契約社員でも副業できる?選ぶ際の5つのポイント

最終更新日:2022年08月22日

契約社員は就業期間が定められているため、契約継続や満期終了後の仕事に不安を抱えている人もいるでしょう。企業の就業規則で許可されていれば契約社員でも副業が可能ですが、本業に支障のない範囲で取り組むことが大切です。

この記事では契約社員は副業ができるのか、判断基準やおすすめの副業を紹介します。企業に副業がバレた場合のリスクも解説するため、契約社員で副業を考えている方は一度ご覧ください。

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目次

契約社員でも副業して大丈夫?

契約社員の副業が問題ない場合

契約社員の副業が禁止される理由

副業を選ぶ際の5つのポイント

契約社員におすすめの副業5選

契約社員の副業についてまとめ

契約社員でも副業して大丈夫?

一般企業における契約社員の副業可否については会社によって異なり、多くの場合就業規則に記載されています。原則として雇用形態によらず副業規制が適用されますが、正社員か契約社員かによって副業に関する対応が異なる可能性もあります。

まずは副業しても問題がないか、就業規則を見て確認しましょう。不明な場合には、上司や人事担当者などに相談することが大切です。

契約社員の副業が問題ない場合

法律では禁止されていない契約社員の副業ですが、企業ごとに対応は異なります。契約社員が問題なく副業できる条件について見ていきましょう。

法律では副業が禁止されていない

日本国憲法の第22条1項において、日本国民には職業選択の自由が保障されています。よって、副業自体は法的に問題ないといえます。

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

引用:日本国憲法 | e-Gov法令検索

ただし、日本国憲法は国家と国民との関係を規定する規範であり、企業と社員の関係については企業が定める「就業規則」「社内規定」が重要になります。

政府も副業を促進している

近年では政府も副業を推し進めており、厚生労働省が2018年に提示した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、企業が副業を認めることが適当であると示しています。

加えて、副業や兼業を禁止あるいは一律許可制にしている企業は、自社業務に支障をもたらすかどうか今一度精査し、労働時間以外の副業を原則許可するよう検討すべきという意見も出ています。

また、2020年と2022年のガイドライン改定により、企業側と社員側両方が安心して副業や兼業を行えるようなルールの明確化や、労働者の適切な職業選択を通じたキャリア形成の促進が追加されました。

会社の就業規則で副業禁止の項目がない

会社の就業規則に副業禁止という記載がなければ、副業が可能です。副業に関する規制があっても、事前に許可を得ることで副業できる許可制や、届け出が必要な届け出制などの場合は、指示に従うことで問題なく副業できます。

契約社員の副業が禁止される理由

契約社員の副業が禁止される理由

契約社員の副業が禁止される理由と、バレた場合どのような扱いを受ける可能性があるのか解説します。

副業が合法であるにもかかわらず、企業が副業を禁止する理由については、下記記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

副業禁止の会社は違法って本当?企業が副業禁止にできる理由とは

社員の安全を守るため

労働契約法第5条において、企業側は労働者の生命や心身などの安全を確保しつつ働けるよう、配慮することが求められています。また、安全配慮義務に基づいて長時間労働などの可能性がある場合には、副業を禁止・制限することが可能です。

本業に支障をきたすのを防ぐため

企業が副業を禁止する背景には、本業での遅刻が増える、業務が滞るといった支障が出るリスクを避ける目的もあります。平日の日中は本業、夜間と週末は副業といった働き方は休みが少なくなり、疲労の蓄積や睡眠不足により本業に悪影響が出る可能性があります。

副業をする場合でも、本業を第一に考え、無理のない範囲で取り組むことが大前提ですが、こうしたリスクを懸念する企業も少なくありません。

情報漏洩のリスクを減らすため

会社の情報が副業を通じて外部に流出するリスクを懸念し、副業を禁止する会社もあります。労働者には、業務上で知り得た情報について守秘義務(秘密保持義務)が定められています。

副業によって複数の企業で働くようになると、情報が社外に漏れてしまい、会社に不利益が出るリスクがあります。特に同業他社や同職種における副業は、情報を共有しやすいため注意が必要です。

会社の信用を守るため

会社の社会的信用を守るために、副業を禁止している企業も少なくありません。副業が反社会的な内容と関係しているケースや、犯罪に巻き込まれてしまった場合、自社の社員が関わったという事実によって社会的な信用を失うリスクがあります。

また、副業をした本人も本業での懲戒処分を受ける可能性も考えられます。倫理的に避けるべき行動は避け、怪しい副業には手を出さないことも大切です。

副業禁止を破ったらどうなる?

副業が就業規則で禁止されていながら黙って副業を行い会社にバレた場合には、就業規則違反に問われ、懲戒処分が下される可能性があります。

処分といっても、口頭や文書による戒告といった軽いものから減給、降格、懲戒免職など重大なものまでさまざまです。ただし、一発解雇というケースは少なく、違反内容に応じて処分が下されます。

契約社員の場合は処分がなくても、会社との信頼関係が悪化して契約が更新されない可能性も考えられます。

どうしても会社に言いたくない場合は、バレにくい副業を選ぶという選択肢もあります。

バレないおすすめ副業ランキング!会社にバレずに副業をする方法とは

副業を選ぶ際の5つのポイント

契約社員が副業をする際に重要になるのが、どのような副業を選ぶかです。ここでは副業を選ぶ際に注目したい5つのポイントを紹介します。

副業を得意分野から選ぶ

自分の得意分野に関する領域や深い知識がある分野の副業は、案件を獲得しやすくスムーズに業務に取り組めます。また、専門性を要する案件は単価も高めで、効率的に稼ぎやすいでしょう。

たとえば、人とコミュニケーションを取るのが得意な場合は接客業、事務経験がある場合はオンライン秘書やライティングなどです。必要であれば経験の洗い出しや自己分析を行い、強みや特技を確認しておきましょう。

副業を好きなことから選ぶ

好きなことに関する副業を選ぶと、趣味の延長として楽しみながら取り組めるため、平日の仕事終わりや週末に苦にならずに行いやすいです。副業を始めたばかりで作業に時間がかかって大変な思いをしても、好きなことならモチベーションを保って続けられるでしょう。

本業への相乗効果が期待できるものを選ぶ

本業の業務と同じか、あるいは似ている仕事を副業にすることもおすすめです。本業にスキルを還元できる仕事は、本業での活躍や成果に直結しやすく、将来的に正社員登用につながる可能性もあります。

加えて本業での収入アップにより、仕事に対するモチベーションが上がるという好循環も生まれます。エンジニアが本業なら、副業でITを題材にしたライティングに取り組み知識を深めるといったように、本業との相乗効果が期待できる副業を検討してみましょう。

無理せず継続できるものを選ぶ

副業はあくまでも本業の余力で取り組むことが大前提ですので、無理なく続けられるものを選びましょう。肉体労働や長時間労働は、体を壊してしまうリスクが出てきます。また、プライベートの時間を削りすぎると精神的に辛くなる可能性もあります。

副業で疲れて本業に集中できなくなってしまっては本末転倒です。余裕のある範囲で副業することを優先しましょう。

お金だけで選ばない

高収入な仕事であっても、自分に合わない仕事や体力的、精神的にキツい業務は負担になりやすいため避けた方が無難です。

副業のニーズが高い現在、ネット上にはさまざまな求人がありますが、高額な初期費用がかかる悪質な詐欺も存在します。最悪の場合、知らないうちに犯罪に加担してしまう可能性もあります。極端に短期間で高額報酬を稼げると謳う案件は、運営会社や口コミをチェックして慎重に検討しましょう。

契約社員におすすめの副業5選

契約社員におすすめの副業5選

ここからは、契約社員におすすめの副業を見ていきましょう。それぞれの仕事内容やおすすめする理由、おおよその報酬相場なども紹介しますので、副業選びの参考にしてください。

1.データ入力

データ入力は、テキストや数値などのデータを指定されたフォーマットに入力する業務です。企業が実施したアンケートの集計データや売り上げ情報の打ち込みが中心で、インタビュー音声や講演の文字起こし、簡単な検索作業などがあります。

パソコン作業が得意な方や事務職の経験がある方は、スムーズに取り組めるでしょう。報酬相場は、テキスト1文字あたり0.1円〜1円程度です。

2.オンライン秘書

オンライン秘書は、リモート環境でリサーチや資料作成などの事務作業を行う仕事です。メール対応や情報収集のほか、通販サイトの在庫管理や運用補助を行う事務代行、スタッフのスケジュール調整など案件ごとに業務は異なります。

在宅でできる業務がメインで、報酬相場は時給1,000〜1,200円、月給制で5万〜8万円ほどです。

3.恋愛・結婚相談

恋愛相談や結婚相談は、お悩み相談が得意な方や自由度の高い副業を探している方におすすめの副業です。恋愛の悩みを受ける恋愛相談は「ココナラ」に代表されるスキルシェアサービスを活用しながら、仕事を受注できます。価格や稼働時間の制限がなくマイペースに働けるでしょう。

結婚相談所はフランチャイズで開業し、副業として運営できるものもあります。フランチャイズでは本部の手厚いサポートが利用でき、時間に縛られずに働ける上、無店舗運営が可能です。

副業での結婚相談所運営に興味のある方は、下記のフランチャイズ情報をぜひチェックしてみてください。

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4.ライティング

ライティングとは、Webメディアやブログの記事を執筆する仕事です。記事の内容やボリュームは案件ごとに異なり、画像選定や取材が含まれる場合もあります。クラウドソーシングなどでは未経験から取り組める案件も多く、文章を書くことが得意な方はもちろん、副業初心者にもおすすめです。

報酬相場は、1文字あたり0.5~1円前後ですが、経験やスキルを積むことで文字単価2円以上も狙えます。専門性の高い記事は報酬額も高額なので、本業に関するライティングを副業で受注するといったやり方も可能です。

5.ネットショップ運営

ネットショップ運営は、オンライン上で商品を販売する業務です。近年は在庫を持たずに取り組めるネットショップ副業も多く、低リスク・低コストで始めやすいでしょう。

副業としてネットショップ運営を行いたい方には、フランチャイズでの開業がおすすめです。本業の合間だけの作業で自動販売ができたり、海外からの輸入販売システムを活用できたりと、手間を掛けずに稼ぐノウハウを利用できます。

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契約社員の副業についてまとめ

契約社員でも、本業の就業規則で禁止されていなければ副業することが可能です。ただし、必要に応じて許可を取る、届け出を提出するといった対応を行い企業との信頼関係を崩さないように努めましょう。

副業に取り組む際には、本業に支障が出ない範囲で無理なく続けることが大切です。ここで紹介したおすすめの副業を参考にして、自分に合った副業で稼ぎましょう。

公開日:2022年08月24日

よくある質問

Q 契約社員の副業がばれる理由とは? 回答を見る
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