ジムの開業に失敗しないコツは?種類別の資金目安や抑え方など儲かるジムの始め方が分かる!

最終更新日:2023年05月09日

今、ジムを含めたフィットネス市場は、コロナ禍からの回復を背景に再び盛り返しを見せています。この機会にジムを開業して稼ぎたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ジム開業が儲かる理由やジムの種類ごとに必要な開業資金の目安、開業資金を抑える方法、経営に失敗しないためのコツなどを解説します。ジムの開業に興味がある方、チャレンジしたい方はぜひご一読ください。

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目次

ジムの開業が儲かる3つの理由

ジムの種類と開業資金の目安

ジムの開業資金を抑える方法

ジムの開業に失敗しないコツ

ジムの開業におすすめのフランチャイズ3選

ジムの開業についてまとめ

ジムの開業が儲かる3つの理由

ジムの開業が儲かる3つの理由

なぜジムの開業は儲かると言われているのでしょうか。3つのポイントから解説します。

ニーズが増えている

フィットネスジム市場は、健康志向の高まりなどを背景に、過去10年間で右肩上がりに成長してきました。それに伴い、さまざまなタイプのジムが登場しています。なかでも大きく需要が伸びたのが、24時間営業のジムです。このほか、小規模なクラブやパーソナルトレーニングジムなどの店舗も増加し、市場の拡大に一躍買っています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、フィットネスジム市場は一時的に冷え込みました。しかし現在は、コロナ禍に対する規制緩和を受けて需要が回復しつつあります。

もともと国内産業のなかで、フィットネスジム産業の市場規模はさほど大きくはないだけに、元のような成長が進めばさらなる市場拡大が見込まれるでしょう。

安定した収入が見込まれる

ジムの開業が安定した収入を得られるのは、月額料金で利用する会員制のためです。長く通い続ける固定の利用客が増えれば増えるほど、長期で安定した収入が見込めます。

ジムには、複数の設備を備えた総合型ジムやプライベートトレーニングを提供するパーソナルジム、在宅の利用客向けにトレーナーがリモートで指導を行うオンラインレッスンジムなどさまざまなタイプがあります。

各タイプの詳しい特徴は後述しますが、ニーズの多様化に合わせて同じく多様化しているジムの経営で成功を納めるには、自店舗のターゲットや目的に合わせたコンセプトを明確に打ち出すこと、顧客満足度の高いサービス提供が大切です。

高い利益率が期待できる

ジムを開業し、経営が軌道に乗ると高い営業利益率が期待できます。その理由としては、商品在庫を抱えるビジネスと比較してリスクが少なく、指導力のあるトレーナーやマシンを揃えることで顧客単価を高く設定できるからです。2021年度には24%以上の営業利益率を出したスポーツジムもあると言われています。

ジムの開業や営業に必要な初期費用としては、物件取得費用・内装工事費・機器設備費・広告宣伝費などがあります。さらに毎月のランニングコストとして、家賃や人件費、水道光熱費などもかかります。それらのコストを回収するには、合理的なジム運営かつ顧客満足度を高めて利用客を定着させるための戦略が欠かせません。

ジム経営に関わる資金の具体的な金額は後述します。

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ジムの種類と開業資金の目安

ジムを開業するのに必要な資金の目安を解説する前にまずは準備の手順を紹介します。

準備の手順 準備の主な内容・ポイント
1. 店舗のコンセプトを固める ・店舗の雰囲気
・提供するサービス・メニュー
・ターゲットとする客層
2. 開業資金を計算する ・物件取得費用
・設備・備品
・内装・外装費用
・人件費
3. 開業する場所を選定する ・周辺に競合はあるか
・周辺のアクセス状況はどうか
・客層はどうか
・予算似合った立地か
4. ジム用の店舗物件の取得 ・テナント物件
・居抜き物件(費用を抑えられる)
・ジム専用のレンタルスペースを活用
5. 内装・外装工事とマシンの設置 ・内装・外装工事
・トレーニングマシンの調達・設置
6. 資金調達 ・自己資金
・金融機関からの融資
・補助金の利用
7. 行政への各種届出 ・開業届
・青色申告承認申請
・個人事業開始申告書
・防火対象物使用開始届
・公衆浴場営業許可申請(施設による)
8. 集客 ・SNSの運用
・WEBサイトの構築
・WEB広告の運用
・フリーペーパーへの広告出稿・チラシ配布

以上の流れは開業するジムの種類によって細かい部分や必要な準備、種類が異なります。それでは、ジムの主な種類とそれぞれに必要な開資資金の目安を見てみましょう。

総合型ジム

総合型ジムは、大手のフィットネスクラブのように規模が大きめの施設です。さまざまな種類のマシンや器具を豊富に揃えて、多くのトレーナーを擁し、多種多様なメニューを提供しています。提供するメニューによってはプールや温浴施設、ヨガスペースなどの施設を備えていることもあります。

規模が大きいため、2,000〜3,000万円程度の開業資金が必要となり、個人での開業は難しいケースも。プールやサウナなど施設を充実させたい場合はより多くの資金がかかります。

パーソナルジム

1人のインストラクターが1人の利用客にマンツーマンでこまやかな指導をする形式のジムです。基本的に同じ時間帯で1人の利用客のみ受け入れます。総合型ジムと異なり、ごく限られたスペースでも開業が可能で、マシンや器具、設備もさほど種類や数は必要ありません。スタッフ1人での開業も可能なので、人件費を含めて初期費用やランニングコストを低く抑えられるのがメリットです。

パーソナルジムの開業には、300〜500万円程度の開業資金が必要です。

オンラインレッスンジム

利用客が自宅でスマホやタブレット・パソコンなどを使用し、Zoomなどのアプリを通じてインストラクターからの指導を受ける形式のジムです。そもそも利用客の来店が必要ないため、店舗を構える必要がなく、アプリの機能を利用して料金決済や顧客データ管理なども行えます。そのため、自宅の一室などのスペースを利用した開業が可能です。

オンラインレッスンジムの開業には、10〜50万円程度の開業資金がかかりますが、ほかのタイプのジムに比べて圧倒的に安いコストで済みます。

小規模事業者持続化補助金の利用について

ジムの開業資金をすべて自己負担できない場合、外部から資金を調達する必要があります。そのなかでおすすめなのが、小規模事業者持続化補助金の利用です。

中小企業生産革命推進事業の一環として行われている補助金制度の一つです。限られた人数のスタッフを雇用する小規模事業者や個人事業主などを対象に、商工会議所を通じて最大50万円まで補助を提供します。ジムの開業であれば、集客に必要なSNSやホームページ、チラシなどを活用した広告宣伝や、店舗の改装などに充てることが可能です。

参考:小規模事業者持続化補助金|全国商工会連合会

ジムの開業資金を抑える方法

ジムの開業資金を抑える方法

ジムの開業にはさまざまな出費が伴います。開業資金を抑える上で有効な3つの方法を解説します。

小規模で始める

ジムを開業する場合、初めから大きな規模で始めるのではなく、小規模で始めることが大切です。ジムのコンセプトや目的の実現に必要な最低限の器具やトレーニングマシンを揃えて、小規模からスタートすることで初期費用を安く抑えられることが理由として挙げられます。

固定の利用客が増えて経営が安定すれば、さらなる規模拡大のために投資をする余裕も生まれるでしょう。

広告費を抑える

ジムの開業にかかる広告費を抑えるのも一つの方法です。広告業者に依頼してカラフルなチラシを配布し、新聞広告を打つとなるとそれなりの広告費がかかります。

たとえば、TwitterやLINEなど無料のSNSを利用して集客を行うことで、原則的に広告費が発生しません。ターゲットやコンセプトに合わせて、最も影響力のあるメディアを吟味して活用することもポイントです。

フランチャイズ経営をする

1人でジムを開業すると高額な開業資金を負担することになります。ジムを展開するフランチャイズに加盟しての開業なら、開業費用を安く抑えられるとともにネームバリューがあるため集客しやすいでしょう。本部からのサポートが充実しているため、ジムに勤務したことがない、経営をしたことがない未経験の場合でも開業を目指せます。

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ジムの開業に失敗しないコツ

ジムの開業を軌道に乗せて成功を収めるために、失敗しないコツを5つのポイントで解説します。

成長している人気ジムを調査する

ジムの開業に失敗しないためにも、成長している人気ジムを調査してどのような経営を行っているのか人気の秘密は何かなどを探りましょう。主な調査項目は、利用料金の価格・提供するサービスメニューの内容・ターゲットとする利用客の特徴・営業時間・立地条件などです。調査を通じて、自店舗の開業に向けて見習うべき点や差別化すべき点などが見えてきます。

開業エリアの客層を調査する

店舗型のジムを開業する場合、店舗を構える予定の開業エリアにはどのような客層がいるかを調査しましょう。

年齢や性別、収入・職業など、どのような層の住民で構成されているのか、どのような層の人々の往来が多いかなどの把握が必要です。たとえばオフィスエリアと住宅街、同じ住宅街でも都心部と郊外では客層が大きく変わります。

競合するジムとの差別化を図る

ジムを開業する際は、同じ営業エリア内にいるジムとの差別化を図るのも重要なポイントです。競合が提供するメニューやサービス、料金などを調査したうえで、自分のジムの独自性や強みが何かを探り、店舗のコンセプトやレッスンメニューに取り入れていくことが肝心です。

指導や設備の質を保つ

ジムの開業にあたって、料金が安いだけ、システムが利用しやすいだけなどの理由では、人気のジムとしての支持は得られません。顧客満足度の高いジムは、接客や設備の質が高いのも特徴です。

顧客満足度を高めるには、質の良いトレーナーを確保し、利用客へのきめ細やかな指導やコミュニケーション、好感の持てる接客を提供するのが大切です。店舗の設備も常に綺麗で清潔な状態に保ち、利用客が気持ち良く利用できる環境を維持しましょう。

ジムの開業におすすめのフランチャイズ3選

フランチャイズ加盟を視野にジムの開業をする場合、おすすめのフランチャイズを3つ厳選してご紹介します。

1.LifeFit

株式会社LifeCoachが展開する24時間営業のフィットネスジムです。30日で3,278円(税込)という、継続して利用しやすい低価格な利用料金が魅力です。入会手続きや料金決済、入退室管理などはすべてスマホ経由で行われるため、完全無人での運営が可能です。

徹底した合理化により、開業資金は1,000〜3,000万円程度と他社と比較して低く抑えられます。店舗づくりから運営オペレーションまでのすべてがパッケージ化された状態で提供されるため、ジム運営未経験でもチャレンジでき、1年程度での投資回収も夢ではありません。

2.9ROUND(ナインラウンド)

株式会社Japan Wellness Innovationが展開する、キックボクシングを主軸とした新感覚のストレスバスタージムです。1回30分で9つのメニューが切り替わるラウンドをこなすことで、飽きずに楽しく継続できるのがポイントです。世界23ヵ国で約700店舗を出店し、日本では2026年までに100店舗の出店を目指しています。

初期費用は約1,650万円と、他の小規模ジムに比べて低額に抑えられます。運営費もロイヤリティと本部販促費、各種システム利用込みで約15万という格安の設定です。SNSや折り込み広告、ポスティングなどで利用できる販促ツールの提供や、マンスリーイベントなどの各種施策で客を飽きさせず、安定収入が期待できます。

3.BEYOND

株式会社ワールドフィットが展開するパーソナルジムのフランチャイズです。全国に75店舗展開するジムの大手ブランドで、知名度を最大限に活用した集客ができます。

圧倒的な集客力と営業力によって、開業後6ヶ月での初期投資回収を実現。本部の手厚いサポートもあり、加盟店オーナーの100%が未経験から始めています。

ジムの開業についてまとめ

ジムの開業は、24時間営業のジムやパーソナルジムなどニーズに合わせた運営が可能であり、健康志向の高まりを背景に安定した収入や高い利益を得られるチャンスが大いにあるビジネスの一つです。

コロナ禍で一度は需要が冷え込んだフィットネスジム市場ですが、規制の撤廃により客足が戻り、以前のような売上拡大が見込まれます。高い利益率と安定した収益などのメリットが伴うジム経営に着手するなら、市場が成長している今が好機かもしれません。

少ない開業資金で経営をうまく軌道に乗せるためにも、ぜひ今回ご紹介した失敗しないコツを実践してみてください。本部のサポートを受けながら少ない開業資金で開業したい場合は、フランチャイズ加盟という方法もおすすめです。ジムの開業にチャレンジして成功を目指しましょう。

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公開日:2023年03月23日

よくある質問

Q ジムを開業するのに大掛かりな設備は必要ですか? 回答を見る
Q ジムを開業したいのですが経営ノウハウがなくても大丈夫でしょうか? 回答を見る

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