会社を辞めたい30代向け|退職後のキャリアの決め方を解説!

最終更新日:2022年02月28日

頑張っているけどなかなか給与が上がらない、結婚したり、子どもが生まれてプライベートに変化が起きたなど、仕事や家庭に対して悩みが増え、会社を辞めたいと考える人も多いでしょう。この記事では30代が仕事を辞めたい理由、会社を辞めた成功事例、後悔した事例を交えながらおすすめのキャリアの決め方を紹介します。

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目次

男女別!30代が仕事を辞めたい理由とは

30代が会社を辞めて後悔した事例を紹介

30代におすすめ|退職後のキャリアの決め方とは

30代で会社を辞めて成功した事例

仕事軸を明確にして納得感のある選択をしよう

男女別!30代が仕事を辞めたい理由とは

仕事を覚え、裁量権が増えてやりたい仕事ができはじめたり、プライベートの変化で働き方を見直したりすることをきっかけに、仕事を辞めたいと考える30代は少なくありません。会社を辞めることはリスクを伴いますが、30代の男女はどのような理由で会社を辞めようと思うのでしょうか。ここでは男女別に30代の仕事を辞めたい理由を紹介します。

男女共有の理由は人間関係・給与待遇

30代が仕事を辞めたい理由のうち、男女共通して多いのが人間関係や給与・待遇面です。仕事を覚えて会社に貢献してもなかなか給与が伸びないことに不満を感じたり、今まで我慢していた人間関係に耐えきれないなどのことから会社を辞めることを考えはじめます。

そのほかにも長時間労働やほかにやりたい仕事があるなどの理由も男女共通で多くなっています。世代を問わず多い理由ですが、30代も同様の傾向があります。

女性はライフイベントの理由が多い

30代の女性は結婚や妊娠、出産などのライフイベントのタイミングで会社を辞めることが多いです。ライフイベントを機に家庭との両立を難しく感じたり、体力的な問題から退職しています。

特に出産のタイミングでの退職が多く、内閣府男女共同参画局による「「第1子出産前後の女性の継続就業率」及び 出産・育児と女性の就業状況について」では46.9%の女性が第一子出産後に退職しています。
(参照:「第1子出産前後の女性の継続就業率」及び 出産・育児と女性の就業状況について

また晩婚化によって不妊治療を行う女性は、会社のサポートもまだ不十分で仕事との両立が難しく、やむを得ず退職を選ばれる人もいます。

ほかにも女性特有の事情を理由に会社を辞める方が一定います。

男性は待遇や人間関係の理由が多い

男性の場合は女性のように特有の理由はありませんが、30代の男性は労働時間よりも給与・待遇や人間関係から会社を辞めたいと考える人が多い傾向です。

家族を持ち一家の大黒柱になることで、独身時代にはそこまで不満を感じなかった給与や待遇面の優先度が上がるためでしょう。また上司や同僚とそりが合わず、退職を考える人もいるようです。

労働時間については仕事を覚え、自分でコントロールできるようになることで不満に感じる人は減る一方、30代になって優先度が変わり、待遇面や人間関係を理由に会社を辞めたい人が増えています。

30代が会社を辞めて後悔した事例を紹介

30代が会社を辞めて後悔した事例を紹介

会社を辞めたからといって、必ずしも成功するわけではありません。会社を辞めて後悔した事例も数多くあります。30代が会社を辞めて後悔した代表的な事例を3つ紹介します。同じように後悔しないよう、失敗したポイントをおさえましょう。

転職しても問題解決しなかった

会社を辞めて後悔した事例の1つ目は、転職をしても問題が解決しなかったケースです。給与や待遇、人間関係、やりがいなど会社と合わないと思い切って辞めたものの、転職先でも同じような問題が起こり、根本的な課題解決にならない場合もあります。また次の職場が決まっていないのに、勢いで会社を辞めたことで離職期間が長くなり、転職活動そのものを妥協してしまうケースもあるでしょう。

会社を辞める前に十分な準備をしていなかったり、選考過程で会社を辞めたい理由が解決できるか確認をしていないと、転職先でも同様の問題にぶつかってしまいます。

結婚を機に辞めたが離婚になった

女性が後悔した事例の1つは、結婚を機に会社を辞めたのち離婚となってしまったケースです。結婚するタイミングで家庭を大事にしようと仕事を辞めて、専業主婦や扶養内でのパートや派遣、フリーランスといった働き方に切り替えたものの、早い段階で離婚となってしまうことがあります。離婚後、改めて仕事を探すとしてもブランク期間があることで転職活動が難しくなり、希望の仕事を見つけるのは大変です。

家庭生活を中心に30代のキャリアを考えた結果、失敗してしまうケースもあるため、今まで積み上げてきたキャリアを無駄にしないよう冷静にキャリアプランを考える必要があります。

事業がうまくいかなかった

30代になると今まで積み上げてきた経験やスキル、そして人脈を武器に起業を考える人もいます。しかし、思い描いたように事業が波に乗らず、起業が失敗に終わり、会社を辞めてから後悔する場合があります。

会社を辞めたいがために起業をすると、何をしたいのか明確になっていないため、苦しいことや大変なことがあると挫折してしまいがちです。起業の選択をするのは間違いではありませんが、なぜ起業したいかをじっくりと考え、会社を辞める前から準備を進めていくと良いでしょう。

30代におすすめ|退職後のキャリアの決め方とは

30代といってもキャリア全体でいえばまだ折り返し地点に到達する前です。会社を辞めてもその先の社会人生活は続いていくので、後先を考えずに会社を辞めるのではなく、将来のキャリアをしっかりと考えてから一歩踏み出す必要があります。

ここでは会社を辞めてからの道をどのように決めていくべきか、おすすめのキャリアの決め方を紹介します。会社を辞めたいと考えたら、本記事の内容に沿って自身の棚卸しをしてみましょう。

本当に辞めるべきか振り返る

30代がキャリアを考えるとき、まずはじめにやることは本当に会社を辞めるべきかどうか十分に振り返ることです。

「自分にとって仕事とは何か」、「仕事や働くことを通じて何を実現したいのか」、「プライベートの変化も踏まえ、仕事への優先順位は何番目か」など自己分析を行い、自分が大切にする軸を決めましょう。軸を決めてから、本当に辞めるべきなのか、今の会社でもう少し頑張るのかを検討します。軸を決めることで、基準が明確になるので些細なことで決断がぶれなくなります。

会社の立場やプライベートの変化で、30代といっても1人ひとり置かれている環境は異なります。まずはしっかりと自分と向き合い、自分が大切にする軸を決めましょう。

会社を辞めて何を達成したいか確認する

次に会社を辞めて何を達成したいのかを明確にしましょう。会社を辞めると決断するときには、会社を辞めるからこそ手に入れられるものばかりでなく、会社を辞めて失うことは何かを考え、両者を十分検討する必要があります。

仮に達成したいことが会社で叶えられないのであれば、会社を辞めて転職をするか、起業をするか、場合によっては無職になるかを考えなくてはいけません。そのときに重要な点は、どの選択肢であれば何を達成できるか、自分のやりたいことを成し遂げられるかを明確にすることです。

自分が実現したいこと、達成したいことを明確にし、次のキャリアを決めていきましょう。

第3者や転職エージェントに相談する

自分1人でキャリアを決めるのではなく、第3者や転職エージェントに相談するのもキャリアの決め方として有効です。人間は自分のことが分かっているようで、実は十分に理解できていません。第3者に相談することで、自分の考えの歪みに気づいたり、新たな視点を手に入れることができます。自分1人で決断せず、第3者の意見を取り入れてみましょう。

またキャリアについての相談は転職エージェントの活用が有効です。プロとして具体的なキャリアプランや事例を紹介してくれます。ただし、転職エージェントもビジネスですので、強く転職を勧められる可能性がある点は注意が必要です。

30代で会社を辞めて成功した事例

30代で会社を辞めて成功した事例

30代で会社を辞めて成功した事例を大きく3つに分けて紹介します。20代に比べ、30代は社会人として培ったスキルや経験、人脈のほか、人によっては起業するための資金が貯まっている人もいるでしょう。またライフイベントによって仕事への優先度が変わる人もいます。30代ならではの立場を活かして、会社を辞め、成功を掴みましょう。

フランチャイズで起業に成功

30代が会社を辞めて成功した事例が、フランチャイズで起業に成功したケースです。フランチャイズとはフランチャイズ本部と呼ばれるところから看板やサービス・ノウハウ、商品を使用する権利を譲り受け、対価としてフランチャイズ本部にロイヤリティを支払う仕組みのことです。身近なところでは、コンビニエンスストアのオーナーがフランチャイズを利用しているケースがあります。

フランチャイズの場合、すでに成功したサービス・ノウハウを利用できるため、失敗するリスクが少なく、業種によって異なりますが開業資金は100〜300万円ほどで起業できます。家族を持ち、できるだけリスクを低くしたいと考える30代には良い選択といえるでしょう。

フランチャイズオーナーとして裁量を持ちながら、家族との時間を大切にワークライフバランスを充実させることができるのがフランチャイズでの起業です。

転職で働き方を大幅に変える

転職をして、働き方を大きく変えるのも会社を辞めて成功した事例です。単に会社を辞めて転職するのではなく、本当に辞めるべきか振り返り、何を達成したいかを明確にすることで、どのような会社に転職をすれば良いかが明確になります。

転職で成功した事例は人それぞれです。ワークライフバランスを重視し、労働時間を短くできる職場を選んだ人やより裁量や報酬を得るために実力主義の会社に転職する人など、1人ひとり選択したキャリアは異なります。転職して成功した人たちに共通しているのは、軸を持ち、仕事を通じて何を成し遂げるか明確になっていたことです。

必ずしも転職で成功するとは限りません。転職で成功するためには、自分の軸を見つめなおし、何を実現したいかを明確にしましょう。

フリーランスで自分らしさを追求

自分らしさを追求し、フリーランスとして成功しているケースもあります。会社に縛られたくない、裁量権を持って働きたい、自分の力を試したいなど、フリーランスを選ぶ理由は人によってさまざまです。そのなかでどのような人が成功しているのでしょうか。

フリーランスは自分で受ける仕事を決められるのが特長のため、スケジュールの調整がしやすい点が挙げられます。こうした特長から、小さなお子さんを持つ女性がフリーランスを選ぶケースは増えています。フルタイムでの勤務は難しいけれども、パートや派遣社員では物足りなさを感じ、フリーランスとしてスキルを高めている事例です。

紹介したケースに限らず、フリーランスの特長を活かし、さまざまなジャンルで自分らしさを追求することは可能です。

仕事軸を明確にして納得感のある選択をしよう

30代になり、仕事のステップアップを考えたり、プライベートの変化で仕事への優先順位が変わり、仕事を辞めたいと考える人も多いでしょう。しかし、今後の事を考えず、衝動的に会社を辞めてしまうと後悔が残ってしまう恐れがあります。会社を辞めたいと思ったら、まず冷静に自分の仕事軸を明確にし、納得できるキャリアを選択するようにしましょう。

公開日:2022年02月28日

よくある質問

Q 会社に残る選択をしましたが、十分に気持ちが消化しきれていません。どのように消化すべきでしょうか。 回答を見る
Q 仕事やプライベートが忙しく、会社を辞めたあとのキャリアプランを考える時間がありません。どのようにしたらいいですか。 回答を見る