気になる業界、まるごと理解! 業界別 特化セミナー(美容・健康) 【1/2】

公開日:2020年03月31日

【セミナー内容】

法人・個人を問わず、フランチャイズで起業・独立を考えられている方の間では長らく「3つの業種」が高い人気を誇ってきました。「学習塾」・「介護」、そして今回ご紹介させていただく「美容・健康」業種です。何故、こんなにも長期間に渡って人気業種であり続けるのか? 今回はその魅力を【全2回】に渡ってお送りさせていたただきます。

目次

1. 健康・美容業界、その市場規模

1. 健康・美容業界、その市場規模

ラーメン、居酒屋、ファーストフード、コンビニなど。一言に「フランチャイズ」と言っても数多くの業種が存在します。その中で長らく「3つの業種」が高い人気を誇ってきました。「学習塾」・「介護」、そして今回お話させていただく「美容・健康」業種です。

こちらの表をご覧下さい。これは私たちが主催するフランチャイズショーに参加された、4,000名を超える加盟希望者様のアンケート結果です。何と一年半にも渡り、先ほどお話させていただいた「3つの業種」が不動のトップ3です。しかし、そもそも「美容・健康」とは具体的にはどのような業態を指すのでしょうか?

他の人気2業種ですと分かりやすいですね。学習塾は「学習・教育」を、介護なら「介護・リハビリ」。その名の通り「学習」や「介護」に関するサービスを提供しています。業種名自体がその提供するサービス・商品に直結しているのです。

でわ、「美容・健康」とは具体的にどのような業態なのでしょうか?

1-1. 「美容・健康」とは?

当然、色々な分類が可能なのですが、今回みなさんが検討されている「フランチャイズ」という視点で見ますと「美容・健康」とはほぼ「マッサージサロン」。その中でも「整体・カイロプラクティック」を指すと考えて下さい。

広義の意味でお話すると当然、「ネイルサロン」や「ヘアカット」等も入ってきます。ただ「市場規模」および「フランチャイズ」として実際に加盟可能な本部がどれだけあるのか?と考えていくと難しい面が出てきますので、今回は「マッサージサロン」、その中でも「整体・カイロプラクティック」を中心に据えてお話をさせていただきます。

1-2. 「マッサージサロン」もさまざま

「マッサージサロン」は全体で市場規模2,150億円を越え、右肩上がりで成長を遂げています。そしてあまり知られていないことなのですが、大きく分けて5種類の業態が存在します。「あん摩」、「リクレクソロジー(足裏マッサージ)」、「タイ式マッサージ」、「オイルマッサージ」、そして「整体・カイロプラクティック」の5つです。

■ あん摩

あん摩マッサージ指圧師(国家資格)が人の体をもむ、こする、押す、たたくなどの施術を行う。

■ リクレクソロジー(足裏マッサージ)

足裏などにある身体全体の臓器や器官の反射ゾーン(≒つぼ)を指で刺激し血液やリンパの流れをスムーズにする。

■ タイ式マッサージ

約2500年前にインドからタイに伝わった療法で、「つぼ押し」と「ストレッチ」を基本としている。ストレッチはヨガ技法を導入しており、筋肉・背骨・骨盤・関節などを伸縮させる。

■ オイルマッサージ

アロマオイルなどを用いて施術をする。芳香性植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)の匂いを嗅いだり、直接肌に塗って心身を癒すアロマテラピーなどがある。

■ 整体・カイロプラクティック

1895年にアメリカで開発された手技両方。人体の骨格構造のゆがみや異常を整える。アメリカでは国家資格として認定されている。

1-3. 「整体・カイロプラクティック」が多い理由

この中で、フランチャイズとしては「整体・カイロプラクティック」が中心なのには大きく2つの理由があります。一つ目は「資格の有無」、二つ目は「敷居の低さと顧客層の広さ」となっています。

「あん摩」は日本では国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の取得者がないと開業出来ないため、なかなか手軽に開業できるような業態ではありません。また、国家資格者の確保となると採用および、雇用の面で難しいところがあるため、フランチャイズイズとしてあまり適しません。また、この資格を持っている方については、自分で開業される方が多いという背景もあります。

それに対して、他の4つは特定の資格を必要としません。その中でも「整体・カイロプラクティック」がフランチャイズの中心なのは、その技術取得が比較的容易なのにも関わらず、OLからお爺ちゃん・お婆ちゃんなど幅広い顧客層をカバーできるという側面があります。

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