ネットカフェ・漫画喫茶のフランチャイズを始めるのに必要な準備

公開日:2021年03月10日

ネットカフェ・マンガ喫茶のフランチャイズは、駅前・市街・郊外、ビルイン・ロードサイドなど立地の選択肢が幅広く、オーナーが理想とする規模や地域での開業が実現しやすいです。また、立地に合った店舗づくりをサポートしてもらえる点も魅力の一つ。

今回は、そんなネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの費用や特徴、準備、本部選びのポイント、おすすめのフランチャイズをご紹介します。

目次

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの費用

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの特徴

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを始めるときの準備

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズ本部選びのポイント

おすすめのフランチャイズ

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの費用

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを開業するにあたって確認しておきたい費用について、開業資金(初期費用)と運営資金に分けて説明します。

開業資金(初期費用)

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを始めるために必要な開業資金(初期費用)は、100坪程度の複合カフェを想定した場合、約4,600万円です。

開業資金には、加盟金や店舗関連費(物件取得費・内装工事費・設備費など)、保証金、資格取得費、初期商材購入費、研修費などが含まれます。

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズでは、加盟金200万円、保証金100万円で設定されていることが多く、研修費は本部によってさまざまです。
特に大きな割合を占めるのが店舗関連費で、立地や規模、提供するサービスによって大きく変動します。

その他、営業許可や食品衛生責任者などの資格取得費、マンガやパソコンなどの初期商材購入費も必要です。

運営資金

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの運営資金は、1ヵ月で約400万円です。

運営資金には人件費や賃貸料、仕入れ資金、水道光熱費・通信費、広告宣伝費、ロイヤリティなどが挙げられます。

人件費は売上の約20~27%、賃貸料は約14~19%、仕入れ資金は約10~19%、水道光熱費・通信費は約4~6%、広告宣伝費は約2~3%が目安で、初期費用と同じく店舗の立地や規模、提供サービスなどの条件によって変わります。

また、ロイヤリティは加盟するフランチャイズ本部によって異なりますが、3%で設定しているところが多いようです。

こちらの記事でもネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業資金(初期費用)や運営資金について詳しく解説しています。

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業・運営に必要な資金について詳しく見る

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの特徴

ここではネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの特徴として、サービス内容やメリット・デメリットについて解説します。

サービス内容

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの主なサービス内容は、インターネットやマンガなどのコンテンツを提供することです。
フランチャイズにおいては近年、インターネットやマンガに限らずカラオケやビリヤード、ダーツといった遊びの場なども提供する「複合カフェ」が多い傾向にあります。

オーナーとしての主な業務は、

  • 仕入れ
  • 売上管理
  • 接客
  • 集客
  • 採用・教育

です。

メリット

ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業するメリットを3つご紹介します。

■本部の知名度を利用した集客ができる

ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業する最大のメリットは、本部の知名度を利用した集客ができることです。

個人で開業する場合は知名度がない状態で始めることになるので、安定した集客ができるようになるまで時間がかかってしまいます。

ですが、全国展開しているような知名度のあるフランチャイズ本部に加盟して開業すれば、利用者の安心感を得やすく開業直後でも安定した集客が見込めます。

■商材の仕入れが簡単

商材の仕入れが簡単であることも、ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業するメリットです。

ネットカフェ・漫画喫茶を始めるにはマンガやパソコンなど、提供するサービスに合わせてさまざまな商材の準備が必要ですが、個人で一から開業する場合は、仕入れルートの確保から苦戦する可能性があります。

フランチャイズの場合は、本部が提供するシステムを利用して商材を仕入れることができるので安心です。

■開業後も安心して店舗運営に専念できる

ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業するメリットには、開業後も安心して店舗運営に専念できることも挙げられます。

個人で開業した場合は、開業後もオーナー自身でさまざまな課題やトラブルに対応していく必要があります。

フランチャイズの場合、定期的な店舗巡回や加盟店研修、24時間体制のトラブル対応など、本部サポートを受けることができるので、開業後も安心です。

デメリット

ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業する場合、以下のようなデメリットがあることも覚えておきましょう。

■開業資金が高め

ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業する場合、開業資金が高めであることがデメリットとして挙げられます。

物件取得や設備、商材の購入など、特に開業時にかかる費用が高めのネットカフェ・漫画喫茶ですが、フランチャイズに加盟することで、加盟金や保証金、研修費などの費用も必要になります。

店舗の立地や規模などの条件にもよりますが、約3,000~6,000万円の初期費用が発生するので、十分な資金確保が必要でしょう。

■自由な経営が難しい

自由な経営が難しいことも、ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業するデメリットの一つです。

個人で開業する場合は店舗運営の方針や提供するサービス、料金などあらゆることをオーナー自身で決めることができます。

ですが、フランチャイズの場合は本部の指示に従う必要があるため、自由に経営したいという方には窮屈に感じてしまう可能性があるでしょう。

開業後に後悔しないためにも、本部に従うべきこと、オーナーが自由に決められることなどをしっかり把握したうえで加盟することが大事だと言えます。

成功・失敗のポイント

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの成功・失敗のポイントを3つご紹介します。

■集客が見込める立地で開業

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを成功させるためには、集客が見込める立地での開業が重要なポイントです。

駅前など人通りの多い立地が有利であることは容易に想像できますが、都心部ではすでに飽和状態になっている可能性が高いので、郊外のほうが集客しやすい場合もあります。

フランチャイズでは商圏調査から行ってくれる本部もあるため、より集客のしやすい立地での開業が実現できるでしょう。

■幅広い集客ツールの利用

幅広い集客ツールの利用も、ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの成功には欠かせないポイントです。

ホームページやSNSなど、インターネットを活用した集客は必須だと言えます。
また、人通りの多い場所でのチラシ・クーポン配りや、周辺の店舗へのチラシ設置なども有効な集客手段なので、積極的に取り入れてみましょう。

販促ツールを提供してくれる本部もあるので、安定した集客獲得のためにも活用することをおすすめします。

■ニーズに合った店舗づくり

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの成功ポイントには、ニーズに合った店舗づくりも挙げられます。

ビジネスマンの利用者が多い場合、ネット環境やプライバシーの確保、くつろぎやすさなどを重視した店舗づくりが最適です。
学生の場合はパソコンやゲーム、マンガ、雑誌などのコンテンツの充実を図ることが望ましいでしょう。

また、顧客層が男性中心のイメージが強いネットカフェ・漫画喫茶では、女性客の獲得も成功させるための大事なポイント。女性専用スペースの設置やスイーツの提供、おしゃれで清潔感のある店舗づくりをお行うことで、集客もしやすくなるでしょう。

フランチャイズで開業する場合は集客ノウハウも本部から提供してもらえるので、ネットカフェ・漫画喫茶を初めて開業する方でも安心です。

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを始めるときの準備

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを始めるときの主な準備を3つご紹介します。

店舗

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを始めるには、まず店舗の準備が必要です。

店舗の立地や規模によって物件取得費・内装工事費・設備費などの店舗関連費も大きく変動します。

インターネットやマンガ、フード・ドリンクの提供であれば比較的小規模な物件でも開業可能ですが、カラオケやビリヤード、ダーツなどのアミューズメント施設も導入するのであれば、ある程度の広さが必要です。

加盟するフランチャイズ本部によっても異なるので、どのようなサービスを提供したいのかからしっかり検討することが大事でしょう。

採用・教育

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業では、従業員の雇用が発生するので、採用・教育を行う必要があります。

また、オーナー自身も店舗運営のノウハウなどを学ぶ必要がありますが、本部が研修を行っていることがほとんどなので安心です。

資格・免許

フード・ドリンクの提供を行うネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズでは、

  • 営業許可
  • 食品衛生責任者
  • 防火管理者

の資格・免許取得が必要になります。

中でも必須なのは「営業許可」と「食品衛生責任者」で、それぞれ保健所や食品衛生協会で取得することができます。

そのほか、一定以上の広さや収容人数のネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを開業する場合に取得する資格「防火管理者」などがありますが、自分の店舗にはどのような資格が必要なのかを本部に確認しながら開業準備を進めていくと安心でしょう。

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズ本部選びのポイント

ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの本部選びで重要なポイントは、大きく以下の3つが挙げられます。

  • 知名度があるか
  • 本部独自の強みがあるか
  • 本部サポートが万全か

特に大事なのは、知名度があるかどうかです。
本部の知名度を利用できることはフランチャイズを選ぶ最大のメリットでもあるので、知名度がある本部を選んだほうが集客もしやすくなります。

また、ネットカフェ・漫画喫茶市場は飽和状態とも言われているため、独自の強みで競合との差別化が図れるフランチャイズ本部であるかも重視したいポイント。
「このお店でしか味わえない」という特別感のある体験が提供できるフランチャイズ本部が理想だと言えるでしょう。

そのほか、本部サポートが万全かどうかも十分に確認しておきたいポイント。
特にネットカフェ・漫画喫茶での経験がない方の場合、開業前はもちろん開業後の店舗運営にも不安を抱えているはずです。
本部サポートが充実しているかだけでなく、オーナー自身が必要としているサポートが受けられるかどうかもしっかり確認しておくと安心でしょう。

おすすめのフランチャイズ

自遊空間

『自遊空間』は、北海道から九州まで全国各地に店舗を展開するネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズです。

インターネットや漫画をはじめ、TVゲーム、DVD、ビリヤードなどのさまざまなコンテンツを提供する複合カフェを運営しています。

物件調査や研修をはじめ、店舗巡回や店舗間交流、即納可能な物流センター、24時間体制の運営サポートなど、本部サポートが充実。安心して開業・店舗運営ができる体制が整っているフランチャイズ本部です。

自遊空間について詳しく見る

アイ・カフェ

『アイ・カフェ』は、アミューズメント機器を取り扱う総合商社が手掛けるネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズです。

20年以上にわたりカラオケBOXやダーツ、ビリヤード店舗を展開した実績による店舗運営ノウハウを大きな強みとしています。

実績とデータに基づいた店舗ごとの商圏分析を行っており、ロードサイドやビルインなどの出店が可能。開業から店舗運営までの本部サポートも充実しており、異業種からの参入も安心です。

アイ・カフェについて詳しく見る