副業で人気のせどりとは?せどりの始め方や準備する物を紹介
最終更新日:2024年09月20日

せどりとは、商品を安く仕入れて高値で売るビジネスのことです。今回は、副業にせどりは適しているのか判断できるよう、メリットやデメリットについて詳しく解説します。せどりをするのに必要なものや流れ、成功するコツも紹介するので、チャレンジしたい方は参考にしてみてください。
せどりとは?
せどりとは、仕入れた商品に利益を上乗せして販売するビジネスのことです。売上と仕入額の差額が収益となります。仕組み自体は「転売」と同じです。2つに明確な違いはありませんが、転売は限定商品などを買い占めて販売する迷惑行為である一方、せどりは安く仕入れて高く売るだけなので迷惑行為にはあたりません。
せどり自体は、江戸時代から存在し、長い歴史をもっています。ECサイトやフリマアプリなどが登場したことで、初心者も参入しやすく、副業としても注目度が高まっています。
せどりの種類
せどりは大きく分けると「中古品せどり」と「新品せどり」の2種類があります。それぞれの稼ぐ仕組みや特徴について解説します。
中古品せどり
中古品せどりは、オークションやフリマサイトなどで仕入れた中古品に利益を上乗せして販売する手法です。知識や経験が求められやすいですが、上手くいけば新品せどり以上の売上が期待できます。
例えば、状態の良い中古品を安く仕入れて高値で売ることができれば、価格差が取れるので、利益を生みやすくなります。しかし、取り扱うのが中古品だけあって、破損・汚損しているリスクがある上に、物の状態によって価格を変えなければいけません。
なお、中古品を取り扱う場合は「古物商許可証」の取得が必要です。無許可の状態で中古品せどりを行うのは違法行為にあたります。
新品せどり
新品せどりは、問屋や小売店などで仕入れた新品に利益を上乗せして販売する手法です。中古品せどりよりも売値を設定しやすく、資格不要で行えることから、初心者でも比較的始めやすいのが特徴です。
新品せどりの場合、売値は商品の最安値を目安にできるので、いくらぐらいで売れるのか判断しやすくなっています。また、取り扱うのが新品なので、不良品に当たる心配もほとんどありません。初心者の方は新品せどりから始めて、経験を積んでから中古品せどりに挑戦するというのも1つの方法です。
副業でせどりをするメリット
副業でせどりをするのには、以下4つのメリットがあります。
- 特別なスキルが必要ない
- 初期費用が比較的少ない
- 商売の基本について学べる
- 隙間時間でできる
それぞれのメリットを把握し、自分にとってせどりは合っているのかどうか判断してみてください。
特別なスキルが必要ない
せどりに特別なスキルは必要ありません。作業自体は、「仕入する・販売する・発送する」と至ってシンプルなので、経験や知識がなくても始めやすいところが魅力です。
他の副業を例にすると、Webデザインの場合は、デザインの知識をはじめ、コーティングやプログラミングなどさまざまなスキルが求められやすいものです。身につけるだけでも苦労するので、途中で挫折してしまう方も少なくないでしょう。
例に挙げた以外にも、スキルが求められる副業は多くあります。その点、特別なスキルが必要ないせどりは、比較的誰でもチャレンジしやすい副業です。
初期費用が比較的少ない
せどりは初期費用を抑えやすいところもメリットの1つです。お店を持たずに運営できるせどりは、仕入れコストはかかりますが、運用コストはほとんどかかりません。
例えば、リサイクルショップを開こうとすれば、家賃や人件費、光熱費など諸々とかかります。一方のせどりは、ネット上で販売できるので、お店をもつ必要も人を雇う必要もありません。費用面においてチャレンジしやすいのは、副業を探している方にとって魅力に感じるでしょう。
商売の基本について学べる
せどりで収益を上げるには、いかに安く仕入れて高く売れるかがポイントです。これは商売の基本であり、ゆくゆくはショップ展開を考えている方にとっても、経験や知識が身に付くきっかけになります。
せどりをするうちに、需要の高いものは何か、どのように工夫すると購買意欲を高められるのか、商売に関するノウハウが身に付きます。場合によっては、せどり以外の職業で役に立つこともあるでしょう。
隙間時間でできる
せどりはスマホがあれば、いつでもどこからでも行えるビジネスです。商品の相場を調べたり、物を仕入れたり、それぞれの作業にかかる時間はそれほど長くありません。通勤時間や休憩時間など、ちょっとした隙間時間でできるので、本業と両立しやすいところがメリットです。
働く時間も自由に決められるので、夜の時間や週末を利用して副業することも可能です。急な残業や休日出勤が多い方にとっても、せどりは副業に選びやすいでしょう。
副業でせどりをするデメリット
メリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。副業でせどりをするのには、以下4つのデメリットがあります。
- 仕入れの費用が発生する
- 売れないと在庫を抱える可能性がある
- 商品の保管場所を確保する必要がある
- 梱包や発送の手間がかかる
始めてから後悔しないためにも、しっかり押さえておきたい項目です。
仕入れの費用が発生する
せどりは、売る商品がなければ販売できません。商品を仕入れするための費用が発生するので、初期費用の準備が必要です。
売れないと在庫を抱える可能性がある
出品した商品が売れなかった場合は、仕入れた商品を在庫として抱えなければいけません。売れなければ売り上げにつながらないので、抱える在庫が増えるほど赤字が膨らみます。
特に、流行ものはタイミングがズレると、この先も売れ残る可能性は高いでしょう。見込んでいた収益がでなければ損失を生みます。赤字のリスクがあることも、しっかり押さえておかなければいけません。
商品の保管場所を確保する必要がある
多くの商品を出品すれば、売り上げを増やす可能性が高まります。しかし、商品が売れるまでは在庫として抱えなければいけないので、保管場所の確保が必要です。
自宅に保管する場所がない場合は、有料のレンタル物置きなどを利用するのもおすすめです。ただし、商品によっては、湿気の多い押入れや小屋などへの保管が適さないものもあります。保管場所は十分か、適切に保管できるか、この辺りもしっかり確認しておかなければいけません。
梱包や発送の手間がかかる
商品が売れた後は、梱包や発送という作業が発生します。慣れていないと手間がかかるので、面倒に感じやすい作業です。
梱包が雑だったり、発送に時間がかかったりすると買い手が不満に感じ、悪い評価を付けられてしまう恐れがあります。今後の取引にも影響するので、気を使う分、手間に感じやすいものです。
特に、商品が売れるようになり、軌道に乗ってくると、梱包と発送の作業も増えるので、場合によっては代行サービスの導入を検討してみるのもおすすめです。
副業でせどりを始めるために準備するもの
ここからは、せどりというビジネスを具体的にイメージしていきましょう。まずは、せどりをする上で必要なものを紹介します。基本的に以下6つのものがあれば、せどりを始められます。
- 古物商許可証
- 開業資金
- スマホ
- 銀行口座
- 梱包材
- 在庫の保管場所
何に必要なのか詳しく解説するので、参考にしてみてください。
古物商許可証
事業として中古品を販売する際や、個人から商品を仕入れる際には、「古物商許可証」の取得が必要です。古物商許可証は警察署に申請し、手数料を支払うと取得できます。
古物商許可証を取得していれば、古物市場への参加も可能になります。商品を格安で購入できるチャンスが広がるので、本格的に参入したいのであれば取得しておいたほうがよいでしょう。
ただし、新品せどりに限定する場合は、古物商許可証は必要ありません。新品せどりから始めて慣れてきたら古物商許可証を取得する、というスタイルもおすすめです。
開業資金
せどりの開業資金は、主に仕入れにかかる費用を指します。仕入れる前に販売する「無在庫販売」は基本的に禁止されているので、せどりを始める際には商品となる物を購入しなければいけません。
また販売するジャンルによって、開業資金にはかなりの幅が出ます。例えば、洋服やバッグであれば数万円で済みやすいですが、美容家電やパソコンなどの場合は数十万円は必要になるでしょう。
せどりを始める際には、開業資金を多めに用意しておくことで、余裕をもって仕入れることができます。
スマホ
商品の仕入れや販売に、スマホは欠かせないアイテムです。スマホは手軽に持ち運べる上、インターネットへのアクセスも簡単です。
お店で商品を仕入れるとき、商品の相場を調べるのにパソコンを持ち出すのは現実的ではないですよね。スマホがあれば素早く調べられるので、せどりをする上で必須アイテムといっても過言ではありません。
銀行口座
せどり専用の銀行口座があると便利です。売り上げや資金を管理しやすくなるので、たとえ入金漏れがあってもすぐ気付けるようになります。
また銀行口座と紐づけできる会計ソフトを併用すれば、入出金記録をもとに自動で帳簿を付けてくれるので、確定申告するときに役立ちます。
梱包材
商品を発送する際には段ボールや緩衝材などの梱包材が必要です。せどりは商品が売れて終わりではなく、お客様の手元に届いて初めて手続きが完了します。販売時よりも傷が付いていたり破損していたりしないよう、丁寧に梱包しなければいけません。
梱包材は商品の種類やサイズに合わせて使い分けます。あらかじめ用意しておくことで、スムーズに発送できます。
在庫の保管場所
仕入れた商品は、売れるまで在庫として保管しておく必要があります。在庫が増えれば保管場所のスペースも必要になるので、どこに置くのかあらかじめ想定しておくようにしましょう。場合によっては、レンタル物置きの利用を検討するのも1つの方法です。
副業でせどりを始める流れ
準備するものを把握したところで、せどりの手順を解説します。基本的には、以下の流れで行われます。
- 販売したい商品のリサーチをする
- 商品の仕入れをする
- 出品先を決める
- 価格を設定して出品する
- 商品の梱包・発送を行う
ポイントも含めて解説するので、スムーズに始められるようチェックしてみてください。
販売したい商品のリサーチをする
まずは販売する商品についてリサーチします。リサーチするときは、以下のポイントをチェックしましょう。
- よく売れている商品はどれか?
- 安く仕入れられそうか?
- 高値を設定しても売れそうか?
特に重要となるのは、「いかに仕入れ値を抑えられるか」です。仕入れ値が抑えられれば定価で販売しても利益を得られるので、リサーチを徹底して販売する商品を決めましょう。
商品の仕入れをする
販売する商品が決まったら仕入れをします。主な仕入れ先は、リサイクルショップや古物市場などです。ただし、古物商許可証を取得していない場合は、扱える商品が新品に限定されるので、仕入れ先は小売店や卸業者などになります。
出品先を決める
商品を販売する出品先を決めます。出品先にはAmazonや楽天ショップなどのネットショップをはじめ、フリマサイトやオークションサイトなどがあります。サイトによって月額料金や販売手数料などが異なるので、しっかり確認しておきましょう。
価格を設定して出品する
相場を参考にして、配送料や販売手数料も考慮した価格を設定します。また商品を出品する際は、商品の写真や説明文も必要です。傷や汚れなどがある場合は、その点も写真付きで説明しておかなければトラブルにつながる恐れがあるので、しっかり明記しておきましょう。
商品の梱包・発送を行う
商品が売れたら梱包し、発送します。割れやすいものを送る場合は、緩衝材を入れると配送中に破損するリスクを減らせます。また、丁寧かつスピーディーに対応することで、買い手の満足度を高められ、高評価につながるでしょう。
副業せどりで成功するコツ
最後に、副業せどりで成功するコツを紹介します。「失敗したらどうしよう……」「少しでもリスクを減らしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
売れる商品を先読みする
せどりは商品が売れなければ利益につながりません。そのため、販売する商品は需要があるものでなければいけないので、どれが売れるのか先読みする力が必要です。
例えば、SNSで話題になっている商品は一気に需要が高まりやすいですし、クリスマスやハロウィーンなどシーズンのものは一定の時期に売れる商品です。市場変化を先読みすることができれば、売上アップにつながります。
なるべく安く仕入れる
せどりを成功させるためには、いかに安く仕入れられるかがポイントです。そのためには、仕入れ先を1ヶ所に絞るのではなく、複数の仕入れ先を把握しておきましょう。価格を比較しながら仕入することができるので、仕入れ値を抑えやすくなります。
状態が伝わりやすい写真を掲載する
インターネット上での売買は、写真でしか商品の状態を確認することができません。そのため、写真は多めに掲載するのがポイントです。
さまざまな角度から撮影した写真が掲載されていれば、買い手はイメージしやすくなります。特に汚れや傷などがある場合は、その部分も撮影し、しっかり掲載するようにしましょう。
せどりを検討する人におすすめのフランチャイズ
せどりは初心者でも始めやすいビジネスではありますが、売上を伸ばすには根気がいるものです。途中で挫折してしまえば、在庫だけが残り、大損してしまう恐れすらあります。せどりに興味はあっても、稼ぐことができるのか不安に感じるのであれば、フランチャイズを活用するのもおすすめです。
フランチャイズとは、企業がもつブランドや商品・サービスを販売する権利を、対価を支払って得るシステムのことです。経営ノウハウを学んだり、サポートを受けられたりするので、一から事業するよりも事業を軌道に乗せやすいといったメリットがあります。
具体的には、下記などのフランチャイズがおすすめです。
副業でせどりを始める方法についてまとめ
副業でせどりをする場合、資格やスキルは特に必要ありません。隙間時間を活用してできるので、本業で忙しい方にも適しています。とはいっても、期待できる利益を得るためには、それなりの経験と知識が必要になるでしょう。
これから副業でせどりにチャレンジする方には、フランチャイズがおすすめです。資料を無料請求できるので、興味のある方は気軽にお問い合わせください。
公開日:2022年08月24日