日経「フランチャイズ・ショー2016」開催レポート!年に一度のビッグイベントです。

最終更新日:2018年05月01日

2016年3月9(水)〜11日(金)まで、東京ビックサイトで開催された「フランチャイズ・ショー2016」。フランチャイズ関連としては国内最大規模の展示会ということで、日本だけではなく海外の本部も出展しているのが特徴です。

【イベント概要はこちら】
日経フランチャイズ・ショー2016(FCショー)ってどんなイベント?

【速報レポートはこちら】
日経フランチャイズ・ショー2016(FCショー)速報レポート1日目【2016/3/9】

日経フランチャイズ・ショー2016(FCショー)速報レポート2日目【2016/3/10】

今年の来場者数は、3日間で33721人。悪天候の中の開催ながらも、昨年より来場者数が増加しており、フランチャイズビジネスへの関心の高さが伺えます。

出展しているフランチャイズ本部は、196社。小売業、サービス業、飲食などの各ジャンルに加え、開発支援ビジネスやFC支援ビジネス・店舗開発・立地戦略といったフランチャイズ関連のブース、各種相談窓口、セミナーやワークショップなども開催され、盛りだくさんな内容となっています。

これだけのボリュームとなると、とても1日では全部回ることはできません。来場者の中には3日間とも訪れる人もいるほどです。

ここからは、フランチャイズ・ショー2016の会場の様子をレポートいたします。

目次

1. 開場前から熱気ムンムン!入り口には長蛇の列 2. 業種別に会場の様子をレポート             3. わからないことはセミナー&ワークショップで勉強しよう 4. フランチャイズ・ショーで見かけたこんなもの 5. 独立・開業を考えているすべての人に 6. 次回開催概要

開場前から熱気ムンムン!入り口には長蛇の列

開場前の入口付近には、すでに多数の来場者の開場を待つ姿が。それだけ、このフランチャイズ・ショーへの期待感が高いことが伺えます。

来場者の多くは、フランチャイズビジネスでの独立・開業を考えている個人。そのほか、新規事業を開拓したい企業の経営者なども多く見られました。

やはり、すでにビジネスモデルが確立しているフランチャイズビジネスは、新規ビジネスをゼロから立ち上げるよりも低資金かつ低リスクで展開しやすいということが、最大の特徴。その部分に注目している個人・法人が多いということがわかります。

業種別に会場の様子をレポート

少子化だからこそ伸びている教育ビジネス

会場内は、ジャンルごとにフランチャイズ本部が並んでいます。一番大きな面積が「FC/サービス業」。

会場を入ってすぐに目に入ってくるのが、個人指導塾「スクールIE」などを運営する「拓人」のブースです。少子化と言われている昨今ですが、逆に子ども一人にかけられる教育費が上がっていることから、個人指導塾は需要が高まっています。

多くの人が、ブース内で説明を聞いていたことからも、教育ビジネスの人気ぶりが伺えます。

そのほかの教育ビジネスの本部も大盛況。どこもブースが大きいことから、教育ビジネスの需要が多いことがわかります。

教育ビジネスのFCブランドを探す

学習塾などのFCブランド一覧

デイサービスや健康ビジネスも人気

もうひとつ注目されていたのが、健康や介護に関連した業種です。特に介護関連は、特定施設の総量規制に伴い、大型の施設は新規参入が難しい状況。

しかし、逆に訪問型デイサービスを含めた出張型のサービスは、需要が高まっているようです。

関連ブースでは、マッサージなどの実演を行っているところが多く、来場者が実際にその技術を体験できます。

フランチャイズの説明を聴くだけでなく、体感できるというのは、本部選びにおいてたいへん参考になるのではないでしょうか。

介護・デイサービスのFCを探す

介護・デイサービスのFCブランド一覧

末永く働けるサービス業

その他のサービス業では、ハウスクリーニングや各種リペアといった、店舗を持たずに働ける業種も人気。

技術を習得することで、末永くビジネスが行えるこのタイプのビジネスは、根強い人気があります。

最近では、法人向けの車の長期レンタルサービスやカーシェアビジネス、また省スペースで開業できる買取専門店なども人気。

人件費を抑えて、利益率の高いこれらのビジネスは、一人で開業する方たちには最適なビジネスでしょう。

定年なしで働きたい方必見!

定年なしのFCブランド一覧

コンビニ・リサイクルショップが小売業の人気業種

小売業のエリアで目立っていたのが、コンビニです。今やコンビニは、地元密着型のビジネスとして確立しています。

夫婦や兄弟、家族などで独立・開業を考えている方が多数相談に訪れていました。

コンビニのFCブランドを探す

コンビニのFCブランド一覧

小売業のなかで、コンビニの次に目立っていのがリサイクルショップです。特に子ども向けのリサイクルショップは需要が高まっています。

子ども服やおもちゃなどは使用する期間が短く、買い替えのサイクルが早いのが特徴。そのため、新品を購入すると割高になってしまいます。そこでリサイクルショップの出番となります。

ブースは子ども向けの服やおもちゃが展示されており、カラフルで目立っていました。

リサイクルショップのFCブランドを見る

リサイクルショップのFCブランド一覧

試食が盛りだくさんの飲食業ブース

フランチャイズ・ショーの特徴として、飲食業の出展の多さがあります。また、多くのブースで試食が行われているのも人気の要因です。

近年増えているのが、ラーメン店。特徴のあるスープや麺を使い、短期間でおいしいラーメン店を開業できるとあって、ラーメン好きの方を中心に出展を検討している方が多く見られました。

商品のおいしさ、調理オペレーションをその場で確かめられるのが、フランチャイズ・ショーの魅力でもあります。

飲食業では、スイーツ系も多く出展していました。ほとんどが、店内で調理して販売する本格的なスタイルの店舗となっており、実際に作っているところを見られるのは、たいへん参考になります。

もちろん、試食もあります。フランチャイズならば、店舗ごとの味のばらつきが少なく、安定した味を常に提供できるというのも特徴です。

フードコードでは、3店舗が出展。実際にメニューを購入して食べることができます。

お昼時になると、いずれの店舗も長蛇の列。フードコードでの出張営業とはいえ、普段と変わらぬ味を楽しめます。もちろん、フードコードの3店舗もフランチャイズ本部。資料などをもらうこともできます。

富山ラーメンのフランチャイズ「天高く」の富山ブラックラーメン。見た目とは違い、さっぱりとした味で、何杯でも食べられそうです。ごちそうさまでした。

飲食業のFCブランドを探す

飲食業のFCブランド一覧

開発支援ブースや海外事業ブースも

フランチャイズ・ショーに出展しているのは、フランチャイズ本部だけではありません。フランチャイズ支援ビジネスのブースもあります。

店舗の立地条件やビジネス展開に必要な各種データを分析するサービスや、フランチャイズ選びで迷っている方の相談を受け付ける企業なども出展しており、直接相談することも可能です。

また、日本ではなく海外のフランチャイズ本部も出展。

まだ日本では展開されていない海外の商品やビジネスを、いち早く日本で展開したいと考えている方は、フランチャイズ・ショーの海外関連ブースを視察するといいでしょう。

わからないことはセミナー&ワークショップで勉強しよう

会場内では、関連セミナーやワークショップも開催されていました。

セミナーで人気が高かったのは、これからフランチャイズ加盟を考えている方への基礎講座。立ち見が出るほどの盛況となっておりました。

やはり、フランチャイズ・ショーに訪れる方の大半が、これからフランチャイズビジネスでの独立・開業を考えているということもあり、とてもフランチャイズビジネスへの関心が高いと感じました。

ワークショップでは、出展しているフランチャイズ本部や代理店などが、募集や事業内容、商品、サービスなどの説明を開催。気になる企業の詳しい説明が聴けるとあって、こちらも多くの方が参加されていました。

フランチャイズ・ショーで見かけたこんなもの

フランチャイズビジネスの展示会ということで、固い雰囲気と思われがちですが、実際に足を運んでみるとそんなことはありません。飲食ブースで試食ができたり、趣向をこらしたブースが多く、家族連れでも楽しめそうな雰囲気です。

近年増えている、カジノのディーラー養成学校のブースでは、実際にゲームを楽しめます。本格的なゲームを楽しめるということもあり、多くの方が訪れていました。

こんな大きな人も(注:風船です)。

喫茶店やカフェなどのブースでは、店内をそのまま再現したところも多くありました。客席では相談が行われています。

キャラクターの着ぐるみも多く見受けられました。撮影ご協力ありがとうございます。

独立・開業を考えているすべての人に

フランチャイズへの加盟を考えているけれども、説明会に行くのが不安。そう感じている人も多いことでしょう。

そのような方は、まずはフランチャイズ・ショーに訪れるのがいいのではないでしょうか。一度に多くのフランチャイズ本部を見ることができる上、個別相談も可能。繁華街でウィンドウショッピングをする感覚で、いろいろなフランチャイズ本部を見て回れるのは、とても有意義です。

また、セミナーやワークショップなどに参加すれば、フランチャイズビジネスの基礎や業界の動向なども知ることができます。

個人だけではなく、法人向けのセミナーも開催されていますので、新規事業を考えている経営者の方にとっても、有益です。

次回のフランチャイズ・ショーは、2017年2月1(水)から3日(金)まで、東京ビックサイト東展示場5・6ホールにて、「インバウンドビジネス総合店2017(仮称)」との同時開催が予定されています。

フランチャイズビジネスに興味がある方、漠然と独立・起業を考えている方、新規事業の開拓を考えている経営者の方、足を運んでみてはいかがでしょうか?

イベント開催概要

イベント名:第32回 フランチャイズ・ショー2016(FCショー)

会期:2016年03月09日(水)・10日(木)・11日(金)

→1日目の様子を写真でお届け!イベント速報レポートはこちらから!

→2日目の様子を写真でお届け!イベント速報レポートはこちらから!

会場:国際展示場「東京ビックサイト」西3・4ホール(東京都江東区有明3-11-1)

開催時間:10:00~17:00(最終日11日は16:30まで)

主催:日本経済新聞社

特別協力:一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会

公式ウェブサイト:「日経フランチャイズ・ショー」の詳しい情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。

出展企業:「フランチャイズ本部(FC本部)」「フランチャイズ以外のビジネスパートナー募集」「フランチャイズ支援ビジネス、コンサルティング・相談、情報・出版、海外関連など」

来場者対象:新規事業・事業拡大を検討する法人、独立開業を検討する個人

入場料:無料(登録制)

会場マップはこちら

執筆・撮影

三浦一紀

編集

フランチャイズ比較ネット編集部

公開日:2016年03月10日