ネット起業の魅力とは?その方法と成功のポイント

最終更新日:2020年05月15日

勤務先で自分の能力が十分に評価されていない、起業したいけどお金がない、寿退社したけど家で何か始めたい そんな人たちがまず思いつくのが、ネット起業です。パソコンさえあれば、開業資金がほとんどいらないことが何よりのメリットです。

しかし、すぐに飛びつくのはまだ早いです。「ネット起業」という言葉、知っているつもりでも、内容を誤解している人が多いのです。その誤解が解けていざ始めようと思っても、知らないことがいっぱいありるはずです。

そもそも、ネット起業って何? どんなメリットがあるの? どんなビジネスがあって何か必要な資格がいるの? このような基本的な事柄を知っていないと儲けるどころか、お客が寄り付かず時間の浪費に終わるということになりかねません。SNSなどで評判が落ちたり、最悪の場合にはネット上で炎上して「閉店」の憂き目を見ることもあります。

これから、こうした疑問を一つずつ説明します。ネット起業のビジネス分野は幅広いので、その中からピッタリのものを見つけ出していただき、利益に結び付けられるよう、あなたのネット起業を応援します。

ネット起業とは?|目次

1 ネット起業とは?

2 ネット起業の魅力

3 ネット起業するために必要な事

4 ネット起業の例

5 ネット起業のリスク

6 まとめ

ネット起業とは?

「ネット起業」という言葉はよく使われますが、ネット上での取引を始めることがすべてネット起業だと誤解している人が少なくありません。例えば、パン屋が販路拡大のためにネット上に商品情報などを掲載してネット通販を始めるのは、ネット起業とは言いません。

新しくビジネスを始める場合、その分野にはどんなものがあり、どんなことをするかといったことはもちろん、「どんなビジネスなのか」を知らなければ、成功はおぼつかないからです。成功への第一歩として、「ネット起業とは」の説明から始めます。

1-1 ネットのみで起業して完結するビジネスのこと

ネット起業に関する誤解を、先に書いたパン屋の例で説明します。既に営業しているパン屋の店頭はネットにつながっていない「オフライン」です。ネット販売を始めることは、これに「オンライン」というツールを加えるだけなのでネット起業とは呼ばず「ネットの活用」に当たります。

本来のネット起業は、ネットショップであれば「商品紹介からデリバリー、決済までをネットで完結する店を開くこと」です。例えば、手作りの人形を販売する店をネット上に開店し、商品の送り先や代金決済などの全てをネット上で完結する形式なら、ネット起業と言えます。

ネットショップだけでなく、ネットにはさまざまなビジネスがあります。動画をアップしたり、情報コンテンツの執筆や提供、 HPでの広告掲載など、あなたがネット上でふだん目にするすべてが起業対象のビジネスです。このコーナーでは、こうした多彩なネットビジネスの概要を紹介していきます。

2 ネット起業の魅力

ネットでの起業を思い立つ動機で最も多いのが「資金がなくても開業できる」ことです。昔は「裸一貫で」などと言われましたが、今は「パソコン1台で」という時代です。パソコンにインターネットにつなげる環境さえあれば誰でも起業が可能です。それに加えて、ネットは世界につながっています。

日本では価値がないと思われるものでも、海外の人にとっては魅力にあふれてたものに見えるかもしれません。このようにビジネスチャンスが広がるだけでも魅力なのに、事務所や店舗はいらず、仕事は自宅ででき、仕事の時間も自分でコントロールできます。会社に勤めながら副業として始められるのも大きなメリットと言えます。

2-1 ネット起業は世界中の人を相手に、ビジネスができる可能性がある

ネットビジネスの最大の魅力は世界につながっていることです。あなたがネットを使う時を考えても分かるでしょう。ショッピング、動画や音楽の視聴、情報検索、ツイッターやフェイスブックといったSNSなどを自宅でできます。言い換えれば、あなたが発信する情報が、世界の人たちにリアルタイムで見られているのです。

言葉の壁があるので、外国人にダイレクトにアピールする可能性は低いかもしれません。それでも、外国語に堪能な人や、外国語が堪能な友人に助けてもらえば、外国人向けのサイトを作って情報発信することも可能です。それが無理でも、地域や都道府県を越え、海外へも情報は伝わります。

このつながりが、ネットビジネスの可能性を大きくします。商品を販売する場合、新聞チラシやテレビCMでは地域が限定され、費用も掛かります。これに対してネットを使えば、日本国内だけでなく、全世界に広がり、費用もほとんど掛かりません。情報発信には、ホームページやブログ、SNSといった具合に便利なツールがあります。個人でこんなことができるなんて、ちょっと前までは考えられませんでした。

ネットの広がりと可能性を利用しない手はありません。ネットショップだけでなく、広告収入や動画の提供、デザインやHP制作など、かつては考えられなかったビジネスがあり、ネットで仕事を探して、受注することもできるのです。

2-2 ネット起業は自宅でも、外でも仕事ができる

ネット起業の大きな魅力が「場所を選ばない」ことです。選ばないというより、そもそも店舗や事務所は必要でなく、パソコンとネットにつながる環境さえあれば自宅の片すみでも始められます。立地場所を問わないので、どんな田舎でも起業可能です。

このメリットは計り知れないほど大きく、事務所などを借りる費用や改装費がいらないだけでなく、電話やFAX、コピー機も必要ありません。

パソコンの購入費やインターネット接続費用、レンタルサーバー代などが掛かりますが、初期投資を極めて低く抑えて起業できます。事務所を借りる必要がないメリットは経費の面だけでなく、事務所を探したりする手間を省け、起業準備に全精力を傾けられるメリットがあります。
ネットビジネスというとパソコンに向かいっぱなしと思われるかもしれませんね。

しかし、ビジネスの内容にもよりますが、例えば、WEBサイトに広告を張り、読んだ人が通販サイトで商品を買った場合に広告主から謝礼を受け取る「アフィリエイト広告」をはじめ、有料動画などのコンテンツ課金などは、情報を発信したら成果が上がるのを待つだけ、というケースが多いのです。

「果報は寝て待て」という言葉通り、寝ていている間も情報はネットの世界を駆け巡り、お金を稼いでくれるのです。このアフィリエイト広告などについては、追って説明します。

2-3 ネット起業は副業としても始められる

ネットでの起業は、本格的に開業する人だけでなく、会社などに勤めている人にとっても、勤務を続けながら副業としてやれる魅力もあります。帰宅してから、あるいは週末の空いている時間を利用して仕事ができるのです。

空いた時間を利用するので、会社に迷惑を掛けることも、上司や同僚に知られることもなく、リラックスして仕事ができます。お子さんがみえる人は、家にいる時間が長くなってお子さんからの点数が上がるかもしれません。副業として仕事を始める場合は、奥さんには内緒にして小遣い稼ぎ、などという楽しみもあります。

また、結婚などで退職して子育てが一段落した女性にとっても、家事の合間などに仕事ができ、へそくり作りにうってつけといえるでしょう。
家庭でもできる仕事は、通勤する必要がないことに加え、仕事をする時間に制約がないことがうれしいことです。好きな時間にラフな格好でパソコンに向かい、リラックスしてやれば仕事もはかどることでしょう。

3 ネット起業するために必要な事

ネットでの起業の魅力を分かっていただけたでしょうか? 「それならやれる」と意気込まれた方が多いかもしれませんね。その一方で「そんなに簡単にいくの?」と疑問を持たれた方も。確かに、誰でもすぐに起業できるわけではありません。まず不可欠なのが、パソコンとネットへの接続環境です。ネットにつながらなければ情報を発信できるはずがありませんから。

しかし「スマホでは無理なの?」という疑問を持たれる方も多いはずです。また「ネットにはつながるけど、ITやプログラミングについての知識は必要ないの?」という不安をお持ちの方も。こうした疑問に答えながら、ネット起業に「本当に必要なもの」を紹介していきます。

3-1 ネット起業のための最低限の環境

ネット上で情報を発信し、お客やクライアントにアピールするビジネスなので、パソコンでネットにつなげる環境が必要であることは説明するまでもありませんよね。それではスマホではどうなのでしょう。

ネットにつながり、ツイッターなどSNSもできます。最新のスマホは高性能で、パソコンとの違いは「画面のサイズだけ」と言われるほどです。ですから、基本的には起業できるのです。

しかし、やはりパソコンとスマホには差があります。パソコンなら1台に2つのディスプレーを接続して1つの画面として表示させるデュアルモニターが可能で、資料を作ったり、ホームページのカスタマイズをしたりする場合にはページを一目で確認できます。画面やアプリを切り替えなくても、必要な情報をすぐに見られる効率の良さはパソコンならではです。

また、凝った動画編集ソフトや、デザイン系ソフトがスマホでは動かなかったり、スマホ用アプリがない、といった制約もあります。アプリはこれから新しいものが提供されるかもしれませんが、画面が小さいのは大きなネックです。

このほか、ファイル添付、ファイルのアップロードなど、パソコンなら簡単にできることが、スマホではちょっと骨が折れます。CPUやメモリのスペックの差による処理能力の遅さもハンディとなります。こうしたことから、小規模なネットショップなら起業は可能ですが、そうでない場合はパソコンがお薦めです。

3-2 プログラミングの知識はあればいいが、なくてもネット起業ができる

"スマホでも起業が可能だと知って、がぜんやる気が起きた人が多いことでしょう。残る不安は「IT関係の知識がないいんだけど、大丈夫?」ということでしょう。

ネットでの仕事ですから、あるに越したことはありません。ネットショップやブログなど、お客やクライアントに情報発信してアピールするビジネスなら、第一歩はWEBサイト、分かりやすく言えばホームページの制作です。そういった知識やプログラミング技術を持っている人なら楽しみながら作れるでしょう。

問題は、そんな知識がない人です。でもご安心を。ネットビジネスを展開している人の大半がそんな知識や技術を持っていないのです。そんな人たちがまず頼りにするのが、プログラミング技術などを持っている友人です。ボランティアで頼んだり、バイト料を払って制作しているもらっている人が多いのです。

それも無理だという人の味方になるのが、ホームページ制作のための無料サービスサイトです。ネットで検索すれば、いくつものサイトが見つかるはずです。知識やデザインの経験のない人でも、簡単なものなら、画面上をクリックしていくだけで編集作業を進められ、30分ほどで完成させることもできます。

知識や技術よりむしろ大切なのは、「何が儲けにつながるか?」を探す嗅覚です。ネット起業と一口にいっても、数えきれないほどのビジネスや手法があります。それをかぎ分けることが成功へのカギになります。

4 ネット起業の例

ネット起業が成功するかどうか、あるいは儲けが大きいか小さいかは、どんなビジネスを始めるかにかかっていると言えるでしょう。それを見極める第一歩が、どんなビジネスがあるかを知ることです。

ここでは、いま注目のビジネスを紹介します。広告をホームページに張り、売り上げがあった場合に謝礼を受け取る「アフィリエイト広告」、在庫を持たずに 商品の仕入れ額と販売額の差額を受け取る「ドロップシッピング」、ネット上で仕事を探し、ネット上で納品する「クラウドソーシング」、記事や動画をネットで公開し、閲覧料やダウンロードで収入を得る「コンテンツ課金」です。

4-1 ネット起業の方法1 アフィリエイト広告

「アフィリエイト」とは、WEBサイトと通販サイトが広告を通して提携することです。例えば、あなたのWEBサイトにバナー広告などを張りつけて商品を紹介したとします。それを見た人が通販サイトでその商品を買った場合、一定額の謝礼を受け取れるシステムです。

いわば「成功報酬型広告」です。 あなたが商品を紹介する際、特別なアドレスへのリンクを張っておくことによって、誰のページから購入者が来たかが通販サイトに分かり、謝礼を正確に受け取れます。

アフィリエイトを始めるには、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)という仲介業者に登録し、掲載する広告を選んでサイトに広告を張りつけます。あとは、結果を待つだけ。売り上げに応じてASPから成功報酬が払われます。

ネットビジネスの典型とも言えるシステムで、サイトは24時間、世界に向けて開かれているので、寝ている間にも売り上げが期待できます。さらにうれしいことに、ASPの利用は無料です。ASPは広告主から料金を取って運営しているからです。

これに似たシステムが、グーグルの「アドセンス」です。こちらはWEBサイトに広告を掲載し、それがクリックされた回数に応じて収入を得ることができる方式です。

4-2 ネット起業の方法2 ドロップシッピング

最近話題になっているのが、「ドロップシッピング」です。耳慣れない言葉ですが、簡単に言えば 「在庫を持たずに商品を自由に売れるシステム」です。あなたのWEBサイトで商品を見た人が注文してくれれば、メーカーや卸業者があなたのサイト名義で商品を発送してくれます。あなたは商品には介在しませんが、お客はあなたから買ったと思うことになり、あなたは販売価格と仕入れ価格との差額が儲けになるのです。

このシステム、アフェリエイトと似ていますが、根本的な違いは、アフェリエイトが売り上げの一部を受け取るのに対して、ドロップシッピングでは販売価格を自分で決められるのです。例えば、ブランドのバッグをあなたのサイトで売る場合、アフェリエイトでは5万円のバッグは5万円で売らなければなりませんが、ドロップシッピングなら、仕入れ原価が2万円であれば、4万円で売ることもできるのです。高過ぎず、安過ぎず、 売れそうな価格を付ける楽しみもあり、それが儲けにつながるのがドロップシッピングの魅力です。

「在庫なしで儲けられる なんと、いい商売だ」と思った人も多いでしょう。しかし、WEB掲載した商品が必ず売れるとは限りません。商品の選択を誤った、あるいは価格が高過ぎた、といったことが考えられます。アフェリエイトよりも大きな儲けが期待でき、商売の醍醐味も味わえる一方で、こんなリスクもあるので注意が必要です。

4-3 ネット起業の方法3 クラウドソーシング

物を売ったりする商売は苦手、という人にお勧めなのが「クラウドソーシング」です。あなたの持っている能力やスキルを生かして仕事をする「サービス販売労働型ビジネス」です。これだけでは何のことか分かりませんよね。ネット上で自分に合った仕事を探して請け負うものです。

仕事には、記事やブログなどを書くライティング、翻訳や校正など、ホームページのデザイン、アプリ開発、WEBサービス開発などの IT関連分野、ロゴの制作、店のネーミング、写真撮影など多岐にわたります。「そんな難しいことは無理」と尻込みされる人には、アンケートに答えるだけといった簡単な仕事もあります。

「起業」というより、仕事の請け負いといったイメージが強く、WEBデザインやWEBサービス開発など特殊なものを除けば、大きな利益は望めないかもしれません。それでもリスクがなく、初期投資の必要もなく、パソコンさえあればどこででもできるのがメリットです。

仕事を探すには、仕事を依頼したい企業と仕事をしたい人とをマッチングするサイトに、プロフィルや得意分野などを登録するのが第一歩です。気に入った仕事があれば、受注価格や納期などをサイトに書き込んでエントリーします。こうした仲介サイトには、「ランサーズ」や「クラウドワークス」、「ココナラ」などがあります。

4-4 ネット起業の方法4 コンテンツ課金

「コンテンツ課金」は、あなたが目にする機会が多いアプリや動画などをネットで公開し、その閲覧料やダウンロードによる販売で利益を生むビジネスです。

「ダウンロード販売資産型ビジネス」と言えるでしょう。アイフォーンやアンドロイドなどのスマホアプリを作って、アップル社のアップストアやグーグル社のグーグルプレイなどでダウンロード販売できるほか、オーディオブックや動画、テンプレート、画像素材などさまざまなものがコンテンツになります。

しかし、アプリで稼ぐには、どんなコンテンツを作るのかを企画し、コンテンツを制作するスキルが求められ、ちょっとハードルが高いかもしれません。しかし、動画ならスマホやカメラがあればユニークなものを撮影できる可能性があります。動画には言葉は不要なので、楽しいものをアップすれば世界中からのアクセスも期待できます。

動画は自分で撮らなくても、面白い動画を集めたサイトを作る手もあります。こうした動画のまとめサイトなどは人気があり、それなりの収益も見込めます。成功のカギは売れるコンテンツの企画と制作、そして素材探しと言えるでしょう。

5 ネット起業のリスク

どんなビジネスにもリスクがあります。ネットは世界につながっているだけに、ネットならではのリスクがあります。WEBサイトへのアクセスが好調だったのに、突然アクセスが激減し、売り上げが急落することがあります。

広告収入が頼りのビジネスでは、広告市場の変化によって収入が急に落ちたり、行政による広告規制を受けることもあります。さらに怖いのがサイトの「炎上」です。

取引上のトラブルが原因になるだけでなく、SNSやブログでの発言などが反感を買って噂がたちまちネットを駆け巡り、誹謗中傷でサイトが閉鎖に追い込まれる危険もあります。こうしたネットの恐ろしさを知っておくことも、ネット起業を考える上で大切です。

5-1 検索エンジンのルール変更によるネット起業リスク

WEBサイトへのアクセスを増やす柱は、ネットユーザーが情報を探す際に利用する検索エンジンです。グーグルやヤフーなどの検索エンジンは、 決められたランキングの計算式(アルゴリズム)に従って、検索された情報が掲載されているWEBページをネット上に表示するのですが、これが急に大きく変更されることがあります。

この変更によって、順調にアクセスがあったのが激減することがあります。こうなったら大変です。特にアフィリエイト広告やドロップシッピング、コンテンツ課金といったアクセス数が売り上げに影響するビジネスでは、収入が激減します。

いくら良い記事、良い商品を取り扱っていても、この影響は避けられません。これが逆になることもあるのですが、自分の営業努力ではどうしようもないことが起こるのが、ネットの恐ろしさと言えます。

5-2 広告市場の変化によるネット起業リスク

"WEBサイトへのアクセスを安定させるには、ネットユーザーが利用する端末の変化に対応する必要があります。端末別のインターネット利用状況に関する調査では、動画やSNSでは利用時間の約70%をスマホが占め、アマゾンや楽天市場など大手ショッピングサイトでは、スマホを使ってアクセスする時間が56%とパソコンを上回っているというデータが出ました。

ご承知のように、パソコンとスマホではWEBページが違います。従来通りのパソコンに重点を置いたページでは、ユーザーに発信したいと思っているものがきちんと伝わらず、売り上げにつながらない要因になることもあります。ユーザーの端末利用の変化に注意し、スマホのユーザーを対象にしたページ展開を考えることも必要です。

行政の指導によってビジネスができなくなることもあります。例えばFXなどの金融系アフィリエイトは、行政の指導で締め付けが厳しくなって、現在は法人や有名サイトしか提携できなくなっています。トラブルが起きると「社会的要請」の名の下に、こうした行政指導がいつあるか分からないのも不確定要素と言えます。

また、アフィリエイト広告では、スポンサーは隙あらばと広告の料率ダウンの機会を狙っているので油断できません。

5-3 炎上によるネット起業リスク

ネットビジネスで最も危険なのがサイトの「炎上」です。SNSやブログでうっかり不適切な発言をしたり、取引上の失敗やトラブルが起きたりすると、予想以上に大きな反発を招き、一瞬にしてネットに広がっていくことがあります。

ネットの匿名性と群集心理が過激なリアクションを呼び、その輪が広がって収拾がつかなくなります。最悪の場合はサイトやブログなどの閉鎖にまで追い込まれ、積み上げてきたものが崩壊することになりかねません。こういった危険があることも心に刻み、ネットでの発言にはご注意ください。

ネットでの起業には、このようなネットならではのリスクがあります。しかしそれを補って余りある大きな可能性が広がっています。

6 まとめ

"まず、ネット起業の魅力についてご紹介しました。パソコンさえあれば手軽に始めることができ、仕事をする場所も選ばないのは魅力的ですね。さらに、ネットは世界中につながるので、大きなビジネスチャンスをつかむことも可能です。最低限必要な環境はパソコンだけで、知り合いやネット上のサイトを利用すれば、プログラミングができなくてもなんとかなります。

さらに、ネット起業の例として、アフィリエイト広告やドロップシッピング、クラウドソーシング、コンテンツ課金などをご紹介しました。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったビジネスを選びたいものです。

最後に、ネット起業特有のリスクをご説明しました。検索エンジンのアルゴリズムの変更によって、サイトへのアクセスが激減したり、ネットで炎上によって信用を失うなど、ネット特有のリスクがあることに注意しましょう。"

公開日:2020年05月15日