みんなが50代で会社を辞めた理由ランキング!50代の退職準備やキャリア成功のコツを解説

最終更新日:2022年10月12日

50代は子どもの学費や介護など仕事以外での役割や責任が増え、定年退職などの心配も出てくる年代です。本当に仕事を辞めるべきか、どのキャリアに進むべきかといった疑問を抱えている人も多いでしょう。

今回の記事では、会社を辞めたい50代の人に向けて、50代の転職理由ランキングや会社を辞めた後の選択肢をご紹介します。

さらに会社を辞めるコツや開業準備の仕方など、新しい生活を成功させるヒントをまとめているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

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目次

50代が会社を辞めた理由ランキング

会社を辞めたい50代の人生の選択肢3選

50代が会社を辞めるコツ

50代が独立開業するために必要な準備

50代が独立開業の際に知っておくべきこと

定年後を見据えて50代でキャリアプランを立てよう

50代が会社を辞めた理由ランキング

まずは50代が会社を辞めた理由を確認するために、転職理由ランキングの1位~10位を紹介します。

順位 理由 割合
1位 人間関係 17.2%
2位 経験を活かしたいから 14.1%
3位 業績やコンプライアンスが不安 13.1%
4位 仕事内容を変えたい・スキルアップ 10.1%
5位 早期退職、退職勧奨、契約満了、解雇 10.1%
6位 業務量が多い、ワークライフバランスのため 8.1%
7位 転勤や転居、Uターンのため 8.1%
8位 キャリアを戻すため 7.1%
9位 給与を増やしたい 4.0%
10位 入社前と話が違った 4.0%

1位は人間関係によるもので、これはほかの世代でも転職理由の上位になっています。たとえば天下りしてきた人に嫌がらせをされたり、年齢を理由に嫌味を言われたりするケースです。
50代は上司や部下の間に立つことが多いので、特に人間関係が複雑になりやすいと考えられます。

2位の回答は「経験・キャリアを活かす」です。60代になると一気に給与が下がるため、50代のうちにやりがいのある仕事を求めて転職する人が多いと分かります。

また業績やコンプライアンスなどに不安を感じると、子どもの学費や家族の介護などを抱える人にとっては会社を続けることそのものに疑問を感じるかもしれません。いっそのこと職場を変えて、60代になっても長く続けられる仕事をしたいと考えるのも、50代ならではの転職理由でしょう。

会社を辞めたい50代の人生の選択肢3選

会社を辞めたい50代の人生の選択肢3選

50代の人が会社を辞めた後の選択肢は大きく分けて、以下の3つです。

1.会社員として転職

別の会社で働くメリットは、毎月決まった金額の収入が入り、社会保障が充実している点です。
たとえば会社員であれば病気やケガで休んだら、要件を満たしていれば生活保障としてお金が受け取れます。
その一方で、定年退職があったり人間関係に煩われる可能性があったりといったデメリットもあります。

2.個人事業主(フリーランス)で1人活動

個人事業主は自由な場所と時間で働けるため、会社員よりもワークライフバランスが取りやすいのが特長です。
50代は人脈や経験が豊富なので、開業前に種を蒔いておくと仕事が得やすくなるでしょう。

ただし、労働者ではなくなるため、社会保険の保障が受けられなくなったり、休んだときの収入が0になったりするリスクもあります。

3.独立開業して法人化する

個人ではなく、法人を設立して開業する方法です。個人事業主よりも社会的な信用が高い傾向にあり金融機関から融資を受けやすく、赤字の繰り越しも長めに設定されています。

また、50代は金銭的に余裕のある人が多いので、開業しても幅広い業種にチャレンジしながらリスクに備えることができます。
その一方で体力の低下を理由に、できない仕事が出てくるのが50代で開業するデメリットと言えるでしょう。

50代で開業し一花咲かせたいという人は、サポート体制が整っているフランチャイズの活用もおすすめです。

>>50代で始めるフランチャイズ。小さな仕事もコツコツやれるか

50代が会社を辞めるコツ

50代が会社を辞めるコツ

50代で仕事を辞める場合、効率良く再スタートをするためのポイントを4つご紹介します。

知人の紹介を頼る

1つ目のコツは、培ってきた人脈を活かすことです。知人に仕事先を紹介してもらえないか、声をかけてみましょう。若い世代は、民間の職業紹介や転職サイトを頼るケースが多いですが、50代であれば長年築いてきた人脈があるため縁故採用の割合がぐっと高まります。

厚生労働省が発表した「令和2年転職者実態調査」によると、縁故で就職先を決めた人は50歳〜54歳が24%、55歳〜59歳は27.6%となっています。50代の転職活動の方法は、ハローワークの活用が1位で2位は民間の求人サイトなどの活用、縁故が3位という結果です。

このことからも、縁故による紹介は転職活動をスムーズに進めてくれることが分かります。

離職期間は短くする

なるべく早めに仕事を始めるのも、新しい生活を成功させるポイントです。ミドルの転職は時間がかかると思われがちですが、実際はスピーディに決めている人も大勢います。

いくら生活費が貯蓄してあったとしても、離職して時間をかけて仕事を決めるのではなく、可能な限り早めに活動しましょう。株式会社マイナビが運営している「ミドルシニアマガジン」によると、50歳〜54歳の離職期間として最も多かった回答は「離職期間1ヵ月未満」で、その次は「離職期間なし」でした。

このことからも、転職活動を在職中に行い、なるべく空白期間をあけずに仕事をはじめている人が多いと分かります。ゆっくり活動すると仕事が見つからなかった場合、焦りが生まれて本来は選ばないであろう会社に入社を決めるといったリスクが高いです。できる限り在職期間中にアクションを起こしましょう。

賃金や待遇にこだわりすぎない

3つ目のコツは、給与や待遇などにこだわらないことです。50代はほかの世代よりも定年退職が近づいている分、会社の将来性をそこまで気にしなくても良い年代です。

目先の労働条件よりも、「やりがいがあるか」「心が充実するか」などを重視し、今までの経験を存分に活かせるかを意識して次の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

また、年功序列で給与が上がってきた人であれば、極端に直近給与が高いと転職先から「給与が高く、コストパフォーマンスが悪いのではないか」と思われるケースもあり得ます。条件を重視しすぎると、なかなか仕事先が決まらないといったリスクを高めるため、ある程度の収入減少は覚悟してから退職を決めましょう。

資格取得や情報収集を念入りに

50代で会社を辞めた人の33%が資格や免許を取得して準備したと回答しています。経験に加えて資格・免許で自身の専門性を証明できれば、転職活動でも有利になるでしょう。

また求人を出している会社側も、どういった応募者を求めているのか実績、ノウハウ、具体的なスキルなどを明示しています。求人情報をよく読み込んでしっかり準備をし、自身の持つ具体的スキルをアピールすれば採用側にも好感を持たれます。

次の仕事で必要な資格や何を求められているかなど、情報収集を行い対策を練って活動するのが重要なポイントです。

50代が独立開業するために必要な準備

50代で独立開業を決めたら、計画を立てて経営に必要な勉強や準備をしましょう。本章では、必要な準備を2点に厳選してご紹介しています。

なお、自営業を始める準備について詳しく知りたい人には、次の2記事がおすすめです。
脱サラで自営業を始めるには?会社員との違いや失敗しないコツを紹介
脱サラでフリーランスへ!必要準備や知っておきたい基礎知識を紹介

社会保険や税制度を理解する

開業を決めたら、社会保険と税制度の知識を身に付けましょう。独立開業する場合はどのような社会保険に加入するか解説します。

フリーランスの場合

国民健康保険と国民年金保険の1号に加入します。労災保険や雇用保険、健康保険には原則として加入ができません。

法人設立の場合

健康保険と厚生年金に加入します。働き方によっては労災の加入もできますが、雇用保険は対象外です。

上記のように、フリーランスとなるか法人にするかでも加入する社会保険や受けられる保障範囲が異なります。

また、会社員であれば自身が納める所得税の計算や税金関連の手続きは全て会社が行ってくれていましたが、独立すると自分でやらなければなりません。個人事業主と法人では支払う税金の種類が違うので、国税庁のホームページを活用して事前に理解しておきましょう。

副業で腕試しをしておく

いきなり開業に踏み切る前に、副業で少しずつ仕事を始めてみるのがおすすめです。仕事の取り方や契約書の交わし方、スケジュール管理などを自分1人で行い、個人事業主として働く流れや感覚をつかんでください。

雇用されている会社員とは違う角度で、経営がどういうものか理解するのに役立ちます。手始めに在宅で副業を始めたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

>>在宅で始める副業7カテゴリ!初心者向けの副業や注意点を紹介

50代が独立開業の際に知っておくべきこと

50代が独立開業の際に知っておくべきこと

50代で独立と開業を決意したら、次の3つを押さえておきましょう。

  • キャリアの洗い出し
  • 今までの経験と人脈を活用する
  • フランチャイズ経営も検討する

以下で詳細を説明します。

キャリアの棚卸しは必ず行う

自分が今まで何をしてきて、どのようなスキルを持っているのかキャリアの棚卸しをしましょう。社会人経験が長く貯蓄や人脈があるからといって自信過剰になり、見切り発車で開業するのは危険です。

どの年代にも当てはまりますが、会社を辞める前に必ずキャリアの棚卸しをして、足りないものがあればどうやって補うかなど、事業・行動計画を立てる上での参考にしましょう。事前に正しく準備をしておくことが、新しい生活を成功に近づけます。

経験と人脈を最大限活かす

開業するポイントは、今までのキャリアを最大限に活用することです。豊富な経験や人脈は、50代の財産と言えます。独立開業は未経験だとしても、今まで経験したことが活かせる業界・職種であれば十分に活躍が可能です。

今まで仕事で培ってきた人脈を使い、50代で開業してから仕事を獲得している人も多くいます。

もし経験したことがない分野に挑戦するのであれば、次に解説するフランチャイズ経営という方法がおすすめです。

フランチャイズ経営を活用する

50歳はまだ体力が残っており、貯蓄や人脈があるとは言え、いきなり独立開業して会社を経営するのは何かと不安がつきものです。効率良く経営者として活躍したい人には、フランチャイズの活用も有効でしょう。

フランチャイズとはフランチャイズ本部と契約して加盟店となりお金を払うことで、本部の商品を販売し、ロゴや看板を使う権利をもらえるビジネスモデルです。

フランチャイズで開業するメリットは、定年退職がないため長く働け、経営ノウハウを提供してもらえるので未経験でも比較的運営しやすい点です。

ただし、フランチャイズには3年~5年ほどの契約期間があり、店のレイアウトや商品に個性を出しづらいといったデメリットもあります。フランチャイズの仕組みを理解し、興味があればフランチャイズ本部の説明会に行って検討してみましょう。

50代でも楽しく働けるフランチャイズ

それでは50代からでも楽しく働けるフランチャイズをいくつか紹介します。

高齢者配食サービスの「ライフデリ」は老人ホームや介護施設にお弁当を配膳するフランチャイズ事業です。
お客様が高齢者の方になるので、50代で始めてもまだまだ人気にさせることができる事業サービスとなっています。

また「ほっともっと」では50代のオーナーがかなり活躍しているフランチャイズです。
50代でも売り上げれるという実績があるので、安心して始めることができるでしょう。

定年後を見据えて50代でキャリアプランを立てよう

50代で会社を辞めようと考えている人のなかには、定年を見据えている人が多いと思います。会社を辞めた後の選択肢のメリット・デメリットを理解して、定年まで別の会社で働くか、独立開業するかを慎重に検討してください。

50代からでも遅くはありません。一度きりの人生を有意義なものにするために、自身にとって最適な選択は何か見極めて順調に再スタートができるよう、事前準備は念入りに行いましょう。

公開日:2022年10月12日

よくある質問

Q 50代でも独立開業は可能ですか? 回答を見る
Q 開業に必要な準備は何ですか? 回答を見る
Q 50代で会社を辞めたいと思ったらどうすればいいですか? 回答を見る