自宅開業のメリット、デメリットって?

最終更新日:2020年12月18日

最近では働き方が多様化しており、会社に属さなくても仕事ができるようになっています。
同時に、そのような働き方を検討している方も多いのではないでしょうか。
自由な働き方の中でも、今注目を集めているのは自宅開業です。

しかし、自宅開業のメリットデメリットとなるとすぐに思い浮かばない方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、自宅開業のメリットとデメリットや、自宅開業の仕事の種類について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

目次

自宅開業の種類ってどんなものがあるの?

 ネットショップ

 サロンや教室

 PCだけで完結する仕事

 フランチャイズ

自宅開業のメリット

 費用が削減できる

 家賃や水光熱費の一部を経費にできる

 自分で仕事のペースが作れる

 家事や育児との両立がしやすい

自宅開業のデメリット

 メリハリがつきにくい

 セキュリティ面での不安はある

 世間の情報収集が欠かせない

 対外的な信用が低い

まとめ

自宅開業の種類ってどんなものがあるの?

さっそく、自宅開業の種類にはどんなものがあるか紹介していきます。
ここで紹介するものは以下の種類です。

・ネットショップ
・サロンや教室
・PCだけで完結する仕事
・フランチャイズ
・コンサルティング業

これらはほんの一部で、自宅開業の場合はアイデア次第で多種多様な事業ができます。
ひとつずつ解説していきます。

ネットショップ

ネットショップの最大の利点は店舗が不要なことです。
店舗を構えた場合、売上に関係なく家賃や光熱費がかかってしまいます。
しかし、ネットショップの場合は、インターネットができる環境があれば事業を行うことができます。

さらに、ネットショップのメリットとしては、個人の実店舗では難しい24時間営業が可能な点。
加えて、インターネットにつながる多くの方が顧客になる可能性を秘めている、とも言えるのです。
ただし、ネットショップは始めるのが簡単なので、競合も多くなっています。
そのため、自分の強みや感性を上手に表現したグッズの製作や販売が不可欠です。

見込み客が多い分、何を誰に売りたいかを明確に決め、効果的な販売戦略の実施が成功の秘訣と言えるでしょう。

サロンや教室

サロンや教室を自宅で開くのも最近人気になっているビジネスです。
具体的にはネイルやエステのサロン、ピアノや料理の教室など自分の経験を活かして開業する方が多くなっています。
開業届を提出すれば事業を開始できるので、そういった意味では開業のハードルは低いでしょう。

ただし、自宅の一室をサロンに改装したり、必要な機器や消耗品を揃えたりする必要があります。
この辺りはまとまった費用が必要になるケースも多くなります。
その対策として、開業当初は自宅は改装せずに出張サービスで対応したり、機器はレンタルで済ましたりといった方も多いようです。

また、技術や知識の部分は人に教えられるぐらいのレベルであっても、経営部分に不安を持つ方も一定数います。

最近では自宅教室開業スクールもあるので、もし経営に不安がある場合は一度そちらで学んでから開業するというのも一つの方法です。

PCだけで完結する仕事

PCだけで始められ完結する、ネットショップとは多少異なる仕事もあります。
いわゆる「クラウドソーシング」と呼ばれるシステムを利用した方法で、インターネット上で企業から仕事を受けてそれを納品する仕事です。

基本的に設定された納期を守っていれば、そこまでの仕事の進め方や時間の割り振りなどは自由です。
このようなメリットがあるため、最近では子育て中の方や介護中の方からも人気になっています。

ただ、仕事は比較的豊富にあるものの、一定のスキルを必要とされる場合も多くあります。
そのため、プログラマーやエンジニア・デザイナーなどの経験がある方は活躍しやすい傾向が。

とはいえ、気軽に挑戦できるデータ入力の仕事もあり、スタートとしてはハードルが低い事業でもあります。

いずれにしても仕事を続けていけば技術が上達していくことも多く、そうなると企業からの指名で仕事受けるケースも少なくありません。

そうなると継続収入を得るようになり、副業から個人事業主になるかも多数いらっしゃいます。

フランチャイズ

フランチャイズと聞くと、多額の資金が必要だったりコンビニや飲食店などの運営をしたりをイメージするかもしれません。
しかし最近では、ハウスクリーニング屋家事代行といった無店舗型のフランチャイズも増えています。
このような無店舗型の場合だと主に出張対応となるため自宅での開業が可能なのです。

さらにフランチャイズの場合は、フランチャイズ本部での開業前研修や開業後のサポートもあります。
これらによって初期費用はかかるものの、知識の面では全くのゼロからでも開業できる点は魅力の一つと言えるでしょう。

今ご覧いただいているフランチャイズ比較ネットでも、多くの無店舗型フランチャイズを紹介しています。

様々なフランチャイズ本部を比較して、自分が興味がある経験を活かせる業種を見つけてみるのも良いでしょう。

コンサルティング業

コンサルティング業は、資格を生かした開業ができます。
たとえば、ファイナンシャルプランナーやパーソナルカラー診断・経営コンサルティングなどが当てはまります。

コンサルティング業は今まで培った能力や経験伝える力が必要になり、相談料やその時間などは比較的自由に設定可能です。
基本的に人の困りごとを解決する仕事なので、顧客に寄り添う気持ちや分析力なども求められるでしょう。

また、このような知識ノウハウ系の事業だと、ホームページやSNSでの集客が不可欠です。これらを自分で自作したり外注したりを行い、集客して「〇〇といえばこの人!」と広がっていけば、大きな収入も得られるでしょう。

自宅開業のメリット

自宅開業のメリットは以下の通りです。

・費用が削減できる
・家賃や水光熱費の一部を経費にできる
・自分で仕事のペースが作れる
・家事や育児との両立がしやすい

これらは自宅で事業を行うならではメリットです。
ひとつずつ解説していきます。

費用が削減できる

自宅開業のメリットは、まず経費が削減できることです。
やはり事務所を構えるとなると、固定費が高くなってしまいます。
家賃や共益費が毎月必要になりますし、敷金や礼金・仲介手数料などの初期費用もかかってしまいます。

さらに、自宅開業であれば新たに物を揃える必要もありません。
自宅以外で開業する場合はデスクトップPCやテーブル・椅子も必要でしょう。
しかし、自宅開業の場合はすでにあるものをそのまま使えるので、新たに費用をかける必要もないのです。

家賃や水光熱費の一部を経費にできる

自宅開業すると、自宅の家賃や光熱費の一部を経費にできます。
普段生活している自宅であっても、そのうち事業で使っているぶんは必要経費として計上できるのです。

また、青色申告を行えば赤字の繰越もできます。住んでいる自宅を経費にできる点は大きなメリットです。

自分で仕事のペースが作れる

自宅開業の場合は、自分で仕事のペースが作れます。
通勤もなく勤務時間も自由で、クライアントに合わせた仕事もできます。

好きな場所で、好きな時間に働くというのは大きなメリットです。
体調不良の時でもクライアントに相談をしつつ、自分の判断で休めるので会社にいる時のような気遣いも必要ありません。

家事や育児との両立がしやすい

自宅開業だと家事や育児との両立がしやすくなります。
自宅を職場にしていれば、仕事の合間に家事を進めることもできるでしょう。

また、小さい子どもは体調を崩しやすいものです。
そんな時でもゆっくり子どものそばにいることもできますし、仕事をしながら見守ることもできます。

仕事をしながら家事や育児をするのも大変な部分がありますが、これも自宅開業の大きなメリットのひとつです。

自宅開業のデメリット

自宅開業には様々なメリットがあり、それらは最大限活用していきたいところです。
しかし、一方で以下のような注意すべき点やデメリットもあります。

・メリハリがつきにくい
・セキュリティ面での不安はある
・世間の情報収集が欠かせない
・対外的な信用が低い
・責任は全て自分にある

こちらもひとつずつ解説していきます。

メリハリがつきにくい

先ほど紹介した自宅開業のメリットとして、自分で仕事のペースが作れるとお伝えしました。
しかし、いつでも仕事ができるというのは、仕事とプライベートの区別がつきにくいとも言えます。ついついダラダラしてしまい、気づけば夕方…なんてことも。

これは自宅兼仕事場ならではのデメリットと言えるでしょう。気楽な反面しっかりとメリハリをつける工夫が自宅開業には必要です。

セキュリティ面での不安はある

自宅開業の場合はセキュリティ面での不安があります。
よくあるケースとして、大事な書類が私物に紛れ込んだ・誤って家族が捨ててしまったということも。

また、パソコンは家族には触らせない・クライアントとのやりとりが見える状態で公共の場にいない、といった守秘義務への配慮も必要です。
会社のようにルールが定まっていないからこそ、セキュリティ面での自分ルールを作っておくことも大切です。

世間の情報収集が欠かせない

自宅で仕事をしているからこそ、世間の情報収集は欠かさないようにしておきましょう。
自宅開業は、家から一歩も出ず仕事を受注し、完結もできます。
しかし、それは言い換えればクライアント以外との関係がなくても仕事ができるということです。

そうなってくると、やはり世間に対しては鈍感になってきます。
特にクリエイティブな仕事においては、世の中の出来事や流行っているものを押さえておくのも仕事のうちです。

対外的な信用が低い

今後変わっていくかもしれませんが、一般的に自宅外に事務所を構えていた方が企業からの信用を得やすくなります。
中には事務所に訪問し対面で取引をしたいという企業もいるでしょう。

また、ローンやクレジットカードの契約においても不利になってしまう場面もあります。このあたりはなかなか難しいところですが、特にクレジットカードにおいては開業する前に作っておくといった工夫は必要です。

まとめ

このように、自宅開業には様々なメリットとデメリットがあります。
ただ、このメリットとデメリットは、言い換えれば良くも悪くも自分次第と言えます。自由である反面、そこには大きな責任を伴うでしょう。家族がいればなおさらです。
メリットを最大限に活かしつつ事業を検討し、デメリットは最小にする考え方が自宅開業を持続させるコツのひとつかもしれません。

公開日:2019年12月20日

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