修理(リペア)フランチャイズの開業・運営に必要な資金とは
最終更新日:2020年05月27日
修理(リペア)フランチャイズの費用は、加盟する本部だけでなく、取り扱うジャンルなどによっても大きく変わります。
そこで今回は、修理フランチャイズを始めるために必要な加盟金や車両費などの開業資金(初期費用)、人件費や材料費、ロイヤリティなどの運営資金を詳しくご紹介。
修理フランチャイズでの独立・開業を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
修理(リペア)フランチャイズのキャッシュフローシミュレーション
修理(リペア)フランチャイズ開業と運営に必要な資金の目安
修理フランチャイズの開業に必要な資金の目安は、約550万円です。
この費用は、開業資金(初期費用)と運営資金3ヵ月分を合算した金額で、あくまで目安の一つです。
出張先で作業をする、または作業用のスペースが確保できれば店舗を構える必要がなく、オーナー1人でも開業できるので、他の業種より低コストであることが特徴として挙げられます。
<開業資金(初期費用)の目安>
項目 | 金額 |
---|---|
加盟金 | 200万円 |
車両費 | 50万円 |
材料費 | 40万円 |
機材費 | 100万円 |
研修費 | 35万円 |
合計 | 425万円 |
<運営資金の目安 ※3ヵ月分用意した場合>
項目 | 金額 |
---|---|
人件費 | 0万円 |
材料費 | 90万円 |
車両関連費 (ガソリン代・駐車場代) |
18万円 |
ロイヤリティ | 15万円 |
合計 | 123万円 |
※売上が月間150万円ほどの店舗、1人での開業と仮定し、各項目を計算しています。
以下で一つずつ項目を解説していきます。
修理(リペア)フランチャイズ開業に必要な資金(初期費用)
修理フランチャイズの開業に必要な資金(初期費用)には、加盟金や車両費、材料費、機材費、研修費などが挙げられます。
加盟金や研修費は加盟する本部によって異なりますが、その他の費用は取り扱うジャンルに大きく影響されます。
加盟金
修理フランチャイズの開業に必要な加盟金は、200万円程度です。
加盟金が0円の本部もありますが、修理フランチャイズの場合は加盟金ありの本部のほうが多い傾向にあります。
なかには、研修費が加盟金に含まれているというケースもあるので、どのような費用で構成されているのかまで確認しておくと安心でしょう。
車両費
利用者の自宅などに出張してサービスを提供する修理ビジネスには、移動のための車両が不可欠です。
出張先で作業を行う場合は、道具や材料などを積める大きさの車両を用意する必要があります。
中古車または新車、車種などの条件にもよりますが、購入費の目安は50万円くらいです。
もちろん、すでに所有している車両を利用することもできるので、その分開業資金を抑えることが可能です。
材料費
修理フランチャイズでは、サービスを提供するための材料費が40万円程度必要です。
例えば、木製家具の修理を行う場合は、木材や接着剤、塗料などが材料費に含まれます。
家具や住宅、車、革製品など、取り扱うジャンルによって変動する開業資金の一つです。
機材費
修理フランチャイズには、電動塗装機や研磨機などの機材が必要なサービスもあります。
材料費と同様、取り扱うジャンルによって異なりますが、100万円くらいで見積もっておくと良いでしょう。
研修費
修理フランチャイズの場合、ほとんどの本部で研修費が発生します。
25~40万円程度が目安ですが、研修に参加する人数や内容によっても変わるので注意が必要です。
修理(リペア)フランチャイズに必要な運営資金
修理フランチャイズに必要な運営資金は、主に以下の4つです。
- 人件費
- 材料費
- 車両関連費
- ロイヤリティ
無店舗かつ少人数で開業できるので、運営コストを抑えやすいビジネスだと言えます。
人件費
修理フランチャイズはオーナー1人でも開業できるので、他の業種より人件費がかかりません。
従業員を雇用した場合でも、1ヵ月あたり売上の20%以下に抑えることができるでしょう。
材料費
修理フランチャイズの材料費は、1ヵ月あたり売上の5~20%が目安です。
取り扱うジャンルによって必要な材料が異なるので、費用に差があります。仕入れ価格が変動しやすい材料が必要な場合は、その点にも注意して収支シミュレーションを行っておくと安心です。
車両関連費(ガソリン代・駐車場代)
車両を使うシーンが多い修理フランチャイズでは、ガソリン代や駐車場代などの車両関連費が毎月発生します。
使用頻度などにもよりますが、1ヵ月あたり売上の3~4%程度で見積もっておくと良いでしょう。
ロイヤリティ
修理フランチャイズでは、ロイヤリティの支払いが毎月5万円程度かかります。
売上変動制より、定額制を採用しているフランチャイズ本部のほうが多いです。
修理(リペア)フランチャイズのキャッシュフローシミュレーション
車・住宅・家具などの修理サービスを提供する「トータルリペア」の場合、キャッシュフローシミュレーションは以下の通りです。
(必ずしも当てはまるわけではないので、参考程度にしておいてください。)
今回は、1ヵ月あたりの売上高が約250万円の店舗をモデルに算出しています。
- 月間収入 237万円 =250万円(売上高)ー13万円(原材料費)
低コストでの開業・運営が可能な修理フランチャイズは、利益率の高いジャンルを選ぶことでさらに収益を伸ばすことができます。
車や住宅、家具、ふすま、靴、洋服、バッグ、携帯などあり、幅広く対応しているフランチャイズ本部もあります。
理想の開業を実現するためにも、複数のフランチャイズ本部を比較・検討することを心がけましょう。
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公開日:2020年05月27日