儲かるアパレルショップを開業したい!年収や費用の目安・成功させるポイントなど詳しく解説!
最終更新日:2024年09月06日
アパレルに興味があり、「アパレルショップを開業したい!」という夢をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アパレルショップの開業には資金や資格、届出などの準備が必要です。この記事では、アパレルショップの開業に必要な資金の目安や開業の流れ、儲かるアパレルショップを開業するための成功ポイントなどを解説します。
アパレルショップと同じ小売業で開業できるフランチャイズを探してみる
目次
アパレルショップの種類は主に2つ
アパレルショップを開業する際の販売形態には、
- オリジナルブランドショップ
- セレクトショップ
の2種類があります。それぞれの特徴を解説します。
オリジナルブランドショップ
アパレルショップ販売形態の一つ、オリジナルブランドショップとは、自分のオリジナル商品を販売する店舗のことです。OEM生産やODM生産を導入すると、オリジナル商品を一から開発する手間を省けます。
OEM生産とは「Original Equipment Manufacturing」の略語で、商品の製造のみを外注する生産方式です。ODM生産とは、「Original Design Manufacturing」の略語で、商品の開発から製造までを外注する生産方式です。
開業と同時にオリジナル商品を販売するだけでなく、セレクトショップを開業して軌道に乗せた後にオリジナル商品を開発する方法もあります。
セレクトショップ
セレクトショップとは、店舗のコンセプトに合わせて他社ブランドの商品を仕入れて販売する店舗のことです。国内のブランドだけでなく、海外ブランドの商品も販売できます。日本に輸入されていない海外ブランドの商品を仕入れて販売すれば、注目を集められるかもしれません。
セレクトショップはオリジナル商品がなくても開業できるため、オリジナルブランドショップに比べて開業のハードルは低いでしょう。アパレルショップの開業が初めての方は、セレクトショップのオーナーから始めてみるのも良い方法です。
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開業方法は実店舗かネットショップ
アパレルショップの主な開業方法として、以下の2種類が挙げられます。
- 実店舗
- ネットショップ
アパレルショップを実店舗で開業する場合は物件探しや改装工事などが必要ですが、ネットショップはECサイトを構築するだけで開業できるため、実店舗よりも初期費用やランニングコストを抑えられます。
また、ネットショップはアパレルショップの開業が初めての方にも向いている開業方法です。BASEやSTORESなどのネットショップサイトを利用すれば、誰でも簡単に開業できるでしょう。ほかにも、楽天やAmazonなどの大手Webサイトに出店することもできます。実店舗の開業を視野に入れつつ、まずはネットショップで開業してみるのもおすすめです。
アパレルショップは儲かる?開業後の年収目安
アパレルショップの開業は利益率が高いため、儲かりやすい業種と言われています。
経済産業省の商工業実態基本調査によると、一般小売業の売上総利益率は30%程度。対してフルカイテン株式会社の調査では大手アパレル業の売上総利益率(粗利益率)は40〜50%程度と小売業界のなかでも高めであったことが分かりました。オリジナルブランドを個人で販売した場合、仕入額と売上額によってはそれ以上の売上総利益率が期待できる可能性があります。
ただしアパレルショップを開業しても毎月安定した収入を得られる保証はなく、売り上げが高い月もあれば低い月が出てくる可能性があるため、ショップによって儲かるかどうかは大きく異なるでしょう。
実店舗で開業した場合の年収目安
実店舗でアパレルショップを開業する場合、年収の目安は250~400万円程度です。前述のとおり一般的な利益率は40~50%程度ですが、オリジナルブランドの商品を販売した場合の利益率の目安は65~70%程度と考えられています。
ネットショップで開業した場合の年収目安
ネットショップでアパレルショップを開業する場合、年収の目安は300~1,000万円程度です。一般的な利益率は、実店舗と同じく40~50%程度、オリジナルブランドの商品を販売するネットショップでは65~70%程度の利益率があると考えられています。
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アパレルショップ開業に必要な資金の目安
アパレルショップの開業に必要な資金の目安と内訳を解説します。
開業資金(初期費用)の目安
アパレルショップの開業に必要な初期費用の目安を以下の表にまとめました。開業資金を準備する際の参考にしてください。
初期費用の内訳 | 金額 |
---|---|
物件取得費(家賃50万円の物件の場合) | 300~500万円程度 |
ショップの内装工事費 | 200~600万円程度 |
什器の購入費 | 80万円程度 |
販売商品の仕入れ | 100~200万円程度 |
広告宣伝費 | 10~30万円程度 |
合計金額 | 700~1,400万円程度 |
ネットショップで開業する場合は物件取得費やショップの内装工事費、什器の購入費は必要ありません。また、どちらの開業方法においても、3ヵ月分くらいの運営資金を準備しておくと安心です。
運営資金の目安
アパレルショップの開業後は運営資金が必要です。ショップの運営に必要なランニングコストを確認しておきましょう。
運営資金の内訳 | 金額 |
---|---|
家賃 | 50万円程度 |
販売商品の仕入れ | 100~200万円程度 |
広告宣伝費 | 50万円程度 |
合計金額 | 200~400万円程度 |
販売員を雇用する場合は上記の金額に加えて人件費が必要です。人件費の予算は売り上げの2割程度が一般的とされています。
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アパレルショップ開業に必要な資格や届出
アパレルショップを開業する際に特別な資格を取得する必要はありませんが、開業届の提出が必要です。開業届は、事業開始日から1ヵ月以内に事業所を管轄する税務署へ提出します。開業届は、「国税庁のホームページ」からダウンロードが可能です。また、税務署の窓口でも受け取ることができます。
なお、アパレルショップで販売する商品の種類によっては最寄りの警察署から「古物商取引許可」を受ける必要があります。古物商取引許可とは、古着や古着のリメイク商品などの販売に必要です。
アパレルショップ開業の流れ
アパレルショップを開業する場合の流れは、以下の通りです。
1.販売形態・開業方法を決める
2.コンセプトを決める
3.販売する商品の準備
4.集客のための宣伝をする
販売形態・開業方法を決める
アパレルショップを開業する準備は、販売形態や開業方法を決めることから始めます。まずはオリジナル商品を販売するのか、他社ブランドの商品を仕入れて販売するのかを検討しましょう。
次に、商品を実店舗で販売するのかネットショップを開設するのかなど開業方法を決めます。実店舗で開業する場合は開業エリアや物件探し、ネットショップで開業する場合は利用するサービスを決めてホームページを作成するなどの準備が必要です。
コンセプトを決める
アパレルショップの販売形態や開業方法を決めた後はショップのコンセプトを検討します。コンセプトを決めるためには、まずターゲットの性別や年齢、関心のあることなどを把握することが重要です。ターゲットを決めることで誰にどのような価値を提供したいのかを明確化できます。
販売する商品の準備
アパレルショップのコンセプトをもとに販売する商品の準備を進めます。商品の準備は、販売する商品の種類によって異なります。仕入れするケースとオリジナル商品を販売するケースに分けて解説します。
商品を仕入れるケース
アパレルショップの仕入れは、仕入れサイトを利用する方法と問屋やメーカーなどの会社と契約を結ぶ方法があります。ネットで手軽に商品を仕入れるなら、1点から購入できる仕入れサイトが便利です。
問屋やメーカーから仕入れる場合は契約書が必要です。ただし個人や実績のないショップとは契約しないケースも考えられます。まずは仕入れサイトで商品を仕入れて実績をつくり、問屋やメーカーと契約を交わすことをおすすめします。
オリジナル商品を販売するケース
アパレルショップのオリジナル商品を作る際は、既製品に独自のデザインをプリントする簡易的な方法と、生地や配色選びやデザインなどを一から考える本格的な方法の2つがあります。
手間をかけずにオリジナル商品をつくるなら簡易的な方法がおすすめです。世界に一つしかないオリジナル商品をつくりたい場合は、一からつくる本格的な方法を選ぶと良いでしょう。
集客のための宣伝をする
アパレルショップを開業する際の主な集客方法として、Web広告の出稿やSNSでの発信などが挙げられます。アパレル業の場合、商品の魅力を画像や動画で視覚的に訴えられるInstagramでのプロモーション活動はショップの良い宣伝になります。
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アパレル開業を成功させるポイント
アパレルショップの開業を成功させるためには、立地選びや独自性の出し方、情報発信が重要なポイントです。それぞれのポイントを解説します。
実店舗開業は立地選びが重要
アパレルショップを開業して売り上げを伸ばすには、ターゲットが多くいると見込まれる立地を選ぶことです。アパレルショップを実店舗で開業する場合、店舗のコンセプトに合った客層が見込めない場所に開業しても集客が難しく、売り上げの向上は期待できないでしょう。
たとえば、「子ども連れでゆったりと買い物を楽しんでもらいたい」というコンセプトの場合、子育て世帯の多い住宅街の近くでの開業が適しています。
独自性を打ち出す
アパレルショップの開業を個人事業主が成功させるためには、ほかのアパレルショップと異なるターゲットを設定して独自のコンセプトをつくる必要があります。知名度も集客力もある大手アパレルショップと同じ客層をターゲットにすると差別化は難しいでしょう。
たとえば、30~40代のママ向けのカジュアルファッション、20代男性のストリート系ファッションなど細かく設定することで独自性のあるターゲットやコンセプトをつくれます。
情報発信を積極的に行う
アパレルショップの開業を成功させるポイントは、ブログやメルマガ、Instagramなどを活用して情報発信を行うことです。
発信する情報の例は、トレンドのファッションやおしゃれな着こなし方、コーデの注意点などが挙げられます。コーディネートの提案やデザインの魅力はテキストだけでは伝わりにくいため、動画や画像を活用することがポイントです。
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アパレルショップ開業におすすめのフランチャイズ3選
アパレルショップの開業を成功させる方法として、フランチャイズに加盟する方法があります。ここでは、おすすめのフランチャイズを3つ紹介します。
売らないネットショップ_自動販促システム
『売らないネットショップ_自動販促システム』は、1日30分程度のパソコン作業だけで売り上げを自動化するためのネット販売システムです。商品の登録や価格の改定などを自動的に行えるため、ショップオーナーの負担を軽減できるでしょう。出品作業はシステムが行うため、アパレルショップの開業が初めての方でも簡単にネットショップを運営できます。
UEC
『UEC』は、30万円程度の低資金かつ無在庫でアパレルショップを開業できるフランチャイズです。海外ブランドの商品の買付から発送作業までの業務は本部が代行してくれます。
世界各地に拠点を構えているため海外ショップからの仕入れもスムーズで、手軽にネットショップを始められます。また、24時間対応が可能なオンラインサポートがあり、マニュアルも完備されているため安心して活動できます。
セカンドストリート
『セカンドストリート』はアパレルリユースブランドです。アパレルリユースとは、使わなくなった古着やバッグなどのファッションアイテムの買い取りをすることです。
セカンドストリートでは生活雑貨や家電製品まで幅広い商品を取り扱っていますが、アパレルに特化した店舗もあります。紳士服の最大手企業もセカンドストリートのフランチャイズに参入しており、将来性が期待できるフランチャイズです。
アパレルショップ 開業についてまとめ
アパレルショップの開業には開業資金や開業届などの準備が必要ですが、一般的な小売業に比べてアパレル業の利益率は高いため開業を成功させることができれば儲かる可能性があります。初めての独立・開業で不安をお持ちの方はぜひ、アパレルショップを成功させる方法として、フランチャイズへの加盟も検討してみてください。
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公開日:2023年04月26日