フランチャイズショー運営50回以上の担当者が語る!イベント活用術
公開日:2015年12月25日

今まで50回以上のフランチャイズフェア・セミナーを運営した担当者が、来場者の潮流や、参加する前にやっておくこと・当日やるべきことをまとめました。
加盟検討されている方が実になるイベント活用術満載です!
1.フランチャイズフェアとは
1-1.フランチャイズフェアってなに
1-2.フランチャイズフェアに参加するメリット
2.フランチャイズフェアに参加する加盟検討者
2-1.フェアに参加する加盟検討者の特徴
2-2.家族連れ・女性加盟検討者の増加
3.フランチャイズフェアを有効活用するためには
3-1.加盟検討者が準備すべきもの・会場でおこなうべきこと
4.まとめ
目次
1.フランチャイズフェアとは
「フランチャイズフェアってそもそもなに?」「なんでみんな参加するの?」よくそんな質問をよくもらいます。それを簡単にご説明します。
1-1.フランチャイズフェアってなに
フランチャイズフェアとは、オーナーを集めたいフランチャイズ本部と、フランチャイズに加盟したい検討者のマッチングをはかる合同説明会です。
よく東京ビックサイトや国際フォーラムでやっているような、新卒・転職イベントのフランチャイズ版と考えればわかりやすいですね。
大きいものだと毎年3月に行われる「日経フランチャイズ・ショー」、全国各地で行われている「フランチャイズ&起業・独立フェア」など大小様々なものがあります。
1-2.フランチャイズフェアに参加するメリット
フランチャイズ・フェアに参加するメリットは大きく分けて2つです。
1.資料だけでは分からない実際の雰囲気や、味や製品などが体験できる
2. 様々なフランチャイズが参加しているので一度に比較検討できる
「まだ何をしたいか分からないけどどんなものがあるか気になるな」「ある程度気になる本部を絞ったけど、似たような本部他にないのかな」といった時に、ぜひご活用ください。
2.フランチャイズフェアに参加する加盟検討者
50回を超えるフェアには様々なフランチャイズ本部が出展してきました。その出展本部も、開催年によってはガラリと変わります。
そんなフランチャイズ本部の潮流を「介護」「学習塾」に注目してみてみましょう。
2-1.フェアに参加する加盟検討者の特徴
2010年ごろから介護関連のフランチャイズ、特にデイサービス(小規模型通所介護)が増えていきました。皆さん、最近町を歩いていると「デイサービスのお迎えの車をよく見かける」、「デイサービスの看板が目につく」といったことは、ありませんか?
デイサービスとは、民家を改装した施設で、送迎バスで自宅までお迎えにいき、入浴・昼食・体操・レクリエーションなどのサービスを提供するビジネスです。
高齢者には外に出る機会を提供し、そのご家族にとっても身体的・精神的なストレスがぬぐえるというメリットがあります。
実際に私の祖母が利用しているのですが、外に中々出なかった祖母が、デイサービスに通い始めてからは、「今日やったこと」や「友達のこと」などを嬉しそうに話してくれます。それによって家も明るくなったような気がします。対象者・介護者双方を幸せにするなんて、素敵なビジネスですよね。
さて、そんな介護ビジネスですが、国の補助と世間の関心を受け、2010年ごろからどんどんと増加。2012-13年ごろにはフェアの出展本部の5分の1が介護関係だったことも!すごい勢いですよね。
ただ、平成27年度から市長村で募集がなければ開業不可になり、そこからは訪問型医療マッサージや訪問型ヘアカット、配食弁当など新たなビジネスモデルがどんどんと誕生しています。
超高齢社会の現在、需要は拡大していく一方ですし、おそらく様々な国の支援も誕生していくでしょう。その中で次はどんな介護ビジネスが流行るのか楽しみです。
2-2.家族連れ・女性加盟検討者の増加
2011年にはじまった脱ゆとり教育により、1人の子どもにかける教育費が増加。不景気を体験した親が「子どもの将来のために」と、教育に力を入れるようです。
その中でも、「家庭教師よりもリーズナブル」で「集団塾よりも気にかけてくれる」と注目の個別指導塾業界。学習塾市場の中でのシェアもどんどん高まっています。
また、このような学習塾業界の良い点は、ストックビジネスだということ。一度入塾すると、毎月毎月決まった時期に決まった額の売上となります。つまり退塾しない限りはリピート率100%!こんなに中長期的に経営計画が立てやすいビジネスは、なかなか無いのではないでしょうか。
さて、そんな個別指導塾。2013年のフェアでは介護と同じく6分の1が個別指導塾だったことも!「学習塾」ではなく「個別指導塾」でその数字ですから驚きです。加盟検討者にとっても、CMでお馴染みのフランチャイズですから検討しやすいですよね。フェアには40代前後の方が良く来られるので、お自身のお子様の教育とも相まって、より想像しやすいのかもしれません。
ここ1,2年は、「さらなるグローバル教育を、小さいうちから始めるべき!」というニーズが高まり、英語教育や幼児教育が流行り始めています。
学習塾のフランチャイズもその分野まで広がり始めており、昼は幼児・英語教室、夜は中高生対象の塾、という土地活用も活発になってきています。
「女性の社会進出」「子育て支援」に関する国の支援も徐々に拡充されていますので、今後の教育分野では、幼児向けのビジネスがさらに発展していきそうです。
3.フランチャイズフェアを有効活用するためには
お忙しい中、わざわざ時間を割いて参加するフランチャイズフェア。今後につながる場として、ぜひご活用いただきたいです。有効活用の方法を運営者なりにまとめてみました。
3-1.加盟検討者が準備すべきもの・会場でおこなうべきこと
一番大切なのは「自分がどうなりたいのか」です。漠然としていても大丈夫。それがあるとないとでは、今後の将来を決める大切なポイントが大きく変わってきてしまいます。それをまずは考えてみましょう。そして、その一つの手段としてフランチャイズが挙がってくるのであれば、フランチャイズフェアに足を運んでみましょう。
行くことが決まったならまずは情報収集。「自分がどうなりたいのか」、に沿った本部や業界、働き方のできるフランチャイズが参加しているのか確認してみましょう。大抵はそのフェアのホームページに記載されているので確認してみてください。
例えば私が「今の仕事をつづけながら、週末に経営を学んで将来に役立てたい。」と思っているとします。そうすると「副業OK」や「自宅で開業できる」フランチャイズの候補が挙がってきます。このような順序で、候補を絞っていきましょう。
さて、そこまで来たらできる限りの情報収集をしましょう。そのフランチャイズのホームページや、フランチャイズの総合ポータルサイトを見れば、ある程度の情報は手に入ります。
検討の際に必要な情報(開業資金やサポート、事例や市場規模、その他自分が大切にしていることなど)を項目別につくり、気になるフランチャイズの情報を項目別で、ひとめで比べられるようにしましょう。
点数欄を設けて自分なりに項目別に採点できるとなお良しです。もちろん、わからない箇所は穴あきのままでOKです。
さて、会場に入ったら、気になるフランチャイズ本部の担当者に話を聞いて、項目を埋めていきましょう。ただ一つ注意してほしいことは「自分のなりたい像」にそのフランチャイズは近づけるのか?、という視点を忘れないということです。
いくら素晴らしいフランチャイズでも、自分のやりたいこととかけ離れていては意味がありません。目先のことだけではなく、将来を見据えて選ぶようにしましょう。
そこまでくればあとは簡単。点数が高かった順に詳しい話がきける相談会に行ってみましょう。きっとぴったりなものが見つかるはずです。
「まだそこまでは考えられない」という方へ。自分の琴線に触れるものはなにか、どのような働き方をしていきたいのかぜひ会場内で味わってください。フランチャイズ本部や来場している皆さまの仲間から、きっと良い刺激を受けられるはずです。
4.まとめ
さて、ここまでフランチャイズ・ショーについて、いろいろな角度から書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
様々なフランチャイズ本部があり、様々な加盟検討者がいるこの業界。それが実際に、いくつも味わえるのは、手前味噌ながらこのようなショーが一番だと思っています。
ただ、いろいろあるからこそ、自分の意志をしっかり持たなければなりません。ぜひ「なにをやりたいのか」を明確に持ち、その上でショーに興味がありましたらぜひ足を運んでください。皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
【フランチャイズ・ショーのご案内】
https://www.fc-hikaku.net/how_to/fair
著者紹介
フランチャイズ比較ネット 企画担当
羽渕あやの
新卒入社時より、フランチャイズ比較ネットの営業担当として従事。その後、日本最大級の規模のフランチャイズイベントの企画・運営や、福岡県委託事業の多店舗展開支援など、業務領域を大きく広げる。
その他、社内コールセンターの立ち上げや、制作フローの改善等、運営の仕組み化・効率化を次々と実現。
この記事を読んだアナタにおすすめ
日経フランチャイズ・ショー2016(FCショー)速報レポート1日目【2016/3/9】
フランチャイズ募集に手を挙げたい!フランチャイズビジネスの仕組み