コメダ珈琲を上場へ導くプロ経営者、臼井興胤氏。ビジネス成功のカギは「現場主義」にあり
最終更新日:2019年08月01日
コメダ珈琲といえば、昔ながらのフルサービスを提供する喫茶店。スターバックスやドトールといった業態とは真逆のスタイルです。
回転率や高効率とは対極にあるカフェ運営で、「コメダらしさ」と「成長」を同時に追求する現経営者、臼井興胤氏の戦略をITmediaが記事にしています。
「現場主義」を貫くプロ経営者
臼井氏は、MBKパートナーズがコメダ珈琲の全株式を取得した際、同社社長に任命されました。
投資ファンドが白羽の矢を立てたプロ経営者というと、効率的な経営を追求するイメージがありますが、臼井氏は現場主義。なによりも現場を重んじます。
社長就任後は、すぐにコメダ珈琲創業者の加藤氏に会いに行き直接コメダイズムを学び、現在も週に一度、店舗でお客様にコーヒーを淹れることを欠かさないそうです。
臼井氏は、これまでにマクドナルドをはじめとする消費者ビジネスに携わってきました。そこで彼は、現場から離れた本部・本社が行う意思決定に限界があることを学んだと言います。
本社の人間が消費者と向き合うことを止めると、どうしても官僚的な目線になりがち。「お客様のために」というよりも、「会社のために」という考え方になってしまい、ビジネスが失敗に終わるという考えがあるようです。
コメダが目指すのは「質を伴う成長」
しかし、プロ経営者としてはファンドの期待通りに同社の成長実績をは重視しなければなりません。臼井氏は、それと同時に、コメダ珈琲の特徴である居心地のよさを始めとした「コメダらしさ」を大切にして、単なる成長ではなく「質を伴う成長」を目指すとのこと。
顧客視点でものを考えることは、消費者ビジネスにおいてはとても重要です。この視点を忘れ、企業の利益だけを追求していくと、必然的に顧客へのサービスが疎かになり、やがて顧客は離れていってしまいます。
経営トップが現場にこだわることで、常に顧客のニーズを察知してサービスを展開していく。臼井氏が実践するこの姿勢は、消費者ビジネスをする上でもっとも大切にすべき考え方と言えるでしょう。
参照元
ITmediaビジネスオンライン
“昔ながらの喫茶店”でも国内3強に成長できた理由とは?
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公開日:2019年08月01日