脱毛サロンの開業は儲かる?資格や開業に必要なものを解説!

最終更新日:2023年05月09日

独立開業を決断する際に壁となるのは、「開業しても儲かるのか」「安定的な売り上げを出せるのか」という不安です。とくに脱毛サロンには施術スペースや脱毛機器類の用意も必要なため、開業資金にいくらかかるのか気になる人もいるでしょう。

この記事では、脱毛サロンの開業に必要な資格や準備、開業資金やよくある失敗例などをご紹介します。

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目次

脱毛サロンの開業は儲かるのか

脱毛サロンを開業する手順と必要なもの

脱毛サロンの開業に必要な資金

脱毛サロンの開業でよくある失敗例

脱毛サロンの開業でおすすめの方法

脱毛サロンの開業についてまとめ

脱毛サロンの開業は儲かるのか

脱毛サロンを開業すると安定的に売り上げが出るのか、脱毛サロンの特徴を解説します。

個人開業で成功すると利益が大きい

脱毛サロンを個人開業した場合、成功すれば大きな利益を得られる可能性があります。なお、一般的なエステティシャンの平均年収は300~400万円程度と幅が広く、雇用される企業規模によって得られる収入は異なります。

厚生労働省が2022年3月に発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、エステティシャンをはじめとする美容サービス従事者の平均月収は25万円程度、賞与を含めた年収は320万円程度です。個人開業で成功して複数の店舗のオーナーとなった場合は1,000万円を超える年収の実現も夢ではないでしょう。

開業して儲かっている脱毛サロンの特徴

開業して儲かっている脱毛サロンに共通する特徴として、顧客満足度の向上を目指していることが挙げられます。利益を追求することも大切ですが、顧客のニーズに応えて満足感のあるサービスを提供することにフォーカスするとリピーターの増加や顧客満足度の向上を実現できるでしょう。

施術前に顧客の要望や悩みなどをヒアリングし、施術に活かすことで顧客満足度の向上につなげましょう。

そのほか、日本脱毛安全普及協会認定の「脱毛士検定」や日本エステティック振興協議会が提供する「認定美容ライト脱毛エステティシャン」の資格を取得しておくと専門知識の高さをアピールできるため集客する際に有利です。

脱毛サロンを開業する手順と必要なもの

脱毛サロンを開業する手順と必要なもの

脱毛サロンを開業するときの具体的な手順と準備に必要なものを確認しておきましょう。開業の手順は次の6つに分けられます。

1.開業資金を準備する
2.サロンのコンセプトを決める
3.サロン用の物件を選ぶ
4.脱毛サロンに適した集客方法を考える
5.サロン備品や設備を整える
6.開業届を提出する

それぞれを以下で解説します。

1.開業資金を準備する

脱毛サロン開業の準備は資金を用意することから始まります。開業資金の詳細は後述しますが、大きく分けて開業前の初期費用と開業後の運転資金の2種類を準備しておく必要があります。自己資金を入れても開業資金が不足する場合は家族や友人・知人から援助を受けたり、金融機関や日本政策金融公庫などの融資制度を活用したりすると良いでしょう。

日本政策金融公庫では、個人企業や小規模企業を対象にした国民生活事業の一環として、これから起業する人を対象に「新規開業資金」や「生活衛生新企業育成資金」などの融資制度を運営しています。開業資金が不足する場合は融資制度の活用を選択肢に入れることも一つの方法です。

2.サロンのコンセプトを決める

開業資金を調達したら脱毛サロンを経営する上で重要な要素となるコンセプトを決定します。コンセプトが明確でなければ、誰をターゲットにしてどのようなサービスを提供すれば良いのか分からなくなります。コンセプトを決める際は、次のようにイメージがしやすい内容を検討しましょう。

  • 親子が一緒に通える脱毛サロン
  • 仕事帰りに気軽に立ち寄れるお店

明確なコンセプトがある脱毛サロンは誰に何をどのように提供するのかが定まっているため集客効果はもちろん、メニューの作成や店舗の内装選びなどもしやすくなります。

3.サロン用の物件を選ぶ

コンセプトが決まったらサロン向けの物件を探します。脱毛サロンは賃貸物件や自宅の一部を改装して開業する方法があります。物件を探す場合は、立地・周辺環境・家賃3つのポイントを意識して選ぶことが大切です。

人通りが少ない立地や競合が多いエリアを選ぶと集客が難しくなるため、事前に情報収集しておくと良いでしょう。立地が良く競合が少ないエリアであっても家賃が高すぎると利益が減るため、予算内におさまる物件を探しましょう。賃貸物件で開業する場合は賃貸借契約違反になることを避けるため、家主から営業許可を得ておく必要があります。

4.脱毛サロンに適した集客方法を考える

サロン用の物件が見つかった後は集客方法を検討します。集客方法は大きく分けてオフラインとオンラインの2つです。

オフラインによる主な集客手段は次の通りです。

  • チラシの配布
  • 新聞・雑誌の広告
  • 地元のフリーペーパーに出稿

オンラインの代表的な集客方法は以下の通りです。

  • SNSの活用
  • インターネット広告の出稿
  • プレスリリースの配信

ターゲットが普段使用しているメディア・媒体を利用することで、効果的な集客が行えます。

5.サロン備品や設備を整える

開業前に脱毛サロンの施術に必要な機器・備品を用意しておきましょう。開業資金を安く抑えるなら購入せずにリースやレンタルサービスを利用すると良いでしょう。脱毛設備のほかに必要な備品の例は次の通りです。

  • 施術用のベッド
  • タオル
  • 使い捨て可能なショーツ・ブラ
  • 施術用のジェル
  • 施術用のゴーグルなど

ほかにもソファやテーブルなどの家具を揃えると顧客からの話をヒアリングしたり施術後にくつろいだりする際に便利です。

6.開業届を提出する

医療行為に該当する施術を提供しない脱毛サロンの場合、特別な資格は必要ありません。開業届を提出すればすぐにでもサービスを提供できます。

開業届とは、個人が事業を開始したことを申告するための書類です。開業届の提出先は事業所の所在地を管轄する税務署です。申請は無料で行えます。

脱毛サロンの開業に必要な資金

脱毛サロンの開業資金の内訳とそれぞれの費用の目安を解説します。

脱毛設備の費用

脱毛設備はTHR方式とSHR・IPL方式の2種類があり、それぞれ費用が異なります。

THR方式

THR方式は肌内部にも赤外線が届き成長期の毛にもアプローチできることから、次世代の蓄熱式脱毛と注目されている脱毛方法です。主な脱毛機器の種類と費用の目安は以下の通りです。

  • CUBE DUO:198万円程度
  • CLEAR/SP-ef:238万円程度
  • フェニックス:480万円程度

SHR・IPL方式

SHR方式は毛をつくる組織に埋もれている毛包に連続した熱を与えて再生しづらくする脱毛方法です。IPL方式はメラニン色素に反応する特殊な光を毛根に向かって照射すると減毛の効果が期待できます。主な脱毛機器の種類と費用の目安は以下の通りです。

  • epi Move:250万円程度
  • BYMACH:398万円程度

物件費用

賃貸物件を借りて脱毛サロンを開業する場合、家賃だけでなく賃貸契約するときに敷金や礼金などの初期費用がかかります。家賃が20万円程度の物件を借りた場合、敷金・礼金などを含めると80万円程度の費用を目安に用意しておく必要があります。持ち家で開業する場合、物件費用はかかりません。

内装費

コンセプトに合った内装にリフォームする場合、クロスの張り替えや設備工事などが必要なため内装費が発生します。内装費の目安は20~50万円程度が一般的です。ただし内装のデザインや脱毛機器を使用するための電気設備の工事の有無によって必要になる内装費は変動します。

消耗品

脱毛サロンの開業にあたって、タオルやベッドシーツ、使い捨てショーツ・ブラなどの消耗品をストックしておく必要があります。消耗品にかかる費用の目安は在庫数や使用する商品のランクなどによって金額は異なりますが、一般的に10万円程度とされています。

広告宣伝費

集客のための広告宣伝にかかる費用も開業資金に含まれます。広告宣伝費の目安は30万円程度とされています。ただし、SNSを活用して開業やキャンペーン・イベントの開催のお知らせを発信する場合は広告宣伝費がかかりません。

家具や家電など

家具や家電は脱毛サロンの開業に必須のアイテムではありませんが、コンセプトが「リラックスできるお店」とした場合はソファやテーブルなどがあると施術前後の時間に利用してもらえるため、お客様がゆったり過ごせる空間をつくれるでしょう。

ウェルカムドリンクを提供する場合は冷蔵庫やポットなどの家電があると便利です。家具や家電などにかける費用の目安は10~20万円程度です。

脱毛サロンの開業でよくある失敗例

脱毛サロンを開業した人がやってしまいがちな失敗例として次の3つが挙げられます。

  • 適切な値段設定ができていない
  • 集客できない
  • 運転資金が足りなくなる

それぞれの失敗例を以下で解説します。

適切な値段設定ができていない

脱毛サロンの開業でよくある失敗例の一つは、料金メニューを適切に設定できていないことです。競合や地域の相場を調査せずに直感だけで金額を決めてしまうと失敗しやすくなります。設定金額が相場よりも安すぎた場合、安さを売りにできても経営が成り立たなくなる恐れがあります。

値段を設定する際は、相場を調査した上で安すぎず高すぎない適切な料金メニューを設定しましょう。

集客できない

十分な集客ができないと売り上げが上がらず経営が苦しくなる場合があります。集客の失敗例として、ターゲットの年齢層に合わせたメディア・媒体を使用していないケースが挙げられます。

効果的な集客をするためには、ターゲットが普段どのような媒体から情報収集しているのかを知った上で適切な集客方法をすることが大切です。口コミが広まることを期待して何も行動に起こさないと失敗するリスクが高くなるため注意しましょう。

運転資金が足りなくなる

資金計画の見積もりが甘いと開業後に運転資金が足りなくなり失敗するケースがあります。最新の脱毛機器を揃えたり人件費にお金をかけたりすることも重要ですが、経営が安定するまでは支出をできるだけ安く抑えて運転資金に余裕を持たせましょう。

脱毛サロンの開業でおすすめの方法

脱毛サロンの開業でおすすめの方法

よくある失敗例を踏まえて脱毛サロンの開業を成功させるには、フランチャイズの加盟店になる方法があります。ここでは、脱毛サロンの開業におすすめのフランチャイズを紹介します。

ADONIS

『ADONIS』は自己資金0円で開業が可能なメンズ脱毛サロンのフランチャイズです。原宿の人気ヘアデザイン事務所がプロデュースしており、開業資金や運営などのサポートも充実しています。メンズ脱毛サロンの需要が高まっていることから将来性も期待できるでしょう。低コストで脱毛サロンを開業したい人にもおすすめです。

Bonny

『Bonny』はアンダーヘアの脱毛に特化した脱毛サロンのフランチャイズです。ブラジリアンワックス専門のサロンで、欧米の女性が身だしなみとしてアンダーヘアのケアを取り入れたサービスを提供しています。フランチャイズの加盟金は0円。サービスの料金設定は経営状態に合わせて自由に設定できます。

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脱毛サロンの開業についてまとめ

脱毛サロンを開業し成功すれば1,000万円以上の年収が期待できます。開業で成功するためには、顧客の満足度を高めるサービスを提供することが大切なポイントです。

ただし資金管理や料金設定、集客を適切に行わなければ失敗する可能性が高まります。脱毛サロンの開業に不安を感じている場合はフランチャイズに加盟して充実したサポートを受けながら経営を安定させることも一つの方法です。

公開日:2022年12月20日

よくある質問

Q 無資格でも脱毛サロンを開業できますか? 回答を見る
Q 脱毛サロンの開業で脱毛機器を選ぶ際の注意点を教えてください。 回答を見る