誰もが一度は検討する「コンビニフランチャイズ」を知る!

最終更新日:2023年07月07日

誰もが一度は検討する「コンビニフランチャイズ」を知る!

日本全国、どの土地へ出かけても見かけるコンビニエンスストア。1970年代に誕生してから、現代社会でなくてはならない存在となりました。

コンビニのフランチャイズは研修制度やサポート体制がしっかりしていることから、未経験者でもオーナーになることも可能なため、フランチャイズでの開業を考えた際、誰もが一度はコンビニフランチャイズを検討したことがあるのではないでしょうか。

最近では「人手不足」などのネガティブな問題がメディアに取り上げられるなど、いつでも繁盛しているコンビニがある一方で、そうでないケースもあるのも事実です。
時代の流れに敏感なコンビニ業界ですが、成功するにはどんなことが大事なのでしょうか?

目次

1. 主要コンビニフランチャイズチェーンの例

2. コンビニでの独立・開業とは?

3. コンビニフランチャイズの今後

4. まとめ

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1. 主要コンビニフランチャイズチェーンの例

「フランチャイズと言えばコンビニ」と言えるほどの巨大市場であるコンビニフランチャイズ。その中で代表的なコンビニエンスストア3社について詳しくご紹介します。

1-1. セブン-イレブン

セブンイレブンは、アメリカ発祥の小売店とライセンス契約を結び国内で営業を開始した、日本のコンビニの草分け的存在です。業界最高日販を誇る老舗であり、日本国内に20,260店舗展開し、売上は10兆円ある市場規模の約4割を誇り、圧倒的な知名度があります。

セブンイレブンの圧倒的な強みは「商品力」です。
食品から生活用品までの多くの商品がプライベートブランドであり、オリジナル商品で他社と差別化はかっています。プライベートブランドの中でも高級志向の「セブンプレミアムゴールド」は、ニーズに合わせた商品展開が客層をさらに広げています。
また、「セブンカフェ」で「セルフ式ドリップコーヒー」という新しいジャンルを一気に浸透させ、他コンビニにもその流れが広がりました。

加盟契約はオーナーが土地・建物を用意するタイプと、セブンイレブンが用意するタイプの2タイプがあり、それぞれ加盟金や保証内容が変わってきます。

複数店舗経営奨励制度や水道光熱費80%負担など、さまざまな角度からオーナーをサポートしています。

1-2. ローソン

「ダイエー」が米国の「コンソリデーテッド・フーズ社」と提携して営業を開始し、全都道府県出店を初めて達成させたコンビニエンスストアです。国内外に約14,340店舗以上を展開。

通常店のほか、美容や健康志向の「ナチュラルローソン」、低価格な品揃えの「ローソンストア100」、健康関連の商品やサービスに特化した「ヘルスケアローソン」など、顧客ニーズに合わせた新しい業態を取り入れた店舗や商品の開発にも力を入れています。

ローソンのフランチャイズシステムの特徴は、未経験からの独立をサポートする支援制度が充実しているところです。例えば「FCオーナー・インターン制度」は、毎月25万円の給与を貰いながら店舗経営を学び、態勢が整った後に独立することができます。さらに独立時には加盟金100万円が全額免除になり、店舗勤務に伴う転居費や住居費の一部に支援があります。

1-3. ファミリーマート

「西友ストア」の企画室に小型店担当が設置されたのが始まりである、日本発祥のコンビニ。現在では国内外に23,807店舗を展開。「TSUTAYA」など提携店が多い「Tカード」が使えたり、「無印良品」の商品が買えたりするので、それらを目的に、『近所のコンビニよりも「ファミリーマート」を選ぶと』いうお客さんも多くいます。

「自身が土地建物を用意する契約タイプ」と「FC本部が土地建物を用意する契約タイプ」のほか、ファミリーマートにも未経験の独立を支援する「インターン社員独立制度」があります。この制度は毎月お給料をもらいながら直営店で店舗経験を積んだ後に独立開業できる制度です。最短で6ヶ月で独立することも可能です。またこちらの制度では資金面でもバックアップがあり、開業時に「加盟金」「開店準備手数料」が免除となります。

2. コンビニでの独立・開業とは?

近所に同じコンビニチェーンがいくつもある、またはコンビニからまた別のコンビニになった、そんな経験はありませんか?コンビニは右肩上がりに店舗数を伸ばす成長産業ですが、競争が激しいのもコンビニ業界の特徴です。
地域に根付き、長くコンビニを運営するためにはどんなことは必要になってくるのでしょうか?

2-1. コンビニフランチャイズのポイント

現代のコンビニは年中無休で24時間営業が基本です。
閉店時間というものがないコンビニは、アルバイトやパートを雇い、シフト制度を確立しなければいけません。夫婦や親子で開業することを基本とするコンビニでは、しっかりとマネジメントができている場合、オーナー家族は店頭に立つ必要はありません。
ところが、近年コンビニ業界は人員不足や採用したスタッフが定着しないなど、人材の確保が非常に難しくなっていることが深刻な問題となっています。
しかし、アルバイトだけで業務を回せるよう教育していかないと、常に家族の誰かが交代でお店に立たなければいけません。そのため、決まった休みが取りにくいと言われています。そこで本部ではオーナーの研修以外にも、アルバイトの人材確保、育成についてもサポート体制を整え始めています。

また、品揃えが豊富で何でも揃うことがコンビニの良いところです。その分どうしてもお弁当、総菜、ファストフードなどは廃棄商品が多くなります。店内ポップや声掛けなどで継続的に利益の出る商品を売っていく工夫が必要です。廃棄を一定量に抑え、品揃えとのバランスを保つことが利益を上げるためのポイントになります。

2-2. 他のフランチャイズビジネスとの違い

コンビニフランチャイズで独立・開業するメリットは、何といっても圧倒的なブランド力と知名度です。
看板を出すだけでお客さんが来店してくれることに加えて、大手コンビニフランチャイズ本部であれば、キャンペーンやTVCMなどで大々的に宣伝を行っているため、お客さんを集める仕組みが整っています。
また、他のフランチャイズとは比較にならないほどフランチャイズパッケージが充実しており、未経験でも始められるシステムが用意されています。その一方で、基本的には本部の方針に従って経営していくことになるため、商品の仕入れや地域のニーズに合わせた商品開発などの自由度は低めです。コンビニのフランチャイズを選ぶ際は、本部の経営方針に共感できるかどうかもチェックした方が良いでしょう。

その他、店舗ビジネスのなかでも「少ない資金で開業できる」ビジネスモデルであることも魅力です。
こうしたメリットを持つビジネスをこちらにまとめました。
個人でなく夫婦や親子でお店を持つことを開業の条件にしているのがあることも、他のフランチャイズとの違いです。これは、24時間オープンというシステムが関係しています。24時間休みなくオープンしているので、普段はアルバイトなどに任せていても、連絡をとれる責任者が必要になるためです。

こうしたメリットを持つビジネスをこちらにまとめました。

知名度が高いFCブランド一覧

未経験でも始められるFCブランド一覧

低資金で開業できるFCブランド一覧

3. コンビニフランチャイズの今後

買い物する場所を始め、ATMでお金をおろす場所、宅配便を出す場所と、コンビニの役割はどんどん増えて生活に溶け込んできました。コンビニフランチャイズは今後どのように発展していくのでしょうか?

3-1. コンビニの市場規模

コンビニの年間売上高は約11兆8,000億円。10兆を超える巨大市場です。スーパーなどの小売が横ばいの中、コンビニは成長を続けています。飽和状態と言われているコンビニ業界ですが、まだまだ伸び続けていくのではないでしょうか。近年の特徴としては、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3強という状態で、4位以下との格差が目立っています。

3-2. コンビニフランチャイズの今後

コンビニの役割はどんどん増えてきています。宅配便は出すだけでなく受け取ることもできるようになり、各種チケットの手配・支払いもコンビニで済ませることができます。また、マルチコピー機の導入で、コピーだけでなくFAXの送信や写真のプリントまでできるようになりました。
また国内への出店に留まらず、海外への出店拡大やサービス面ではPB商品のさらなる充実、決済方法の簡素化やポイントサービスの導入など、新たなサービスでの顧客の囲い込みに力を入れています。

コンビニ業界は常に進化し続ける最先端業界ですから、今後もさらなる伸びが期待できます。若者向けのサービスが充実しているイメージのコンビニは、これからは高齢化社会に向けてさまざまな施策を打ち出しています。コンビニに寄ったついでに介護士に相談できたり、独居老人がコンビニを利用することで地域とつながれる仕組みなど、高齢者にメリットのあるサービスが増えてくることが予想されます。

4. まとめ

24時間営業のコンビニが、日本中どこにでもあるというのは治安の良い日本だからこそ。治安の良さがコンビニの便利なシステムをここまでつくり上げたのかもしれません。今後も日本のコンビニフランチャイズは、超高齢社会に合わせた、日本ならではの独自の進化をしていくことが期待されます。
またフランチャイズでのコンビニ経営は、契約上制限こそありますが他のフランチャイズよりも圧倒的に徹底したサポート提供があります。安定した需要があることも魅力の業種です。そのメリットを活かせば、多店舗経営するなど事業拡大していくことも不可能ではないでしょう。

コンビニのFCブランド一覧

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公開日:2018年04月19日