動画編集の副業を始めるには?仕事内容や収入、おすすめのソフトなど

最終更新日:2021年08月25日

動画コンテンツの普及により、最近では動画編集の副業に多くの注目が集まっています。しかし、副業として動画編集を始めるのであれば、必要な準備についての知識が求められます。

そこで本記事では動画編集の仕事内容や収入、必要なスキル・機器など、副業に関する情報を徹底的にまとめました。

副業から始められる代理店を探してみる

目次

動画編集の仕事内容

動画編集の副業収入はどれくらい?

動画編集の副業を始めるメリット

動画編集の副業を始めるデメリット

動画編集の副業に必要なスキル・機材

動画編集の副業の探し方

動画編集の副業におすすめのソフト

動画編集の副業は確定申告が必要?

副業の前には就業規則の確認も忘れずに

動画編集の仕事内容

動画編集の仕事内容は、クライアントによって大きく異なります。
シンプルに音声やテロップを入れるだけの副業もありますが、案件によっては動画の構成を考えたり、企画・撮影に携わったりすることも業務に含まれます。

また、一口に動画編集とは言っても、クライアントから依頼される案件には以下のようなものがあります。

  • イベント(結婚式や誕生会)で流すムービーの作成
  • 商品やサービスのPR動画の作成
  • YouTuberが撮影した動画の編集代行

動画コンテンツが広く普及した影響で、最近では特にYouTube関連の案件が目立つようになりました。

動画編集の副業収入はどれくらい?

動画編集の副業を始めるにあたって、「収入面」はやはり気になるポイントでしょう。
そこで次は、動画編集の案件別に副業収入の目安をまとめました。

イベントで流すムービーの作成・編集

イベントで流すムービーは全体的に相場が高く、ウェディングムービーを例に挙げると1本1万円ほどが相場になります。
ただし、構成や演出、デザインなどにこだわる必要があるため、このタイプの案件では一定のスキルが求められます。

商品やサービスのPR動画の作成・編集

企業のPR動画は高い編集技術が求められるため、1本あたりの単価は数十万円~と高額です。

難易度に応じて単価も跳ねあがりますが、たとえば消費者に強いインパクトを残すデザインや構成を作る場合はセンスなども求められます。
また、撮影スタッフや音響スタッフのように、各分野のプロがチームを組んでこなすタイプの案件も多いので、基本的には中級者~上級者向けの案件となります。

YouTuberが撮影した動画の編集代行

YouTube用の動画編集代行は、1本あたり3,000~5,000円程度が相場です。
テロップや音楽をつけるなどシンプルな作業が多いので、上記の2つに比べると単価がやや低めに設定されています。

ただし、動画の長さや求められるテクニックによっては、1本あたりの報酬が1万円を超えることもあります。

動画編集の副業を始めるメリット

動画編集の副業のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。

  • パソコンとツールさえあれば、どこでも作業ができる
  • 将来的に市場が拡大する可能性が高い
  • 案件によっては未経験からでも始められる

それぞれどのような利点につながるのか、以下で詳しく解説をしていきましょう。

パソコンとソフトさえあれば、どこでも作業ができる

動画編集の副業は、パソコンと専用ソフトのみで完結できます。
案件にもよりますが、編集する動画のデータを事前に受け取っていれば、納品をするまではネット環境も必要ありません。

つまり、動画編集は自宅でも行えるため、家での隙間時間を活用したい方にうってつけです。
もちろん、カフェやレンタルスペースでの作業も可能なので、頻繁に作業場所を変えたい方にもぴったりな副業でしょう。

将来的に市場が拡大する可能性が高い

YouTubeをはじめとした動画共有プラットフォームの台頭により、動画編集の需要は伸び続けています。
今後も動画コンテンツは世界中のネットユーザーから視聴されるため、動画編集の市場は拡大する可能性が高いと考えられます。

市場が拡大すると必然的に案件数も増えるので、動画編集の副業に取り組んでいる方は収入が安定しやすくなります。
また、高速通信システムである5Gの登場も、動画コンテンツを扱う方にとっては追い風となるでしょう。

案件によっては未経験からでも始められる

動画編集の案件のなかには、未経験から始められるものも存在します。
特にクラウドソーシングには未経験者向けの案件が多く掲載されているため、単価にこだわらなければ副業を探すことは難しくありません。

簡単な案件を少しずつこなせば、どのような方でも自然と編集スキルを伸ばせるので、動画編集の副業はスキルアップを目指しやすいビジネスと言えます。

動画編集の副業を始めるデメリット

動画編集の副業を始める前には、デメリットについても理解しておく必要があります。
メリットだけを見て副業を始めると、深刻なトラブルを招くこともあるので注意しましょう。

ここからは特に押さえておきたいデメリットを2つまとめたので、「どのような対策をすべきか?」や「どんな準備が必要になるのか?」などを意識しながら確認してみてください。

パソコンやソフトなどの機器を揃える必要がある

動画編集の副業を始めるには、編集をするための機器が必要です。
基本的な機器はパソコンとソフトの2つになりますが、案件の内容によっては撮影機材なども用意しなくてはなりません。

動画編集用の機器はやや高額であり、ハイスペックなものであればパソコンだけで数十万円の出費が発生することも。
スキルを身につける場合は、本の購入代やスクール代などもかかってくるでしょう。

つまり、動画編集の副業は初期費用が膨らみやすいので、現時点で機材やスキルを全くもっていない方にはハードルが高いかもしれません。

単価が高い案件ほど専門的なスキルが求められる

せっかく副業を始めるのであれば、やはり単価が少しでも高い案件を引き受けたいところでしょう。
しかし、動画編集の業界では、単価が高い案件ほど専門的なスキルが求められます。

初心者の方が無理をして高単価の案件を引き受けると、納期に間に合わないなどのトラブルに発展する恐れが。
その結果、大きなストレスを抱え込むなど本業にも支障が生じるようでは、副業を始めた意味がありません。

また、特に高額な案件では、専門的なスキルだけではなくセンスも必要になります。
センスは時間をかけて磨いていくものなので、初心者の方がいきなり高収入を目指すことは難しいでしょう。

動画編集の副業に必要なスキル・機材

動画編集の副業で効率良くお金を稼ぐには、準備を万全にしておくことが必要です。
ここからは動画編集に必要なスキルと機材をまとめたので、不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください。

必要なスキル

まずは、動画編集の副業に必要なスキルから見ていきましょう。

必要になる主なスキル 概要
カット技術 不要なシーンを切り取る技術のこと。クライアントの意図を正確に読み取り、的確にカットする必要がある。
テロップの挿入技術 動画に字幕やタイトルを挿入するための技術。多くの案件で求められる技術であり、文字のサイズだけではなく配置や配色も意識する必要がある。
BGMや効果音を選ぶセンス 動画中に挿し込む音声を選ぶセンス。案件によっては、環境音やBGMのボリューム調整も求められる。
音響技術 ノイズ除去など、音声をクリアにするための技術。音響調整を要求される案件は少ないものの、技術を身につけておくと案件の幅が広がる。
色見の調整技術 カラーを調整することで、映像の雰囲気を変える技術のこと。カラーグレーディングとも呼ばれており、この技術を身につけるとさまざまな雰囲気の動画を作成できるようになる。

引き受ける案件によっては、上記のほかにも企画力や撮影技術、動画の構成力なども必要になります。
求められる技術はクライアントによって異なるので、「今の自分はどこまでできるか?」を判断しながら案件を選びましょう。

必要な機材

次は、動画編集に必要な機材を紹介します。

必要な機材 概要
パソコン 動画編集の副業は、パソコンのスペックによって作業時間が大きく変わる。そのため、Core i7やSSDが搭載されているものなど、ハイスペックなパソコンを用意しておく。
動画編集ソフト 本格的な動画編集をするには、パソコン用の専用ソフトを購入する必要がある。クライアントによっては、使用するソフトを指定してくることもあるので要注意。
撮影機材 業務に撮影が含まれる案件では、カメラや三脚、照明、ジンバルなどの撮影機材も必要。

上記のほか、スムーズなネット環境を整えることも意識したいポイントです。
動画データは大容量になりやすいので、動画編集の副業を始める前に自宅のネット環境をチェックしておきましょう。

動画編集の副業の探し方

動画編集の副業には、実はさまざまな探し方があります。
探し方によって見つかる案件の傾向は異なるので、以下でそれぞれの特徴をしっかりとつかんでおきましょう。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、不特定多数のユーザーに対して企業がさまざまな案件を依頼できるWeb上のサービスのこと。
代表的なサービスとしては「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあり、いずれのサービスでも多くの動画編集案件が紹介されています。

クラウドソーシングは副業を手軽に探せるサービスですが、未経験者向けの案件も多いことから全体の単価はそれほど高くありません。
ただし、高額案件が掲載されるケースも珍しくないので、クラウドソーシングの情報は定期的にチェックすることをおすすめします。

副業やWワークが可能な求人

求人サイトや求人アプリにも、動画編集の求人は多く掲載されています。
Web上の求人情報サービスであればキーワードを絞って検索ができるため、目的の求人を効率良く探せるでしょう。

ただし、副業として動画編集を行う場合は、副業やWワークが認められている求人を探すことが大切です。
正社員や契約社員の求人に申し込むと、本業に支障を来す恐れがあるので注意してください。

YouTubeやSNS

幅広い世代が使用しているYouTubeやSNSにも、以下のような活用方法があります。

  • 編集技術を動画で見せながら、クライアントを募る
  • YouTuberとパートナーを組み、広告収入で利益を上げる
  • SNS上で「動画編集 募集」のように検索し、営業相手を見つける

なかでもTwitterなどのSNSは、簡単に副業探しができるツールです。
フォロワー数が多ければ宣伝にもつながるので、副業を始める方はぜひ活用してみましょう。

知人からの紹介

動画制作と関係がある企業とつながっている知人がいれば、その知人から紹介を受ける方法も一つの手です。
知人から紹介を受けると、事前にクライアントの特徴や雰囲気を把握できるので、案件を引き受けるかどうかを慎重に判断できます。

ただし、知人との関係性によっては、紹介された案件を断りづらくなる可能性もあるでしょう。

動画編集の副業におすすめのソフト

前述でも触れましたが、動画編集の副業では使用するソフトによって引き受けられる案件の幅が変わってきます。
そこでここからは、動画編集の副業におすすめのソフトを3つまとめました。

Adobe Premiere Pro

「Adobe Premiere Pro」は、圧倒的なシェア率と汎用性の高さが特徴的なソフトです。
簡易的な動画から映画制作まで幅広く対応しており、Adobe製品との連携によってファイル共有もスムーズなので、このソフトを使いこなせるだけで副業の幅がぐっと広がります。

また、数ヵ月に1回アップデートされ、機能が随時追加されていく点もこのソフトの魅力。
動画制作の業界ではスタンダードなソフトとして認識されているため、副業を始める方はぜひ導入を検討してみましょう。

Adobe After Effects

「Adobe After Effects」は、アニメーション動画の制作に優れたソフトです。
モーショングラフィックスやデジタル合成など、上記の「Adobe Premiere Pro」では進めにくい作業をスムーズにこなすことができます。

ちなみに、Adobeの製品を別々に購入すると高くつくため、両方のソフトを導入する場合はサービス一式がそろった「Adobe Creative Cloud」の購入がおすすめです。

Sony Vegas

出費を少しでも減らしたい方は、Sonyが提供する「Sony Vegas」の利用を検討してみましょう。
このソフトは買い切り型の製品なので、一度購入してしまえば月額費用を負担する必要がありません。

また、音声を細かく編集できたり、書き出しが速かったりする点もこのソフトの魅力です。
ただし、音声以外の機能はそれほど充実していないので、あくまでステップアップのためのソフトと認識しておきましょう。

動画編集の副業は確定申告が必要?

副業の種類に関わらず、1年間の副収入が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
動画編集の副業以外にも収入(※年末調整をした給与収入を除く)がある方は、その合計金額が副収入として計算されるので注意しておきましょう。

ちなみに、義務があるにも関わらず確定申告を怠った場合は、延滞税や無申告加算税などのペナルティが科されます。

会社にバレるリスクを減らす方法

会社に副業をどうしても知られたくない方は、住民税を自分で納付することを検討しましょう。
確定申告書(第二表)の「住民税に関する事項」の欄で「自分で納付」に○をつけると、住民税の通知が勤め先ではなく自宅に届くので、会社に副業がバレることを防げます。

ただし、同僚などに副業のことを話すと、いつの間にか上司に伝えられてしまうかもしれません。
そのため、会社にバレることを防ぎたいのであれば、副業に関する情報は一切口外しないことをおすすめします。

副業の前には就業規則の確認も忘れずに

動画編集の副業ではさまざまなスキルが必要であり、パソコンなどの機器も過不足なく揃える必要があります。
そのため、副業を始める前には十分な期間を設けて、万全の準備を整えなくてはなりません。

また、勤め先によっては副業が禁止されている可能性もあるので、就業規則の確認も忘れないようにしましょう。

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公開日:2021年05月25日

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