インショップって何?メリット・デメリットや経営のコツなどまとめて解説!
最終更新日:2024年09月20日

インショップには、テナント店や路面店にはないメリットが多くあります。
特に「多くのお客様に足を運んでもらいたい」や「好立地に出店したい」という方は、インショップ経営を検討するのもよいでしょう。
こちらでは、インショップのメリット・デメリットや経営のコツ、おすすめのフランチャイズ本部などをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
インショップとは
インショップとは「ショップインショップ」を省略した言葉で、デパートやショッピングセンターなどの大型商業施設内で営業する店舗を指します。
例えば、ショッピングセンターといえばフードコートやレストラン街が特徴的ですが、あれら飲食店は全てインショップと呼ばれる業態です。
もちろんフードコートやレストラン街のような商業施設特有の店舗だけでなく、インショップにはアパレルショップや化粧品店、本屋などさまざまな業種の店舗があります。
また、インショップはテナントと似ていますが、テナントは雑居ビルやオフィスビル内の店舗を指すことが一般的で、大型商業施設内の店舗は該当しません。
インショップのメリット・デメリット
インショップには、テナント店や路面店とは異なる特徴があります。
これからインショップを開業しようか迷っている方は、まずインショップならではのメリット・デメリットについて理解を深めましょう。
メリット
インショップのメリットは、下記の通りです。
- 集客力がある
- 幅広い客層にリーチできる
- 好立地に出店できる
インショップの主な強みは「集客」と「立地」の2点のため、この強みを存分に活かした店舗運営を心がけることがポイントです。
集客力がある
インショップは商業施設内で営業するスタイルのため、すでに多くの人通りがありお客様を呼び込みやすい環境が整っているのが特徴です。
特に休日は友人同士や家族連れのお客様が商業施設内に増えるため、複数人まとめて来店することによる売り上げアップが期待できます。
また、テナント店や路面店は自分で広告を作成する必要がありますが、インショップは商業施設の発行するチラシに自店舗の情報を載せてもらうことが可能です。
広告宣伝費を支払う必要はありますが、商業施設の宣伝力を借りてお客様を集められる点は大きなメリットだと言えるでしょう。
幅広い客層にリーチできる
商業施設にはいろいろな人が訪れるため、幅広い客層からの売り上げを期待できます。
例えば大型ショッピングセンターには、洋服を買いに来たついでに食事をしてから帰るお客様が少なくありません。
路面店の飲食店では食事を目的に訪れたお客様にしか出会えませんが、インショップの場合はほかの店舗から流れてくるお客様を取り込めるのがポイントです。
さらに商業施設には購買意欲が高いお客様が多く、商品を購入する心理的ハードルが下がっているのもインショップ特有のメリットでしょう。
好立地に出店できる
駅から近い距離のデパートや駐車場が完備されているショッピングセンターなど、インショップでは路面店では難しいような好立地に出店しやすいです。
また、商業施設内の店舗はジャンルが被らないよう調整されているため、競合店舗が少ないのも大きなポイントでしょう。
そのほかにも雨や雪などの天候に左右されないなど、インショップには立地的なメリットが多くあります。
デメリット
一方、インショップのデメリットは下記の通りです。
- お店づくりの自由度が下がる
- 出費が増えるケースがある
上記のデメリットに対しては、開業までに知識をつけ対応策を考えておくことが大切です。
お店づくりの自由度が下がる
インショップの運営では、商業施設のルールに従う必要があります。
営業時間や定休日を自分で決められないのに加えて、商業施設が割引キャンペーンを行うときは自店舗も参加しなければいけません。
また、店舗のデザインに関する縛りもあり、商業施設全体の雰囲気に合わない場合は出店が認められないケースもあります。
自由に何でも決めたい方にとって、インショップ運営は少し窮屈に感じるかもしれません。
出費が増えるケースがある
インショップを出店する場合、出店先の商業施設に場所代を支払わなければいけません。
支払い金額は商業施設によって異なりますが、売り上げから毎月いくらか引かれることを覚えておきましょう。
また、売り上げ金額が高い場合は、使用料などが追加で引かれるケースもあります。
インショップ運営では路面店には存在しない出費が発生するので、商業施設へ支払う費用を織り込んだ上で運営資金を計算することが大切です。
インショップ経営のコツ
こちらでは、インショップを経営するコツを3つお伝えします。
フランチャイズへの加盟についても触れているので、特に初めて店舗を開業する方はぜひ参考にしてみてください。
内装を工夫する
インショップでは、商業施設のイメージに合わせたデザインの店舗が求められます。
ただしそれは外装の話で、内装は経営者が比較的自由に決められることが多いです。
そのため内装のデザインやインテリアを意識すれば、ほかの店舗と差別化でき売り上げアップにつなげられます。
またアパレルショップや雑貨屋などは、商品の陳列を工夫するだけで客足が増えることもあるので、開業後はいろいろな陳列パターンを試してみるのもおすすめです。
接客のクオリティを上げる
インショップは集客力の高さが強みではありますが、訪れるお客様のなかには「ほかの買い物のついでに立ち寄っただけ」という方が少なくありません。
そのためフラッと立ち寄っただけのお客様に対して、商品を買いたいと思わせるような高い接客力が求められます。
また、どのお店に入ろうか商業施設内を歩きながら悩んでいるお客様も多いので、店頭での声かけなど来店のチャンスを逃さない接客スキルも必須です。
フランチャイズ本部を頼る
インショップの開業方法として、フランチャイズへ加盟するのもおすすめです。
個人経営店と比べてフランチャイズはブランド力があるため、周囲に有名店が多く出店している場合でも十分に対抗できます。
また、フランチャイズにはすでに長年培ってきた経営ノウハウがあり、加盟後はプロのアドバイスに基づいたお店づくりや接客オペレーションを実践できるのがメリットです。
特に店舗運営の経験がない方は、フランチャイズへ加盟してサポートを受けたほうが安心感があるでしょう。
インショップでおすすめのフランチャイズ本部
こちらでは、インショップでおすすめのフランチャイズ本部を3つまとめています。
下記のフランチャイズのなかには資料請求できる本部もあるので、興味がある方はぜひ資料を取り寄せてみてください。
珈琲所コメダ珈琲店
『珈琲所コメダ珈琲店』は、名古屋を中心に展開する老舗喫茶店です。
全国830店舗以上への出店を成功させた実績があり、全国での知名度が高い信頼感のあるフランチャイズだと言えるでしょう。
『珈琲所コメダ珈琲店』は土地柄に合わせたお店づくりを心がけており、インショップの特性や商業施設の立地などを考慮した上で開業できるため安心感があります。
また、3ヵ月間の研修では、経営者だけでなく従業員もキッチンやフロアコントロール、マネジメント業務などを学べます。
スマホ修理工房
『スマホ修理工房』は、2坪からという小スペースで始められるスマホ修理ビジネスを展開するフランチャイズ本部です。
全国150店舗を展開しており、そのうち直営店は全てインショップ。商業施設だけでなく、専業店や既存店内、ビルイン、路面店など出店可能なバリエーションが豊富な点も大きな強みです。
また、自店で受け付けできない修理は本部で委託可能など、サポートも充実しています。
お酒の美術館
『お酒の美術館』は、日本初のコンビニバー(立ち飲みバー)を展開するフランチャイズ本部です。
8坪から始められ、インショップとして開業する店舗も続々と増えています。独自ルートでの格安仕入れによって、高い利益率と顧客満足度を実現できます。
インショップの強みを活かした店舗運営をしよう
インショップは、テナント店や路面店より集客や立地が有利な点が魅力です。
インショップの開業に興味がある方は、インショップの強みや特性を活かした店舗運営をぜひ心がけてみてください。
また、フランチャイズのなかにはインショップ経営できる本部が多くあるので、気になる本部がある場合は情報収集するところから始めてみましょう。
公開日:2021年02月15日