1,900億円市場!【お好み焼き・たこ焼きフランチャイズ】の参入メリット

最終更新日:2021年01月05日

目次

市場動向(市場規模、成長性など)

市場動向(市場規模、成長性など)

お好み焼きソースの専門メーカーである「おたふくソース」によれば、お好み焼きの市場規模は、全国で2万店、1,900億円となっており、外食産業(飲食店)市場、約12兆円の1.6%に相当します。ちなみに、ドトールコーヒーなどコーヒーショップの市場は約2,500億円と考えると、お好み焼きの市場規模をイメージして頂きやすいのではないでしょうか。
また、老若男女を問わず人気のお好み焼き・たこ焼きは、ラーメンなどと並んで、メディアに取り上げられる機会が多いのもこの業態の特徴です。

記事執筆:フランコープジャパン株式会社
記事提供:フランチャイズタイムズジャパン

(1)標準モデル

初期投資:

FC(フランチャイズ)で独立・起業・開業される際、お好み焼きの標準的な投資モデルでは、10~20坪の店舗で、店舗造作に1,400万円、設備費で1,200万円、これに、加盟金・保証金・研修費などが500万円程度はいって2,700~3,000万円程度の初期投資となります。たこ焼きでは、2~3坪からの出店もあり、1,000万円を切るパッケージも想定されます。

営業利益:

フランチャイズで独立・起業・開業される際、売上高に対する営業利益率は、15%~20%程度が確保されているのが一般的で、投資回収期間は早いもので2年、長いものでも5年程度となっています。

たこ焼きは「投資回収期間」は極めて短いものの、ボリュームとしての営業利益額は20~40万円程度。
一方、お好み焼きでは投資額が3,000万円程度になりますが、標準的な売上高も600~700万円と大きくなります。
同じ”粉ものビジネス”の、お好み焼きとたこ焼きですが、キャッシュフローの面で大きく異なります。

立地条件は、たこ焼きはショッピングモールのフードコート、移動販売などを含め多様な形態が開発されており、バラエティーに富んでいます。お好み焼きは、ロードサイドなどでの30坪程度の店舗を標準とするパッケージと、路面・ショッピングモールなどでの展開を行う小型のパッケージに分けられます。

フードコートでの展開を勧めているフランチャイズチェーンでは独自の調理機器を開発し、短時間で提供できる新しいシステムを開発している例も見られ、今後の展開が注目されます。

(2)新規参入メリット

基本になる「粉」「出汁」などはフランチャイズ本部から供給され、味もソースやマヨネーズという強い調味料にカバーされることから、飲食ビジネスとしての難易度は比較的低いフランチャイズ業種と言えます。このため、「個人で事業を始める」という方には「たこ焼き」や「お好み焼き」はお勧めしやすいフランチャイズ業態ですが、いずれも商圏が大きいとは言えないビジネスであるため、慎重な立地選定が重要です。

また、フランチャイズ事業として「社員を使って多店舗化をする」という選択であればフードコート立地、あるいはロードサイドのある程度店舗規模の大きな(投資規模の大きい)フランチャイズパッケージがお勧めとなります。
この場合も、立地の重要性は極めて大きく、良い立地が確保できればフランチャイズ事業を開始する、というくらいの心構えが必要となります。

(3)ここに注意!

お好み焼き、たこ焼きの双方とも、調理に関しては比較的シンプルなものであるため、”自分でも簡単に出来る”と思いがちなものです。
しかしながら、シンプルであるが故に、お客様に「これは家では食べられない!」「また来たい!」と思わせる工夫や店舗の演出が成否のカギを握ります。フランチャイズシステムの差が出やすいともいえます。

(4)こんな人におススメ!

「お好み焼きは自分でもおいしく作れる」という動機から一歩進み、きちんと経営者としてお好み焼き・たこ焼きと向き合う心構えのある方であれば、広くおススメ出来る業態と言えます。

池田安弘(いけだ・やすひろ)

株式会社フランコープジャパン 代表取締役

フランコープ社(本社アメリカ)は、毎年100社を超えるFC(フランチャイズ)本部設立をサポートしている、世界最大のフランチャイズ業界専門コンサルティング企業。その日本本部では、アメリカ流の効率的なフランチャイズ本部モデルをもとに本部構築コンサルティングを展開。

公開日:2021年01月05日