順調に業績を回復しているマクドナルド 気になる今後の動向は!?
最終更新日:2021年04月16日

※この記事は2017年8月16日に内容を更新しています
世界最大のハンバーガーチェーンとして知られる『マクドナルド』。期限切れの鶏肉使用問題や異物混入事件などにより、業績は低迷していましたが、ここ最近順調に回復しています。そんなマクドナルドについて、創業の歴史から今後の動向についてご紹介します。
一軒のハンバーガーショップが世界最大のハンバーガーチェーンへ
世界最大のハンバーガーチェーンとして、知らない人はいないマクドナルド。国内のハンバーガー業界でもNo.1のシェアを誇っています。
マクドナルドは元々、1940年にアメリカカリフォルニア州のサンバーナーディノでマクドナルド兄弟が開業。セルフサービスや提供の早さなどが話題を呼び、徐々に有名になっていったのです。
そんなマクドナルド兄弟からミルクシェイク用のミキサーの注文を受けたのが、後にマクドナルドをフランチャイズ形式にして世界に広めたレイ・クロックでした。
レイ・クロックはマクドナルドのお店に来た時、回転率の高さや大人数の客をさばけることからシステムの効率の良さに感動。
兄弟たちにフランチャイズにしてマクドナルドの効率的なシステムを売ることを提案します。
交渉を何度も重ねた末、クロックはついにフランチャイズ店を開店。その後、マクドナルドは世界中に広まっていきました。
現在公開中の話題の映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』では、レイ・クロックがいかにしてマクドナルドを世界的ブランドに成長させたかが描かれています。
マクドナルドの創業・成功の歴史!『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
品質管理の見直しから新メニューの投入まで、さまざまな改善施策を実施
一方、日本初のマクドナルドは、1971年7月20日に銀座三越にオープン。日本マクドナルドの創業者、藤田田氏が米マクドナルドからフランチャイズ権を獲得し、日本に展開しました。
日本に上陸したマクドナルドは創業から4年後の1975年には、全店売上高が100億円を超えるなど飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長。
あっという間に人気を得て拡大したマクドナルドは創業から40年以上たった現在でもハンバーガー業界でシェアNo.1の地位を保持しています。
しかし2014年から2015年にかけて、期限切れの鶏肉使用問題や異物混入事件などが発生。業績が大幅に悪化する事態となりました。
これを受けてマクドナルドは、事業立て直しを行うためにさまざまな取り組みを行うことに。
包装紙に食材の原産国や最終加工国の情報を見られるようにQRコードをつけたり、サプライヤーの協力のもと生産から食材の納品までのプロセスの見直しを実施。また、店舗スタッフに抜き打ちで第三者機関による品質管理の抜き打ちテストも行い、管理体制を徹底しました。
また、野菜を使ったメニューを増やしてほしいという顧客からの要望を受けて、新たなメニューを開発。
食の安全についての信頼を改善していきました。
さらに、お得感を感じられるお手頃価格のメニューを追加すると同時に話題になる新メニューも投入。SNSで話題になったことにより、販売制限が出る商品もありました。
他にも、家族客をアップさせる取り組みや店舗を改装するなどさまざまな策を講じてきました。
順調に回復! 今後の課題とは?
あらゆる取り組みの結果、マクドナルドは2016年12月期決算では3年ぶりに53億円の黒字を達成。
(参考:平成28年12月期通期連結決算状況及び平成29年12月期業績予想について)
2017年8月9日発表された、平成29年12月期第2四半期連結決算状況では、経常利益は101億円になるなど順調に回復を遂げています。
(参考:平成29年12月期第2四半期連結決算状況のお知らせ)
短期間でブランドへの信頼を取り戻せたと言っても過言ではないマクドナルド。
期限切れの鶏肉使用問題や異物混入事件以降、不採算店を閉店してきましたが、回復に乗じて店舗を徐々に増加していくことで、今後さらなるビジネスの発展が期待されています。
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公開日:2017年08月16日