起業アイデアをゼロから見つける方法とは?アイデアの出し方から、実現するためのポイントまでを紹介

最終更新日:2020年12月04日

起業をするためには、どんなアイデアを出すかがカギになってくるものです。ここでは、起業をする際のアイデア出しの方法と、それをビジネスに結び付けるためのヒントをご紹介します。

起業アイデア|目次

1 起業したいがアイデアがない        

2 「0」から起業アイデアをひねりだすには        

3 起業のアイデアを実現するために        

4 起業のアイデアのヒント                    4-10 学習塾経営ビジネスで起業するアイデアのヒント

5 起業・独立の選択肢      

6 まとめ

1 起業したいがアイデアがない

起業をしたいと思っても、まず何から始めれば良いのかわからないという方も多いでしょう。スタートアップ時にきちんと体制を整えておかなければ、その後の経営もスムーズに進めることはできません。まずは、最初のステップを踏み出す方法を知るところから始めましょう。

1-1 起業のアイデアだしは最初のステップ

始めに、何を売り出したいのかを決めなければ事業をスタートさせることはできません。起業の際の第一歩として、まずはアイデア出しから始めましょう。自分で思いついたアイデアは、行動の原動力となるものです。ただし、ゼロから自分のアイデアを出すのは難しいかもしれません。

そうした時におすすめなのが、2つ以上のサービスを組み合わせて新しいアイデアを生み出すというやり方です。

近年におけるサービスは、そのほとんどがいくつかのサービスを組み合わせることによって生まれています。たとえば、現在広く普及している携帯電話も、電話とパソコン、ゲーム、電卓など、さまざまなサービスを組み合わせることによって誕生しています。

また、他のサービスからアイデアを借りて、そのアイデアをさらに発展させていくというのも賢明な方法です。こうしていくつかのアイデアを組み合わせたり、他のアイデアを参考にしながら新しいアイデアを生み出すことで、大きなビジネスに発展させることもできるでしょう。

1-2 まずは自分の強みを知る

起業をするのであれば、自分の好きなことや得意なことをビジネスにするのが良いでしょう。前職で行っていた仕事のスキルを活かしてビジネスを立ち上げるのも一つの手ですし、今自分が趣味としてやっていることをアイデアの中に取り入れるのも良いのではないでしょうか。

さらに過去へとさかのぼって、子どもの頃に好きだったこと、やりたいと思っていたことをもとにアイデアを出してみるのも面白いかもしれません。趣味としていろいろなことに取り組んでみて、その中で自分がコレだと思ったものをアイデアに取り入れてみるのも良いでしょう。

また、家族や友人、会社の同僚などに自分がどんな人間かを尋ねてみるのも一つの方法です。客観的な視点で自分を評価してもらうことで、新たな一面に気付くこともできるかもしれません。また、第三者の目が入ることで、一人で考えているだけでは思いつかなかったようなアイデアが浮かんでくることもあるでしょう。

このように、自分がどんな人間か、何を得意としていて何が好きなのかを改めて分析してみることで、起業する際のアイデア出しにおけるヒントにつながることもあります。

1-3 自分の好きなこと、得意なことはビジネスになるか考える

上記で紹介したように、自分の得意なことを知った上で、それがビジネスにつながるかを考えてみましょう。現在では幅広いサービスが整っており、どんな趣味でもビジネスに結び付けられる可能性を秘めています。

お菓子作りや編み物などが好きならばそういった教室を自分で開くのも良いですし、家事や掃除が得意であれば家事代行サービスを展開するのも良いでしょう。また、デザインを作るのが好きならばデザイン事務所を立ち上げるのも手ですし、絵を描くのが好きならイラストレーターとしての道も考えられます。

得意分野だからこそ、改善を重ねてより良いサービスにもできるでしょう。さらに細やかな気配りを絶やさないことで、この仕事はあなたにお願いしようと思われて顧客もついてくることが期待できます。最近では、インターネットが普及したことで、自分の能力を周りに知ってもらうことも容易となりました。そうしたツールを上手に活用できれば、ビジネスへと結び付けることも可能でしょう。

「こんなサービスを売り出しても、ほとんどの人からは相手にされない」と思うようなものでも、ビジネスチャンスはあります。競合相手が少ないほど、事業を成果につなげやすくなります。たとえ利用者が10人しかいなくても月額1万円の利用があれば毎月10万円の収入になります。需要が少なくても、その少ないニーズの中で顧客をつかむことができれば、大きな収入を得ることにもつながるのです。

1-4 利用者が喜んでくれるサービスか

誰もやっていないようなビジネスを取り入れてみようと考えてアイデアを出す方も少なくないでしょう。実際に、現在ではサービスが多様化してしまったため、新しいビジネスを見つけなければ成功に結びつけにくいのも事実かもしれません。

しかし、どんなに斬新なアイデアであっても、それが利用者にとって喜んでもらえるようなサービスでなかったら何の意味もありません。

誰も考え付かなかったようなアイデアをサービスにすることは確かに大切です。しかし、起業をするときに一番に考えなければならないのは、利用者がそのサービスを喜んで使ってくれるかという点です。

新しいアイデアを出そうと必死になっていると、こうした根本を忘れてしまうことがあるかもしれません。利用者の目線で考えることを常に意識して、アイデアを出していきましょう。

2 「0」から起業アイデアをひねりだすには

いろいろなアイデアを組み合わせることも大切ですが、何もないところからアイデアを生み出すこともできるでしょう。しかし、そこにはいくつかのコツがあります。

2-1 既存のサービスに改善の余地がないか考える

別の企業が行っているサービスを組み合わせて新たなサービスを作ることも大切ですが、人によっては「0」から考えて新しいビジネスを立ち上げたいと考える方もいるでしょう。そうした時には、日常生活の中で常に周りへと目を配っておく必要があります。

現在使っている商品やサービスに対して、「もっとこうなっていたら良いのに」「こうだったら便利なのに」と思うことは、誰でも一度はあるのではないでしょうか?こうした不満や疑問が、新たなビジネスを生み出すきっかけになることもあります。

自分が不便だと感じたことがあるのなら、他にも同じような気持ちを抱いている人がいるかもしれません。その気持ちをもとにして新たなサービスを立ち上げてみるのも良いでしょう。

もし、0からアイデアを出したいという方は、このように普段の生活の中で常に目を光らせておきましょう。

2-2 ふたつのアイデアを合わせて違うサービスにならないか考える

飲食店の中には、2つのものを合わせて別のサービスを作り上げているという例がいくつかあります。
吉野家では、ファストフードと居酒屋の2つを組み合わせた、ちょい呑みのサービスを展開しています。「吉飲み」と呼ばれるこのサービスは、会社帰りのサラリーマンなどをターゲットにし、飲食店に入るような感覚で軽くお酒やおつまみをつまんで楽しむことができるようになっています。

また、最近のコンビニでは物を販売する小売業の役割を果たしながら、宅配のサービスも同時に提供しています。一か所で、買い物から郵便物の送付まですべてを一括で依頼できるという、まさに「コンビニエンス」な場所として現在もなお成長を続けているのです。

こうした例を参考にしながら、2つのものを組み合わせて別のサービスができないかを考えてみるのも良いでしょう。たとえば、近年パソコンの需要が増えていることに着目し、パソコンの周辺機器を一つにできないか考えてみてはいかがでしょうか?マウスを使ってスキャンができる、デスクトップがそのままプリンタになる、などもアイデアとしては面白いかもしれません。

2-3 自分のまわりに「面倒くさい」はないか探してみる

アイデアを出すもう一つの方法として、身のまわりに面倒くさいものがないかを探してみるのも良いでしょう。万人が共感してくれなかったとしても、自分が面倒だと思ったのであれば、同じように面倒だと感じている人もいるかもしれません。普段、当たり前のようにやっていると気付かないような作業であっても、アイデア出しのためのネタを探そうと思い常にアンテナを張り巡らせていれば、日常生活の中には多くのヒントが転がっていることでしょう。

とくに主婦の方であれば、家事をしている中で面倒だと感じる作業がたくさんあるのではないでしょうか?
「料理をするときにこんな器具があれば 」「洗濯がこうできたらもっと一日の時間を有効に使えるのに 」「掃除をもっと楽にできる方法は 」
挙げ始めたらキリがないかもしれません。

こうした何気ない気持ちが、新たなビジネスに発展する場合もあります。実際に、最近販売されているキッチン用品の中には、そうした主婦の「面倒だ」と感じるポイントに着目して商品化へと結び付けたものも少なくありません。

もちろん、新しい商品を開発する時だけでなく、サービスとして提供する場合にも同じことが言えます。生活の中で面倒だと思ったものを拾い出してみましょう。

2-4 「0」から良い起業アイデアを生み出すのは至難の業?

全く何も無い状態から新しいアイデアを出すと言うのは難しいものです。どんなに頭をひねっても、周りの環境を考えずに新しい発想を生み出すことは至難の業とも言えるでしょう。

ここまでいくつかの方法をご紹介してきましたが、やはり、周りの環境を考慮しながらアイデアを出すというのが一番の近道です。これまでの経験や生活環境、インターネットや書籍、テレビ、新聞などから見つけた情報などをもとにし、それらを組み合わせたり不便だと感じる部分がないかを探したりしながら、ビジネスに発展するようなアイデアに結び付けていきましょう。

3 起業のアイデアを実現するために

起業のためのアイデアを考えてみたものの、それが本当に実現できるのか、他にも同じようなサービスがあるのではないか、と心配に思う方もいることでしょう。アイデアを出した際に知っておきたいのは、それをどう起業に結び付けるかです。

3-1 起業のアイデアだけではまだ価値はない

自分なりにいろいろと考えだしたアイデアも、必ず起業に結び付くとは限りません。それが実現できるのかどうかを検証することも大事ですが、アイデアは誰がどこで生み出しているかわからないものです。つまり、自分が考えたアイデアも、実は他の人が既に考えている可能性が高いのです。

自分がアイデアを思いつくと、同じようなアイデアを思いつく人が同時に3人は現れると言われています。独自の発想だと思っていたとしても、それが自分1人しか思いつかない素晴らしいアイデアであるという可能性は極めて低いのです。

それでは、絶対に誰にも思いつかないようなアイデアを考えていかなければならないのでしょうか?決してそういうわけではありません。アイデアが生まれた時に、他にも同じように考えている人がいるかを検証することはもちろん大切ですが、いたからといって必ずしも諦める必要はありません。

現在のニーズにマッチしていると思うのであれば、他に同じようなサービスがあったとしても、そこに自分独自のサービスを組み込むなどして差を付ければいいだけです。

アイデアを行動に移すかどうかは、自分次第です。じっくり考えながら決めていきましょう。

3-2 アイデア(サービス)を知ってもらう努力が必要

アイデアを思いついて実際に起業に結び付けたとしても、それを周りに知ってもらわなければ意味がありません。人によっては、「こんなに便利なサービスだから、口コミなどで勝手に噂が広まっていくだろう」と考える方もいるでしょう。

しかし、実際にはそうはいきません。誰の目にも触れずにいたら、何もないのと同じこと。せっかくのアイデアもムダになってしまうかもしれません。そうならないためにも、何らかの方法で宣伝をして周知していく努力が必要です。

手っ取り早く周りへ知らせる方法としておすすめなのが、インターネットでの宣伝です。ブログやSNSをやっている方であればそこから発信してみましょう。SNSの中でも、ツイッターやフェイスブックのように拡散機能を備えているものであれば、知り合いの知り合いなどに告知をすることができ、より宣伝効果も高まります。

無料で利用できるため、広告費用の節約にもなります。
1人でも多くの人の目に触れてもらうためにも、インターネットでの宣伝に力を入れてみると良いでしょう。

3-3 アイデア(サービス)を利用してもらう努力が必要

SNSなどを利用して自分の立ち上げた事業を知ってもらうことができても、利用してもらえなければ意味がありません。サービスを利用してもらうためには何をすれば良いのか考えてみましょう。

起業したばかりだと知名度が低いということもあり、周りからの信頼性を獲得するのも難しいものです。同じ値段で提供してくれるのであれば知名度の高いところを選ぶ方がほとんどでしょう。そのため、ただ宣伝をして「商品を買ってください」と声を上げたとしても、その商品を買ってもらうことはできないかもしれません。

この対策として、始めのうちはお試し期間を設けたり、初回特別価格で売り出したり、特典を付けたりしてみるのも良いでしょう。お得感を出すことによって、ユーザーがそのサービスや商品に興味を持ってくれる可能性も高まります。一度使ってもらい満足してもらえれば、通常の状態で提供したとしても利用してくれることでしょう。

満足度が高ければ、口コミなどから評判が上がり顧客の獲得につながっていくはずです。開業したばかりの頃は、まず利用してもらえるための仕組みを考えてみましょう。

3-4 アイデアの実現には資金が必要な場合も

アイデアが出て起業を始めたとしても、それに多額の資金が掛かるのであれば一気に拡大することは控えた方が良いでしょう。まだ成功するかどうかもわからない状態から、いきなり拡大しようとするのは危険です。

とくに、商品を売り出すような場合には、1回目から大量に作って商品が売れ残ってしまったら大赤字にもなりかねません。

ビジネスは博打ではありません。「絶対に成功する」という根拠のない自信から拡大を図ろうとして失敗してしまう例は少なくありません。そうならないためにも、まずはプロトタイプから始めていくのが最善の方法です。

実際に利用したユーザーの声を聞き、改良を重ねていくことで、着実に成功へと結び付けることができるでしょう。ある程度改良を重ね、売上が上がる算段がついたところで投資を行えば、リスクも少なく拡大を図ることができるでしょう。

4 起業のアイデアのヒント

ここまで、アイデアを出す方法や実際にビジネスを立ち上げてからの方法をご紹介してきましたが、まだ具体的なイメージが湧いてこない方もいるでしょう。そんな方に向けて、起業アイデアのヒントをご紹介したいと思います。

4-1 代行業ビジネスで起業するアイデアのヒント

アイデアを活かしやすく、誰でもできる可能性が高いビジネスの一つが、代行業ビジネスです。誰かができないこと、あるいは面倒だと感じるものに対して、自分が代行してその業務を行うというサービスです。専門的なことをやろうとすると、資格やある程度のスキルが必要になってしまいますが、そこまで高い技術を持っていなくてもできる代行業はいくつかあります。

代行業の一つとして挙げられるのが、販売代行です。その販売代行の中でも比較的始めやすいのが、アフィリエイトでしょう。アフィリエイトとは、メーカーに代わってインターネット上で商品の宣伝をして販売をし、売れた場合にその分の何%かをマージンとして受け取るという方法です。このアフィリエイトは、無料のブログやホームページを立ち上げるだけでも始めることができるため、資本金も少なく済むのが特徴の一つです。

アフィリエイトで取り扱っている商品は多岐にわたり、その一例として、書籍やゲームソフト、アクセサリー、ブランド商品、ウォーターサーバーの導入などがあります。既に世の中に受け入れられている商品を扱えることも成功しやすいポイントでしょう。また、自分の趣味や得意分野を活かしやすいのも大きなメリットです。

代行業は他にも、家事代行や掃除代行、育児代行、運転代行、不用品回収代行など数多くあります。既に売れる仕組みが出来上がっている場合がほとんどなので、行動と売上が結びつきやすいのも特徴の一つです。

4-2 自宅開業ビジネスで起業するアイデアのヒント

店舗を構えず、自宅でできるビジネスも多くあります。建築費用が掛からず、移動時間も削減できるなど多くのメリットがある自宅開業ビジネスも視野に入れてみましょう。スキルを持っている方であれば、それを活かしたビジネスがおすすめです。たとえば、英会話やプログラミングなどです。

英会話はとくに道具なども必要なく、教材を一部用意しておけば、後は自分の持っているスキルを活かすだけでビジネスに結び付けられます。特別な設備なども必要ありませんから、自宅を教室のようにして開校してみましょう。プログラミングも同じく、パソコンさえあれば開業できる仕事です。プログラミングは専門学校などに行けば学ぶことができますが、学校に通うとなれば多額の費用も必要となってきます。自宅にて個人で教える程度であればそこまで費用も掛からないというメリットから、顧客の獲得にも結び付きやすいでしょう。

その他にも、ネイルサロンや買い取り業など、自分のスキルを活かしながら自宅でできるビジネスはさまざまなものがあります。

4-3 土地活用ビジネスで起業するアイデアのヒント

過去には不動産を購入して高値で売るという不動産ビジネスが流行っていましたが、現在のように景気が落ち込んでからは、土地を活用した不動産運用ビジネスが流行っています。これは、土地やマンションなどを購入して、それを第三者に貸し出すことで家賃収入を得るというビジネスです。代表的なのは駐車場や住居といった土地活用ですが、コインランドリーなどの目的として貸し出すこともあります。

土地活用ビジネスの大きなデメリットは、投資の額が大きいということでしょう。普通の人であれば、家や土地を一括で購入するのは難しいものです。ビジネスの一貫として不動産を購入する場合も同じで、ローンを組んで購入するケースは少なくありません。中には、一括で購入する方もいますが、その場合にも初期投資として多額の資金を必要とします。

しかし、成功すればいわゆる不労所得を手に入れることができるのがこのビジネスの魅力でしょう。また、購入した土地を自分の財産として所持することができるのもメリットの一つです。

ある程度の資金を持っていないとできないビジネスではありますが、資産の一部を投資額に充てて始めてみるのも良いでしょう。

4-4 ネット活用ビジネスで起業するアイデアのヒント

初期費用も少なく、誰でも簡単に始めやすいのがネット活用ビジネスです。今や、インターネットさえあれば何でもできるような時代になりました。ビジネスの多くも、インターネット環境さえ整っていればどこでも仕事ができるということから、喫茶店などでノートパソコンやタブレットを使って仕事をする「ノマドワーキング」という言葉が生まれているほどです。

インターネットビジネスには、ネットショップやアフィリエイト、アドセンス、株、FX、オークション(せどり)などさまざまなものがあります。また、ブログを趣味にしている方も、アフィリエイトのようにブログで広告収入を得られるものがあるためそれをビジネスにつなげられる可能性があります。さらに、ある程度のスキルを持っている方であれば、デザインやプログラミング、ホームページ運用代行、ライティングといった技術をインターネットビジネスの場で活かすことも可能です。
ユーザーが集まれば毎月定額の収入も期待できるため、魅力も大きいです。

物を販売する商売の場合、店舗を構えるとその地域に住んでいなければ商品を購入することができません。しかし、インターネット上であれば全国のどこにいてもボタン一つで購入ができます。WEB上というプライベートな空間のため、ニッチなサービスも比較的受け入れられやすいです。ターゲットを幅広く設定できるのは、インターネットビジネスの大きな強みでしょう。

4-5 無店舗型ビジネスで起業するアイデアのヒント

資本金をできるだけ少なくして始めたいということであれば、無店舗型のビジネスがおすすめです。事務所を持たずに済めば、経費を大幅に削減することができます。先に紹介した、代行業やインターネットビジネスなどはその代表格とも言えるでしょう。

販売業のように店舗を構えるビジネスの場合、一人だけではなく従業員を雇って経営していくことも多いでしょう。そうすると、建物や土地の費用が掛かるだけでなく人件費も大きく掛かってきます。飲食店やアパレルショップを立ち上げたいということであれば店舗が必ず必要になってきます。しかし、必ずしも店舗を必要としないビジネスであれば、無店舗型で開業することができないかも検討してみましょう。

FCでも無店舗で開業できるブランドがあります

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4-6 趣味を活かしたビジネスで起業するアイデアのヒント

雑貨や写真、グッズ集めなど、自分の趣味を活かしたビジネスであれば楽しみながら収益を稼げるというメリットがあります。物を作るのが好きなのであれば、それを作って販売するというビジネスを始めてみると良いでしょう。また、作ることはできなくても、集めて見ているだけで楽しければそれを販売する仕事も楽しめるでしょう。好きであればその魅力も伝えやすいため、売上アップにもつながるはずです。

これらも、店舗を持たずインターネットを利用して開業することが可能です。最近では、グッズ購入や月額課金などを行うインターネットユーザーも増えつつあると言われています。これをビジネスチャンスととらえ、インターネットを使って開業してみるのも良いでしょう。

自分で当たり前にやっていたことがビジネスになったとしたら嬉しいものです。これから開業を考えている方は、自分の趣味がビジネスに結び付くかどうか検討してみましょう。

4-7 レンタル業ビジネスで起業するアイデアのヒント

ビジネスというと、販売することがメインに考えられがちですが、レンタルを視野に入れてみるのも一つの方法です。レンタル業ビジネスとして扱われるものにはさまざまな種類があります。たとえば、自転車や自動車、家具・家電、高級ブランド品、パソコン、旅行用品、ドレスなどが挙げられるでしょう。不動産を購入して場所を貸すというのも、レンタル業ビジネスの一つと言えるかもしれません。

レンタル業の場合、最初にその製品をそろえなければならないため、初期費用が掛かってしまいます。しかし、初期費用分を回収できれば、あとはほとんどを利益にすることができるというメリットがあります。

他の人がやっていないようなレンタルビジネスを提供すれば、一部のユーザーからの大きな売上も見込めるかもしれません。これも、自分の好きなことや得意なことを織り交ぜたり、他の企業がやっているサービスのアイデアを取り入れてみたりすると良いでしょう。

4-8 買取ビジネスで起業するアイデアのヒント

消費者がいらなくなった不用品の買取をする、買取ビジネスもあります。最近では、貴金属やブランド品の買取を行う事業も増えてきているようです。商品を即日現金化できるということから、売りに出したい人も増えてきています。出張買取のサービスを行うような仕組みであれば、店舗を構える必要もありません。もし、大量の製品を扱うのであれば、小さな倉庫を借りるのも良いでしょう。

ただし、商品を回収する際に消費者と業者の間で金銭のやり取りが発生する場合には古物商の免許が必要です。この免許を持たずに商品の買取を行うと違法になってしまうため、充分注意しましょう。古物商の免許の取得には、およそ1ヶ月ほど掛かると言われています。

また、買取の量が増えたものの商品が売れずに在庫が増えてしまうということもあります。買取ビジネスを始める際には、こうしたリスクがあることも知っておきましょう。

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4-9 飲食店経営ビジネスで起業するアイデアのヒント

開業への憧れがある方の中には、カフェやレストラン、居酒屋などの経営をしたいと考えている方もいるでしょう。とくに、カフェやレストランの開業に憧れを抱いている方は少なくありません。

飲食店ビジネスの魅力は、お客様から直接「ありがとう」という感謝の言葉をもらえること、たくさんの方の笑顔を見られる点などでしょう。もちろん、自分が提案したメニューを多くの人たちに食べたり飲んだりしてもらえるのが何よりの喜びだと感じる方も多いでしょう。また、飲食店の場合は食材費や人件費、家賃などの収益構造がわかりやすいという、経営面でのメリットも挙げられます。

憧れを抱く方が多い反面、飲食業界は非常に厳しい世界でもあります。お客さんが集まらず食材が余ってしまえば廃棄にしなければならず、実際にお店で提供する以上の食材費がかさむものです。もちろん、飲食店となれば店舗を構える必要がありますから、初期費用には数百万円~数千万円も掛かってしまいます。また、世の中に溢れかえっている飲食店の中から自分たちのお店を選んでもらうためには、その店独自のメニューやサービスを考えなければなりませんし、広告にも力を入れる必要があります。

とはいえ、こうした苦労も数多くあるからこそ飲食店はやりがいを感じられるビジネスでもあると言えるでしょう。

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4-10 学習塾経営ビジネスで起業するアイデアのヒント

ビジネスとして学習塾を開業するという方もいます。スペースを借りて教室を開くのも一つですが、学習塾自体は自宅でも行うことが可能です。家の中にある広いスペースを使って机とイスだけをいくつか用意すれば、あっという間に自宅が学習塾へと早変わりします。

学習塾には、大きく分けて個別指導や集団指導、通信教育の3つがあります。中でも個別指導であれば、1対1での対応になるため、自宅でも行いやすいでしょう。さらに、通信教育なら、インターネットやファックスなどを使っての指導となるため、設備投資の費用もほとんど掛かりません。

最近では少子化となりつつある現在の社会ですが、学習塾や家庭教師の需要がなくなることはありません。人にものを教えることが好きという方、過去に教師の経験があるといった方は、学習塾経営のビジネスを検討してみましょう。学習塾経営では、日本の将来を担う子どもたちを育てる、というやりがいも感じられるはずです。

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5 起業・独立の選択肢

起業や独立をする際には、大きく分けて3つの方法があります。それぞれの方法についてご紹介しましょう。

5-1 最初から自分で起業する

まずは、最初からすべて自分で起業するという方法です。この場合、アイデア出しやビジネスモデルの形成、資金調達、営業、経理、集客のための宣伝活動、サービス・商品作りなど、全てを自分で行わなければなりません。

一人で開業する場合には責任もすべて自分にかかってくるため、体力的にも精神的にも辛い思いをすることがあるでしょう。現に、起業をしてから5年後に残っている事業の数はわずか30%とも言われています。この数字が、ビジネスを成功に導くことの難しさを物語っているでしょう。

しかし、自分でゼロから起業することで、やりがいや達成感も他に比べてより大きく感じられることでしょう。苦労した分だけ、満足度は人一倍のはずです。また、すべて自分の理想通りに動かすことができるのも大きなメリットでしょう。

大変な道だと理解した上でも、自分の力でゼロから立ち上げてみたいと考えている方は、この方法で開業を目指してみましょう。

5-2 フランチャイズ制度を活用して独立する

フランチャイズを活用してみるのも有効な方法です。フランチャイズは、本部から販売や経営のノウハウを学ぶことができ、さらには資金的なサポートもしてもらいながら開業ができるという方法です。既にブランド力を持っているために、宣伝活動にも費用を掛けずに済みます。

また、商品も既存のものを販売する仕組みになるため開発費用も掛かりませんし、プランによっては店舗の立地選定なども行ってくれます。

ただし、マニュアルが定められているために、100%自分の思った通りに運営することは難しいという点がデメリットとも言えるでしょう。ゼロから組み立てたいという方にはあまり向いていないかもしれません。

しかし、多方面から支援をしてもらえるフランチャイズは、一定のルールの中で動く方がやりやすいという方には非常に向いています。ゼロからアイデアを創出し、そこからさらに一つの事業として完成させ成功に結び付けるためには相当な労力を必要とするものです。

フランチャイズの場合、ゼロからの企業より5年後の生存率は約70%とリスクが低いことも特徴です。初めて起業をするので不安が多いという方は、まずフランチャイズの活用を検討してみてはいかがでしょうか?

5-3 興味のある分野で社員として働き、その後独立する

最後に紹介するのは、社員として働いて身につけたノウハウを活かして独立開業するという方法です。

ゼロから始める場合に比べて、技術をゼロから磨く必要がなく、ある程度のノウハウを持った状態からスタートできるのが、この開業方法のメリットでしょう。

また、数年にわたって仕事に従事していた方であれば、自分がその仕事に向いているかを判断できますし、どの作業にどれほどの時間が掛かっていたかもわかります。また、自分に合わないな分かった時点で方向転換ができるのも社員で働くメリットです。

飲食店の中には、こうした独立開業支援をしてくれるお店も多く存在します。たとえば、CoCo壱番屋もそのうちの一つです。しばらくの間は店舗で社員として働きながら、スキルや経営の技術を間近で学べるため、開業時にはそのスキルを活かして経営ができます。

少しでも早く開業したいという方にとっては、社員として働く時間が長く辛いものと感じるかもしれません。一方で、長期目標を持ってじっくりと仕事に向かえる場合には、この方法が適しているでしょう。

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6 まとめ

起業するための第一歩として、アイデアを出すことが重要です。
アイデアの出し方にはコツがあり、まずは自分の強みを把握し、それがビジネスになるのか、利用者が喜んでくれるサービスなのかを考えます。

次に、アイデアを具体的にビジネスに結びつけます。考え方にはコツがあり、2つ以上のサービスを組み合わせて新しいサービスを生み出すやり方、既存のサービスに改善の余地がないか考えるやり方などがありました。
そして、より具体的に起業をアイデアをイメージするための10のヒントをご紹介しました。代行業、レンタル業、買取ビジネス、飲食店経営等、様々です。

最後に、起業や独立をする際の選択肢が、大きく分けて3つがありました。最初から自分で起業するのか、フランチャイズ制度を活用して独立するのか、社員として働きその後独立するのか、の3つです。

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公開日:2015年10月02日