東京都と23区でおすすめの独立支援制度

最終更新日:2021年08月04日

いざ東京で独立となると、夢や希望に満ち溢れている方も多いのではないでしょうか。
しかし、自分で事業を起こし継続していくというのは、なかなか困難なものです。事業を継続していくためにも、まずは良いスタートを切りたいところ。

そこで今回は、東京都産業労働局で提供している東京都・23区でおすすめの独立支援制度を紹介していきます。
様々な創業支援があるのでぜひ参考にしてみてください。

目次

東京都産業労働局とは

TOKYO創業ステーション

東京都産業労働局で受けられる創業支援を紹介

スムーズに独立できる独立支援制度を紹介

まとめ

東京都産業労働局とは

東京都産業労働局とは、東京都・23区の創業支援を行い、東京の産業活性化と雇用の確保を目的として様々な施策を行っています。

創業支援以外にも経営支援や技術力の向上もサポート。商業や工業・貸金業において東京でのスムーズな起業を実現するために必須のノウハウや知っておくべきことを教えてくれます。

まさに、開業を考えたり、開業したものの不安を抱える事業主にとっての心強い味方なのです。
また、融資制度も行っており、資金調達の面での円滑化も図っています。

TOKYO創業ステーション

TOKYO創業ステーションは、独立支援制度のひとつ。東京都と東京都中小企業振興公社が連携して設立した起業を考える人のための拠点です。

「起業について知りたい」「起業家に会ってみたい」「起業に向けて動き出した」そんな方が多く訪れているのです。
起業を考えたら最初に訪れたい場所となっており、ぜひ活用したい魅力的な施設があります。

その施設として「StartupHubTokyo」と「創業ワンストップサポートフロア」を紹介していきます。

StartupHubTokyo

StartupHubTokyo

出典:東京都創業NET

StartupHubTokyoは、起業に興味がある方なら自由に訪れることができる施設です。
ラウンジは開放的で飲食も可能。そこでは起業仲間同士で交流したりアイデアを考えたりとそれぞれが自由に施設を活用しています。

もちろん施設内にはメンバーが利用できるwi-fiや、約1,000冊にも及ぶ起業に関する書籍も完備しています。
また、事前予約が必要ですが一時保育サービスや起業に関する相談も受け付け可能です。

名称 StartupHubTokyo
フロア 1F
営業時間 月~金10:00~22:00・土・日10:00~18:00
運営者 東京都
公式サイト https://startuphub.tokyo/

創業ワンストップサポートフロア

創業ワンストップサポートフロア

出典:東京都創業NET

創業ワンストップサポートフロアでは、創業アイデアの具体化から事業化までをワンストップでサポートしてくれます。
そのサポートは非常に幅広く以下のようなものがあります

・事業化の実現に必要な知識を習得できるセミナー
・担当制のプランコンサルティング
・税理士、司法書士、社会保険労務士への手続き相談
・金融機関による融資相談

このように、必要な知識を得るために専門家への直接相談ができるようになっています。
中でも、プランコンサルティングは利用者からも好評。

熟練のプランコンサルタントがマーケティングから、ビジネスプランの作成・事業化の実現までを担当制でサポートしてくれます
また、女性の開業にも力を入れており、プランコンサルティングはもちろん、少人数制のゼミも実施しています。

名称 創業ワンストップサポートフロア
フロア 2F
営業時間 月~金10:00~17:00(水曜のみ10:00~20:00)・第2・4土曜10:00~16:00
運営者 東京都中小企業振興公社
公式サイト http://www.tokyo-kosha.or.jp/station/

東京都産業労働局で受けられる創業支援を紹介

ここからは、東京都産業労働局で受けられる創業支援を紹介していきます。商工施策では創業支援はもちろん経営や技術の支援までトータルサポート。

さらに、資金調達をスムーズにするために金融支援や、貸金業者の適正な運営を目的とした指導と監督を行っています。
各項目に分けてひとつずつ解説していきます。

商工施策

商工施策の創業支援としては、東京都内での創業の各支援施策を発信する「東京創業NET」や新規性のある優れた新商品の普及を目的とした東京都トライアル発注認定制度などがあります。

他にも、創業助成事業として創業予定者や創業間もない企業などへの人件費や広告費など、必要な経費の一部を助成しています。

さらに、ライフサイエンス系ベンチャー企業へのインキュベーション施設やオフィスへの入居支援など様々。
多摩地域を対象とした資源である産業サポートスクエア・TAMAも実施しており、23区外を対象としたサポートも積極的に行っています。

起業への投資をした方への税制優遇を行うといった制度もあります。このように、あらゆる方面からのサポートの充実を目指しているのです。

金融

金融面のサポートとしては融資やファンド・クラウドファンディングの活用とこちらも充実しています。
東京都中小企業制度融資は、東京信用保証協会の保証を受け、金融機関から融資を受けやすくするための制度です。

他にも、東京プラスサポート融資制度は東京都と地域の金融機関の連携によって、適切で円滑な融資を実施しています。
さらに、女性や若者シニアを対象とした経営サポートと、地域金融機関による低金利・無担保の融資がセットになっているものまで。

事業継承や中小企業のための資金調達もあり、事業のスタートから繁栄まで融資を通じ支えてくれるものが多くなっています。

また、一般的に融資は負債となりますが、資本となり返済義務のないファンドも後押ししています。
こちらも多種多様なケースに対応できるように、事業承継からベンチャー・さらなる成長の促進を目的にしたものを用意。
都の出資と民間からの出資によって、都内の産業活動の活性化を目指しているのです。

さらに、はじめの一歩を踏み出すサポートとしてクラウドファンディングによる支援も行なっており、2019年12月現在では以下の方が対象です。

・創業計画がある方や創業後5年未満の方
・新製品、新サービスの創出する方
2020に向けた実行プランに記載されたニーズ解決を図る方

上記のいずれかに当てはまる方を対象に、クラウドファンディングの利用に伴う手数料の原則1/2(上限30万円)までを補助。
また、東京都が選定した取り扱いCF事業者の取り組みの紹介から、相談窓口の設置やセミナーの開催も行っています。

貸金業

貸金業の利用を考えている方へむけて、留意点や行政処分を受けた業者や無登録業者(闇金業者)の情報を提供しています。
もちろん、相談も受け付けており、自らが貸金業を始めたい場合は登録制度の手続きから更新時の講習の実施まで行っています。

スムーズに独立できる独立支援制度を紹介

ここからは、スムーズな独立を実現する独立支援制度を制度別に紹介していきます。特に事業の準備段階では様々な悩みや疑問があるものです。
東京都ではそういった悩みや疑問に対し様々な方法によってサポートをしてくれます。ひとつずつ紹介していきます。

起業・創業に関する情報を知りたい

独立を考えた時に最初に欲しいのはその情報です。
先ほど紹介した東京創業NETTOKYO創業ステーション
であれば、創業に関する情報を集めたり事業計画の作成相談をしたりといったことが可能です。これらを活用してまずは情報収集を行っていきましょう。

また、会社設立の手続きは東京開業ワンストップセンター、雇用ルールを知りたい場合は労務管理サポートの窓口である東京圏雇用労働相談センターの利用がベターです。

ビジネスコンテストに応募したい

ビジネスコンテストに応募して受賞すれば自信にもなりますし、何かと箔がつくものです。東京都では、15歳以上40歳未満の方限定でビジネスプランコンテストを実施しています。

TOKYOSTARTUPGATEWAYは400文字のアイデアでエントリー可能。なんと、最優秀者には100万円・優秀者には50万円の賞金も提供されています。加えて、ファイナリストには、サポーター各社からの支援メニューの提供や都内での法人設立時に活動資金100万円が提供されるといった特典も付いているのです。

資金を調達したい

先程お伝えしたように、東京都では資金面のサポートも積極的に行っています。融資や助成のメニューは以下の通りです。

・女性若者シニア創業サポート
・日本政策金融公庫の融資
・中小企業制度融資
・創業助成金

それぞれ一定の条件はあるものの、直接の資金調達から助成金まで幅広くカバーされています。条件に当てはまるようであれば、ぜひ活用したいものばかりです。

オフィスを探したい

個人やフランチャイズの開業ではオフィスが必要ない場合も多いですが、可能であればやはりオフィスは欲しいもの。

東京都では、インキュベーションオフィス探しもサポートとしてインキュベーションオフィス情報を提供しています。

インキュベーションオフィスとは、起業や創業をするために活動している人に向けたオフィス施設。審査はあるものの、比較的安価で様々な支援を受けることも可能です。

まとめ

このように東京都ではユニークなものから充実したものまで様々な独立支援制度があります。特に情報収集と融資の面でのサポートは積極的に行っており、活用したいものばかりです。

独立は一生のうち、そう何度も経験しないものです。そうであれば、失敗しないためにも、なるべく良いスタートを切りたいもの。
この記事を参考にぜひ東京都産業労働局の独立支援制度を活用してみてはいかがでしょうか。

公開日:2019年12月11日