事業創造のプロ 合田ジョージ氏に聞く「起業アイデア」の秘訣とは?

公開日:2015年11月27日
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株式会社 ゼロワンブースター
共同代表 取締役 合田ジョージ氏

略歴

MBA、理工学修士。東芝、村田製作所にて研究開発、海外展開など、全社戦略策定等に従事。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。

現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータ(主にコーポレートアクセラレーラー)を運用すると共に、アジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

大手とベンチャーをマッチングし、背中を押す役割

コーポレートアクセレレーターとは?

ベンチャー企業を中心にビジネスプランを募集して選抜し、大手企業とマッチングし、事業創造を支援しています。今日本では、実際に起業をする人は少ないですが、「自分で事業をやりたい」と考えているは、数多くいると思っています。

その人達が、例えば学研さんや森永さんなどの大手企業と組むには、どんなに優秀な人でも、いきなりは難しいですよね。そこで、我々のコーポレートアクセラレータープログラムで選抜されることで大手企業との事業共創をサポートし、条件が合えば出資を受けることで、ある程度の信用が得られ、活動がしやすくなります。これから事業を行う方の背中を押す、といった役割も担っています。

選抜・マッチング後は、目標を設定し、4か月程度のプログラムを行います。フォローアップMTGを行いながら、大手企業とベンチャー企業、そして我々が一緒になって事業を作っていきます。

ビジネスプランの応募時点では会社がなかったが、選抜を契機に会社を作る方もいますよ。

まだやることが決まっていない方も多い?

「起業をしたいが、何がやりたいかわからない、見つからない」といった方を対象に『01 Dojo』という起業家育成プログラムを行い、起業家の育成も行っています。

自分が本当になにがやりたいかは、なかなか自分ではわからないものです。「本当にやりたいものは何か?」を、他者と共にコーチングと呼ばれる手法を使って、内面的な部分から、引き出すようなことを行っています。

やることが決まったらそれで終わりではありません。その後、「そのサービスのお客さんは誰?」「何を提供するのか?」ということを深掘りし、潜在顧客のインタビューを行い、実際にサービスを作り始めることもあります。

起業アイデアはほぼ100%失敗する!?本当にやりたいことの見つけ方

01Dojo

やりたいことが見つかった後は?

やりたいことが見つかった場合でも、そのサービスを実際にやってみると、ほぼ100%失敗すると言ってもいいでしょう。起業のアイデアがそのままうまくいくことは、まずありません。

例えば、20代の女性に向けたサービスのつもりが、実際には20代には全く受けず、40代に受けた、などです。何かしらのサービス内容の変更は、必ず起こるものです。

しかし、そういった事業の変更(ピボット)を行った際に、事業としては正しい選択でも、本人のモチベーションを落としてしまう場合もあるのです。

具体的に、どういう場合ですか?

パンを売っていたお店が、ご飯を売ることに切り替えた場合を考えてみましょう。もし本人が本質的に「小麦を売りたい」と考えていたら、モチベーションは上がらないですよね。実は親が小麦の農業をやっていて、「日本にもっと小麦を広めたい」などの意識を、潜在的に持っている場合があるのです。

医者が自分で自分のことを診断できないように、自分が本当にやりたいことは、自分自身ではわからないことが多いのです。

本当にやりたいことを見つけるためには?

親が何をやっていたか、子供の頃の経験など、深層心理とも言える部分を深掘りしていきます。

これは、ひとりで考えていてもなかなか出てきません。「なんでですか?」という質問を他の人と繰り返しお互いに掛け合うことで、自分の根っこにある想いを明らかにしていきます。

起業する人の特徴、「リスク感度の高い人」とは?

合田ジョージ氏の横顔

実際に起業をする人の特徴について教えてください。

何かやりたい、と考えた時に、「起業する」という選択肢を持つか持たないか、という違いがまずあります。実際に起業される方は、親が中小企業の社長などの経営者であることが、非常に多いです。

親が会社員の方で、起業される方ももちろんいらっしゃいますが、「起業する」という選択肢を比較的想像しづらいのでしょう。

「起業する」という選択肢を持つためには?

セミナー風景

起業の経験がある人たちの人的ネットワーク、コミュニティに入ることで、「起業する」という選択肢を持ちやすくなります。

多くの場合、イベントやメディアを通してしか、起業の経験者の存在を感じることができません。実際にやっている人が近くにいると、起業という選択肢をリアルに感じるようになるでしょう。

資質的な特徴はありますか?

大きく、2つのケースに分けられます。1つは、スティーブ・ジョブズ氏やイーロン・マスク氏をはじめ、人の決めた道といった今の教育環境に満足できず、例えば事業をやるために大学を中退するような方です。

もう一つは、「リスク感度の高い人」です。会社員でずっとやれることはもちろん素晴らしいことですが、生存能力といいますか、とりあえずお金を稼ぐ能力は、どうしてもつきづらいですよね。

このままでは行けない、とリスクに対して敏感に反応する人も、起業する方の中では多くいます。

高まる「新規事業」の機運。まずはやりたいことを見つけることから

集合写真

独立・起業を検討する方へのメッセージをお願いします。

経済が伸びている時は、「新しい事業をどんどんやれ!」という感じでしたが、その伸びが鈍化すると、コストカットがあったりと、新しいことを始めることへの圧力がかかってきますよね。そんな中で、「新しいことをやろう」という想いを持つことは、素晴らしいことだと思います。

現在は、大手企業とベンチャー企業が、場合によっては人材の異動などもしながら、共存共栄・コラボレーションしていく機運が高まっています。

「なにかやりたいけど、できない」という悶々とした思いを抱えている人にこそ、ぜひ『01 Acceleration プログラム』を活用していただきたいです。また、やりたいことを見つけたい方は、『01 Dojo』もぜひ活用してほしいですね。

株式会社ゼロワンブースター

https://01booster.co.jp/

01 Accelerator

https://01booster.co.jp/service/01accelerator.html

01 Dojo

https://01booster.co.jp/service/01dojo.html