フランチャイズの物件開発ノウハウ(3)「大手企業の内定をひっくり返した独立開業者」の事例

公開日:2015年03月24日
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今回はFC(フランチャイズ)で独立・起業・開業される際に、気に入った物件を取る「実際の事例」をご紹介します。このような実例を私たちも話す機会がありませんし、皆様にとりまして貴重な参考になると思います。きっと、驚かれると思いますが、店舗不動産賃貸借契約のうち、申込が重複しない契約は半分程度で、残りの半分もの契約は申込が重複している現状なのです。

ここまで競争率が高いことは、飲食業界に精通されていてもご存知でない方が多いと思われます。ちなみにこれは、私たちの実務上の話で、私たちの月間契約件数は約20件です。これは何を意味するかというと、競合になる前提のもと、予め対策を講じる必要がある訳です。そんな競合が激しい物件をいかにして取っていくのかを実際の事例をご紹介し、皆様の対策にお役立ちになればと思います。

記事提供:フランチャイズタイムズジャパン

実例 立地:台東区内の駅徒歩1分 規模:1階20坪 申し込み件数:3件

3件の申し込みには大手コーヒーチェーンでの出店申し込みも有り、貸主の意向も大手企業で安定した家賃収入を確保するということで内定直前の状態でした。そんな中、新規独立開業のカフェ業態のお客様での話です。取った手段は3点。

  • 1) FC(フランチャイズ)出店企画書の作成 ・ 出店に対する熱い想い

・ 申込者ご本人の略歴

・ イメージ店舗写真

以上、3点を簡潔にまとめた一冊の冊子を作成いただき、貸主へ提示しました。

  • 2) 貸主面談

    フランチャイズ出店企画書をもって、出店に対する想いをご理解いただき、とにかく貸主とお会いできる場を設定しました。

  • 3) ご本人が作ったコーヒーを賞味いただく

    貸主面談時、フランチャイズ出店に対する想いをご説明した後、コーヒーを煎れるセットを持参し、その場にてご本人の最高の作品であるコーヒーをご賞味いただきました。

ここまで演出した結果、見事大手コーヒーチェーンの申し込みを抑え、契約にこぎつけることができました。当然、お客様の喜びはひとしおで、現在も盛業中になります。大事なことはひとつ、いかに熱い想いを貸主に伝えられるかこの一言に尽きます。

  • 土井 恭一(どい・きょういち)
    株式会社ABC店舗 代表取締役
    数少ない「店舗不動産」専門会社。仲介営業業務に人を主体としないITを主体とした物件紹介システムを構築展開し、スピーディーに大量の店舗物件情報を 提供する。主に飲食店の居抜き店舗物件を取り扱う。