古着屋のフランチャイズを始めるのに必要な準備

最終更新日:2020年06月12日

古着屋の経営は、服が好きな人なら一度は夢を抱いた経験があるのではないでしょうか。
また、消費者のリユースに対する意識の高まりからニーズが増えている古着屋ビジネスで独立してみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、古着屋フランチャイズの費用や特徴、準備、本部選びのポイントなど、古着屋フランチャイズを始める前に知っておきたい情報をまとめました。おすすめのフランチャイズ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

古着屋フランチャイズの費用

古着屋フランチャイズの特徴

古着屋フランチャイズを始めるときの準備

古着屋フランチャイズ本部選びのポイント

おすすめのフランチャイズ

古着屋フランチャイズの費用

ここでは、古着屋のフランチャイズでかかる開業資金(初期費用)と運営資金について解説していきます。
フランチャイズ本部や店舗の規模などによって費用は異なります。

開業資金(初期費用)

古着屋フランチャイズを始めるために必要な開業資金(初期費用)は、約1,400万円です。

加盟金はフランチャイズ本部によって異なりますが、300万円程度かかります。

物件取得費や内装工事費、設備費などを含め約1,000万円必要で、店舗の規模や立地などによって変動します。
開業資金のなかでも最も割合が大きいですが、直営店の引継ぎなどフランチャイズ本部の制度を活用することで費用を抑えることも可能です。

その他、古物商の営業許可取得費が約2万円、研修費が約100万円かかります。

運営資金

古着屋フランチャイズの運営資金は、1ヵ月で約480万円です。

主な運営資金には、人件費、賃貸料、買取・仕入れ資金、ロイヤリティが挙げられます。

ある程度の規模の古着屋を経営する場合は従業員の雇用が必要で、人件費が1ヵ月あたり売上の15~20%程度必要です。従業員の人数や雇用形態などによっても変動するため、計画的な採用が大事でしょう。

運営資金のなかでも特に割合が大きいのは古着の買取・仕入れ資金で、費用の目安は1ヵ月あたり売上の20~35%程度です。ブランドやヴィンテージものなど、取り扱う古着のジャンルによってはさらに割合が増える可能性があります。

また、ロイヤリティの支払いは毎月売上の5~10%は必ずかかると考えておきましょう。

こちらの記事でも古着屋フランチャイズの開業資金(初期費用)や運営資金について詳しく解説しています。

古着屋フランチャイズの開業・運営に必要な資金について詳しく見る

古着屋フランチャイズの特徴

ここでは古着屋フランチャイズの特徴として、サービス内容やメリット・デメリットについて解説していきます。

サービス内容

古着屋フランチャイズの主なサービス内容は、古着の販売ですが、ほかにも

  • 古着の買取・仕入れ
  • 古着の陳列準備(アイロンがけやタグ付けなど)
  • 古着の陳列
  • 接客
  • 売上管理
  • 集客

などの業務が発生します。

メリット

古着屋をフランチャイズで開業するメリットを3つご紹介します。

■未経験者でも開業できる

古着屋フランチャイズのメリットには、未経験者でも開業できることが挙げられます。

特別な資格が不要なうえに、古着の知識や店舗運営のノウハウは本部が実施する研修で習得が可能です。

そのほか、店舗巡回指導など開業後のサポートを実施している本部もあるので、未経験者でも安心して開業できます。

■利益を残しやすい

買取・仕入れ価格と販売価格のバランスが非常に重要な古着屋の経営は、価格設定を間違ってしまうと利益を残すのは難しいです。

フランチャイズの場合は、大量に仕入れることでコストを抑える、店舗以外の販路を活用して効率良く販売するなどのビジネスモデルが確立されているので、利益を残しやすくなります。

■在庫リスクが低い

古着屋の経営には、古着がなかなか売れず、在庫を抱えてしまうリスクがあります。

ですが、フランチャイズであれば売れない古着は本部が引き取ったり、インターネット販売などの在庫の回転率を上げる対策が講じられているので、在庫リスクの低い経営が可能です。

在庫とのバランスがとれた買取・仕入れや効率的に売る方法などのアドバイスを受けながら古着屋を経営できるという点も、フランチャイズの大きなメリットだと言えます。

デメリット

次に、古着屋フランチャイズのデメリットを2つご紹介します。

■加盟金やロイヤリティの支払いが発生する

古着屋フランチャイズでは、加盟金やロイヤリティの支払いが発生します。

加盟金は約300万円、ロイヤリティは1ヵ月あたり売上の10%が目安となり、開業資金や運営資金を圧迫してしまう可能性もあります。

融資サポートを受けられるケースもあるので、資金面で不安な方は一度相談してみると良いでしょう。

■自由度が低め

フランチャイズ本部が定めたルールに沿って古着屋を経営する必要があるので、個人で開業するより自由度が低めです。

なかには、買取・仕入れから販売、取り扱う古着のジャンルまで決まっている本部もあるので、「自分の好きな古着を自由に売りたい」と考えている方にとってはデメリットになります。

開業後に「本部と合わなかった」とならないように、本部に従うべきことやオーナーが自由に決められることなどは十分に確認しておきましょう。

成功・失敗のポイント

古着屋フランチャイズの成功・失敗のポイントを3つご紹介します。

■仕入れルートを確保できるか

古着屋フランチャイズを成功させるためには、仕入れルートの確保が重要なポイントです。

魅力的な古着を安定的に仕入れることはリピーター獲得につながり、売上を伸ばしていけますが、仕入れルートをうまく確保できなければ古着を販売することさえ難しくなります。

店頭での買い取りのほか、オークションなどでの買い付けなどさまざまな方法があるので、メリット・デメリット両方を考慮したうえで、店舗にとって最適な仕入れルートを複数確保しておくと安心です。

■適正な価格設定ができるか

古着は新品の服より低価格での販売が求められるので、利益を残せる適正な価格設定ができるかが成功のための重要なポイントとなります。

そのためには知識の習得が必要不可欠ですが、古着屋フランチャイズの場合は開業前に古着に関する知識や店舗運営のノウハウなどを研修で学ぶことができるので安心です。

適正な価格設定とあわせてコストを抑えた運営を実践していくことで、さらに利益を残していけるでしょう。

■インターネットを活用する

古着屋に限らず、近年の店舗運営ではインターネットの活用は欠かせません。

店頭だけでなく、ネットショップと並行して販売を行うことで、人件費の削減や在庫の回転率向上につなげられます。

また、集客面においてもインターネットは有効です。
インターネット上で情報収集することは今や当たり前の時代なので、FacebookやTwitterなどのSNS、ホームページを活用した宣伝は積極的に行いましょう。Web広告を使用した集客サポートを行っているフランチャイズ本部もあるので、集客に不安のある方は検討してみることをおすすめします。

古着屋フランチャイズを始めるときの準備

古着屋フランチャイズを始めるときの準備を、店舗、採用・教育、資格・免許の3つのポイントに絞ってご紹介します。

店舗

古着屋フランチャイズを始めるにあたって、必ず必要になるのが店舗です。

10坪程度の小型店舗から150坪ほどの大型店舗までさまざまあり、店舗の規模によって物件取得費や内装工事費、設備費などの店舗にかかる費用が大きく変わります。

なかには、開業資金を抑えるために直営店を引き継げるフランチャイズシステムを採用している本部もあります。

採用・教育

接客や古着の陳列などさまざまな業務が発生する古着屋フランチャイズでは、開業前に従業員の採用・教育が必要です。

また、オーナー自身も本部が実施する研修に参加し、店舗運営のノウハウなどを習得します。

資格・免許

古着フランチャイズの開業には特別な資格は必要ありませんが、中古品の買取・販売を行うため「古物商許可証」を取得しなければいけません。

古物商許可証は警察署で申請を行うことができ、1ヵ月程度で取得できます。

手続きには住民票や身分証明書、誓約書、手数料などが必要になるので、事前にしっかり確認し、準備しておきましょう。

古着屋フランチャイズ本部選びのポイント

古着屋フランチャイズの本部選びで重要なポイントは、大きく以下の3つが挙げられます。

  • フランチャイズ展開の実績があるか
  • 仕入れルートや販路が確立されているか
  • サポート体制が整っているか

古着屋フランチャイズ本部を選ぶ際のポイントとしてまず挙げられるのは、フランチャイズ展開の実績があるかどうかです。
全国に何店舗出店しているのかは必ず確認するようにしましょう。また、本部のホームページに加盟店の事例が掲載されているケースも多いので、そのような情報もしっかり確認しておくと安心です。

また、仕入れルートや販路が確立されているかどうかも確認しておきたいポイント。
安定した仕入やスムーズな販売は、古着屋の経営を成功させるために重要な要素です。在庫リスクを抱えやすいビジネスでもあるので、本部の引き取り制度があるなど、少しでも不安なく経営に専念できるフランチャイズ本部を選ぶよう心がけましょう。

本部のサポート体制が整っているかどうかも、古着屋フランチャイズ本部を選ぶ際に忘れてはいけないポイントです。
サポート内容は本部によって異なるので、まずは必要なサポートをピックアップしてから検討を始めることをおすすめします。

おすすめのフランチャイズ

キングファミリー

キングファミリーは、ベビー・子ども服から婦人服、紳士服、トレンドまで、幅広い古着を買取・販売しているフランチャイズ本部です。全国に80店舗展開しています。

1kgあたり150円という安価な価格で大量に仕入れる独自のシステムによって、粗利率80%以上を実現。

店舗の賃貸契約をはじめ、直営店での研修やSVによる経営指導など、本部サポートも万全です。

キングファミリーについて詳しく見る

ベクトル

ベクトルは、効率化された販売システムと研修制度が強みのフランチャイズ本部です。

店頭で買い取りを行い、ネットショップで販売する独自のシステムによって、効率良く利益を上げることができます。

開業前には1ヵ月間の研修を実施しており、商品の買い取りやインターネットへの出品など、店舗運営に必要な知識を習得することが可能です。
開店準備から開店後のフォロー体制も整っているので、未経験者でも安心して開業できます。

ベクトルについて詳しく見る

公開日:2020年06月12日