今後の市場に注目!ピザ屋のフランチャイズとは?

最終更新日:2023年04月03日

多くの方が、パーティー、お花見、おうちでのサッカー観戦などのイベントにピザを選んだ事があるのではないでしょうか。お気に入りのピザ屋をリピートしたり、色々なピザ屋を順番に試してみたりと、ピザには根強いファンが多いです。そんなピザ屋で開業を検討している方は、まずフランチャイズという方法をチェックしてみましょう。

目次

1. フランチャイズチェーン展開している主なピザブランド

2. ピザ屋で独立開業する際のポイントとは?

3. ピザフランチャイズの今後

4. まとめ

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1. フランチャイズチェーン展開している主なピザブランド

ピザ屋のフランチャイズといえば宅配ピザを思い浮かべるかもしれませんが、独立店舗やショッピングセンター内店舗など形態は様々。その中で代表的なピザ屋をご紹介します。

ピザーラ

ピザーラは、日本におけるピザフランチャイズのパイオニアとも言える存在です。宅配ピザチェーンとして売り上げ・店舗数ともに国内シェア・ナンバーワンを守り続けています。日本人の味覚に合わせて開発したピザが人気。あの「照り焼きピザ」もピザーラが考案したものです。

母体は「株式会社フォーシーズ」です。同グループにはピザの他に、串かつ店や讃岐うどん店も展開しています。全国に552店舗、幅広い世代の個人だけでなく、法人もターゲットとしています。
宅配がメインですが、観光地や大型ショッピングモールのフードコートなどでイートインできる「ピザーラエクスプレス」も展開しています。

20坪の店舗を開業する場合を例に挙げて、開業資金について見てみましょう。
まず、加盟金が200万円かかります。内装・看板に約700万円、厨房機器に約500万円かかります。他にも保証金や配達で使用するバイク代など含めて、合計約2,150万円必要になります。なお、開業までに掛かる日数は約2カ月となっています。

センプレピッツァ

「誰でも気軽に楽しめる本格ナポリピッツァ」をコンセプトに、ピザ1枚380円~という低価格が売りです。ピッツァ生地を店内で手作りし薪窯で焼くという、ワンコイン以下とは思えない本格的な商品が人気の秘密です。

母体は「株式会社BuonaVita」。2011年、東京・高円寺に1号店がオープンしました。それまでの常識を覆すような低価格は、大きな話題となっています。

店内で食べるイートインのほか、テイクアウトもできますが、宅配は行っていません。現在26店舗。100店舗達成を目指して多店舗展開を本格化していく計画です。

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2. ピザ屋で独立開業する際のポイントとは?

ピザ屋を開業する場合、おいしさの為に、生地作りのノウハウと窯焼き技術の習得が不可欠です。しかし、経営をしていくうえでの課題は、商品の品質だけではありません。立地や提供方法も大事なポイントになります。

2-1. ピザ屋を経営する上でのポイント

近年ではピザの価格破壊が起きていると言われています。
数年前は、ピザは1枚2,000円以上が当り前でした。しかし最近は、その半額以下でピザを販売するフランチャイズのチェーン店が増えており、値段設定に変化が起こっています。

そしてピザだけで勝負しようとする場合、大手チェーン店に埋もれてしまう可能性も大きいです。大手チェーン店は、チラシやネット広告など、かなりの広告費をかけています。その広告費に匹敵する宣伝活動を個人でするのは至難の業。いつでもチラシが入っている大手ピザ屋は消費者にとって身近な存在なのです。

2-2. フランチャイズの場合

フランチャイズのピザ屋なら、その知名度で選ばれるという利点があります。

また、調理ノウハウも研修でしっかりとフォローしてもらえるので、未経験からでも始めやすいのがポイントです。午後の時間帯や雨の日など、販売が落ち込みやすい時期や時間帯には、本部がキャンペーンやクーポンを用意して集客対策をしてくれるフランチャイズ本部もあります。

フランチャイズのピザ屋には宅配ピザも多く存在します。
ピザを食べるという習慣は日本でも浸透していますが、「ピザは宅配ピザばかり」という人も多いはず。宅配ピザのメリットは、立地という一番費用が掛かる問題をクリアできることです。宅配メインなら、条件の悪い立地でもほぼ問題ありません。賃料の高い1階ではなく2階・3階でいいですし、人通りが多い駅前である必要もないのです。ただし宅配に使う宅配用バイクを何台か揃える必要はあるので、その分の初期費用がかかることは考慮しましょう。

3. ピザフランチャイズの今後

大手宅配ピザしかほとんど選択肢がなかったころに比べて、現在はナポリタイプのピッツァや格安ピザなど、様々な形態の新しいフランチャイズが増えてきています。これは従来の大手ピザチェーン店にとっても悪いことばかりではありません。今まで限られた人しか食べてなかったピザが、新規参入により身近になれば、ピザ業界全体の活性化に繋がります。身近になることで、今後ますます個性のあるフランチャイズが増えていくでしょう。

3-1. ピザの市場規模

1980年ごろは500億円ほどだったピザ市場は、現在では約2,605億円と右肩上がりです。しかし、大手宅配ピザ(ピザーラ、ドミノピザ、ピザハット)はほぼ横ばい状態。これはなぜでしょうか?

理由はピザ専門店の躍進です。「センプレピッツァ」のようなワンコイン以下の格安ピザなど、色々なタイプのピザ屋が世の中に浸透してきたのです。「特別な時に注文する」ものから「気軽に楽しむ」ものへと変化したことが、市場規模拡大の大きな理由です。

日本で拡大するピザ市場ですが、本場アメリカでは3兆5,000億円もの市場規模があり、日本はまだまだ追いついていません。逆の見方をすれば、日本でもこれからますます伸びていく可能性があると言えるでしょう。

3-2. 今後のピザフランチャイズの展望

売上が横ばいの大手宅配ピザですが、そのなかでも「ドミノピザ」は売上が増加しています。何が違うのでしょうか?

その一つに、限られた顧客との接点で、より良い体験を提供している点があります。例えば、ネットでの注文時。注文後に「ピザトラッカー」という画面に切り替わり、「TOPPINGE」「IN OVEN」など、今現在ピザがどんな状態にあるかを確認することができます。そして焼き上がり時には「MYSTERY DEAL」という最大50%オフクーポンが当たるサービスを実施。これによりお客さんは待ち時間も楽しむことができ、店側はクーポンで次回の利用へと誘導することができます。

このように、ネットを利用した新しい体験をいち早く取り入れたことで「ドミノピザ」は他社との差別化を図れたのかもしれません。

また、ピザは若い世代が特に好む食事です。チャットアプリ「LINE」を通じての注文額が1億円を超えるなど、若者が利用しやすい仕組みを活用することも重要です。

今後も、若者との接点の構築や、注文・受け取り時の体験の向上など、様々な面で工夫されていくことが予想されます。

4. まとめ

ピザといえば、昔はお店で食べるか宅配で注文するかしかありませんでした。

しかし高機能オーブンレンジが各家庭に普及してきたことで、家庭でもピザを手作りできるようになり、消費者はよりシビアにピザ屋を選ぶようになったと考えられます。

そんな中で選ばれるピザ屋になるには「ここのピザにはこんな特徴がある」「こんな楽しい体験ができる」と認識されるような、利便性・独自性を出すことが大事です。日本は超高齢化と言われていますが、ピザに慣れ親しんだ世代が高齢になっていく中、ピザ業界のますますの発展が期待されます。

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公開日:2016年03月31日