無人経営ブーム再来?!始める前に押さえておきたい無人経営の基礎知識

最終更新日:2023年07月07日

無人経営は、今後さらに注目が高まると言われている経営スタイルの一つです。
人件費の削減や会計業務の効率化など、無人経営には経営上のメリットが多くあります。

こちらでは、無人経営できる業種やメリット・デメリット、成功のポイントなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

無人経営とは?

無人経営が可能な業種

無人経営のメリット・デメリット

無人経営の成功ポイント

無人経営の事例

無人経営におすすめのフランチャイズ本部

無人経営ブームは今後さらにニーズが高まる注目のビジネス

無人経営とは?

無人経営とは?

無人経営とは、店舗に従業員を置かず機械で代替する経営スタイルのことです。

無人経営の代表例にコインランドリーが挙げられますが、最近ではコンビニやアパレルショップなどの小売店でも取り入れられ始めています。

ただ、小売店の無人経営では、店内に従業員が1人もいない完全無人状態はめったにありません。
レジ業務だけを無人化し、品出しや返品などの業務を行う従業員を最低1人は店内に置いていることがほとんどです。

また無人経営で使われる設備は多岐にわたり、ICタグで商品を自動スキャンするレジや、お客様が自分で商品をスキャンするセルフレジ、AI搭載の監視カメラなど店舗によって異なります。

無人経営が可能な業種

無人経営が可能な業種

無人経営が可能な業種の例として、下記が挙げられます。

  • コインランドリー
  • コンビニ
  • アパレルショップ
  • 本屋
  • トレーニングジム

特にコインランドリーは、無人経営がすでに定着している業種の代表例です。
従業員がランドリーに常駐する必要はなく、基本的には掃除や点検のときに足を運ぶだけで問題ありません。

また、最近では小売店のレジ業務を無人化する動きもあり、深夜だけレジを無人にしているコンビニも増え始めています。

そのほかにもトレーニングジムのなかには、深夜帯の受付を無人化し、カメラで遠隔からお客様の様子を確認している店舗もあります。

このように、無人経営はさまざまなビジネスに取り入れられていますが、近年のコロナ禍に伴い店舗の無人化は今後も進んでいくことが予想されます。
どのようなビジネスに参入するかも重要なポイントになるので、これからご紹介する無人経営に関する情報を踏まえてしっかり検討していきましょう。

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無人経営のメリット・デメリット

無人経営のメリット・デメリット

無人経営を試みる前に、まず知っておきたいのがメリット・デメリットです。
メリットについてはよく理解していても、デメリットについて詳しく知っている方はあまり多くないため、事前にしっかりと知識をつけましょう。

メリット

無人経営のメリットは、主に下記の3点です。

  • 人手不足を解消できる
  • レジの混雑を回避できる
  • ヒューマンエラーを防止できる

それぞれの項目について、詳しく解説していきます。

人手不足を解消できる

無人経営の店舗では、従業員の仕事を機械に任せることになります。
そのため、店舗ビジネスで大きな負担になりがちな人手不足の解消はもちろん、人件費を節約できることがメリットです。

実際にコンビニのなかには、無人経営で店内スタッフの数が減り、人件費の大幅削減に成功した事例もあります。

またアパレルショップがレジを無人化すれば、従業員は商品の売り込みや試着対応などの接客業務に集中できるため、売り上げアップにつながりやすいです。

レジの混雑を回避できる

コンビニやアパレルショップなどの小売ビジネスでは、レジ業務を無人化することで会計スピードが上がり混雑回避の効果が期待できます。

特にICタグで自動スキャンするシステムを活用すれば、商品を1点ずつスキャンする必要がなく一瞬で会計を終えることが可能です。

また、商品のスキャンだけでなく支払いもお客様が1人で対応するため、従業員とお客様の間で行われる金銭のやりとりにかかる時間を短縮できます。

ヒューマンエラーを防止できる

どのビジネスにおいても、商品のスキャン漏れやお釣りの数え間違えなど、金銭に関わるヒューマンエラーは店舗に大きな損失を与える可能性がある見過ごせない問題です。

これらのヒューマンエラー問題を解決するためには、無人経営で機械に業務を任せるのも一つの対応策でしょう。

また、無人経営では金銭的な損失が減るだけでなく、お客様からのクレームを減らしたり、閉店後のレジ締め作業にかける時間が短くなったりといったメリットも得られます。

デメリット

上記のメリットに対して、無人経営のデメリットには下記が挙げられます。

  • 導入費用またはリース料金がかかる
  • セキュリティ面に不安が残る

こちらでは、費用とセキュリティの2つのポイントに触れているので、将来的に無人経営のビジネスを始めたい方はぜひ参考にしてみてください。

導入費用またはリース料金がかかる

無人経営を実現するためには、設備の導入費用がかかります。

どのようなビジネスで開業するかにもよりますが、コンビニであれば無人レジ、トレーニングジムの受付であればAI搭載カメラなどを購入しなければいけません。

また、購入ではなくリースする場合は、メーカーへリース料金を支払う必要があります。

無人経営は人件費を削減できる点が魅力ですが、その代わりに機械の導入費用やリース料金がかかるため、コスト面について事前によく検討することが大切です。

セキュリティ面に不安が残る

無人経営では店内にいる従業員の数が減るため、万引きや盗難への対策案をより綿密に考えなければいけません。
実際に従業員が1人もいないコインランドリーでは、衣類の盗難被害なども起きています。

また、コンビニやアパレルショップなどの小売ビジネスでは、監視カメラの死角を狙った万引きにも注意が必要です。
死角を作らないようにしたり、スタッフが定期的に巡回したりといった対策が求められるでしょう。

無人経営の成功ポイント

無人経営の成功ポイント

無人経営に乗り出した企業のなかには、すでに人件費の削減や会計業務の効率化などの成果を上げているところもあります。

こちらでは無人経営の成功ポイントを3つ紹介しているので、無人経営ブーム再来に向けた準備を始めましょう。

防犯対策を徹底する

防犯対策の徹底は、無人経営で特に重視すべきポイントです。

どんなに魅力的なサービスを提供していても、セキュリティがしっかりしていなければお客様に敬遠されてしまうため注意してください。

監視カメラを設置するのはもちろん、従業員が定期的に見回りして存在感をアピールすることも防犯対策には効果的です。

また、完全無人のコインランドリーを運営する場合は、洗濯機や乾燥機にロック機能をつけるのもよいでしょう。

土地柄に合わせた決済方法を採用する

無人経営を実践する場合は、土地柄を考慮した決済方法の設備を導入することが大切です。

例えば高齢者の多い田舎では、キャッシュレスよりも現金決済が主流なケースが珍しくありません。
そういった土地で店舗を開業するのであれば、無人レジはキャッシュレスだけでなく現金にも対応したレジを調達する必要があります。

また、導入当初は無人レジの使い方が分からないお客様も多くいるので、従業員がすぐに対応できるようこまめに店内の様子を確認することをおすすめします。

導入費や維持費を綿密に計算する

無人経営の課題の一つが、設備の導入費用やリース料金などのコスト面です。

無人経営では専用レジや監視カメラが必要なため、高額な出費が発生します。
そのため自己資金や店舗の売り上げなどを計算しながら、無理のない範囲で購入またはリースできる設備を選びましょう。

また、メーカーによって製品のスペックや費用が異なるため、1社だけにこだわらず各社の製品を比較して情報を集めることが大切です。

無人経営の事例

無人経営の事例

実際に無人経営を行っている店舗の事例をご紹介します。
開業時のイメージをより具体化できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

無人コンビニ『ロボットマート』

『ロボットマート』は、日本初の無人コンビニチェーンです。

自然食品や無添加、オーガニックを中心に日本全国の商品を幅広く取り扱っています。
クレジットカードやスマートフォンでのキャッシュレス決済に対応しており、スムーズな支払いが可能です。

また、店内にロボットが配備されており、接客やカメラでの万引きを監視。人件費を抑えた店舗経営を実現しています。

無人書店『今時書店』

『今時書店』は、新潟県に店舗を構える無人書店です。
会員制の古本屋で、選書家が選んだ個性豊かな本が取り扱われています。

会員登録時に発行された個別の暗証番号で店内に入ることが可能。無人経営の上で重要な防犯対策が徹底された店舗だと言えます。

また、入室ログも管理されており、利用実績などの把握に役立てられています。

無人アパレルショップ『STAMP』

『STAMP』は、東京都に2店舗展開する無人アパレルショップです。

店舗に設置してある3Dスキャナーを予約し、セルフで体型を計測。スキャナーデータをもとに、オーダーメイドジーンズをWeb上から注文することができます。

利用時のLINE登録により店内への入室に必要な暗証番号を発行し、セキュリティを確保。また、スキャナーデータやライフスタイルの特徴などから最適な商品を提案するなど、LINEを活用した継続的なコミュニケーションも行っています。

無人経営におすすめのフランチャイズ本部

こちらでは、無人経営におすすめのフランチャイズ本部を3つ紹介しています。
フランチャイズでの経営に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

ふんわりキレイランドリーフルーフィー

ふんわりキレイランドリーフルーフィー

『ふんわりキレイランドリーフルーフィー』は、関東エリアを中心に30店舗以上展開するコインランドリーのフランチャイズ本部です。

短期償却が可能な2つのFCパッケージが大きな特徴。「中小企業経営強化税制を活用した即時償却が可能なタイプ」と「独自の特許技術を活用したトレーラーハウス型で4年償却が可能なタイプ」のから選べます。

日々の店舗掃除をはじめ、現金回収やメンテナンスも全て本部が代行するため、オーナーは経営に専念できます。

ふんわりキレイランドリーフルーフィーについて詳しく見る

ふんわりキレイランドリーフルーフィーの資料をもらう

TOSEI コインランドリー

『TOSEI コインランドリー』は、常駐の必要がないフランチャイズです。

店内機器の遠隔操作による売上管理や、洗濯終了を自動で知らせる電話システムなど、最新IT技術を駆使して効率的な無人経営を実現しています。

また、コールセンターが24時間お客様からの問い合わせに対応しているため、コインランドリー業界の知識や経験がない未経験者でも問題なく開業できます。

TOSEI コインランドリーについて詳しく見る

コインランドリーピエロ

『コインランドリーピエロ』は、関東と関西を中心に展開する大規模フランチャイズです。
無人経営のため、人件費や人材の採用・育成費用をかけずに開業できます。

『コインランドリーピエロ』では店舗の開閉や清掃、店内の遠隔監視などの業務を本部がフォローしてくれるため、経営者は経営業務に専念できるのがうれしいポイントです。

また、コールセンターが24時間対応しているため、オーナー自身がコインランドリーの特別な知識をつける必要はありません。

コインランドリーピエロについて詳しく見る

無人経営ブームは今後さらにニーズが高まる注目のビジネス

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、人と接触しない無人経営が注目されつつあります。

また、昔と比べて業務の効率化がより重視される昨今では、無人経営の需要はさらに高まっていくことが予想されるでしょう。

これから市場が拡大する事業を行いたい方は、無人経営できる業種での開業をぜひ検討してみてください。

無人経営が可能なフランチャイズを探してみる

公開日:2021年02月08日

よくある質問

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