イタリアンレストラン開業の夢を実現!必要な資金や手続き、成功のポイントなど詳しくご紹介!

最終更新日:2023年04月26日

イタリアンレストランの開業は、憧れる方も多い一方で飲食店のなかでも「調理技術や経験が必要で難しそう」と感じている方もたくさんいらっしゃるようです。では、イタリアンレストランの開業にはどのくらいの資金やどんな手続き・資格が必要なのでしょうか。

こちらの記事では、イタリアンレストランの開業に必要な準備と成功のポイントなどをご説明します。

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目次

イタリアンレストランを開業するなら知っておきたい基礎知識

イタリアンレストランの開業資金と調達方法

イタリアンレストランの開業に必要な手続き

イタリアンレストランを開業するために必要な資格

イタリアンレストランを開業するために必要な準備

イタリアンレストラン開業を成功させるポイント

イタリアンレストランの開業におすすめのフランチャイズ

イタリアンレストランの開業についてまとめ

イタリアンレストランを開業するなら知っておきたい基礎知識

イタリアンレストランを開業するなら知っておきたい基礎知識

イタリアンレストランの開業準備を始める前に、まずはイタリアンレストラン開業の種類や現状といった基礎知識について理解を深めましょう。

イタリアンレストランの種類

イタリアンレストランには高級レストランを意味するリストランテに加え、トラットリア・オステリア・バール・ピッツェリアなどの種類があります。

トラットリアは家庭的な料理を提供する大衆的でカジュアルな雰囲気が特徴です。オステリアはワインと食事を楽しむイタリアンレストランで伝統的な料理が提供され、トラットリアよりもややフォーマルな雰囲気があります。

バールはイタリアンスタイルのバーの名称で、パニーニやチーズなどの軽食とワイン・ビール・カクテルなどを楽しめる大人の雰囲気を持つレストランです。ピッツェリアはピザをメインに提供するカジュアルな雰囲気です。

イタリアンレストランの現状

外食産業全般の売り上げは減少していますが、イタリアンレストラン全体の売り上げは年を追うごとに増加している傾向にあります。その理由として、高級な雰囲気とカジュアルな雰囲気に対する人気の二極化が挙げられます。イタリアンレストランと一口に言ってもその種類はさまざまです。高級志向が強いレストランでは高い単価が売り上げにつながりやすく、気軽に食事を楽しめるカジュアルなイタリアンレストランはリピーター獲得につながりやすいといった特徴があります。

そんななか、地元産の食材を使ったりメニューに独自の工夫を取り入れたりするなど、積極的に他店との差別化を図るなどの経営努力に励むレストランも増えています。このような背景から、今後もイタリアンレストランの開業は工夫次第で成功が期待できるでしょう。

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イタリアンレストランの開業資金と調達方法

イタリアンレストランの開業にはいくらくらいの資金が必要なのか、どのように調達すれば良いのか気になっている方も多いでしょう。こちらでは、イタリアンレストランを開業する際に必要な開業資金とその調達方法について説明します。

開業資金の項目と目安

イタリアンレストランの開業に必要な初期費用として、店舗物件の取得や内装・設備工事にかかる費用などがあります。以下の表に開業資金の主な項目と金額の目安をまとめました。

項目 金額の目安
物件取得費 保証金:家賃3~10ヵ月分・礼金:家賃0~2ヵ月分・仲介手数料・前払い家賃など
家賃月額50万円の場合:約300~750万円程度
内外装および設備工事費 約370~4000万円程度
什器備品・厨房設備費 約180~2150万円程度
宣伝広告費 チラシ・HP・SNS・オープン告知など約20~180万円程度
仕入れ代 平均約20~100万円程度
運営資金 営業に必要な経費の3~6ヵ月分

開業資金は店舗の規模や立地によって大きく差があります。また、ワインや食材にこだわりがある場合、数百万円の費用がかかることがあります。開業したいイタリアンレストランの規模やスタイルに合わせた資金計画を立てましょう。

開業資金の調達方法

自己資金のみで開業資金を賄えない場合は、銀行や日本政策金融公庫などの金融機関から融資を受けることができます。

日本政策金融公庫は国民生活の向上に貢献することを目的とした政策金融機関で、国民生活事業や中小企業事業など個人企業や小規模企業、中小企業を対象とした融資制度を提供しています。

新創業融資制度」も日本政策金融公庫の融資制度の一つで、これから起業したい人や起業したばかりの人が利用可能です。原則として、無担保・無保証で新事業に必要な設備資金や運営資金を3,000万円まで(その場合、運営資金1,500万円)を融資してもらえます。ただし、創業計画書の提出および審査、創業資金総額の10分の1以上を自己資金で賄えるなどの要件を満たしていることが条件です。

開業資金の融資審査を通る基準とは?創業融資申し込みの基本を解説

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イタリアンレストランの開業に必要な手続き

イタリアンレストランを開業するためには、保健所や消防署、警察署、税務署での手続きが必要になります。それぞれ具体的に説明していきます。

保健所で申請する手続き

イタリアンレストランを開業するための営業許可申請を行います。レストランの所在地を管轄する保健所窓口かオンラインで申請が可能です。申請に必要な書類は、営業許可申請書・店舗図面・食品衛生責任者の資格を証明するものなどです。

申請後に施設検査があり、基準に合致しない場合は改善と再検査を受けます。審査基準は地方自治体によって異なるため事前相談で確認しましょう。営業許可は営業を始める前に取得しなければならないため、申請は余裕を持ったスケジュールで行うことが重要です。

消防署で申請する手続き

イタリアンレストランを含む飲食店を開業するには、防火対象物使用開始届の届け出が必要です。防火対象物使用開始届は飲食店や物販店舗などの消防法上の用途で建物を使用する際に提出が義務付けられています。

火災予防条例で定められている期限は、使用開始の7日前までです。開業するイタリアンレストランの所在地を担当する消防署の予防課へ提出します。届出書提出の際には、付近見取図・建物配置図・各階平面図などの添付書類が必要です。

警察署で申請する手続き

イタリアンレストランの開業で警察署に申請する手続きには、深夜における酒類提供飲食店営業開始届があります。午前0時から午前6時の間に酒類を提供して営む飲食店営業が対象です。

ただし、米類・パン類・めん類などのような社会通念上主食と認められる食事を提供して営業している飲食店営業は対象から除外されます。開業するイタリアンレストランが届け出の対象となるかどうかは管轄する警察署の生活安全課に相談できます。

税務署で申請する手続き

イタリアンレストランの開業だけでなく、事業全般の開業において税務署に申請する手続きとして開業届があります。国税電子申告・納税システムのe-Taxソフトを利用してパソコンで提出するか、書面で届出書を作成して納税地を管轄する税務署長に提出もしくは送付します。提出時期は事業の開始から1ヵ月以内です。

所得税納税の際に青色申告の承認を受けたい場合は開業届だけでなく、青色申告承認申請手続きも行わなければなりません。青色申告特別控除制度を利用することで税法上のメリットが受けられます。

開業届はいつどのタイミングで出せばいい?届出の仕方と必要書類とは

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イタリアンレストランを開業するために必要な資格

イタリアンレストランの開業には食品衛生責任者と防火管理者の資格が必要です。それぞれの資格の概要や取得方法を説明します。

食品衛生責任者

食品衛生責任者は、イタリアンレストランなどの飲食店を開業する店舗に1人は取得が必要とされている資格です。主な役割は営業者の指示に従って食品の衛生管理や改善を行うことです。保健所に営業許可の申請を行う際にも食品衛生責任者の資格証明の届け出が義務付けられています。

資格要件は都道府県知事が実施する食品衛生責任者養成講習会の受講修了者、もしくは栄養士・菓子衛生師・調理師・食鳥処理衛生管理者などの資格を持っている方です。養成講習会の標準プログラムは、厚労省が通知する食品衛生学など3科目6時間から成ります。

防火管理者

防火管理者は多くの人が利用する建物の火災などによる被害を防止するために必要な業務を計画的に行う責任者です。収容人員が30人以上のイタリアンレストランを開業する場合、防火管理者の選任が必要です。防火管理者には資格区分があり、店舗の延べ面積が300平方メートル以上では甲種防火管理者、300平方メートル未満の場合は甲種または乙種防火管理者の有資格者が必要になります。

資格は防火管理講習を受講修了者に付与されます。甲種防火管理者の資格は2日間、乙種防火管理者の資格は1日の講座を受講修了することで取得可能です。

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イタリアンレストランを開業するために必要な準備

イタリアンレストランの開業に必要な準備について順を追って説明します。

店舗物件を決める

イタリアンレストランを開業するための店舗用物件を探します。最初に行うのは物件の条件を絞り込む作業です。たとえば、イタリアンレストランをオープンしたいエリアが都市部の場合は集客しやすい駅に近い場所を選び、地方や郊外に開業する場合は十分な広さがある駐車場を確保できる物件を選ぶと良いでしょう。

開業するイタリアンレストランの種類や特徴に合わせて条件をピックアップしたら、不動産会社を訪問したり、オンラインで問い合わせたりします。内見した後申し込み、入居審査へと進むのが一般的な流れです。

必要な設備を揃える

店舗用物件の設備を検討する際には、最初に営業許可申請でクリアしなければならない設備基準のチェックが必須です。営業許可の基準は地域で異なりますが、イタリアンレストランを開業する際にも以下のような基準が設けられています。

  • 厨房の水はけは良いか
  • 食器棚には扉があるか
  • グリストラップ(油脂分離阻集器)はあるか
  • 厨房内とトイレにて洗い場があるか
  • 冷蔵庫や冷凍庫に温度計が備えられているか
  • 害虫の進入を防ぐための網戸が設置されているか

保健所による施設や設備検査の条件をクリアした上で厨房機器や食器類を揃えます。メニュー表や紙ナプキンなどの備品や決済サービス端末の導入も必要です。

仕入れ先を決める

仕入れ先の選択と決定は、イタリアンレストランを開業する前に行うべき重要な準備だと言えます。

飲食店に不可欠な仕入れ先は、食材供給業者です。イタリアンレストランの場合、肉・魚介類・乳製品・青果のような鮮度が重視される食材から粉類・乾物・調味料に至るまで必要な食材は多岐に渡ります。そのほか、ワイン輸入業者や消耗品の仕入れ先も決めていきます。

食材やアイテムの安定した供給が可能な業者と契約することが大切です。

集客する

イタリアンレストランの開業から間もない時期の宣伝・広告は重要です。

集客のためにまとまった予算を割り当てて広告活動に臨み、お店の知名度を高めて集客につなげます。宣伝方法にはチラシ・地域のコミュニティー誌・飲食店の情報ウェブサイト・SNSなどがあります。

エリアや客層に合わせた方法を選んで広告・宣伝を行うのが成功のポイントです。

スタッフを採用する

イタリアンレストランの開業に向けてスタッフを雇用する場合、まずは採用人数をどうするかを検討します。人件費には多くの費用がかかるため、店舗の規模に合わせて必要最低限の人数を検討しましょう。

スタッフを採用する方法として求人サイトを利用するケースがありますが、掲載料金が発生します。費用を抑えたい場合は、知り合いに声をかけてみましょう。また、繁忙期だけスタッフを雇用できるアプリの利用もおすすめです。

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イタリアンレストラン開業を成功させるポイント

イタリアンレストラン開業を成功させるポイント

イタリアンレストランの開業は、ポイントを押さえることで成功率をアップさせることが可能です。そこでこちらでは、イタリアンレストランの開業を成功に導くポイントについてご紹介します。

コンセプトをしっかりと固める

イタリアンレストランの開業を成功させるためには、コンセプトの明確化が不可欠です。コンセプトがしっかりとしていることで効果的なマーケティング戦略につなげられます。サービス内容や店の雰囲気に統一性が出ることで独自性が生まれ、競合店との差別化にも役立つでしょう。

お店の特徴や魅力をお客さんへ強くアピールできるようになるため、集客やリピート率のアップにもつながります。イタリアンレストランの種類・ターゲット層・雰囲気などをはっきりさせ、コンセプトを明確化することが成功のポイントです。

美味しさ以外の指標も大切にする

イタリアンレストランの開業に求められるものは料理の美味しさだけではありません。人気店は、料理の美味しさや希少性・お店の雰囲気・接客のクオリティなどさまざまな観点からの評価を意識しています。

お店の雰囲気やスタッフのサービスなど美味しさ以外の指標も大切にしましょう。料理の美味しさにプラスアルファした要素の質を高めることで、顧客満足度につながることが期待できます。

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イタリアンレストランの開業におすすめのフランチャイズ

イタリアンレストランの開業はフランチャイズがおすすめです。フランチャイズで開業すると本部のサポートを受けられるため、飲食業界未経験でも安心してチャレンジできます。そこで、フランチャイズで開業できるイタリアンレストランのフランチャイズを紹介します。

VANSAN(ヴァンサン)

メディアで話題になるメニューでも評判の『VANSAN(ヴァンサン)』は、競合が少ない郊外住宅を中心に出店しているイタリアンレストランです。ランチ・カフェ・ディナーで雰囲気を変えたサービス提供を行う店舗づくりを行っているため、幅広い客層と集客力も魅力です。初期投資の回収は平均2年となっています。競合が少なく、高い収益性が期待できるため、開業が初めての方でも安心して始められます。

VANSAN(ヴァンサン)の資料をもらう

カプリチョーザ

『カプリチョーザ』は、国内だけでなく海外にも広く展開しているカジュアルな雰囲気のイタリアンレストランです。客層問わず人気があり、年間1,200万人もの方に利用されています。スパゲティはイタリア直輸入でクオリティの高い食材を使用しながらも、リーズナブルな価格帯のメニューが充実しています。圧倒的なブランド力を持つイタリアンレストランを開業したい方にぴったりです。

イタリアンレストランの開業についてまとめ

イタリアンレストランの開業は、ほかの飲食店と比べてメニューや雰囲気にオリジナリティを出しやすく、工夫次第で収益につながりやすいビジネスです。

料理の美味しさはもちろんですが、お店の雰囲気や接客の品質など料理以外の指標も大切にすることが成功を掴むポイントです。高級感のあるリストランテやワインや軽食を気軽に楽しめるバール、カジュアルな雰囲気のピッツェリアなど、まずは開業したいお店のコンセプトを明確にし、イタリアンレストラン開業の夢を叶えましょう。

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公開日:2023年04月26日

よくある質問

Q イタリアンレストランを開業したいのですが調理技術や経験は必要でしょうか。 回答を見る
Q イタリアンレストランを開業する場所選びのポイントはありますか。 回答を見る