フランチャイズ物件開発ノウハウ(4)「15件の物件契約申込をひっくり返した」事例

最終更新日:2020年12月18日

FC(フランチャイズ)で独立・起業・開業される際に、気に入った物件を取る「実際の事例」をご紹介します。このような実例を私たちも話す機会がありませんし、フランチャイズで独立・起業・開業を検討されている皆様にとりまして貴重な参考になると思います。

記事提供:フランチャイズタイムズジャパン

目次

実例 立地:御徒町駅徒歩5分 規模:1階20坪 申し込み件数:15件

土井 恭一(どい・きょういち)

実例 立地:御徒町駅徒歩5分 規模:1階20坪 申し込み件数:15件

ほとんどの申し込みが大手ナショナルチェーン、フランチャイズチェーンです。ここまで申し込みが重なると、得てして賃貸条件を増額させる申込者が出てまいります。次々と競りのような状態で賃貸条件が増額されていく中で、ある企業の開発担当者が取られた行動です。

会社の稟議上、賃貸条件の増額は一切見込めない状態でした。まずは、貸主面談を設定し、会社及び出店業態内容の説明を行われました。日を改めて、貸主の会社スタッフ全員分の自社商品をお昼時に持参され、改めて貸主とのコミュニケーションを取られました。その際、貸主が甘いものが好きとわかると、日を改めて、ヨウカンを持参するなど細かな配慮がありました。

貸主も面談された企業は数社ありましたが、結果として、今回の貸主はテナントとトラブルが起きた直後であったこともあり、賃貸条件も重要な判断基準ではありましたが、何かトラブルが起きてもこの方が窓口であれば安心できるという「安心感」を選択された模様です。

フランチャイズで独立・起業・開業される際の出店申し込み後は、貸主回答を待つというようなことでは、運を天に任せることと同じになります.
貸主によって選択基準は千差万別ですが、選択基準が何かを調べ上げ、具体的な対策を講じることが何より成約までの近道になります。

土井 恭一(どい・きょういち)

株式会社ABC店舗 代表取締役

数少ない「店舗不動産」専門会社。仲介営業業務に人を主体としないITを主体とした物件紹介システムを構築展開し、スピーディーに大量の店舗物件情報を 提供する。主に飲食店の居抜き店舗物件を取り扱う。

公開日:2020年12月18日

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