親子で育む、おもてなしの心

だんらんの家
だんらんの家 南葛西事業所(東京都江戸川区)
オーナー:株式会社陽光設備

開業3年目を迎える、だんらんの家 南葛西事業所。開業時、社長が管理者に選任したのは、社長の娘様であり、当時20歳の美香さんでした。親子ともに介護業界は全くの未経験の中、これまで、二人三脚で築き上げてきた覚悟と想いに迫ります。
インタビュー
介護業界への参入のきっかけは?
花島社長:
「もともと設備関連の事業を営み、修理業務を中心に地域の皆さまのお困りごとに寄り添ってまいりました。そうした日々の中で、より深く社会に貢献できる新たな事業を立ち上げたいという想いが芽生え、「だんらんの家」への加盟を決意いたしました。私たち親子に介護の経験はありませんでしたが、事業を長期的な視点で捉え、未来を見据えた挑戦として、娘を管理者として迎え入れることにいたしました。 」
開所から苦労したことは何でしたか、どんな風に乗り越えましたか
美香さん:
「当初は、経験豊富な職員との対話に自信が持てず、業務も思い描いた通りには進まず、戸惑いと苦労の連続でした。しかし、約1年間にわたり現場業務に真摯に向き合う中で、日々の仕事の流れを掴み、細やかなタイムスケジュール管理も、徐々に対応できるようになっていきました。
花島社長:
開業当初は、集客に課題を抱えていました。ケアマネージャーの皆さまから信頼を得るにはどうすればよいか模索する中で、本部のスーパーバイザーから多くの助言をいただき、それらを一つひとつ実践していきました。
イベントのご案内や報告書の提出など、基本的な業務を着実にこなしながら、利用者様が楽しみにされている外出機能訓練なども、忙しい日々の中でも途切れることなく継続してまいりました。
当初は宿泊サービスを前面に打ち出し、事業所の認知度向上を図っていましたが、運営の効率性や人員体制を踏まえ、現在はデイサービスに特化した運営へとシフトしています。
こうした転換が可能となったのも、少しずつ地域の皆さまからの信頼を積み重ね、ご契約者数が30〜35名にまで増加したことが大きな要因です。」
大切にしている事、やりがいに感じる事を教えてください
花島社長:
利用者様が「だんらんの家」に通われる期間は、決して長いものではありません。その後、施設へ入所されたり、入院されたりと、これまで多くの方々を見送ってきました。
ある時ふと、「もしかすると、ここで過ごす時間が、その方にとって最後の“元気で楽しい日々”なのかもしれない」と思ったことがあります。この場所が人生の最終章における“最も輝ける時間”であってほしいと、願うようになりました。だからこそ、私たちはできる限りのことを尽くしたい、そんな風に思っています。
美香さん:
イベントとして、週3回お菓子作り教室を開催しています。職員はお声がけのみを徹底し、できるだけ利用者様に調理を進めていただいています。途中、失敗をしたとしても、それも含めて楽しんでらえるようなイベントにしています。
また、人の命を預かるお仕事なので、ケアマネージャーから新規のご紹介をいただくと、任せていただいているんだと、信頼を目に見える形で得られる事が嬉しく感じます。 」
3~5年後の目標は?
花島社長:
地域の方に愛され、更に信頼を寄せていただける事業所を築いていきたいです。
美香さん:
今後は事業所を3店舗へと拡大し、エリア全体を統括する立場として、さらに成長していきたいと考えています。





