脱サラ失敗でよくあるパターンを紹介!起業はフランチャイズがおすすめな理由

最終更新日:2023年07月10日

脱サラして自営業をスタートしても、軌道に乗らずに失敗し生活できなくなる人は少なくありません。脱サラ後の生活や経営について理解し、憧れだけで会社員を辞めてしまわないようにしましょう。

本記事では、よくある脱サラの失敗を9つのパターンに分けてご紹介します。失敗したケースから対応策を学び、脱サラを成功へとつなげるヒントにしてみてください。

また起業の仕方を模索している方に、フランチャイズを活用した起業方法もお伝えするので、ぜひ役立ててみてください。

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目次

脱サラ失敗でよくあるパターン9選

脱サラを失敗しないために検討したいこと

失敗例から学んで脱サラ計画を進めよう

脱サラ失敗でよくあるパターン9選

脱サラ失敗のパターンイメージ

本章では脱サラで失敗する代表的なパターンを9つ取り上げました。失敗の共通点を理解し、脱サラをしてもすぐに廃業に追い込まれないよう対策を練りましょう。

1.いきなり法人化してしまう

脱サラ失敗でよくあるパターンの1つ目は、開業後すぐに法人化へ踏み切ることです。法人化は登録免許税や定款認証の手数料などが発生し、従業員の社会保険料も事業主負担分を毎月支払わなくてはなりません。さらに会計処理が個人経営よりも複雑になるため、場合によっては税理士との契約も検討する必要があります。

法人化は節税対策や社会的信用度を得られるなどメリットがある一方で、毎月の支出が増えて経営を圧迫するリスクもあり、タイミングを見極めて法人化することが重要です。

2.初期投資をしすぎる

過度な初期投資も、脱サラを失敗に追い込む要因の1つです。たとえば開業後すぐ仕入れに巨額投資したり、居抜きではない物件を選んで設備や内装に初期投資しすぎたりといったことが挙げられます。

開業後すぐは軌道に乗らず、十分な収入が得られないケースが多いので、初期投資を可能な限り抑えておかないと初期費用の回収に時間がかかり、失敗に終わるリスクが高いです。

3.資金計画・管理ができない

脱サラ失敗例の3つ目は、お金の管理の甘さによる廃業です。資金計画やお金の管理が甘いと、収益を増やしても正しく資金のやりくりができません。

資金計画や管理ができないことは、毎月お小遣いをもらっているのに貯金ができない子どもと同じ状態です。

事業を立ち上げ大きくし、長く経営を続けるには計画的な融資や投資、資金管理が重要です。お金の管理が苦手な人は、業務委託で帳簿を付けてくれる人を探したり、税理士に会計を依頼したりして対策を打ち、どんぶり勘定で経営をしないよう注意しましょう。

4.保険や税金の知識がない

自身が払うべき社会保険や税金に関する知識不足も、脱サラが失敗につながる要因です。保険料は毎月支払いが必要であり、税金も決められた期間に収めなくてはなりません。また加入する保険が会社員とは異なるため、万一に備えて民間の保険加入を検討する必要もあるでしょう。

たとえば会社員であれば健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の4つに加入します。働けなくなった場合は、要件を満たしていればこれらの保険から給付を受け取れます。

一方、自営業は国民健康保険・国民年金保険の2つに加入し、体調不良で休んでも傷病手当金のような生活保障はなく、育児休業給付金なども対象外です。

保険や税金の知識を得て、貯金や民間の保険に加入するなどして備えておき、脱サラの成功につなげましょう。

5.販促・マーケティングが苦手

脱サラの成功には販促やマーケティングが必須です。しかしアポイントを取るための営業が苦手だったり、インバウンドマーケティングができてなかったりすると、失敗する可能性が高くなります。

インバウンドマーケティングとは「ブログやSNSで自身の情報を発信して認知を高め、見込み客を育成・獲得を目的としたマーケティング」を言います。

脱サラを成功に導くためには、見込み客が途絶えないよう、常に売る相手を探し続けることが重要です。お客さんからのアプローチがなければ物を売れないという人は、販促やマーケティングの基本的な知識を理解し、失敗を恐れず地道に認知度を高めるための発信をしていきましょう。

6.仕事の取り方がわからない

6つ目の脱サラ失敗パターンは、仕事の獲得方法を知らないことです。たとえば専門分野での経験やスキルがあって問い合わせが来るにもかかわらず、「どうやって受注に結び付ければ良いか分からない」というケースです。

仕事の取り方が分からない人は、問い合わせをもらったら相手が何を求めているのか把握し、複数パターンを用意して提案しましょう。具体的には以下の方法がおすすめです。

松竹梅となるよう、ランク別に見積りを用意
竹をゴールに設定しておき、まずは松を提案
松や竹が受注できなくても梅を用意しておくことで未受注を防ぐ

自分が何をできるのか相手に示す工夫をし、顧客のニーズを読み取る力を身に付けることで受注へとつながり、脱サラ成功に一歩近づくでしょう。

7.スケジュール管理ができない

脱サラが失敗しやすい要因として、スケジュール管理の甘さが挙げられます。会社員なら会社が働く時間を管理してくれますが、脱サラすると全てが自己責任です。見込み客獲得に向けて計画を立て営業をして、空いた時間をダラダラ過ごさないよう。スケジュールを管理しなくてはなりません。

また、仕事の質を上げるために自分の意思で時間を確保し、新たなスキルや知識を学びに行くなど、自分研鑽することも、自営業で生き抜く要件です。

時間を有効活用できるようスケジュールを立てて行動することが、脱サラの失敗を防止しましょう。

8.人を頼れない

人を頼れないことも、脱サラに失敗する理由の1つです。会社員であれば先輩後輩、上司など身近に助けてくれる人がたくさんおり、いつでも質問できる環境にあります。しかし脱サラ直後は頼れる人が少なく、「体調不良になってもカバーできない」「1人で悩み、心身共に追い込まれる」といった問題を抱えやすいです。

脱サラをすれば仕事の失敗や納期遅れは全て自分の責任となるため、いざというときに頼れる仲間づくりは非常に重要です。脱サラした後も気軽に頼れる人がいるか振り返り、もしいなければSNSや業界のコミュニティ、研究会に所属して顔見知りを増やしておくと良いでしょう。

9.病気やけがのリスクに備えていない

最後の失敗パターンは、リスクへの準備不足です。脱サラすると雇用保険や健康保険に加入できなくなるので、次に挙げるような保障は受けられません。

  • 失業手当
  • 傷病手当金
  • 育児休業給付金

会社員で要件を満たしていれば、長期にわたり病気で休んでも生活保障として傷病手当金が支給され、育児休業間中であれば育児休業給付金が支給されます。

しかし自営業では国民年金保険に加入し、雇用保険には入れないため、上記のような保障は対象外です。自営業をする上でリスクに備えて民間の保険に加入する、貯蓄をしておくなどのリスクヘッジが欠かせません。万一の病気やけがの際に生活費がなくなり困窮しないよう、日ごろから備えをしておきましょう。

脱サラを失敗しないために検討したいこと

脱サラに失敗しないために検討するイメージ

本章では、脱サラする前に検討しておくべき3つのポイントをご紹介します。脱サラで失敗しないよう会社を辞める前に一度、冷静に考えてみてください。

副業から始める

脱サラでの失敗を回避するために、まずは副業からスタートするのも1つの方法です。脱サラをすると、職務経歴には退職の記録が残ってしまいます。また再就職することになれば、履歴書にも真実を記載しなくてはなりません。

もし脱サラをしたいけれど、「自分の力で仕事を獲得したことがない」「会社の看板に頼らずに活動したことがない」という方は、試しに副業をしてみるのがおすすめです。

空いた時間に副業をしてみて、何が自分に足りないのか、自分の力を過信していないかなど、客観的に見直してみましょう。

脱サラ以外の方法を検討する

脱サラ前に、本当に脱サラしたいのか見つめ直し、脱サラ以外の方法がないか検討してみましょう。起業には失敗するリスクが伴うため、もし転職で現在の不満が解消できるなら、脱サラにこだわる必要はないかもしれません。

また脱サラではなく、派遣やパートアルバイトを兼業するのも有効な方法の1つです。働く場所や働き方を変えることで、悩みが解消する可能性もあります。仕事を変えたいのか、そもそも会社員を辞めたいのかがはっきりしない内は、脱サラせず現職にとどまる方が良いでしょう。

もし自身だけでは気持ちの整理がつきにくければ、エージェントやキャリアコンサルティングサービスなど、悩みを相談できるサービスを活用することでヒントが得られるかもしれません。

フランチャイズを活用する

脱サラしたくても稼ぐ力に不安がある人や、ある程度経営の基盤が整っている状態で起業したい人は、フランチャイズもおすすめです。

フランチャイズはロイヤリティを支払ってフランチャイザーと呼ばれる本部から商標、ロゴの使用権、商品の販売権、ノウハウを提供してもらうビジネスモデルを指します。フランチャイズを活用すれば本部から研修を受けたり経営相談をしたり、さまざまな面からサポートしてもらえます。
ぜひ脱サラ前に検討してみてください。

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失敗例から学んで脱サラ計画を進めよう

脱サラで失敗する代表的な例として、9つのパターンに分けて解説しました。失敗の共通点を学ぶことで、同じ失敗を回避したり備えておくことでダメージを最小限に食い止めたりできます。

いきなり脱サラして失敗しないよう、まずは副業やフランチャイズの活用も検討し、第二の人生をスタートする準備を進めてみてはいかがでしょうか。

公開日:2021年12月24日

よくある質問

Q 脱サラして自営業をはじめたいですが、どうすれば成功できますか? 回答を見る
Q 自営業の経験がないので脱サラに憧れているものの実行に移せません。 回答を見る