「人間関係に疲れて」未経験から2ヵ月で黒字!フランチャイズの掃除屋で独立・脱サラ
最終更新日:2024年09月20日

組織で働く方であれば、一度は「人間関係に疲れた」や「一人でできる仕事がしたい」など思ったこともあるはず。
今回取材した森 俊人さんは、一人で黙々と作業したいと、飲食業からフランチャイズの掃除屋『おそうじ革命』で独立した人物です。
研修やサポートが充実しているフランチャイズは、未経験や異業種で脱サラしたい方にぴったりの選択肢。今回は森さんに、フランチャイズ加盟や開業資金と収入、さらに掃除屋に向いている人などを伺いました。
目次
異業種での脱サラには「サポートが手厚いフランチャイズ」が安心
開業資金は300万円…コロナ禍にも関わらず2ヵ月目から黒字を達成
未経験から年収600〜700万円!成功のコツは「お客さんを大切にする」こと
掃除屋は一人でできる仕事…しかしコミュニケーション能力も重要
「人間関係に疲れて」一人で黙々と作業できる掃除屋で独立
お客さんとのコミュニケーションが重要視される居酒屋の仕事から、一人で黙々と作業する掃除屋として独立した森さん。全く異なる業種で脱サラできたのは、本部からのサポートを得られるフランチャイズという方法を選んだことも関係していそうです。
どのような仕事をしているのか教えてください。
森さん「『おそうじ革命 松戸矢切店』として、室内の掃除をしたり、法人の場合は飲食店の床掃除や定期清掃をしたりしています。もう少しで開業から4年経ちますが、毎日忙しいです」
森さんはもともと清掃関係の仕事をしていたのでしょうか。
森さん「いいえ。飲食店のエリアマネージャーとして働いていましたが、会社の人間関係に疲れてしまったんですよね。例えば上司だった人が、いきなり自分の部下になることなんかもあって。それで、この仕事を続けるのは精神的にきついなと感じました」
なるほど。それで、人間関係がきつくない仕事として掃除屋を選んだのですね。
森さん「一人で黙々と作業をするのが好きで、飲食時代も野菜をずっと黙って切るのが好きでした。掃除もずっと一人で黙々とできますし、それに掃除を覚えられたら、自分にとってもプラスになるのではと感じて選びました」
異業種での脱サラには「サポートが手厚いフランチャイズ」が安心
脱サラするにあたって、フランチャイズをいくつか比較したのでしょうか。
森さん「はい。いくつかフランチャイズを検討しましたが、会社の規模が大きすぎるとまた人間関係が面倒になりそうと感じたところは選びませんでした。規模が小さく、働きやすそうなところということで『おそうじ革命』を選びました。
それに規模だけでなく、『おそうじ革命』は研修がすごく充実しているんですよ。充実した研修は、私のような異業種から飛び込む人には間違いなく必要。研修期間が50日くらいあって、研修でOKが出たらやっと業務にいけるので安心感がありました」
異業種や未経験から挑戦する方にとって、フランチャイズのサポート制度は安心感がありますね。
具体的にどのような研修を受けたのか知りたいです。
森さん「どんな汚れにどの洗剤を使えば落ちるのかなど、基本的なことをまずは座学として学びました。もちろん座学だけでなく、退去後の掃除なども学ばせてもらいました」
開業後の本部と森さんの業務は、どのように線引きされているのでしょうか。
森さん「本部側も宣伝や営業をしますが、私も自分で広告を打ったり営業をしたりします。自分で営業をして仕事を取ってくるのは、私だけでなくほかの人もやっているのではないでしょうか」
開業資金は300万円…コロナ禍にも関わらず2ヵ月目から黒字を達成
開業資金についてもお聞きしたいです。
森さん「開業資金は、ある程度自分で用意していました。ですが、いきなり自己資金だけで戦って、そこで資金が無くなり会社員に戻るのは絶対に避けたい。当面の生活資金として自分でも300~400万円貯めていましたが、公庫からも400万円を借りました」
その400万円で開業資金は足りたのでしょうか。
森さん「開業資金は、300万円くらいだった気がします。本部指定の薬剤を購入したり、あとバイクで行動する人はバイクを買ったり。そのほかにも、研修費などがかかって300万円くらいでした」
自己資金をほぼ使わずに済んだのですね。
また、森さんは2ヵ月目から黒字だったそうですが、未経験でそれはすごいことだと思います。
森さん「開業した初月は、コロナウイルスで一番最初の緊急事態宣言が出た月だったんですよ。私はまだ恵まれていたほうだと思いますが、一緒に開業した人は「1ヵ月のうち3分の2が休みだ」なんて言っていました。
私の場合、研修中に営業研修というのがあって、営業先のリフォーム屋さんがたまたまそのときに掃除の仕事をくれたんです。単価は安かったですが、私もまずは勉強しなければいけない。文句は言ってられないと臨んだので、初月は忙しかったですね」
未経験から年収600〜700万円!成功のコツは「お客さんを大切にする」こと
年商について聞いても良いでしょうか。
森さん「もう少し頑張れば1,000万円を超えるくらいですが、昨年は税金の関係もあってあえて900万円を超えるくらいでストップしました。『おそうじ革命』のなかにはもっと従業員などを雇って稼いでいる人もいるので、人によってかなり違いがあるのではないでしょうか」
その年商からランニングコストを引いたのが、森さんの年収ということですね。
森さん「生活費などを含めて、ランニングコストは月60〜65万円です。年収は600〜700万円くらいじゃないですかね。ただ、仕入れが多かったり、広告費をかけ過ぎたりする人もいるので、やはり人によって違うと思います」
初月から赤字と黒字がトントン、2ヵ月目からずっと黒字というのは素晴らしい業績だと思います。
業績が良い理由は何だと考えていますか。
森さん「お客さんを大事にするように心がけていることでしょうか。今後も依頼されるように丁寧に接客したり、丁寧に作業したりするように毎回心がけています。作業前に連絡するのは当たり前ですが、作業が終わった後の「ありがとうございました」の連絡も大切です。
また、身だしなみに気をつけて常に清潔な作業着を着ることも重要。2件目のお客さんのもとへ行くときは、1件目で汚れた制服を着替えてから向かうようにしています」
掃除屋は一人でできる仕事…しかしコミュニケーション能力も重要
ちなみに、掃除屋に向いている人はどんな人だと思いますか。
森さん「向き不向きは研修の段階である程度分かりますし、開業して経験を積めばそれも関係なくなってきます。掃除屋として働くなら、作業が丁寧な人が良いですね。お客様も見ている仕事なので、丁寧に作業したほうが安心して任せられるでしょう。
あとは掃除の腕も必要ですが、結局は相手が人なのである程度接客できることも重要でしょう。お客さんとしっかりと会話ができれば、そんなに苦労はしないとは思います」
一人で作業するといっても、コミュニケーションはやはり大切ですからね。
森さんは、脱サラして良かったことなどありますか。
森さん「上下関係のことを気にしなくなったことですかね。精神衛生的に落ち着いたので、今では友人に「別人みたい」と言われます。
あとはやはり自分の時間が圧倒的に増えたことです。デメリットといえば、人間関係を気にしなくなった一方で、人と関わらないので寂しく感じることくらいでしょうか」
時間の面でのメリットも多いんですね。
森さん「私は休日に野球をやっているので、仕事は日曜日だけ休みにして、月曜から土曜までは働くようにしています。週1日休みであとは稼働し、月の稼働日は25日くらいですね」
脱サラは不安だけど「失敗したらまた戻れば良い」精神で
森さんは今後この仕事を極めていくために、どのようなことをしていく予定ですか。
森さん「やはり同業者がしている掃除の方法や使っている道具、洗剤などを注視することでしょうか。あとは会社員から独立してまだ4年弱で、経験値はベテランの人に比べたらまだまだです。なので、どんどん経験を積むことが大切だと思っています」
なるほど。それでは、今後の夢はありますか。
森さん「自分自身が寂しくならないように、人を増やしたいです。来年度は少し従業員を増やす予定で、何人も増やしたいので仕事を頑張って取るしかないなと。現場にもよりますが、従業員を雇えば二人一組で作業するようになると思います。作業自体早くなりますし、あとは会話ができるというのが大きいですね」
人間関係の悩みも嫌ですが、一人で作業し続けて心が滅入るのも嫌ですよね。
森さん「はい。取材の最初に「一人で仕事できるから掃除屋を選んだ」と言いましたが、やはりずっと一人だと暗くなってしまいますね」
どの仕事をするにしても、やはり仲間がいることは重要なのかもしれません。
それでは最後に、脱サラしたい方へアドバイスをお願いします。
森さん「最初は絶対不安だと思いますが、成功するも失敗するも経験としてまずは挑戦してみたら良いと思います。実際やってみて、失敗したらまた戻れば良いですから。実際に私はもう「いっちゃえ!」と思って今に至ります」
人間関係の煩わしさから離れるために、異業種の掃除屋として独立した森さん。異業種で自分の性格に合った仕事に挑戦したい方は、研修やサポートが充実したフランチャイズに挑戦してみるのも一つの選択肢でしょう。
公開日:2023年03月15日