業務委託で副業するメリット・デメリットとは?おすすめの副業10選

最終更新日:2023年04月04日

自由度の高い副業に取り組みたい方には「業務委託」がおすすめです。業者委託で副業を行えば、仕事の種類や量、報酬などをコントロールしやすいメリットがあります。ただし、労働基準法が適用されないため自己管理能力が求められる業務形態といえるでしょう。この記事では、業務委託の概要や会社員との違い、メリット・デメリットや業務委託でおすすめの副業10選を紹介します。

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目次

業務委託とは?

副業で業務委託を行うメリット

副業で業務委託を行うデメリット

副業でおすすめの業務委託10選

業務委託の副業についてまとめ

業務委託とは?

業務委託とは、雇用関係にない企業から業務を委託され、報酬が支払われる働き方のことです。ここでは、会社員・アルバイトとの違いや業務委託の種類について解説します。

会社員やアルバイトとの違い

会社員やアルバイトは「雇用契約」を企業と結んでいます。雇用契約に定められた時間や業務内容を遂行し、企業から時間給・給与が支払われる仕組みです。雇い主は従業員への指揮命令権を持つため、企業と社員は主従関係となります。企業が許可している場合には雇用契約を結ぶ会社員・アルバイトが副業を行っても問題ありません。

一方、業務委託は雇用契約ではなく「業務委託契約」を結び、個人として企業から業務を受託します。つまり、労働に対する給与ではなく「成果物に対する報酬が支払われる」ということです。そのため主従関係・指揮命令権はなく対等な立場で業務を行います。たとえば、企業から委託されWeb記事を制作するWebライターや、Webサイトの作成を行うプログラマーなどが挙げられます。労働時間や報酬に制約がないため、自由な働き方ができるのが業務委託の特徴です。

業務委託には2種類ある

業務委託には「請負契約」と「委任・準委任契約」があります。請負契約とは受託した業務を遂行・完成させる責任や、成果物に対する責任が伴う契約です。成果物にミスや欠陥が発覚した場合、修正対応はもちろん損害賠償請求の可能性もあるため注意が必要です。職種としては、デザイナーやライター、プログラマーなどが挙げられます。

委任・準委任契約は「成果物ではなく業務の遂行自体」に報酬が支払われます。そのため成果物に関しては責任が発生しないところが特徴です。委任契約は「法律行為を扱う弁護士、医師などに適用される契約」、準委任契約は「法律行為以外の業務を扱う受付、美容師などに適用される契約」という違いがあります。

副業で業務委託を行うメリット

副業で業務委託を行うメリット

副業での業務委託は会社員などの雇用契約に比べ、働き方の自由度が高くなります。また、請け負う仕事を選べることや単価も高くなりやすいなど、メリットの多い働き方です。

働き方の自由度が高い

業務委託での副業は時間や場所に縛られない働き方ができるメリットがあります。たとえば、本業の後や休日に自宅やカフェで仕事ができる、出先のスキマ時間にも作業ができるなどです。

個人でできる仕事であれば、人間関係のストレスもなくマイペースに働けます。働く時間・場所に制約がないところが副業で業務委託を行うメリットです。

自分のスキルや経験を活かせる

副業で業務委託の仕事を選択すると、本業や趣味など自分のスキルや経験を活かせるメリットがあります。特に本業と関連する仕事を選ぶと、専門性を生かして高単価な案件も受注できるでしょう。

また、別業種でも本業の知識が役立つ仕事もあります。たとえば、本業でエンジニアをしつつ副業でIT系のライターを行うなどです。本業・副業それぞれに相乗効果が生まれるため、効率的に稼ぎながら新たな知見も得られるメリットがあります。

請け負う仕事を選べる

雇用契約を結ぶ会社員であれば、社内の仕事を断ることが難しい場合もあるでしょう。しかし、業務委託であれば望まない仕事やストレスを感じる仕事を断われます。

また業務委託であれば、仕事量も調整しやすく自分のライフスタイルに合わせて活動できるため、本業に支障がでないように副業ができるメリットもあります。

単価が高い傾向にある

業務委託の特徴に「単価が高い傾向にある」ことが挙げられます。職種や仕事内容によりますが、業務委託であれば「成果物に報酬が支払われるため単価が高くなりやすい」といえるでしょう。

たとえばエンジニアであれば、副業でも月収30万円以上、ライターであれば、10〜20万円程度は稼げる可能性があります。スキルがあることが条件ではありますが、それに見合った高い単価を受け取れるところが業務委託のメリットです。

副業で業務委託を行うデメリット

副業での業務委託は労働基準法が適用されなかったり収入が安定しづらかったりなど、業務委託ならではのデメリットがあります。また、個人で活動するため責任が重いことや営業などの実業務以外の仕事もする必要があることにも注意が必要です。

労働基準法が適用されない

会社員であれば、労働基準法により「1日に8時間」「週に40時間」などの労働時間や、休憩時間、休日数なども明確に定められています。しかし業務委託の場合、労働基準法が適用されないため、本業と合わせると労働基準法の規定より多く働くことになる可能性もあるでしょう。

そのため、仕事量や時間管理、健康管理など自己責任で調整しなければいけないデメリットがあります。

収入が安定しづらい

業務委託の副業は「案件ごとに報酬が異なる」「いつ案件が終了するか分からない」などの要因で収入が安定しづらいデメリットがあります。業務量と報酬が必ずしも比例するわけではないため、獲得する仕事によっては同じ業務量でも報酬が下がることも考えられるでしょう。

また、クライアントからスキル不足と判断された場合や、プロジェクト自体が終了した場合などいつ仕事を失うか分かりません。1社だけの仕事で報酬を得ている場合、急に仕事を失い副業収入が0になる可能性もあります。

責任が全て自分にかかる

業務委託で副業を行う場合、個人で業務を請け負うことになるため責任が全て自分にかかってきます。たとえば納品物のクオリティや納期、作業時間の管理など、全ての責任を個人として持つ必要があるため注意が必要です。

また、契約通りに仕事ができなかった場合、損害賠償を請求される可能性もあります。スキル次第で高収入を目指せる一方、リスクも伴うのが業務委託の特徴といえます。

仕事探しから確定申告まで全て自分で行う

業務委託で副業を行う場合、納品物の作成以外にさまざまな業務が発生します。たとえば、クラウドソーシングサイトでの仕事探しやスケジュール管理、納品物のクオリティ管理、売り上げ・経費などのお金の管理などです。

また、副業収入が20万円を超えると確定申告を行う必要もあります。以上のように、仕事探しや業務をこなすだけではなく、それに伴う管理業務も全て自分で行わなければいけません。

副業でおすすめの業務委託10選

副業でおすすめの業務委託10選

業務委託でできる職種は多くありますが、なかでも副業に向いている10個の職種を紹介します。専門性の高いものが多いですが、未経験からでもチャレンジできる職種もあるのでぜひ参考にしてください。

1.Webライティング

Webライティングとは、企業が運営するオウンドメディアや個人ブログなどの記事執筆を代行する業務委託の副業です。パソコンがあれば取り組める上、時間や場所に制約がないため副業にぴったりの仕事です。

しかし、Web記事を作成するためのノウハウを学び、質の高い記事が書けないと低単価な案件しか受注できないこともあります。初心者なら文字単価0.5円〜、慣れてくると1円以上の仕事もとれるようになるでしょう。文章が書ければ始められる仕事なので、未経験からでも挑戦しやすい副業です。

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2.Webデザイン

Webデザインもパソコンさえあれば業務委託で始められる副業です。仕事内容は、ホームページ作成や画像の加工、ロゴ制作、バナー制作など多岐にわたります。コーディングのスキルやIllustrator、Photoshopなどの操作スキルが求められるため、専門性の高い仕事です。

場所や時間に縛られないため自由に働けますが、業務委託で仕事を受注できるまでにはそれなりの学習時間が必要です。スクールなどで体系的にスキルを身につける方も多くいます。その分単価も高く、Webサイト作成で20〜30万円、ロゴの作成で1〜10万円、バナー制作で3,000〜5,000円ほどの報酬を得られます。

3.プログラミング

プログラミングはホームページの制作やカスタマイズ、サーバーサイドの開発、アプリ開発などさまざまな種類の業務があります。需要が多い業界なので、スキルさえあれば高単価な仕事を獲得しやすい副業といえるでしょう。

しかし、業務委託でも受注しやすいWebサイトの制作やカスタマイズでも、6ヵ月程度のしっかりとした学習が必要です。また、Web開発系の業務は実務経験が必要な場合が多いため、本業として働いたことのある方のほうが良いでしょう。報酬はWebサイト制作やカスタマイズで20万円以上稼ぐこともできます。

4.動画編集

動画編集は主にYouTubeの動画を編集する業務委託の副業です。クライアントから預かった素材を編集して納品する仕事です。

基本的なパソコン操作と動画編集ソフトを操作できる必要はありますが、Webデザインやプログラミングに比べると少ない学習時間でも始められる副業です。パソコンだけで取り組めるメリットはありますが、10〜30万円程度のハイスペックなパソコンが必要になります。報酬はYouTubeの動画編集1件で3,000〜5,000円程度が目安です。

5.マーケター

マーケターとは、企業の戦略に基づき商品・サービスが売れる仕組みづくりを行う職種のことを指します。たとえば以下のような業務があります。

  • マーケティング戦略の立案・実行
  • コミュニケーション戦略の立案・実行
  • デジタルマーケティングの実務
  • 広告・PR業務の実務

副業として取り組める具体的なマーケティング業務では「SEOマーケティング」「SNSマーケティング」「広告運用代行」などがあります。マーケティングは汎用性の高いスキルなので、仕事の幅が広がりやすいメリットがあります。一方、チームで行うことが多い業務でもあるため、クライアントとの密なやり取りが必要です。報酬は業務により異なるため1件1万円の案件もあれば30万円以上の案件もあります。

6.コンサルタント

コンサルタントとは、経営・IT・キャリアなどの経験やスキルを活かせる、業務委託で取り組める副業です。自らの専門性を発揮できる仕事なので高単価が期待できる上、クライアントの問題解決に貢献できるやりがいのある副業です。

しかし、クライアントの抱える問題を解決するには高いスキルと経験が求められます。そのため、特定のスキルがない場合には挑戦することが難しい副業といえるでしょう。報酬は個人の実績により大きく異なります。コンサルタントをする業界で高い実績がある場合は時給換算で10,000円以上稼ぐことも可能です。

7.美容サロン

美容サロンとはエステや脱毛・マッサージ・美容室など美容に関するサロン全般を指します。業務委託契約で歩合制の報酬体系が多い副業です。美容サロンは休日に繁盛するため、土日のみ業務委託の副業として働くこともできます。

未経験で業務委託契約を結ぶことは難しいため、独学、スクールなどでスキルを身につける必要があります。報酬は完全歩合制の場合「売り上げの45〜80%」など店舗やメニューにより異なります。

また、業務委託ではなく自分で美容サロンを運営したい方にはフランチャイズでの開業もおすすめです。技術研修や運営・集客のノウハウが充実しているため、副業からでも挑戦しやすいメリットがあります。

8.家庭教師・塾講師

家庭教師・塾講師も業務委託の副業として人気です。自分の知識やスキルを活かせる点や、時給・単価が通常のアルバイトに比べ高いなどのメリットがあります。また、クライアントによってはオンラインで行える場合もあるため、場所や時間の自由度も高い点が魅力です。

報酬は時給換算で1,500〜5,000円ほどが目安です。また、副業としての家庭教師・塾講師が成功したら、フランチャイズでの開業も視野に入れられます。フランチャイズであれば、始めからブランドや運営ノウハウを持った状態で、本部からのサポートを受けながら始められるため低リスクで挑戦できるでしょう。

9.婚活カウンセラー

婚活カウンセラーとは、会員に相性の良さそうな相手を紹介したり、アドバイスをしたりしながら婚活のサポートを行う副業です。未経験からでも始めやすく、人の相談にのることが好きな方は楽しく取り組めます。

しかし、成果報酬の場合が多く契約を取れないと十分な収入を得られないこともあります。報酬の目安は時給の場合1,300〜2,000円程度、副業の場合は月に3〜10万円程度です。さらにしっかりと稼ぎたい方は、フランチャイズで始めることも検討してみてください。個人では難しい集客や顧客管理のサポートが受けられるため、安定した運営が期待できます。

10.配送ドライバー

アマゾンフレックスやPick Goなどの「配送マッチングサービス」を活用する副業です。配送マッチングサービスとは、荷物を送る人と配送ドライバーを結びつけるサービスのことをいいます。

事業用を表す黒ナンバーの取得や軽自動車、免許証が必要になりますが、運転さえできれば特別なスキルは不要です。インターネット上での買い物が増えているため、今後も需要が見込める種類の副業といえます。

業務委託の副業についてまとめ

業務委託の副業は個人で仕事を受注できるため、自由度が高く自分に合った働き方が実現できます。また、請け負う仕事も選べる上に単価も高い傾向なのが特徴です。しかし、労働基準法が適用されないため、仕事や体調の管理には注意が必要です。

自分の生活スタイルや副業にあてられる時間を考慮して、今回紹介した業務委託でもできる副業にチャレンジしてみると良いでしょう。

また、業務委託で仕事を獲得する自信がない方や、未経験からでもスムーズに副業を始めたい方はフランチャイズもおすすめです。質の高いノウハウが手に入るほか、本部からの手厚いサポートも受けられるため低リスクで始められます。

公開日:2022年09月26日

よくある質問

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