ホワイトニングフランチャイズの開業・運営に必要な資金とは

公開日:2021年03月10日

ホワイトニングフランチャイズの開業・運営には特殊なマシンや溶剤が必要なため、「興味はあるけど、初期費用や運営資金が高そう」と感じている方もきっといることでしょう。

こちらでは、ホワイトニングフランチャイズの開業・運営に必要な資金とキャッシュフローシミュレーションをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ホワイトニングフランチャイズの開業と運営に必要な資金の目安

ホワイトニングフランチャイズの開業に必要な資金(初期費用)

ホワイトニングフランチャイズに必要な運営資金

ホワイトニングフランチャイズのキャッシュフローシミュレーション

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ホワイトニングフランチャイズの開業と運営に必要な資金の目安

ホワイトニングフランチャイズの開業に必要な資金の目安は、175~1,240万円です。
この費用は、開業資金(初期費用)と運営資金3ヵ月分を合算した金額で、あくまで目安の一つです。

実際の費用は本部の契約条件や施術・サービスの内容、出店エリアによって異なることに留意してください。

<開業資金(初期費用)の目安>

項目 金額
加盟金・保証金 0~150万円
店舗関連費 0~300万円
ホワイトニングマシン購入費 0~200万円
溶剤・消耗品購入費 10~70万円
研修費・広告宣伝費 30~100万円
合計 約40~820万円

<運営資金の目安 ※3ヵ月分用意した場合>

項目 金額
賃貸料 0~75万円
人件費 75~150万円
ホワイトニングマシンの分割費 0~15万円
溶剤・消耗品購入費 60~120万円
ロイヤリティ 0~60万円
合計 約135~420万円

※上記の初期費用と運営資金は開業時の状況によって異なることを前提に、売り上げが月100~300万円規模の店舗であると仮定し各項目を計算しています。

以下でそれぞれの項目について一つずつ解説していきます。

ホワイトニングフランチャイズの開業に必要な資金(初期費用)

ホワイトニングフランチャイズの初期費用は、本部の契約条件や施術に使うホワイトニングマシン、そして経営者の置かれる状況によって異なります。
そのためいくつかの本部を比較しながら、自分に合った加盟先を探すことが大切です。
こちらでは、ホワイトニングフランチャイズの開業に必要な資金を項目別に解説します。

加盟金・保証金

ホワイトニングフランチャイズの加盟金・保証金は0~150万円が目安で、本部によって大きな差があります。

また、契約するコースによって金額を変えている本部もあり、例えば『ホワイトニング・オーグ』は加盟金20万円のコースと0円のコースから選ぶことが可能です。

ホワイトニングフランチャイズには加盟金・保証金がかからない本部も多いため、初期費用を抑えたい方はいくつかの本部を調べてみるのがよいでしょう。

ただし、加盟金・保証金無料を謳う本部のなかには、広告宣伝費や研修費など別の費用が高めに設定されているケースが少なくありません。

そのため加盟先を選ぶときは「加盟金・保証金無料」の文言だけを見て飛びつくのではなく、トータルの初期費用に注目することが大切です。

店舗関連費(物件取得費・内装工事費・設備費など)

ホワイトニングフランチャイズを始める方のなかには、経営している美容院やサロンの空きスペースを活用する方が多くいます。
すでに物件を所有している方に関しては、店舗関連費が0円で済むこともあるでしょう。

これから新たに物件を契約する方は、店舗の規模にもよりますが、物件取得費や内装・外装工事費などで約200~300万円の出費が想定されます。

また、施術中に利用するチェアや溶剤を置くワゴン、受付用ソファなどの設備・備品も準備しなければいけません。

店舗関連費を抑えるために居抜き物件を利用するのも選択肢の一つですが、物件のことで悩んだときはまず本部に相談するのがおすすめです。
費用を抑えるための相談に乗ってくれたり、物件調査のサポートをしてくれたりします。

ホワイトニングマシン購入費

多くのホワイトニングフランチャイズでは、施術に使うホワイトニングマシンの購入費用を100万円以上に設定しています。

ただし、ホワイトニングマシンの費用は本部や施術のスタイル(セルフかオフィスか)によって異なることに留意してください。

また本部のなかには、ホワイトニングマシンを分割払いやレンタルで調達できるところもあるため、一括払いでの購入が難しい方でも心配ありません。

溶剤・消耗品購入費

施術で使う溶剤や消耗品は、ホワイトニングマシンを購入またはレンタルするときにセットで付いていることが多いです。

例えば『WhiteningCafe』では、ホワイトニングマシンと一緒に溶剤や抗菌スプレー、アイガード、施術トレーなどをスタートキットとして提供しています。

ホワイトニングマシンとセットで溶剤・消耗品を調達できる本部の場合は、それぞれのアイテムを個別で購入するより出費を抑えやすいです。

個別で溶剤や消耗品を調達する必要があるとしても、セルフの溶剤は1回あたり数百円で済むものが多く、消耗品は紙コップや紙エプロンなど低価格なものばかりのため、出費が高額になる心配はほとんどありません。

研修費・広告宣伝費

フランチャイズへ加盟する場合は、広告宣伝費や研修費を支払うのが一般的です。
これらの費用が0円の本部もありますが、すでに加盟金に上乗せされていることが少なくありません。

まず広告宣伝費とは集客のサポートを受けるための費用で、本部によってサポート内容はさまざまです。

公式サイトの運営やSNS発信などのインターネット集客に力を入れる本部もあれば、チラシやパンフレットなどの販促物にこだわる本部もあります。

研修費も広告宣伝費用と同様に本部によってサポート内容が違うため、自分のニーズに合った本部を選ぶことが大切です。

ただ、業界未経験から開業するのであれば、多少費用が高くても研修期間が長くサポート内容が充実している本部を選んだほうが安心かもしれません。

ホワイトニングフランチャイズに必要な運営資金

ホワイトニングフランチャイズは、美容業界のなかでも経費を抑えやすく利益率が高い業種だと言われています。

こちらでは、ホワイトニングフランチャイズに必要な運営資金を項目別にまとめているので、開業後にどのような費用がかかるのかぜひ参考にしてみてください。

賃貸料

ホワイトニングフランチャイズの運営では、基本的に広いスペースの物件が必要ありません。

施術スペースは1坪あれば十分なことが多く、すでに美容院やサロンを経営している方であれば空きスペースを活用してホワイトニング事業の展開が可能です。

また、マンションの一室にベッドを2~3台置き、月100人以上の施術で100万円以上の利益を出している事例もあります。

飲食店やスクールなどの大きな物件を必要とする業種と比べて、ホワイトニングフランチャイズは賃貸料を抑えやすいビジネスだと言えるでしょう。

ただし、賃貸料はかからないものの、施術中は水や電気を使うため水道光熱費がそれなりにかかることを念頭に置く必要があります。

人件費

自宅のマンションなどを活用し、1人で店舗を運営する場合は人件費がかかりません。

ですが、ホワイトニングフランチャイズの運営では、最低でも2~3人の従業員を雇っているケースがほとんどです。
施術のスタイルや店舗の規模によっては、さらに多くの従業員を雇う必要があります。

人件費を抑えて店舗運営したい方は、セルフホワイトニングに特化したフランチャイズを選ぶのがおすすめです。
施術のほとんどはお客様自身で行うため、従業員の数が少なくても運営できます。

また、セルフホワイトニングには特別な経験や資格が不要なため、従業員の教育にあまり時間がかからないのもポイントです。

ホワイトニングマシンの分割費

ホワイトニングマシンの購入には1台あたり約100~200万円かかるため、一括ではなくレンタルや分割で調達する方が多いです。

ホワイトニングマシンの種類や支払いプランにもよりますが、分割で購入する場合は毎月数万円の出費が発生します。

本部によっては分割回数が指定されていたり、利用できないクレジットカードがあったりするので、事前にしっかりと情報を調べるのがおすすめです。

また「溶剤の定期購入期間内はホワイトニングマシンを無料レンタル」など、条件付きでお得なレンタルサービスを行っている本部もあります。

ホワイトニングマシンの導入に関しては各社でいろいろなサービスが行われているので、どのようなサービスを利用できるのか情報収集してみてください。

溶剤・消耗品費

ホワイトニングは、美容系業種のなかでも利益率が高いことで知られています。

理由としては材料原価がとにかく安いことが挙げられ、粗利益率が70~90%を超える店舗も珍しくありません。

セルフホワイトニングの例でいうと、施術1回あたりの材料原価が約300~700円、施術料金が約4,000~5,000円などと、かなりの高利益を出しているケースも見られます。

さらに、ホワイトニングマシンの業者から溶剤や消耗品を安く手に入れられるなど、ホワイトニングフランチャイズは仕入れ費を抑えられる環境が整っているのが特徴です。

ロイヤリティ

ホワイトニングフランチャイズのロイヤリティは、本部によって支払い方法や金額に違いが見られます。

支払い方法については、毎月同じ金額を本部へ支払う定額方式や、売り上げによって支払う金額が変わる歩合方式などさまざまです。

また、なかには「固定5万円+施術1回につき~円」のように、固定と売り上げをミックスした支払い方式もあります。

ロイヤリティは毎月必ず支払う費用なので、納得のいく金額と支払方式の本部を選びましょう。

また、ロイヤリティが0円の本部もありますが、必ずしも0円だからお得だとは限らないため注意してください。

ロイヤリティが0円の代わりに加盟金や仕入れ費が高かったり、サポート内容が物足りない可能性もあります。

ホワイトニングフランチャイズのキャッシュフローシミュレーション

ホワイトニングフランチャイズ「WhiteningCafe」の場合、キャッシュフローシミュレーションは以下の通りです。
(必ずしも当てはまるわけではないので、参考程度にしておいてください。)

今回は、1ヵ月あたりの売上高が約280万円の店舗をモデルに算出しています。

  • 総粗利益高
    252万円
    =280万円(売上高)ー28万円(原材料費)

  • 店利益
    180万円
    =252万円ー72万円(家賃や人件費、水道光熱費など)

上記の店舗は、下記のシチュエーションを想定しています。

  • 従業員を1人雇用
  • 家賃の支払いあり
  • 施術料金は1回あたり約5,000円
  • 1ヵ月の施術人数は560人(1日あたり17~18人)

シミュレーションから分かるように、ホワイトニングフランチャイズの強みは総粗利益率の高さにあります。

原材料費がほとんどかからず、さらに回転率が高いため効率的な店舗運営が可能です。
また、来店客数に対して少人数で店舗を回せるのもポイントでしょう。

ホワイトニングは1人のお客様が何度も店舗へ通う必要があるビジネススタイルのため、初来店のお客様に質の高いサービスを提供し、2回目の来店につなげることが売り上げを伸ばすためには重要です。

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