良い人材を確保し、効率良く備品を調達する方法

公開日:2020年03月31日

物件探しが完了し、契約も締結したら、次に考えるものは「事業運営に必要なスタッフ」と「加盟したフランチャイズサービスの提供に必要な備品の調達」です。

お店を訪れたお客さんがファンになってくれるか否かは、スタッフの応対や技術力にも左右されます。

「おたくの店のスタッフは、みんな気持ち良い挨拶をしてくれますね」「車の修理を頼むと、まるで新車を納品したかのようにキレイだよ」

そんな一言をもらえたら、オーナーとしてこれほど嬉しいことはないですよね。

ただ、どれだけ優秀なスタッフが揃っていても、サービス提供に必要な備品が不足となれば力を発揮できません。そこで、スタッフ募集についてから備品の調達までを紹介します。

目次

1. お客さんの心を掴むのは「人」     2. 効率よく備品を調達する     3. まとめ

1. お客さんの心を掴むのは「人」

お客さんが店に期待するのは、質の高い商品やサービスの提供です。もちろん、フランチャイズ店にも同じことが言えます。

サービスを一定のクオリティーに保ち、お客さんの心を掴むのはやはり「人」です。いくら良い品、良いサービスを提供しても、スタッフの応対次第ではお客様は何度も足を運んではくれません。

どんな店でも、多くのリピーターを確保しなければ安定した経営は期待できないのです。

そんな「お客様満足度100%」を与えるスタッフを確保する方法を見ていきましょう。

1-1. 安定経営のために最も重要な「スタッフの教育」

では、お客様から愛される「優秀なスタッフ」とは一体どんな人なのでしょうか。

何もかもがパーフェクトにこなせる人材がいれば良いのですが、そんな人はおそらくいません。

それよりも「提供するサービスで、最も必要なことがしっかりとできる人」を探してみると良いでしょう。

 

例えば「ファミリーマート」や「カラダファクトリー」、「ほっともっと」などの場合、

「笑顔がすてきで人当たりが良い」、そんな第一印象を、お客様に与えるスタッフが必要です。

さらに、お客様の痒い所に手が届く「気配り」ができたら理想的。そんなスタッフがいてくれたら、常連客が増え、お店はどんどん繁盛することでしょう。

 

一方、言葉遣いが荒くて態度もつっけんどん、お客様に挨拶もできないスタッフでは、当然ながらお客様は再来店してくれません。

こうなると、いくら立地条件が良く、良い品ぞろえをしても、売り上げは落ちて経営が悪化していくのが目に見えます。

理想のスタッフと出会えれば良いのですが、必ずしも会えるとは限りません。

そのため「スタッフの教育」はとても大切なものとなります。

多くのフランチャイズ本部は、加盟店スタッフの「研修プログラム」を持っており、必要に応じて「研修」や「店舗に出向いてのスタッフ指導」にも力を入れています。

研修プログラムを上手く活用し、スタッフの成長を支える必要があります。

1-2. 良い人材を採用する方法

フランチャイズ店を続けている間、スタッフがずっと一緒に働いてくれるとは限りません。

また、どれだけ研修が整っていても、スタッフの成長には時間差があります。

そのため「即戦力」の補充はサービスの維持に必要不可欠です。

即戦力を集める最もポピュラーな方法は「求人募集」です。この求人募集ですが方法は大きく分けて3つあります。

 

・知人に紹介してもらう

・ハローワークに登録する

・インターネットや新聞、店頭に求人広告を出す

このような方法があります。では、各方法について、もう少し掘り下げてみましょう。

知人に紹介してもらう一番のメリットは、紹介者が都合を理解してくれている分、長く一緒に働ける人と出会える確率も高いです。

だからと言って誰でも受け入れることなく、面接などで見極めることも重要です。

 

ハローワークの登録は、求人票を見た人が「応募してみたい」と思う「求人票でのアピール」がポイントです。

仕事の内容や賃金、労働時間、休日などの待遇面だけでなく、企業理念や人材育成といった企業の魅力を、ありのままに詳しく書くことが重要です。

ネット広告の場合は、待遇面の他に、店内風景やスタッフの写真など「実際に働くイメージ」が思い浮かぶような写真を使うのも良いでしょう。

そして店頭の張り紙応募なら、おのずと「自分のお店に興味がある人」を募集できるので、心のこもった丁寧な仕事ぶりに期待ができます。

2. 効率よく備品を調達する

備品調達にもいくつかの方法があります。

集め方によって、開業資金の総額が変わってくるところなので、備品調達の方法は軽視できない大切なポイントです。

必要最小限に抑えたい初期投資を、どうしたら少なく抑えられるのかを見ていきましょう。

2-1. 開業までに必要になる備品とは

開業前に必要になる備品には、フランチャイズ本部が指定するものもあります。

代表的な例は、ブランドロゴの入った器や、サービスに最適化された椅子、テーブルなどです。

これらは、フランチャイズとしての統一性を保つために必要な備品のため、フランチャイズ本部からの購入が義務付けられることもあります。

 

飲食業にとっての厨房設備、学習塾にとっての机・イスと、そのサービスにとって重要なものほど、フランチャイズ本部が独自の備品を作り出しています。

備品一つをとっても、経営ノウハウが詰まった、フランチャイズパッケージの大切な一部分です。

 

一方、事務用品など、売上と直接関係がなく、フランチャイズ本部の指定がないものは、なるべく安いところから購入することで、初期費用を低減することができます。

2-2. 備品調達の方法

では、フランチャイズ本部が指定していない備品について、安く仕入れるには、どうしたら良いのでしょうか。

仕入れの方法についてご紹介します。

 

■リース

高価な商品ディスプレイなどの什器は、リースを組み分割で支払いを行うことがおすすめです。

短期でまとまったお金を必要としない分、運転資金に回すことができ「資金繰りに余裕が出る」からです。

 

■リサイクルショップ

リサイクルショップには、中古品だけでなく「新古品」と言われる新品同様のものもあるので、根気よく探す価値は十分にあります。

また、新聞などの「譲ります」のコーナーにも目を光らせておけば、意外な掘り出し物に出くわせるかもしれません。

この他、同業種で閉店準備をしている店を探して「安く備品購入する」という方法もあります。

 

こうした方法で備品を揃えることで、初期投資を抑え、開業後の余裕を持った店舗運営を目指すことができます。

3. まとめ

開業前の準備の中でも、最も大切とも言えるのが、人材の採用です。

お客さんから愛されるお店づくりには、そのサービスを心から楽しみながら接客ができるスタッフの存在が欠かせません。

例えば店舗を構えるサービスの場合、店頭に募集広告を張り出すことで、お店・サービスに対して愛着のあるスタッフが雇えるようになるかもしれません。

 

備品を揃える際には、「リース」や「中古品」を上手く活用することで、開業資金の総額を抑えることができます。

 

開業前の最終準備である、人材採用・備品の調達の方法についてご紹介しました。

いよいよ、開業に向けてあとわずか。次は、開業前の研修に入ります。

オープン初日から最大限のサービスが提供できることを目指しましょう。