ハンドメイドの副業ガイド!初心者にもおすすめの販売方法や成功ポイントなどをまとめて紹介!
最終更新日:2021年08月25日

手作りの商品をフリマアプリなどで販売する「ハンドメイド副業」は、主婦を中心に大きな盛り上がりを見せている副業の一つ。
主婦でも大きく稼げる可能性がある一方、敷居が高いと感じている方も多いようです。
そんなハンドメイド副業で、初心者が成功を目指すためのポイントや注意点などをまとめました。
ハンドメイド副業の仕事とは?
ハンドメイド副業で作る商品は、定番のアクセサリーなどから生活雑貨、小物類までさまざま。
今や「どんなものでも売れる」といっても過言ではないほど、幅広い商品が扱われています。
- アクセサリー
- ベビー用品・子供用品
- ペット用品
- 生活雑貨
- 寄植え・ハーバリウム
- スマホケース
- 小物類
初心者でも比較的簡単に作れる安価なUVレジンを使ったアクセサリーもあれば、本皮を使った本格的な革製品もあるのがハンドメイド副業のおもしろいところです。
ハンドメイド副業で得られる収入の目安
ハンドメイド副業をしている方の収入は“ピンきり”の一言に尽きます。
テレビやSNSなどで取り上げられるような方のなかには月収100万円を超える方もいますが、ほとんどは良くて月に数万円。1万円以下という方も大勢います。無料就職支援講座 「lulucad」によると、月5万円クラスになればハンドメイド副業業界では「売れっ子」と呼ばれるレベルだそうです。
ハンドメイド副業の初心者は、まず月1万円の売上を目指すところから始めると良いでしょう。
- 0~3万円【初心者】(全体の85%程度)
- 3~5万円【中級者】(全体の5%程度)
- 5万円以上【上級者】(全体の10%程度)
また、ハンドメイド副業の収入は、単に「1,000円の商品を50個販売したら5万円儲かる」という話ではないので注意してください。
1,000円の商品を作るために使った材料や購入者に送る送料など、いわゆる「原価」を差し引いた残りが利益(収入)です。原価がどの程度かかるのかは、商品や作り方などによって異なります。
出典:lulucad「ハンドメイド作家の収入は?売れない人の特徴&売れっ子になる方法」
ハンドメイド副業のメリット
ハンドメイド副業のメリットはさまざまありますが、なかでも好きなことで収入を得られることが、大きなメリットだと言えるでしょう。
趣味を仕事にできる
ハンドメイド副業を検討している方の多くは、ものづくりが好きな人です。
何を作るのか、どうやって作るのかはそれぞれ違うにしても、何かを作ることが好きだという点は共通でしょう。
作りたいものを作って収入につながるのですから、ものづくりが趣味な方にとってはまさに願ったり叶ったりの副業ではないでしょうか。好きなことなら没頭できる、細部までこだわれるのは大きなメリットです。
好きな時間に作業ができる
ハンドメイドを本業にする場合は日々の生活や将来の蓄えなどが気になるところですが、副業なら無理なく取り組めます。毎日決まった時間に作業をするのも良いですし、気が向いたときにだけ作業をするのも良いでしょう。作ったものを販売するとしても、ノルマは一切ありません。
ただし、大きな注文を受けたときなどは、納期を設定せざるを得ない場合もあります。あくまでも副業として気ままに取り組みたいのであれば、売り方や注文の受け方にも注意が必要です。
やりがいを実感しやすい
ただ作ることが目的の趣味ならまだしも、ハンドメイド副業で稼ぐために商品を作って売り出すのは緊張するもの。「自分の感性は正しいのか」「評価される商品を作れたのか」など、不安で居ても立っても居られなくなっても不思議ではありません。
そんな状態ですから、見事に商品が売れた時の喜びはひとしおです。自分が肯定された感覚はとても気持ちが良いのはもちろん、購入者から「ありがとう」と言われたときの充実感は、ほかでは感じられないものでしょう。
ハンドメイド副業のデメリット
一方ハンドメイド副業のデメリットは、原材料費などを含めた管理ができないと儲からないことなどが挙げられます。すぐに売れない可能性もありますが、売っても売っても儲からない状態に陥らないよう注意してください。
製作時間がかかる
ハンドメイド副業で作る商品は、一つ数十分程度で制作できるものもあれば、数日~数ヵ月かかるものもあります。
制作に手間ひまがかかるものほど高額で販売しやすいものの、そのコストと売上の折り合いがつくかどうかを冷静に判断しましょう。
材料費がかかる
作るものによって金額はまちまちですが、ハンドメイド副業ではほとんどの場合で材料費がかかります。
最も販売価格を決める際は、原材料費、その他のコストや希望する儲けを考慮するのが普通です。その上で1円でも儲かるような価格を設定するわけですが、商品が売れなければ材料費をまかなえません。
材料費がかさんで価格が高くなってしまっても、材料費と価格のバランスが悪くてもダメです。
ファンがつくまでに時間がかかる
どれだけ良いものを作って販売したとしても、売り出したその日の内に人気が殺到して売り切れるということはまずありません。
あらかじめ商品のファンを作っていればまだしも、あくまでも商品がメインであればファンがつくまでに数ヵ月~数年程度かかることを想定しておいたほうが賢明です。
少しでも早く知名度が上がるよう、SNSやブログなどを使った販促活動が求められます。
初心者でも安心!ハンドメイド副業におすすめの販売方法
ハンドメイド副業で売る商品が決まっても、売る場所や方法が決まらなければ収入にはつながりません。
販売方法といっても、主に店頭かネットのどちらかになりますが、それぞれ一長一短あるので上手な使い分けが求められます。手軽で便利なネット販売か、人目につきやすい店舗型か、ベストな方法を考えましょう。
ハンドメイドに特化した販売サイト
ハンドメイド副業で稼ぐなら、絶対に押さえておきたい方法の一つがハンドメイド特化の販売サイトです。
サイト内の商品は全てハンドメイド作品ばかりで、利用者もハンドメイドに興味がある人ばかり。既製品と比較される心配が少ないため、初心者のハンドメイド副業でも売れる可能性に期待できます。また、スマホアプリもあるなど使い勝手が良いのも魅力です。
フリマアプリ・オークションサイト
フリマアプリ・オークションサイトは、ハンドメイド副業の作品を販売する方法として真っ先に思いつく方が多いのではないでしょうか。
「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリは日頃から利用している方も多く、使い慣れていることもあってかハンドメイド副業でもよく利用されます。
ハンドメイド作品に興味がない人の目にも留まりやすいのがメリットです。
ネットショップ・Webサイト・ブログ
ハンドメイド副業では、個人でも無料でネットショップを開設できるサービスを利用したり、独自にWebサイトやブログを開設したりして商品を販売する方法もあります。
独自にWebサイトやブログを開設するのは少々大変かもしれませんが、将来的に大きな財産になるので積極的に取り組みたい販売方法です。
ただ、個人ブログなどは信用を得るまでに時間がかかりやすいため、同時にネットショップも開設しておくと良いでしょう。
SNS
ハンドメイド副業の商品をSNSでアピールして買い手を探せるだけでなく、ほかの方法で販売し始めた商品の告知にも重宝します。
同じようにハンドメイド副業をしているユーザーとつながって情報交換をしたり顧客を紹介し合ったりもできるので、アカウントを作ることをおすすめします。
委託販売
ハンドメイド副業の販売方法には、近所のスーパーや雑貨店などにお願いして店頭に商品を展示して貰う方法もあります。
商品を置いてもらえるお店を探すために営業活動が必要でプレゼン能力も問われる反面、利用者が多い店舗なら人目につく機会が増えるのが魅力です。
買ってもらえなくても認知を広められる可能性が高く、思わぬ形で注文が舞い込んでくることもあるでしょう。
ハンドメイド副業を成功させるポイント
ハンドメイド副業を成功させるためには、次の3つのポイントが大切です。
原価と利益を管理する(コスト管理)
先ほども軽く触れましたが、ハンドメイド副業で稼ぐためには「この商品を売ったらいくら儲かるのか」を正しく把握することが欠かせません。
- 使った材料費
- 制作に使った光熱費
- 発送にかかる費用
- 人件費(実質的な利益)
「100円の材料を2つ使って作ったから300円で販売しよう」という場合、送料が100円以上かかれば利益は0円です。必要以上に安い材料を使う必要はありませんが、必ず利益が出るように材料費と価格をコントロールしましょう。
適切な販路と販促活動
せっかく良い商品ができても誰も知らない、売る場所もないではハンドメイド副業を始める意味がありません。
例えばSNSで商品を宣伝したり、Webサイトを作ったりしながら少しでも売れる可能性をアップさせることが大切です。
また、売るターゲットに合わせて販売方法を考えましょう。
- 幼稚園児向けの商品なら小児科にチラシを置いてもらう
- 若女性向けの商品ならフリマアプリに商品を登録する
- 年配向けならフリーマケットや路上販売をする
など方法は多々あります。
誰に売りたい商品なのか、どうすればその人に知ってもらえるのかを考えながら方法を検討しましょう。
市場調査をした上での販売価格の設定
材料費200円、5分で作ったハンドメイド副業の商品を売るならいくらが良いでしょうか。
少しでも利益が出れば良いなら250円で売っても良いかもしれませんが、500円で売れるものを250円で売るのはもったいないです。
似た商品がすでに存在している場合は価格を合わせたり、違いを考慮した価格をつけたりすることもハンドメイド副業を成功させるためには必要なポイントだと言えます。
ただし、価格に対して明らかに商品が見劣りする場合は、違いを説明した上で適切な価格を設定しましょう。
ハンドメイド副業における注意点
ハンドメイド副業における注意点をご紹介します。
商品の品質や販売者としての信用を損なうと、売れるものも売れなくなってしまうので十分に注意しましょう。
著作権や類似商品に注意
ハンドメイド副業で作る商品は、どこかの誰かが作ったものに似てしまうことは珍しくありません。ただし、著作権があるキャラクターや形などを使った作品を販売すると著作権法違反です。
有名なアニメキャラクターに似せた商品を作るのはもちろんのこと、キャラクターが描かれた素材でオリジナルの商品を作るのも著作権法に触れることを覚えておきましょう。
個人情報や信書の取り扱いに注意
対面での直接販売ならあまり心配する必要はありませんが、ネット販売で購入者の住所を知った場合は注意が必要です。
ハンドメイド副業の場合、知り得た住所や電話番号などの個人情報は、商品の発送など売買上必要な目的でしか使ってはいけません。後日お礼の手紙を送ったり、新商品のDMを送ったりすると違法です。
また、商品と一緒にお礼の手紙や請求書などの信書を梱包する場合は、封筒などに入れて封をしてはいけません。封筒に入れても封をせずに置くか、封筒に入れず中身だけを梱包しましょう。
ノークレーム・ノーリターンを使わない
フリマアプリなどでよく見かける「ノークレーム・ノーリターン」を使わないことも注意したいポイント。
「NCNR」などと表記されることもありますが、要するに「苦情や返品は一切受け付けません」という意味です。これは瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)を負わないという宣言で正当な権利ではあるのですが、ハンドメイド副業の場合はこの宣言がトラブルの原因になることが少なくありません。そもそもメルカリなどのフリマアプリでは使用禁止としていることも多いです。
瑕疵担保責任について正しく理解していれば良いでしょうが、単に「クレームや返品は面倒臭いから書いておこう」という程度なら記載しないほうが賢明でしょう。
ハンドメイド副業で成功したいならしっかりとした準備を整えよう
ものづくりが好きな方にとって絶好の副業であるハンドメイド販売ですが、ただ闇雲に作って売るだけでは期待する収入を得ることは難しいでしょう。
誰に向けて作った商品なのか、どこで売れば買ってもらえる可能性が高いのか、どうやって商品を知ってもらうのかなどもよく考えることがポイントです。
また、不必要なトラブルを避けるために、著作権の取り扱いなどについても勉強しておきましょう。
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公開日:2021年07月08日