コーヒーショップの開業で成功したい方へ!必要な資金や資格などの準備から成功の秘訣まで徹底紹介

最終更新日:2023年05月24日

コーヒーショップを開業する上で、疑問や不安を抱えていませんか。解決しないまま開業すれば失敗するリスクが高まります。

こちらの記事では、コーヒーショップを開業する方法や必要資金など、知っておきたい情報をまとめて解説します。開業に必要な準備や、成功の秘訣も紹介するので、あわせて参考にしてみてください。

コーヒーショップ・カフェ・喫茶店で開業できるフランチャイズを探してみる

目次

そもそもコーヒーショップとは?カフェや喫茶店とは何が違う?

コーヒーショップを開業する方法

コーヒーショップ開業は儲かる?年収の目安

コーヒーショップの開業に必要な資金

コーヒーショップの開業に必要な資格・届出

コーヒーショップの開業に必要な準備

コーヒーショップ開業で成功する秘訣とは

コーヒーショップの開業におすすめのフランチャイズ

コーヒーショップ開業についてまとめ

そもそもコーヒーショップとは?カフェや喫茶店とは何が違う?

そもそもコーヒーショップとは?カフェや喫茶店とは何が違う?

コーヒーショップを開業する前にコーヒーショップの知識について確認しておきましょう。コーヒーショップとは、コーヒーを専門に提供するお店のことです。コーヒーの種類が多く、豆から挽いているお店も少なくありません。コーヒーショップと類似しやすいお店には、喫茶店やカフェがあります。

喫茶店はアルコールを含まない飲み物や食べ物を提供するお店です。提供できるメニューは少なく、店内での調理ができないところが特徴です。一方、カフェは調理全般が可能になります。アルコール飲料も提供できるため、喫茶店よりもメニューの幅が広がります。

コーヒーショップとカフェは法律上、飲食店営業許可を受けて営業しているため、大きな違いはありません。お店の雰囲気やメニューなどの違いを楽しむといった程度で考えておくと良いでしょう。

カフェの開業に関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。

カフェを開業・経営したいなら必読!未経験からの開業にも役立つ資金・年収・成功の秘訣を紹介

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コーヒーショップを開業する方法

コーヒーショップを開業する方法として実務経験を積んでからの開業や、フランチャイズでの開業などが挙げられます。それぞれについて確認しておきましょう。

コーヒーショップやカフェで経験を積む

コーヒーショップを開業するためには、経験を積むことが大切です。コーヒーショップやカフェで実務経験することで接客の仕方や調理方法など、働きながら学べます。

コーヒーショップやカフェのタイプには、個人営業やチェーン店などさまざまなタイプがあり、メニューや雰囲気もそれぞれです。自分が開業したいコーヒーショップのコンセプトに近い店舗で働くことで開業に向けたヒントを得られるでしょう。

また、トラブルが起きたときの対処法も身をもって経験できます。

フランチャイズで開業する

メニューや内装などを一から作る自信がない方は、フランチャイズでコーヒーショップの開業を目指すのがおすすめです。フランチャイズとは、フランチャイズ本部(親企業)と契約し、ロイヤルティーを支払う対価として、メニューや経営ノウハウを利用して営業できるシステムのことです。

レシピや食材の仕入れ先・内装デザイン・使用する食器の種類など、オペレーションが充実しています。トラブルの対処法もマニュアル化されているため、未経験でも始めやすいところがメリットです。

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コーヒーショップ開業は儲かる?年収の目安

コーヒーショップを開業した場合、得られる年収は200〜500万円程度と言われています。ただし、経営スタイルや規模、メニューなどによって売り上げは異なるため、一概には言えません。あくまでも目安として参考にすると良いでしょう。

業績が好調なコーヒーショップでは、月の売り上げは400〜900万円程度になることが期待できます。年収1,000万円超えも夢ではありません。

コーヒーショップの開業に必要な資金

コーヒーショップを開業する際に必要な資金について解説します。資金の調達方法も紹介するので、あわせて参考にしてください。

必要な資金の目安と項目

コーヒーショップの開業にかかる資金は、店舗形態や規模によって異なりやすいものです。一般的にかかる資金の項目と金額の目安をまとめました。

項目 概要 資金の目安
物件取得費 店舗を契約するときにかかる費用 月額家賃×12ヵ月分
(保証金・礼金・仲介手数料など)
内装工事費 設計費・材料費・家具・インテリアなど内装にかかる費用 約40万円程度(1坪あたり)
厨房機器費 調理場に導入する機器の購入費 120~200万円程度
備品費 看板やレジ、食器類などの購入費 約30万円程度
宣伝費 広告やSNSなどでの宣伝費 約50万円程度
運転資金 経営が軌道に乗るまでの予備費 月額家賃×10ヵ月分程度

これらまとめて全体的にかかる資金は500〜1,000万円程度と考えられます。

路面やビルのテナントにお店を構える「店舗型カフェ」の場合は、物件取得費が必要となるため高額になりやすいでしょう。一方、自宅の一部を改装して営業する「自宅型カフェ」は、物件取得費がかからない分、店舗型カフェよりも資金を抑えやすいです。また、店舗を構えない「移動型カフェ」は、車両購入費と改造費だけですむため、開業資金は最も低く300万円程度が目安となります。

資金の調達方法 

コーヒーショップを開業するための資金を調達する方法は、主に以下の3つです。

  • 自己資金で賄う
  • 金融機関から融資を受ける
  • 助成金や補助金を活用する

500〜1,000万円の大金を自己資金で賄うのは現実的ではないため、融資や助成金・補助金を活用する人が多いでしょう。融資を受ける場合は、銀行や信用金庫などの金融機関に事業計画書を提出し、審査に通らなければいけません。

また、助成金・補助金に関しては、公的機関や各自治体が実施しているものがあるため自分の自治体の制度を確認しておきましょう。たとえば、福岡市では国の特定創業支援等事業を活用して登録免許税半額軽減を受けた方を対象に、残りの半額相当額の補助金が支給される取り組み(規創業促進補助金)を実施しています。

なお、公的機関による助成金・補助金については、中小企業庁厚生労働省の公式サイトを確認してみてください。

このような助成金・補助金は融資と異なり返済が不要です。大幅なコストカットにつながるため、該当するものがないか確認しておくことをおすすめします。

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コーヒーショップの開業に必要な資格・届出

コーヒーショップの開業に必要な資格・届出

コーヒーショップを開業する際に必要な資格・届出について解説します。どのようなものが必要なのかを事前に把握しておくことでスムーズに開業できるでしょう。

食品衛生責任者

コーヒーショップの開業には、食品衛生責任者の資格が必要です。食品を販売する営業所では、「事業所の食品衛生責任者」を必ず1名は置かなければいけません。

食品衛生責任者は、食品衛生協会が開催する講習を受講すると取得できます。なお、受講料は1万円程度で、取得にかかる期間は1日です。栄養士や調理師などの資格を保有している場合は、講習が免除されます。

飲食店営業許可

コーヒーショップを開業するには、店舗を営む場所を管轄する保健所に飲食店営業許可の申請が必要となります。申請してから開業までの期間は2~3週間程度が目安です。

営業許可を受けるには、飲食店営業許可申請書のほかにも、営業設備の配置図・食品衛生責任者の資格を示すもの・登記事項証明書など複数の書類が必要となるため、できるだけ早めに準備しておきましょう。

防火管理者

コーヒーショップの開業で、収容人数が30人を越える店舗の場合、防火管理者という資格が必要です。日本防火・防災協会の講習を受講すると取得できます。

講習時間は店舗の延べ面積によって異なります。延べ面積が300㎡未満の場合は約5時間(1日間)ですが、300㎡以上になると約10時間(2日間)の講習が必要です。

菓子製造業許可申請

コーヒーショップを開業して、お菓子やパンなどの製造・販売(テイクアウト含む)を行う場合は、菓子製造業許可が必要です。また、製造した商品をほかの店舗に卸売りする場合も菓子製造業許可がないと販売できません。該当する場合は、必ず申請しておきましょう。

ただし、店舗のメニューとして提供する場合は申請が不要です。申請が必要かどうか分からないときは、保健所に相談してください。

開業届

コーヒーショップを開業する際は、税務署に開業届の提出が必要です。

開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出することで確定申告の際に最高65万円の控除が受けられます。開業届は開業後1ヵ月以内に提出する必要があるため、早めの提出を心がけましょう。

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コーヒーショップの開業に必要な準備

コーヒーショップの開業に必要な準備と手順について解説します。スムーズに開業するには、準備・手順をあらかじめ把握しておくことが必要です。

業態やコンセプトを考える

コーヒーショップを開業するにあたって、どのようなお店にするのか業態やコンセプトを決める必要があります。

たとえば、ドリンク中心のお店と、お菓子やパンなどの軽食にもこだわるお店とでは、雰囲気が大きく変わるものです。事前に業態やコンセプトが決まっていれば、それに沿って開店準備できるため、イメージ通りのお店を開業できます。

店舗物件を選ぶ

コーヒーショップを開業するための店舗物件を探します。延べ面積や立地条件、周囲の雰囲気などを考慮しながら選びましょう。

また、店舗を借りる場合は、敷金礼金・賃貸料・管理費など物件取得にかかる費用も検討する必要があります。どのくらいの賃貸料なら大きな負担にならないのか、ある程度決めておくことで物件を絞りやすくなります。

仕入れ先を決める

コーヒーショップを開業するには美味しいコーヒーの提供が求められます。取り扱うコーヒー豆の種類や品質によって味は大きく変わるため、どこから仕入れるかによって味が決まるといっても過言ではありません。

コーヒー豆の主な仕入れ方法は、以下の3つが挙げられます。

  • 専門業者から仕入れる
  • 有名なコーヒーショップから購入する
  • ネット通販で探す

知人にコーヒーショップを営む人やコーヒー豆を扱う仕事をしている人がいれば、どこで仕入れたら良いのかアドバイスをもらえるかもしれません。仕入れ先とは長い付き合いになるため、なるべく相性の良いところを選びましょう。

スタッフを採用する

コーヒーショップを開業してスタッフを採用する場合、募集をかける必要があります。求人サイトや人材紹介、派遣会社などを活用して求人広告を掲載しましょう。

求人広告には、求める条件を明確に記すのがポイントです。求職者と採用側の間でミスマッチが起こりにくくなるため、無駄な時間や手間を省けます。

広告・宣伝をする

コーヒーショップを開業するにあたり、事前の広告・宣伝は欠かせません。より多くの人に知ってもらうことで集客しやすくなります。さまざまな宣伝方法がありますが、なかでもおすすめはSNSを使った宣伝です。

近年では、カフェやレストランを探すときにSNSを利用する人が多い傾向にあります。SNSで話題になりそうなメニューを投稿したり、ハッシュタグをたくさんつけたりすることで多くの人に興味をもってもらえるでしょう。上手く運用できれば、チラシや看板などのアナログなどの宣伝方法よりもコストを抑えられます。

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コーヒーショップ開業で成功する秘訣とは

コーヒーショップの開業を成功させる秘訣を紹介します。どれも成功するために必要なポイントになるため、参考にしてみてください。

リピーターにつながりやすい店舗づくりを行う

コーヒーショップの開業に成功するためには、「また来たい」と思ってもらえるような店舗を作ることが重要です。リピーターが多い店は安定した売り上げをキープできます。

たとえば、駅の近くにあるコーヒーショップなら通勤や帰宅途中に立ち寄れるため、リピーターがつきやすいでしょう。また、サラリーマンが多いオフィス街も立地条件としては最適です。

また、コンセプトがしっかり決まっていればお店全体に統一感が出るため、居心地の良い空間を作ることができます。

スモールスタートから始める

コーヒーショップを開業する際に必要な初期投資をできるだけ抑えて、スモールスタートから始めるのもおすすめです。コーヒーショップの開業資金は500〜1,000万円程度必要なため、経営が上手くいかなかった場合は大きな負債を抱えることになるでしょう。

まずはスタッフを雇わず自分だけで営業したり、焙煎機やレジなどの道具は中古で購入したりするなど、なるべくコストをかけないことでリスクを最小限に抑えられます。

Wi-Fiなど便利な設備を整える

コーヒーショップを開業して居心地の良い空間を作るためにも、Wi-Fiや充電スペースなどの設備を整えましょう。

コーヒーショップでは待ち合わせをしたり、仕事をしたりする人が少なくありません。特にビジネスマンが多いオフィス街や駅周辺などで開業するなら、インターネットを利用して作業ができる環境を揃えておくことは重要なポイントです。

人脈を広げる

コーヒーショップを開業するにあたって、同業者や経営者との人脈を広げることも大切なポイントです。

同業者はライバルと思われがちですが、関係を築いておくことで成功の秘訣や経営ノウハウなどを知る機会を得られます。場合によっては、仕入れ先を紹介してくれたり資材を提供してくれたりすることもあります。心強い見方になるため、早いうちから人脈を広げておくのがよいでしょう。

キャッシュレス決済に対応する

コーヒーショップの開業に限らず、店舗でのキャッシュレス決済は当たり前の時代です。

現金払いのみの店舗は不便に思われやすいため、次回以降の来店意欲を下げる原因になりかねません。クレジットカード・電子マネーなど、さまざまなキャッシュレス決済に対応できるようしっかり準備しておきましょう。

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コーヒーショップの開業におすすめのフランチャイズ

「1人でコーヒーショップを開業するのは不安」という方は、フランチャイズで開業する方法を検討してみてはいかがでしょうか。そこで、人気店で有名なおすすめのフランチャイズを紹介します。

珈琲所コメダ珈琲店

『珈琲所コメダ珈琲店』は、幅広い年代から愛されている喫茶店です。知名度が高いため、長期安定が期待できます。オペレーションがシンプルで効率化されているため、初心者の方でもスムーズにコーヒーショップを開業できます。

また、店舗の売り上げに左右されない定額ロイヤルティー制度を採用しているところも特徴です。売り上げが増加した分だけ店舗の利益が大きくなるため、やりがいを感じやすいでしょう。

珈琲所コメダ珈琲店の資料をもらう

郊外型喫茶店 「さかい珈琲」

東海・関東地方を中心に店舗数を増やしている『さかい珈琲』は、今勢いのある喫茶店です。ゆとりやくつろぎをコンセプトにした地域密着型の店舗づくりによって幅広い客層から指示されています。また、開業前から開業後まで、しっかりとしたサポートを受けられるため、未経験者でも算入しやすいところが魅力です。

少人数での運営が可能であることから、人材不足に悩むリスクを減らせます。オペレーションが簡素化されており、経験者・有資格者を採用する必要がないため気軽にコーヒーショップを開業できます。

コーヒーショップ開業についてまとめ

コーヒーショップの開業は、カフェで経験を積んだりフランチャイズを利用したりすることで始められます。店舗型カフェ・自宅型カフェ・移動型カフェなど、形式もさまざまです。

今回紹介した成功する秘訣を参考にしながら、自分の理想とするコーヒーショップを開業してみましょう。

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公開日:2023年05月24日

よくある質問

Q コーヒーショップを開業するにあたって必要な資金はどのくらいですか? 回答を見る
Q コーヒーショップを開業するときは必ず店舗が必要ですか? 回答を見る