアップします。

また、近所の人向けにチラシを配ったり、宣伝メールを送ったりなどの集客活動も忘れてはいけません。

広告宣伝は本部がサポートしてくれますが、本部だけに頼らずオーナー自身も積極的に自店舗の魅力を発信しましょう。

花屋フランチャイズに必要な準備

こちらでは、花屋フランチャイズの開業に必要な4つの準備を紹介していきます。
資格取得や各種手続きについても触れているので、開業直前になって慌てないよう必要事項を覚えておきましょう。

店舗

花の販売には、外から花が見えやすい物件や、日が当たりすぎない物件が向いています。
初めて花のビジネスを始める方は、どういった間取りの物件がよいのか本部からアドバイスをもらうのがよいでしょう。

物件を契約した後は内装・外装工事を進め、設備や什器、備品などを搬入します。
また、仕入れや配達で車を使う場合は、業務用の車も調達する必要があります。

資格取得

花屋フランチャイズの運営に特別な資格は不要ですが、花の知識を深めるためにも「フラワーデザイナー」の資格を取ることをおすすめします。

フラワーデザイナーとは、お客様のリクエストに応えて花をアレンジするプロのこと。
フラワーデザイナーの知識は、店舗での接客はもちろん結婚式場などでも活かせます。

また、「フラワー装飾技能士」は花束やブーケ作製のスキルが身につくだけでなく、国家資格に認定されているためお客様から信頼を得やすい点が魅力です。

各種手続き

花屋フランチャイズを開業するためには、開業届を提出しなければいけません。
開業届は税務署で提出できるので、遅くとも開業後1ヵ月以内には手続きを済ませましょう。

また、確定申告を青色で行う予定の方は、開業届と一緒に「青色申告承認申請書」も提出しておくと手続きが1度で済みます。

採用・教育

大きめの店舗を運営する場合は、開業日までに従業員を採用する必要があります。

アルバイトの募集広告などは基本的に本部が行うため、応募が集まらない心配はほとんどありません。

できれば花業界での勤務経験や資格がある従業員を雇うのがよいですが、専門的な業務を任せない場合はあまり気にしなくてよいでしょう。

採用が完了した後は、開業日までに従業員の教育を終える必要があります。
家族経営店舗の場合は、経営者だけでなく家族も一緒に研修を受けられる本部もあるので、気になる方はぜひ確認してみてください。

花屋フランチャイズフランチャイズ本部選びのポイント

これから本部選びを始める方は、それぞれのフランチャイズを比較する際にぜひ下記3つのポイントを意識してみてください。

  • サポート体制
  • 必要資金
  • 経営理念・社風

開業前のサポートが充実していることはもちろん、開業後にも研修が用意されているか、スーパーバイザーの人数が足りているかなどは必ずチェックしたいポイントです。

また、初期費用や運営資金が予算を大幅に超える本部は、早い段階で資金がショートするリスクが高いため注意してください。

そのほかにも経営理念や社風は、自身と相性のよい本部を選ぶためにも忘れず確認しましょう。

おすすめの花屋フランチャイズ

花屋フランチャイズの運営を成功させるためには、資金面はもちろん自分のニーズや価値観に合った本部を選ぶことが大切です。

こちらでは、おすすめの花屋フランチャイズを3つ紹介しているので、どういった本部が自分に合っているのか考える上でぜひ参考にしてみてください。

新宿花大

『新宿花大』では、顧問契約システムと呼ばれる契約形態で経営者を募集しています。

顧問契約システムのメリットは、ロイヤリティの支払いをせずに『新宿花大』グループへ加盟してサポートを受けられること。

開業前の市場調査から開業後の経営指導まで一通り受けられるのに加え、「花屋さん養成講座」という研修制度では40年以上の実績がある『新宿花大』のノウハウを学べます。

新宿花大について詳しく見る

アトリエフローラ

『アトリエフローラ』は、花の販売からフラワーデザインの教室、セミナーなど手広く事業を行う花屋フランチャイズです。
そのため店舗での販売だけでなく、多くの人に花の魅力を伝える活動をしたい方に向いています。

『アトリエフローラ』への加盟後はフラワーデザインの基礎を学べるため、花業界未経験の方でも確かな知識をつけた上で開業が可能です。

アトリエフローラについて詳しく見る

レミルフォイユ

『レミルフォイユ』は、関東を中心に展開する花屋フランチャイズです。

店舗のスタイリッシュな世界観を大切にしており、お店づくりにこだわりたい方に向いています。

また、オンラインショップやウェディング、スクール運営など幅広い分野の事業を行っているため、店舗経営の知識を一通りつけたい方にもぴったりでしょう。

レミルフォイユについて詳しく見る

まずは気になる花屋フランチャイズの本部を比較しよう

「未経験で花屋を運営したい」という方は、フランチャイズで各種サポートを受けながら開業を目指すのがおすすめです。

花屋フランチャイズは本部によってサポート内容や費用が異なるため、まずはいくつかのフランチャイズを比較するところから始めてみましょう。

花屋のフランチャイズを探してみる

公開日:2021年02月08日