脱サラとは?会社員から独立・起業して「給料」ではない収入を得るためには?

最終更新日:2023年02月22日

「脱サラ」とは組織に所属して給料をもらうサラリーマンではなく、自立した生き方・働き方を選ぶことを言います。

会社組織の中で働いていると、理不尽なことをたくさん経験し会社を辞めてしまいたいと思うことがあります。しかし辞めたいと思うのは一瞬のことで安定した生活を捨てられず、やがて日常の生活に戻ることを繰り返しながら多くの人は定年退職の日を迎えてしまうでしょう。

「そんな風に流されてしまう人生でいいのか?」サラリーマンなら誰もが感じることでしょう。もちろん会社を辞めて事業を始めても、成功するとは限りません。脱サラにはサラリーマンとは違うリスクが付き物です。

裏腹なメリットとデメリットを整理してみましょう。リスクを小さくしながら夢を追いかける方法だってあるのかもしれません。

脱サラとは?|目次

1 脱サラとは?サラリーマンではなく、独立・起業で組織に属さず生きること

2 脱サラして独立・起業するということは、事業のトップに経つということ

3 脱サラする前にきちんと考える時間をつくることが重要

4 脱サラ前にすべきこととは?独立開業の準備期間を有効に使う

5 いざ独立!脱サラ開業、成功への選択肢とは?

6 まとめ

1 脱サラとは、サラリーマンではなく、独立・起業で組織に属さず生きること

サラリーマンは毎月間違いなく給料を貰えて、休みも取れる。社宅制度をはじめとした福利厚生で、充実した毎日を送ることができます。その反面、「社畜」という言葉があるように会社のために滅私奉公を強いられることと無縁ではありません。

会社のために身を粉にして働いているのに給料に反映されるのはわずかな金額にしか過ぎない……。のんびり決められたことだけをやっている同僚と差がない評価。縁故入社した人や実力がないのに要領だけで出世する人もいます。頑張って働いた成果を自分だけのものにしたいと考えた時に「脱サラ」という言葉が頭に浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

1-1 脱サラして組織に属さず、自分の夢に向かう人生の選択肢

あなたが組織に属しているということのありがたさを感じることよりも、物足りなさを感じるならば自分で事業を起こすことを目指すべきなのかもしれません。組織が決定を出すまでのプロセスは根回しの連続でスピード感に欠けます。

あなたは組織の歯車として生きていくこととは別の生き方を選ぶこともできるのです。具体的にやりたいことをビジネスに展開させたいのなら「脱サラ」をして自分の夢に向かって人生をかけてみるべきなのではないでしょうか。

また所属していた会社が倒産してやむなく「脱サラ」という道を選ばざるを得なかった方もいるでしょう。人生の生き方として「脱サラ」もオプションの一つなのです。

1-2 脱サラのリスクはもちろんあります。例えば、「給料」はなくなります。

サラリーマンをやめるということは月給がなくなるということです。自分で利益を出す事業を、商売をして稼がねばなりません。必ずしも成功するとは限りません。

そして休暇届を出せば休みが取れるという生活とは無縁になります。微熱程度でベッドの中で休んでいては大事なクライアントを失ってしまうかもしれません。また社会保険ではなく、国民年金と国民保険に新たに加入しなければなりません。

毎月の掛け金も異なり、給付内容も変わってくることを確認しておきましょう。社宅制度をはじめとする福利厚生制度は、あなたが事業者として従業員に提供するものとなります。事業で得た利益からその費用を供出しなければならないのです。

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2 脱サラして独立・起業するということは、事業のトップに経つということ

独立するということは、あなたが事業所や会社のトップとして采配を振るう、思うがままに事業を展開することができることを意味しています。一国一城の主となって自分の意志を反映した経営をすることができるのです。

その結果は成功であろうと失敗であろうとあなた自身が受け止めねばなりません。事業規模が大きくなり社員を雇ったり取引先が増えてくると、その結果は重大な影響を与えることになります。成功した場合はもちろん失敗した時のことも考えて慎重な判断が必要になります。

事業規模の小さな、独立当初から、失敗のリスクについても考えておく必要があります。

2-1 脱サラして独立する魅力とメリット

会社を立ち上げ、トップとして自分の本当にやりたいことをチョイスできるということが脱サラの魅力でありメリットです。

モチベーションが高まり、事業成功につながる効果も期待できます。自分で会社をやっていれば、会社勤めに比べて早い期間で新規事業を反映させることも可能です。スピード感を持ってプロジェクトを進めていくことができます。

健康であれば定年もなく、勤め人では望めないような報酬を得られるチャンスに恵まれる可能性もあります。また家業として子どもや孫に後を継がせてさらなる事業の拡大を目指すこともできるのです。

2-2 脱サラして独立する際の注意点

脱サラをして、独立・開業した場合頑張った分だけの見返りを享受できますが、事業がうまくいかないと自分の給料を捻出することはおろか、返済金や仕入れ費用が滞ることになってしまいます。

開業当初は売り上げが少なく、そのまま失速してしまうリスクもあるのです。ある程度余裕を持った資金計画を立てることが必要になります。また、脱サラして独立を実行する前には、家族(既婚者なら奥さん、両親)に決意と計画を話して理解してもらうようにしましょう。

その時には家族を納得させるだけの具体的なプランをつくり、プレゼンできるくらいまで完成度を上げておくことが必要です。家族を説得できなければ、今後のビジネス・パートナーや顧客相手に商売などできるはずもありません。

3 脱サラする前にきちんと考える時間をつくることが重要

漠然と脱サラしたいと考えるだけでは事態は何も変わりません。何がしたいのか?そのためには何が必要で、いつまでに完了させないといけないのか?専用ノートを作り、開業までの計画を完成させましょう。

そして具体的にするべき行動を箇条書きにして、実行していくのです。その過程で、新たな目標や計画の修正が明確となり、夢に向かって突き進むパワーが生まれてきます。

3-1 脱サラは「辞めること」ではなく「始めること」

脱サラはサラリーマンを辞めて自分が望む事業を始めること、そして脱サラを分岐点として新しい人生を歩み始める出発点です。開業というスタートに向かって準備を進めることなのです。

サラリーマンを辞めることのメリットとデメリット。得るものと失うもの。一つずつ書き出した上で会社を辞めるのか、続けるのかもう一度検討することも必要です。事業計画は開業から短期と長期に分けて何をすべきなのか書き出してみましょう。

事業は必ずしも成功するとは限りません。失敗した時の見極めや撤退するタイミングなども、ある程度想定しておくことも必要です。

3-2 サラリーマンを辞める前にすべきこと、それは「自分と向き合う」こと

サラリーマンを辞めるにあたっては、自分自身を客観的に評価しておくことが必要です。

「持っている資格は?」「追加して取得すべき資格やスキルは?」「趣味は?」「長所と短所は?」「改善すべき性格・人間性は?」ということについてノートに書き出して自分自身を評価し、どこを直せば良いのか冷静に見極めましょう。

また友人や先輩、後輩など独立に際して意見を聞いたり情報を与えてくれる人がいるのか、自分の交友関係を洗い出してみるのもいいでしょう。

3-3 脱サラしてその会社を辞める前に、できることを探そう

サラリーマンでいる間には、そのメリットを十分活用しておきましょう。

有給休暇を消化するとしても遊びに使うのではなく脱サラ後に役立つ資格の取得やスキル・知識の習得に役立てることも大事です。また社内・取引先などに交友関係を広げておき人脈をつくることにも気を配りましょう。

さらに終業後や休日などの空いた時間には副業やアルバイトをして開業資金の足しにすることを検討してもいいでしょう。(副業やアルバイトは社内規定の範囲内で行いましょう)

4 脱サラ前にすべきこととは? 独立・開業の準備期間を有効に使う

「どのような事業・商売をするのか?」「必要資金の合計はいくら?」「市場の動向は?」脱サラをして独立・開業までに解決すべき問題は山のようにあります。

サラリーマンとして在職中の準備期間は貴重な時間です。ケース・バイ・ケースですが2年から3年は必要です。独立すると資金繰りや売掛金・買掛金の管理も当初は人任せにはできません。

経理の知識を身につけておくことは現業にも役立つことですから、しっかりと勉強しておきましょう。脱サラ独立をスムーズに実行するため、周囲の賛同者や人脈も重要な要素です。

そのなかでもサラリーマンとして仕事をしていた時に面識がある取引先・出入り業者は人脈の一角を占める大事な存在となります。

4-1 入念な事業計画づくりが、脱サラ成功のカギ

脱サラ後の事業計画は行動を起こして実行していくために必要なものです。また起業に際して融資を受ける場合は融資機関の担当者を説得できる内容が求められます。事業計画には6つのWと2つのHが必要です。

つまり、
・「Why?」この事業を実行する理由
・「What?」どのような商品・サービスを取り扱うのか
・「Where?Whom?」どこで事業を行いターゲットとする顧客とはどのような人たちなのか。
・「When?」いつ開業・スタートするのか
・「Who?」誰が実行するのか、パートナーは必要か
・「How to?」どのように実行展開していくのか?
・「How much?」事業の立ち上げにいくら必要なのか

売上が安定するまでの生活資金や売上高や利益の目標など。カテゴリー別に書き出して関連性するものを結び付けて、より具体的なものにしていきます。

4-2 情報収集はしっかりと。ネットもリアルもフル活用!

ネットはもちろん、ネットでは得られないリアル社会の情報の方が役立つこともあります。

個人事業で始めるわけですから、地域と密着したビジネスであることが多く、地元新聞やタウン誌、酒場での会話や社内の飲み会での話題、むしろネットで得られない情報に価値があることが多いのです。

脱サラをしている同業の先輩の実体験なども大いに参考になります。また書店には独立・開業に関するビジネス書が並べられています。公立の図書館の蔵書の中にも役に立つ書籍がありますから、一度のぞいてみましょう。

4-3 脱サラに必要な資金の調達方法

独立に際しては開業当初の立ち上げに必要な資金や運転資金、当座の生活資金などを洗い出して必要な金額を決定しておく必要があります。その後どこから、どのようにして借り入れるのかを決めます。

資金の調達先を具体的に挙げると「国民生活金融公庫」「地方自治体」「市民バンク」「企業支援団体」「地方銀行・信用公庫などの民間金融機関」などがあります。

また起業の主旨や業態によっては上記以外でも出資金・補助金・助成金などを獲得する方法も存在しています。いずれにせよ事業計画をしっかりと立ててからアプローチする必要があります。

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5 いざ独立! 脱サラ開業、成功への選択肢とは?

ここまで脱サラ・開業について概要を説明をしてきたのですが、実際に独立するとなった場合は、さらに細々としたことについての確認を始めとして、するべきことがたくさんあります。

あまりの煩雑さに脱サラ・開業を諦めてしまいそうになった方はいませんか? これも独立をして夢を現実のものとする道程のハードルの一つかもしれません。しかし脱サラをして事業家として成功している人は少なくありません。

皆さん一つ一つの課題をクリアして目標にたどり着いているのです。脱サラ・独立にあたっては大きく2つに分けることができます。自分でゼロから事業を始める。もう一つはフランチャイズ・チェーンのオーナーとして事業家となる。それぞれについて説明いたします。

5-1 自分でゼロから事業を始める脱サラ方法

脱サラ前に準備をするといっても、自分でゼロから事業を始めるとなると大変な時間がかかってしまいます。

サラリーマンとして勤めている会社の事業と関連することなら、比較的スムーズな展開の可能性もありますが、そうでなければ大きな負荷がかかり、現業にも影響を及ぼし脱サラ独立どころか、本業に身が入らないとしてマイナス評価の対象になる可能性もあります。

5-2 フランチャイズオーナーになる脱サラ方法

フランチャイズ方式での開業は、自分でゼロから事業を始める場合に比べて、効率的に開業までの作業をすることができます。フランチャイザーにもよりますが多くの加盟店を育て上げた実績があれば信頼度は高まります。

また開業までにするべきことがスケジュール化されており、担当者がリードして手続きや、研修、店舗の物件、工事まで手厚いサポートあります。見返りとして加盟金や手数料、ロイヤリティなどの支払いが必要となりますが、ほとんどのフランチャイザーが開業後も事業の安定化に向けてのフォローを実施する体制を整えており、成功の確率を上げています。

脱サラ・独立の際に検討すべき選択肢の一つと考えていいでしょう。

6 まとめ

脱サラとは、サラリーマンをやめ、組織に属さずに生きることを言います。給料がなくなるなどのリスクも伴いますが、夢に向かうための選択肢の一つです。

脱サラして独立・起業するということは、事業のトップに立つことです。自分の本当にやりたいことができるのはメリットですが、失敗のリスクもあります。実行する前に、きちんと計画を立て、周りに理解してもらいましょう。

脱サラは「辞めること」ではなく「始めること」です。サラリーマンを辞める前に、きちんと考える時間をつくり、自分と向き合うことが重要になります。脱サラする前に、有給をスキルアップのために使うなど、できることを探しましょう。具体的にすべきことは3つ、「入念な事業計画」、「情報収集」、「資金の調達」です。

脱サラとは、ビジネスの業態で歩む道が大きく変わってくるものです。自分で事業を始める方法、フランチャイズオーナーになる方法、広い視野で決断をしましょう。

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公開日:2015年09月28日