人気のトリミングサロンを開業する方法!気になる開業資金や年収、失敗しないコツなど

最終更新日:2023年03月23日

「動物が好きだからトリミングサロンを開業したい」という人も少なくありませんが、事業を始めるためには資金や資格・届出などの準備が必要です。

今回は、トリミングサロンを開業する具体的な流れや方法を解説します。トリミングサロンの開業を失敗させないために注意すべきことなども紹介しているため、最後までご覧ください。

トリミングサロンで独立・開業できるフランチャイズを探してみる

目次

将来性抜群!?トリミングサロン開業の現状と今後について

トリミングサロン開業後の年収はどのくらい?

トリミングサロンに必要な開業資金の目安

トリミングサロンの開業に必要な資格・届出

トリミングサロンの開業方法と流れ

トリミングサロン開業を失敗させない!成功のコツと注意点

トリミングサロンの開業はフランチャイズがおすすめ

トリミングサロン開業についてまとめ

将来性抜群!?トリミングサロン開業の現状と今後について

将来性抜群!?トリミングサロン開業の現状と今後について

トリミングサロンの開業は将来性があると言えます。ペットを家族の一員として迎え入れる人が増えたこともあり、ペット市場が拡大し続けているからです。

ただし、トリミングサロン市場が拡大すれば競合争いが激化する可能性があるため、自分のサロンにしかない強みを考えて付加価値のあるサービスを提供できるように準備していきましょう。

トリミングサロン開業後の年収はどのくらい?

トリミングサロン開業後の年収は、売上から経費を引いた金額です。以下を例に計算してみましょう。

(例)
・営業日数:20日
・一日当たりのカット頭数:3頭
・顧客1人当たりの平均単価:8,500円
・家賃:8万円
・水道光熱費:2万円
・消耗品費:5万円

上記を例とした場合、年収の計算方法は下記の通りです。

1. 20日×3頭×8,500円=51万円(毎月の売上は51万円)
2. 8万円+2万円+5万円=15万円(経費の合計は15万円)
3. 51万円-15万円=36万円
4. 36万円×12ヵ月=432万円

年収の目安は432万円となります。自宅を改装して店舗にしたり、シャンプーやタオルなどの消耗品費を抑えたりして経費を削減すれば年収をさらに増やせるでしょう。

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トリミングサロンに必要な開業資金の目安

トリミングサロンの開業資金はどのくらい必要なのか気になる方は多いでしょう。そこで開業資金の目安と内訳を解説します。

資金の内訳

トリミングサロンの開業資金の内訳を表にまとめました。

開業資金の品目 金額
物件の取得費用 30~60万円程度
店舗の外装・内装の工事費用 20~200万円程度
トリミング設備の購入費用 20~40万円程度
消耗品(シャンプー・タオルなど)の購入費用 5~10万円程度
広告費 5~30万円程度

物件を借りてトリミングサロンを開業する場合は、80~340万円程度の資金が一つの目安です。自宅で開業する場合は物件の取得費用を削減できます。物件を借りる場合、物件取得費用の6ヵ月分程度の運転資金は準備しておきましょう。

資金調達に役立つ融資・補助金

トリミングサロンの開業資金を自己資金以外で用意する手段として、融資や助成金・補助金を受ける方法があります。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、国が出資する政府系の金融機関で、開業する人に対して融資を行っています。トリミングサロンを開業するなら、新創業融資制度への申し込みを検討すると良いでしょう。新創業融資制度は担保なし・保証人なしで融資を受けられます。

制度融資

制度融資は、自治体や金融機関、信用保証協会によって運営されている融資制度です。トリミングサロンの開業をはじめ、小規模・中小企業の資金調達を円滑に進める目的で取り組まれています。

補助金や助成金

トリミングサロンの開業に補助金や助成金が利用できることがあります。補助金や助成金は国や地方公共団体から資金の一部を補助してもらえる制度です。

補助金は経済産業省や自治体が管轄する制度で、事業の拡大・設備への投資を支援する目的があります。助成金は厚生労働省が管轄しており、雇用の促進・職場環境の改善を支援する目的で運営されています。

また、補助金・助成金の種類・支給額・申請方法・適用条件は異なるため、管轄のホームページで確認しましょう。

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トリミングサロンの開業に必要な資格・届出

トリミングサロンを開業する際に必要な資格・届出について解説します。

動物取扱責任者の資格

トリミングサロンの開業には動物取扱責任者の資格が必要不可欠です。以下に当てはまる業態は店舗に動物取扱責任者1人を常駐させる必要があります。

  • 繁殖
  • 飼育
  • 展示
  • 売買
  • 保管

トリミングサロンはペットを一時的に預かった上でサービスを提供するので、保管に該当します。

第一種動物取扱業登録の届出

トリミングサロンの開業には、保健所・動物愛護センターでの第一種動物取扱業登録の届出が必要です。

第一種動物取扱業登録は提供するサービスの内容によって登録すべき分類が異なります。主な分類は以下の7つです。

  • 販売
  • 保管
  • 貸出
  • 訓練
  • 展示
  • 競りあっせん
  • 譲受飼養

保管に該当するトリミングサロンは申請手数料が発生するので、事前に金額を確認することをおすすめします。

開業届の提出

トリミングサロンの開業時に税務署へ開業届を提出すると、確定申告の際に最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。ただし、開業届は事業開始日から1ヵ月以内に提出する必要があります。

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トリミングサロンの開業方法と流れ

トリミングサロンの開業方法と流れ

トリミングサロンを開業する方法と流れを解説します。

サロンのコンセプトを決める

トリミングサロンの開業でまず行うのはコンセプトを決めることです。コンセプトが明確であれば叶えたいサロンの世界観に合った外装・内装デザインをイメージしやすくなります。

コンセプトを決めずにサロンを開業すると、ターゲット層がぶれて効果的な集客が見込めないでしょう。誰にどのようなサービスを提供したいのか、ほかのサロンにない独自の魅力は何かを箇条書きにするとコンセプトを絞り込みやすくなります。

開業場所や店舗物件を選別する

コンセプトが決まったら、トリミングサロンの開業に適した物件を探します。物件探しで確認すべき項目は次の通りです。

  • 立地
  • 物件の広さ
  • 家賃
  • 競合になるサロン・周辺環境など

立地はファミリー層や犬の飼い主が多いエリアなどに絞り、広さと家賃のバランスが取れる物件を選びましょう。家賃は売上の1割に抑えるのが理想とされています。

競合が多い場所は顧客が多く集客しやすいメリットがある一方で、競争に負けると新規顧客の獲得やリピート客を失うリスクが高まります。

自宅の一部を利用してサロンを開業する場合は物件探しの手間を省けるため、次項の内装・外装工事の依頼を進めましょう。

内装・外装工事を依頼する

トリミングサロンの開業場所が決まったら店舗の内装・外装工事を手配します。内装・外装はサロンのコンセプトに合ったデザインを選びます。

政策金融公庫や制度融資に申し込む場合は最終的な見積もりが必要になるので、物件と一緒に依頼する業者を探しておくと良いでしょう。

開業資金を準備する

トリミングサロンの開業に必要な資金調達をします。融資制度の申し込みには次に挙げる書類が必要です。

  • 見積書(内装・外装工事、設備、備品など)
  • 創業計画書
  • 月次収支計画書
  • 借入申込書

融資制度の種類によって提出書類は異なるので、申請先のホームページで確認することをおすすめします。

届出を提出する

資金調達の目途が立ったら、開業に向けた届出の提出準備を始めます。提出する届出は前述した第一種動物取扱業登録や開業届です。

確定申告で青色申告をする場合は、開業届の提出が必要です。トリミングサロンを開業するエリアを管轄する税務署へ開業届を提出しましょう。

広告・宣伝を行う

広告やチラシを活用してトリミングサロン開業を宣伝して集客を始めます。集客手段として、サロンの公式ホームページを作成したりSNSでビジネスアカウントを開設したりして情報発信する方法があります。

インターネットや地域情報誌などの広告枠を利用して宣伝する場合は、掲載料が発生するため予算を確保しておきましょう。

集客対策の詳細は後ほど解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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トリミングサロン開業を失敗させない!成功のコツと注意点

トリミングサロンの開業を失敗させないためにも、成功のコツと気をつけるべき注意点を押さえておきましょう。

自分に合った開業スタイルを選ぶ

トリミングサロンの主な店舗形態は次の通りです。

  • 店舗
  • 自宅
  • 出張
  • 移動
  • シェア(併設型)

店舗や自宅で開業する以外に、顧客の自宅へ出張してサービスを提供したり移動販売のようにペット連れの多い場所でトリミングを行ったりする方法があります。ほかには、動物病院やペットホテル、ペットと泊まれる宿泊施設の併設として開業することも可能です。

コンセプトや自分が理想とする働き方に合った開業スタイルを選ぶことが成功のコツです。

トリマーとしての技術と知識を習得する

トリミングサロンの開業を失敗しないためには、トリマーとしての実務経験を積んでおく必要があります。独立開業に十分な技術と知識がなければ、新規顧客を獲得できても仕上がりに納得してもらえないためリピートにつながらないでしょう。

また動物取扱責任者の資格を取得するためには、ペットサロンや動物病院などで6ヵ月以上の実務経験が必要不可欠です。目標とする事業開始日に開業するためには、必要とされる実務経験を積んでトリマーとしての技術と知識を習得しておきましょう。

集客対策を工夫する

トリミングサロンの集客として、ホームページやSNSを用いて情報を発信する方法があります。SNSを活用する場合は、トリミングの様子やサロン内の雰囲気が分かる写真・動画を撮影して投稿すると良いでしょう。また、新聞の折り込み広告や地域情報誌は、店舗の周辺の住民へのPRにおすすめです。

トリミングサロンを開業できる場所なのか確認する

場所によってはトリミングサロンを設置できないことがあります。用途地域を自治体に確認しておくことが大切です。用途地域とは、都市計画法によって定められたエリアのことをいいます。土地を用途や建物の種類別に分類した地域であり、主な分類は商業地・住宅地・工業地などです。
住民が密集する住宅地は集客しやすい立地ですが、住宅街のなかにトリミングサロンが設置できないといったケースもあります。
不動産会社へ気になる物件の問い合わせをする際は、トリミングサロンの開業を予定していることを伝えましょう。

施術室と待合室が仕切れる間取りにする

トリミングサロンを開業する際は、施術室と待合室を仕切れる間取りにしましょう。仕切りがないとペット同士が顔を合わせた際に暴れたり恐がって逃げ出したりすることがあるからです。ペットが暴れると安全にトリミングできなくなるだけでなく、ペットのケガや事故につながるかもしれません。

施術室と待合室を完全に分離する間取りに抵抗がある場合は、ガラス張りの仕切りを設置するのも一つの方法です。

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トリミングサロンの開業はフランチャイズがおすすめ

トリミングサロンの開業にはフランチャイズがおすすめです。

ここでは、フランチャイズがおすすめの理由や、おすすめのフランチャイズ本部を紹介します。

フランチャイズがおすすめな理由

トリミングサロンの開業は、店舗型よりも開業コストを安く抑えられるフランチャイズがおすすめです。300万円程度の初期費用でサロンを開業できるフランチャイズもあります。

フランチャイズに加盟すると、本部からグルーミング・トリミング技術に関する情報を提供してもらえるため、トリマーの技術向上に役立ちます。開業・運営で分からないことは本部からのフォローが受けられるため、サロン開業が初めての人でも安心して起業できるでしょう。

トリミングサロン開業におすすめのフランチャイズ

トリミングサロン開業でおすすめのフランチャイズは『THE DOG Salon』です。魚眼レンズで撮影した犬のグッズで知られるTHE DOGが運営する移動型トリミングサロンとして知られています。

トリミングだけでなく、物販での収益も見込めるので安定した収入を確保しやすいでしょう。初期費用305万円から、最短3ヵ月程度で開業できることもおすすめしたい理由です。

THE DOG Salonの資料をもらう

トリミングサロン開業についてまとめ

トリミングサロンの開業は、ペット市場の拡大を背景に成功しやすい事業と言えるでしょう。開業を失敗させないためには、資金調達や物件探しなどの準備が欠かせません。1人で開業することに不安がある場合は、本部の手厚いサポートが受けられるフランチャイズでの開業を検討してみてください。

トリミングサロンで独立・開業できるフランチャイズを探してみる

公開日:2023年03月23日

よくある質問

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Q トリミングサロンの開業資金を貯める方法を教えてください。 回答を見る

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