ワークマンのフランチャイズとは?加盟条件や年収など詳しく解説

最終更新日:2023年03月24日

作業着の分野で唯一無二の存在感を誇るワークマン。今やカジュアルブランドとしても幅広い層の支持を集めていますが、実際にワークマンのフランチャイズ店舗を経営した場合、どれくらいの収入が得られるのか、ランニングコストはどの程度なのかなどが知りたいところです。

この記事では、ワークマンのフランチャイズ加盟の特徴やメリット・デメリット、加盟の条件、必要な開業資金、収入例などを解説します。フランチャイズ経営に興味がある方はぜひ参考にしてください。

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目次

ワークマンの基本情報と特徴

ワークマンフランチャイズのメリット

ワークマンフランチャイズのデメリット

ワークマンフランチャイズ加盟の条件

ワークマンのフランチャイズ加盟に必要な資金

ワークマンフランチャイズの収入(年収・手取り)の目安

ワークマンと似たフランチャイズを紹介

ワークマンフランチャイズについてまとめ

ワークマンの基本情報と特徴

ワークマンの基本情報と特徴

ワークマンフランチャイズへの加盟を考えたら、まずはワークマンの基本情報と特徴を確認しておきましょう。

項目 詳細
店舗名 ワークマン
運営会社 株式会社ワークマン
創業 1979年11月30日
設立 1982年8月19日
資本金 1,622,718,300円(2022年3月末時点)
事業内容 フランチャイズシステムでの作業服、作業関連用品およびアウトドア・スポーツウエアを販売する専門店をチェーン展開
ホームページURL https://www.workman.co.jp

特徴 1.店舗が標準化されている

ワークマンの店舗は全国どこも100坪のサイズに統一されており、同じ品揃えで商品展開しているのが大きな特徴です。そのため、顧客はどの店舗でも同じ売り場で同じ商品を購入できます。また、地域の気候の違いなどに合わせて地域限定の商品展開も行っています。

徹底した店舗の標準化により運営コストの大幅削減を実現しているのが、ワークマンの大きな強みです。

特徴 2.実用性と機能性を重視した品揃え

ワークマンの商品開発の特徴は、徹底した実用性と機能性へのこだわりです。

建築土木や製造、電気・ガス・水道、交通・運輸、医療、食品加工など、現場によって作業服に求めるニーズは多種多様です。ワークマンでは耐久性や防寒性、速乾性、通気性など、各分野でのプロの使用に耐えうる品質を目指した商品開発に力を入れています。

最近では、実用性に加えてデザイン性を重視したカラフルな商品展開により、仕事着としてだけでなくカジュアルウェアとしても女性や若者層を中心に人気が高まっています。近年は、カジュアルウェアの品揃えが豊富な「ワークマンプラス」、女性客向けの「ワークマン女子」の店舗も展開しています。

ワークマンフランチャイズのメリット

ワークマンフランチャイズのメリットを4つご紹介します。

休日が多い

ワークマンのフランチャイズは、ほかのフランチャイズ経営と比較して休日が多いのが特徴です。ワークマンの年間定休日は正月の3日間を含めて22日間あり、シフト交代による休みもあるため従業員のニーズに配慮した労働環境が整備されています。

売り上げが好調

作業着としてのみならず、カジュアルウェアとして男女問わず人気があり、性別問わず入りやすい雰囲気のワークマンの利用客は年々増えています。売上高が10年で2.6倍と、アパレル業界のなかでも売り上げが好調な点がワークマンのフランチャイズに加盟するメリットです。また、1店舗あたりの売り上げが大きく、年間1,000万円以上の収入を達成しているフランチャイズ加盟店もあります。

競合が気にならない

ワークマンのフランチャイズは、独自のブルーオーシャンを開拓したビジネスモデルが大きな強みです。商品や価格面で同じビジネス展開をする他社が存在しないため、競合を気にせず事業展開できます。
あくまでメインが作業着のため、ほかのカジュアルブランドとの差別化が図れるのも大きなメリットです。

褒賞金がある

ワークマンのフランチャイズでは、売り上げの増加に応じて5種類の褒賞金を設定しており、売り上げ増を達成できた分だけ、より高い褒賞金が獲得できます。実際の金額は売り上げの増加程度により異なりますが、平均すると年間で80万円程度の収入が期待できます。

ワークマンフランチャイズのデメリット

メリットが多いワークマンのフランチャイズですが、デメリットも存在します。2つのポイントでデメリットを解説します。

開店時間が早い

日常的にワークマンを利用する顧客の多くは、製造業や建設業などに従事しているブルーカラーとして働く方なので、顧客の始業時間に間に合うように店舗は朝7時からオープンしています。さまざまなフランチャイズ経営のなかでも開店時間は早い方です。
早朝に出勤する必要があるため、朝起きるのが苦手な方は負担を感じてしまうかもしれません。

加盟条件が細かい

ワークマンのフランチャイズは、ただ開業資金を準備するだけでは加盟できません。年齢や既婚・未婚、接客経験、居住地、出店エリアなどの細かな加盟条件があります。
加盟条件の詳細は、後ほど紹介します。

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ワークマンフランチャイズ加盟の条件

ワークマンフランチャイズ加盟の条件

ワークマンのフランチャイズ加盟にはいくつかの条件があります。加盟条件を5つご紹介します。

25歳以上48歳未満の夫婦

ワークマンのフランチャイズに加盟するには、独身でなく婚姻した夫婦で、年齢は25歳以上48歳未満という条件が定められています。もう一つのブランドである「ワークマン女子」の店舗の場合は年齢が45歳未満という制限があります。

夫婦での参加が原則とされているには、いくつかの理由があります。まず、夫・妻それぞれに顧客がついて客数が増加する点です。それぞれが互いの得意分野を活かして役割分担ができる点、夫婦での運営により人件費が押さえられるなどの点が理由として挙げられます。

また、接客の仕事経験がある人が対象という条件もありますが、販売は未経験でも問題ありません。

個人が対象

ワークマンフランチャイズへの加盟は、あくまで店舗の営業に専念してくれる個人が対象なので法人としての契約は不可です。販売未経験の個人が加盟しても事業が軌道に乗るように、本部からのフォローが受けられるため安心して経営に臨めます。

専任で運営する

ワークマンのフランチャイズ店舗は、契約者本人が専任で運営することが条件です。ほかに本業や副業がある状態での参加は禁止されています。

店舗の近くに住んでいる

ワークマンのフランチャイズでは、開業する店舗の近くに住んでいることが条件です。具体的には、高速道路を使わずに通勤40分圏内に居住している必要があります。

別ブランドの「ワークマンPlus」の場合、店舗から30分圏内が目安です。

健康状態が良い

ワークマンのフランチャイズに加盟する条件として健康状態が良いことが挙げられています。そのため、健康診断書の提出も必須です。

ワークマンのフランチャイズ加盟に必要な資金

ワークマンのフランチャイズ開業で必要となる資金やランニングコストを解説します。

必要な開業資金(初期費用)

ワークマンとフランチャイズ契約を結んで開業する場合、以下の初期費用がかかります。

※以下は「新3年 Aタイプフランチャイズ契約」での金額です。

項目 金額
加盟金 41.25万(税込)
開店手数料 55万円(税込)
研修費 27.5万円(税込)
保証金 100万円
開店時出資金 任意(商品代金の一部)

以上の場合は合計約224万円の開業資金が必要ですが、一定比率の荒利分配方式なので、売り上げが増えるほど収入は比例して増加し続けます。研修を含め手厚いサポートも受けられます。保証金の100万円はフランチャイズ加盟が終了すれば戻ってくるのも大きなメリットです。

ランニングコストの目安

ランニングコストは立地や従業員数などにより店舗ごとに異なります。以下はあくまで目安としてご紹介します。

項目 金額
加盟店負担経費 13万円程度
催促費や消耗品費などの経費 9万円程度
在庫金利負担 5万円程度
棚卸しロス預託金 2万円
人件費 アルバイト:10~15万円程度
社員:20万円前後

ワークマンフランチャイズの収入(年収・手取り)の目安

ワークマンのフランチャイズで得られる収入は店舗によって異なりますが、平均年商は約1億2,000万円、平均年収は約1,200万円が目安です。

以下、月の収入例にはなりますが、フランチャイズ契約のAタイプで加盟した場合の店舗を参考にご紹介します。

項目 金額
月間売り上げ 1,250万円
月間荒利益額(荒利益率36%の場合) 450万円
加盟店収入(月間荒利益額×40%) 180万円
月間経営業経費
・光熱費などの加盟店負担経費:約13万円
・販促費・消耗品費・ビル管理費(防犯カメラなど)・その他経費:約9万円
・ 棚卸しロス預託金:2万円
・在庫金縷負担:約5万円
約29万円(月)
差引加盟店月間収入 180万円 - 営業経費約29万円
手取り 151万円 + 褒賞金

ワークマンと似たフランチャイズを紹介

最後に、ワークマンと似たビジネスモデルを展開するフランチャイズを2つご紹介します。

BRAND OFF

『BRAND OFF』は、中古品の買取や販売において業界トップシェアを誇るブランド買取サービスです。

世界中で販売できる仕組みや1,600社以上のオークション会員とのつながりなど、豊富な販売経路が強みです。また、お取り寄せ販売委託や出張買取の案件紹介など、本部と連携できるサービスが用意されているため、複数の収益化が期待できます。ロイヤリティは月額5万円と固定なので、売り上げが上がるほど利益につながりやすいことも魅力です。

ビジュアル・マジック

『ビジュアル マジック』は、Tシャツやブルゾンなど、さまざまなグッズにオリジナルプリントを施し、Tシャツやグッズを作って販売する老舗のTシャツプリントショップです。

フランチャイズ加入によりノウハウを伝授してもらえるので、未経験からでも開業が可能です。ビジュアル・マジック記念企画「50万円で開業できる取次・加盟店プラン」を通じて開業した場合、 50万円で地域密着型のプリントショップを手軽に開業できるメリットがあります。

ワークマンフランチャイズについてまとめ

作業着の枠を超え、男女問わず若者層からも圧倒的な支持を得ているワークマン。

ワークマンのフランチャイズ加盟には年齢や婚姻関係、店舗から住居までの通勤時間などの条件をクリアする必要があるものの、徹底した店舗標準化によるランニングコストの軽減と、ほかのアパレル会社にはない作業着という特徴を生かした差別化で高い売り上げが見込めます。売り上げに応じて褒賞金が支給されるのも大きな魅力です。

アパレルでのフランチャイズに興味がある方は、ぜひ検討してみてください。

ワークマンと同じ小売業で開業できるフランチャイズを探してみる

公開日:2023年02月24日

よくある質問

Q ワークマンフランチャイズのオーナーは年間何日くらい休めるのでしょうか? 回答を見る
Q ワークマンフランチャイズへの加盟は夫婦が条件ですが、兄弟・親子もOKですか? 回答を見る