フランチャイズの契約年数って何年?本部との契約時に気にするべきポイントとは

最終更新日:2019年10月08日

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フランチャイズで独立開業するために必ず必要となるのが、フランチャイズ本部との契約。

「契約期間はどのくらい?」「フランチャイズ契約では何に気をつければ良いの?」と、疑問や不安をお持ちの方も多いことでしょう。

今回は、フランチャイズの契約期間や契約時の注意点、よくあるトラブル、契約する際の心得など、フランチャイズ契約について詳しく解説します。

最近フランチャイズ開業を検討し始めた方はもちろん、本部まで決まっているけど契約になかなか踏み切れないという方にもおすすめですので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フランチャイズ契約とはどういう契約?

フランチャイズの契約期間は一般的にどれくらい?

フランチャイズの契約時に注意すべきポイント

フランチャイズ契約でありがちなトラブル

フランチャイズ契約する際の心得

まとめ

フランチャイズ契約とはどういう契約?

フランチャイズ契約とは、フランチャイズ本部が加盟店に対して商標・商号の使用や商品・サービスを販売する権利、経営の指導・サポートを提供し、その対価として加盟店から金銭を得る契約のことです。

フランチャイズ本部はフランチャイザー、フランチャイズに加盟する店舗はフランチャイジーと呼ばれています。

フランチャイズ本部と加盟店は雇用・被雇用者という関係ではなく、それぞれが独立した事業者という位置づけではありますが、本部があらかじめ用意した契約内容を加盟店が受け入れるという形が主流です。

基本的には、どの加盟店も同じ契約を交わし、同じ商品・サービスを提供することになります。

ここで、フランチャイズ契約とよく混乱してしまうのが代理店契約です。

代理店契約とは、メーカーの代わりに商品・サービスの紹介や販売などの営業活動を行う契約のことです。
業務委託や営業代行というイメージがぴったりでしょう。

フランチャイズ契約と代理店契約の大きな違いは、本部に支払うロイヤリティの有無です。

フランチャイズ契約の場合は売り上げの一部をロイヤリティとして本部に支払う義務があり、その代わりに本部の経営ノウハウを伝授してもらえます。

一方、代理店契約の場合はロイヤリティを支払う必要はありませんが、経営ノウハウを伝授してもらうことはありません。

また、フランチャイズ契約は商品・サービスの販売方法に縛りがあることがありますが、代理店契約での販売方法は基本的に自由で、複数の商品を組み合わせて販売することもできるという違いもあります。

フランチャイズの契約期間は一般的にどれくらい?

通常、フランチャイズの契約には期間が定められています。
契約期間は1年や3年、5年、10年以上などフランチャイズ本部によってさまざまですが、一般的には3~5年の契約が多いようです。

では、フランチャイズの契約は長い場合と短い場合で何か違いがあるのでしょうか。
自分に合った契約期間を見極めるためにも、長期契約と短期契約の特徴やメリット・デメリットを理解しておきましょう。

【契約期間が長い場合】
5年くらいの契約期間を設定しているフランチャイズ本部には飲食店、10年以上にはコンビニが多いです。
フランチャイズ本部が加盟店に投資し、投資回収に長期間要する場合には長期間で設定されることがあります。

長期契約のメリットは、長期間フランチャイズ本部からノウハウやサポートを提供してもらいながら経営できることです。
一方、途中で解約すると高額な違約金が発生することもあるので、数年でうまくいかず辞めたいと思っても辞めにくいというデメリットがあります。

【契約期間が短い場合】
1~3年程度の短い契約期間を設定しているフランチャイズ本部には、比較的事業規模が小さいところ、例えば掃除や買取チェーンといった個人向けサービスに多いです。

長期契約より、契約の見直し・変更や解除が検討しやすいという点がメリットとして挙げられます。
また、投資回収にかかる期間を契約期間として設定しているフランチャイズ本部もあることから、短期間での投資回収も期待できます。

一方、短期契約の場合は更新手続きの頻度が多く、手間がかかってしまうことが懸念されます。
都度、更新料が発生するフランチャイズ本部もあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

フランチャイズの契約時に注意すべきポイント

では、フランチャイズの契約時にはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。
特に注意すべきポイントを以下で挙げます。

■契約期間
先ほど説明したように、フランチャイズ契約では契約期間が設定されており、本部によって期間もさまざまです。

長期契約、短期契約それぞれにメリット・デメリットがあるので、十分に比較・検討したうえで決める必要があるでしょう。

また、期間だけでなく、契約期間の算出方法や契約更新についても事前の確認が必要です。

[契約期間の算出方法]
契約締結日、オープン日など、どこを起点にするのかで発生する費用が変動します。
例えば契約締結日が起点となっている場合、開業前の準備期間も契約期間内に含まれるので、開業後すぐに更新しなければならないという状況にもなり得ます。

[契約更新]
契約更新は、「自動更新」と「合意更新」の2種類あります。

自動更新の場合、契約期間満了の前に加盟店が変更や更新拒絶をしなければ、自動的に契約が延長されます。
合意更新は、契約期間満了の前に加盟店が合意すれば、契約期間をさらに延長するという仕組みです。

どちらを選ぶかによって手続きの方法も異なり、フランチャイズ本部によっては更新料が発生することもあるので、しっかり確認しておきましょう。

■本部に支払う費用
フランチャイズ本部に支払う費用の種類や、費用の詳細を明確にしておくことも大事です。

本部に支払う費用には以下が挙げられ、それぞれ契約時に注意すべきポイントが異なります。

・加盟金
・ロイヤリティ
・研修費
・システム使用料
・宣伝広告費
・設備費用

加盟金の場合、含まれている費用は何か、本部都合により開業できなかった場合に加盟金を返還してもらえるかなどを確認しておくと良いでしょう。
また、ロイヤリティは金額の算出方法が定額方式、売上比例方式、利益分配方式と分かれておりフランチャイズ本部によって異なるので、十分に理解したうえで契約する必要があります。

■中途解約・違約金について
中途解約や違約金に関する記載も、フランチャイズ契約時には注意して確認しておく必要があります。

中途解約の定めがなければ契約期間中の解約は原則的にできません。
また、契約期間中に解約する際には違約金が発生する可能性があるので、違約金の支払い有無や金額などもしっかり確認しておきましょう。

フランチャイズ契約でありがちなトラブル

フランチャイズ契約でありがちなトラブルをいくつかご紹介します。

【トラブル1:フランチャイズ本部から提示された売上予測と実際の売り上げに大きな差がある】
フランチャイズ契約をする前には、本部から売上予測や経費予測を提示されることが多いのですが、これを鵜呑みにしてしまうことでトラブルになるケースがよくあります。

これらは既存加盟店の過去の実績や平均値などをもとに算出されるもので、予測どおりに売り上げをあげられると保証しているものではありません。

また、本部によっては実績に基づいた売上予測ではないケースもあるので、算出根拠を明確に説明して理解することがトラブル防止につながります。

【トラブル2:ロイヤリティが思っていた以上に高く、利益が出せない】
実際に経営してみたところロイヤリティが想像以上に負担となり、利益がなかなか出せないというトラブルもありがちです。

先ほども説明したように、ロイヤリティはフランチャイズ本部によって算出方法が異なります。

売り上げや利益に関わらず金額が一定の定額方式や、売り上げの一定割合を支払う売上比例方式、利益の一定割合を支払う利益分配方式と種類があり、中にはこれらの方式を組み合わせている本部もあります。

ロイヤリティの仕組みについて理解することはもちろん、売り上げや経費などとのバランスをより具体的に考えてみると良いでしょう。

【トラブル3:経営がうまくいかず解約を申し出たら、高額な違約金を請求された】
フランチャイズ契約において、中途解約する際の違約金をめぐるトラブルもよく発生します。

どのような場合に契約が解除されるのか、解除の手続き方法、中途解約の場合に違約金が発生するか、違約金の金額(算出方法)、業績不振での中途解約でも違約金が発生するかなどを事前に確認しておくことで防げる可能性があります。

特に、契約期間が長期の場合はリスクが高まるので、万が一中途解約せざるを得ない場合に備えてしっかり確認しておきましょう。

フランチャイズ契約する際の心得

フランチャイズビジネスは、経営に関する知識があまりなくてもフランチャイズ本部からノウハウやサポートを受けながら経営することができます。

しかし、いくら経営に関する知識があまりないからといって、フランチャイズ契約におけるルールはしっかり理解しておかなければ大きなトラブルに発展しかねません。

実際、先ほどご紹介したフランチャイズ契約でありがちなトラブルは全て、契約内容や売上予測などの確認、理解不足が大きな原因だと言えます。

焦らず、時間をかけて検討することがフランチャイズ契約の大事な心得です。

フランチャイズ契約で失敗しないためにも、事業や契約の内容についての説明は十分に納得できるまで受けるなど契約前にしっかり確認することはもちろん、少しでも疑問や不安な点があればフランチャイズ本部に直接聞いて理解したうえで契約に進むようにしましょう。

まとめ

フランチャイズ契約はフランチャイズ本部の力を借りて独立開業できるというメリットがある一方で、契約後にトラブルが生じるケースも少なくありません。

今回ご紹介した内容からも、自分の環境や条件に合った契約内容であるかというだけでなく、加盟者にかかる義務や責任もしっかり確認し理解しておくことが重要だとお分かりいただけたのではないでしょうか。

フランチャイズ本部や説明会で確認するだけでなく、同業者のフランチャイズ本部と比較する、もし理解が難しく不安が解消できないという場合には専門家の力を借りてみるという手段も有効です。

これからフランチャイズでの開業を検討されている方はもちろん、加盟するフランチャイズ本部が決まっているという方も契約期間や条件など契約内容を今一度見返して、確認漏れや理解不足がないか確かめてみることをおすすめします。

フランチャイズ契約時に注意すべきポイントを押さえて、理想のフランチャイズ開業を実現させましょう。

公開日:2019年10月04日