フランチャイズ本部担当者が語る!加盟に「向く人」「向かない人」 

公開日:2015年12月25日

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「成功するか否かは“加盟前”から決まっている」

「少なくとも、このまま加盟すると危険な人は分かる」

フランチャイズ本部の現場担当者と話をしていると、そんな意見を聞くことが多い。毎年、数百名もの加盟希望者と面談を行う、FC加盟のプロフェッショナル。

彼らには「成功する人」と「失敗する人」の境目が見える。今回は日頃は知ることができない、本部の生の声を全3回に渡ってお送りさせいただきます。

1. 事業継続率から見る、成功と失敗

  1-1. 「個人事業」として創業した場合

  1-2. 「フランチャイズ」に加盟して創業した場合

  1-3. 30%に入らないために必要な要素

2. 大手学習塾の本部責任者が語る、失敗する「ヒト」の共通点

  2-1. このビジネスは〇〇ですか? と質問する加盟希望者は心を入れ替えろ!

  2-2. フランチャイズに〇〇を求め過ぎるのは危険な兆候。

3. 買取ビジネスの現場担当が教える、正しい「カネ」の使い方

  3-1. 開業資金は最低〇〇円は欲しい。その驚きの理由とは?

  3-2. 失敗例① 店舗を小さくする、二等立地に店を構える方法で資金を押さえる

  3-3. 失敗例② 金融機関からの借り入れを多くして、最初から大きく始める

  3-4. 失敗例③ 良い物件が出るまで待つ

4.まとめ

1. 事業継続率から見る、成功と失敗

そもそも、起業を志した人のうち一体、「何割の人」が成功しているのでしょうか? ここでは成功を「事業継続」の観点から【個人事業】・【フランチャイズ】での創業の2パターンに分けて、詳しく見ていきたいと思います。

 1-1. 「個人事業」として創業した場合

『中小企業白書』によると【個人事業】で創業した場合、約40%が1年未満に廃業をしています。3年目をクリアして、5年後まで事業継続できる人はわずか約25%。

創業から5年で、4分の1にまで減少してしまうのです。この数字からも事業を継続し続けるということが、いかに難しいか分かると思います。

 1-2. 「フランチャイズ」に加盟して創業した場合

一般的に【フランチャイズ】で創業した場合、5年後の事業継続率は【個人事業】と比べて3倍の約60%~70%と言われています。

これは「経営の三要素」と言われる「ヒト」、「モノ」、「カネ」のうち、「モノ」については本部側が「FCパッケージ」として提供してくれている点が大きな違いです。つまり、優れたフランチャイズ本部に加盟し、良い「FCパッケージ(モノ)」を手に入れることが成功への第一歩です。

 1-3. 30%に入らないために必要な要素

しかし、いくら良い本部に加盟したとしても、必ず成功する訳ではありません。成功と失敗。それを分けているのが残りの2つの要素である「ヒト」と「カネ」です。

次にこの2つについて、フランチャイズ本部の現場担当者の方に詳しく聞いていきます。

2. 大手学習塾の本部責任者が語る、失敗する「ヒト」の共通点

多数あるフランチャイズ業種の中でも、教育ビジネスの成功は「ヒト」、塾長や先生の良し悪しに尽きるとまで言われています。極端な話ですが、先生が好きだから通っている、塾長が怖いから辞める子供たちも大勢います。

それほどまでに「ヒト」が重要な要素となっているのです。今回、大手学習塾の本部担当者の方にお話を伺いました。

 2-1. このビジネスは〇〇ですか? と質問する加盟希望者は心を入れ替えろ!

「このビジネスは成功しますか?」

このような質問をする加盟検討者は非常に多い。しかし、加盟後の早い段階でつまずいたり、ギブアップする人も異常に多いという。その理由について責任者の方が答える。

「そもそも、何をもって“成功”とするのか本人が分かっていないケースが非常に多い。モデル年収、多店舗展開しているオーナーの数、あるいは生徒さんの満足度でも良い。フランチャイズというのはあくまでも手段であり、ゴールではない。ゴールというのは人の数だけある。先ずは自分だけのゴールを設定して欲しい。

ゴールがなければそもそも、何を持って成功とするのか分からないので、こちらとしてもアドバイスのしようがない。要するに“あなたは何のために独立するのか?”です。

特に“学習塾”や“介護”といった社会性の高いフランチャイズを希望する方は、何となくイメージが良いからとか、深い考えもなく育ってきた地域のためで独立しちゃう。そんな弱い理由だといざ独立したとしても、こんなはずじゃ。。。で直ぐにやめたがるんです」

 2-2. フランチャイズに〇〇を求め過ぎるのは危険な兆候。

「やたら安定を求める加盟者も危険ですね。そもそも、独立した先のゴールに“安定”を求めるのなら、会社員として働いていた方がよほど簡単に安定を得ることが出来ますよ。

もしも、生徒が集まらなかったら。もしも、近隣に競合が進出してきたら。もしも、親御さんからクレームを言われたら。もしも、もしも、もしも。その後に決まり文句のように、彼らは言うんです。その時に本部は何をしてくれるのか?って。

確かに本部として精一杯サポートはさせていただきますが、あくまでも独立の主役はオーナー自身です。自分で決めて、自分を責任を取るから“独立”なんです。当然、リスクも大きいがその分、リターンも大きい。リターンというのは先ほどお伝えしたように、お金、満足、自由など本人が望むゴールが手に入ることです。

これは極論ですが、独立とは今の安定を捨てることです。不安でたまらないのは分かりますが、それが嫌なら独立しないことをオススメします」

3. 買取ビジネスの現場担当が教える、正しい「カネ」の使い方

日本人は世界屈指の「カネ」の使い方が下手な民族だと言われている。それは子供の頃に、お金に関する教育を受けていないことに大きく起因する。

しかし、独立するとなると「知らない」・「分からない」では済ませられない。特に日々、目の前を多額の「カネ」が行き来する買取ビジネスにとって、正しい「カネ」の使い方を知らないのは致命的だ。有名買取ビジネスの担当者にお話を伺いしました。

 3-1. 開業資金は最低〇〇円は欲しい。その驚きの理由とは?

「正直な話、開業資金はあればあるほど良い。あって困ることは一切ない。弊社のような数坪で開業可能なフランチャイズだとしても、最低1,000万円は欲しい。そしてその開業資金を元手にして、同額の融資を引き出す。合計2,000万円。これでやっとスタートです。

確かに、これ以下の金額で開業することは可能です。しかし、成功率はぐっと下がります。非常に単純な話ですが、フランチャイズのパッケージというのは過去のデータを参考にして、“最も成功率が高くなる”ように設計されています。

裏を返すとそれ以下の条件で開業するとなるとどうしても、どこかで無理が出てしまい、失敗する可能性が出てきます。典型的な失敗例を3つお伝えさせていただきます」

 3-2. 失敗例① 店舗を小さくする、二等立地に店を構える方法で資金を押さえる

「この方法だと、物販スペースが取れないので売上面、立地が悪いので集客面でどうしても劣ってしまう。初期投資は確かに押さえられるがその反面、どうしても回収期間が長くなってしまいます。 回収期間が長いとそれだけ、景気や競合といった外的要素にさらされやすくなって失敗の可能性が高まります。

また、最悪のケースとして投資と回収のバランスが完全に狂っている物件が挙げられます。開業の際に物件取得費を数万ケチったせいで、何百万もの売上を逃していることも十分ありえます」

 3-3. 失敗例② 金融機関からの借り入れを多くして、最初から大きく始める

「そもそも、融資がおりないケースがほとんどです。また仮におりたとしても、月々の支払利息などで厳しい条件を突き付けられます。それだといくら大きく始めたとしても、利益が圧迫されてしまいます。ハイリスク・ハイリターンを狙ったはずが、結果としてハイリスク・ローリターンとなる場合もあるのです。

開業資金は確かにあればあるほど良いですが、それは正しく借りた開業資金でなければ全く意味がありません」

 3-4. 失敗例③ 良い物件が出るまで待つ

「結局、この方法を選択する加盟希望者が一番多いですね。しかし厳しい意見を言うと、よほど個人的なツテでもない限り、そんな物件は先ず出てきません。

特に買取、ヘアカット、学習塾といった駅前、省スペースのFCビジネスについては同業もそうですが、業種を跨いだ厳しい物件獲得競争にさらされています。特に大手ともなると最悪、トントンでも良いので近隣店の売上を奪われないようにするため、強硬に直営で出展することすらありえるのです」

4.まとめ

「成功するか否かは“加盟前”から決まっている」
「少なくとも、このまま加盟すると危険な人は分かる」

FC加盟のプロの方に、「成功する人」と「失敗する人」の違いを伺いました。次は新たに2名の専門家の方に、「成功する法人」と「失敗する法人」についてざっくばらんにお話を伺いたいと思います。

著者紹介

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フランチャイズ比較ネット 企画担当

河村和紀

大手人材紹介会社でのコンサルタントを経て、フランチャイズ比較ネットへ参画。

営業担当としてスタート後、業務の範囲を大幅に広げ、来場者数約5,000人を誇る日本最大級のFCイベント「フランチャイズ&起業・独立フェア」を全くのゼロから立ち上げる。

営業・イベント企画・運営と、フランチャイズ業界の隅々まで精通している。

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