コインランドリーの副業で失敗せず収入を得る方法とは?必要な費用や成功のポイントを解説
最終更新日:2021年08月25日

コインランドリーの副業は、洗濯という日常生活に欠かせないサービスを提供するため需要が高く、人件費や在庫リスクもないなどの理由から利益を上げやすいというメリットがあります。
また、本部のノウハウやサポートを提供してもらえるフランチャイズに加盟することで、未経験者でもコインランドリーを開業することは十分に可能です。
そこで今回は、コインランドリーの副業を考えている人に向けて、収入を得る方法や必要な費用、成功させるポイントなどを徹底解説します。
目次
失敗しないコインランドリー経営ならフランチャイズ加盟がおすすめ
コインランドリーの副業ビジネスのメリット
コインランドリーの副業にはたくさんのメリットがあります。なかでも、需要と収益性の高さは見逃せません。それぞれについて詳しく紹介します。
安定した需要を見込める
昔のコインランドリーといえば、洗濯機を持っていない人が使用する場所というイメージがあったかもしれませんが、時代の移り変わりとともに家に洗濯機があっても利用する人が増えています。
その理由が、毛布や布団など自宅では洗えないものが洗えるコインランドリーが増えたことや、
働く女性が増えたことにより、洗濯は週末にまとめて片付けたいという人が増えていることなどがあります。
現に、厚生労働省が公表した「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」によると、1996~2013年にかけてコインランドリーの営業施設数が約1.7倍に増加。2011~2013年の2年間だけで営業施設数が758ヵ所増えていることからも、需要の高まりが分かります。
出典:厚生労働省「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」
人件費を圧倒的に削減できる
コインランドリーはスタッフを雇用しなくても経営できるのが一番のメリットです。
店内の清潔さを保つために定期的に清掃する必要はあるものの、人件費をほとんどかけずに営業できます。
副業で始めるならスタッフを雇う必要はあるかもしれませんが、1日に数時間、清掃などの作業をするスタッフが1人いれば充分なので、人件費はかなり抑えられます。
利益率が高い
コインランドリーの経営で大きな割合を占めるのは、家賃と水道光熱費。基本的に無人店舗が可能なコインランドリーは、サービス業でも負担の大きい人件費がかからず、高い利益率が期待できるビジネスです。
自身が所有する土地やテナントを使って開業すれば家賃も抑えられるので、さらに利益率を高めることができます。
在庫リスクがほとんどない
商売をする上でリスクの一つとなるのが、余剰在庫を抱えるリスクです。必ず売れるかどうか分からないものを抱えるのはお店にとって不安が付きまとうもの。
しかし、コインランドリーで抱える在庫は洗剤くらいなので、在庫リスクはほとんどないと言えるでしょう。
地域貢献ができる
一度に大量の洗濯物を洗濯できる上に、クリーニング店に比べて値段が安いコインランドリーは地域住民にとって助かる存在です。
感謝をされながら営業できる仕事ですから、モチベーションも上がりやすいでしょう。
コインランドリーの副業ビジネスのデメリット
たくさんのメリットがあるコインランドリーですが、実はデメリットも少なくありません。
投資額が大きい
コインランドリーの経営は、物件取得費に加えて設備投資など、初期投資に大きな金額が必要になります。
副業で小さく始めるとしても、1,000万円以上の設備投資は必要でしょう。
全額自己負担が厳しい場合、借り入れやリースなども検討する必要があります。
天候に左右されやすい
コインランドリーの経営は天候に左右されやすいビジネスです。
雨が続くと乾燥機の需要がのびやすいものの、晴れの日が続くと売上は下がる傾向にあります。
防犯上のリスクがある
コインランドリーの店内にスタッフが常駐することはほぼないので盗難被害に遭うリスクがあります。特に両替機が狙われやすく、お金を盗まれるだけでなく両替機が壊される被害も続出しています。
また、女性の下着や衣服が盗まれるという事件は昔からあり、全国のコインランドリーが同様の被害に遭っています。盗難被害に遭いやすいコインランドリーとして、周囲の目が届きにくい立地や女性利用客が多い店舗などが該当するので、防犯カメラの設置は必須です。
コインランドリーの副業に必要な費用
ここでは、コインランドリーを副業として始める場合に必要な費用を紹介します。開業資金と運営資金に分けて解説するので、それぞれの目安となる金額を押さえておきましょう。
開業資金(初期費用)
コインランドリーの経営を副業として始めるのであれば、あまり費用がかからず、管理のしやすい小規模の店舗がおすすめです。そこで、15坪の店舗で試算してみました。
項目 | 金額 |
---|---|
物件取得費 | 180万円 |
工事費 | 375万円 |
設備費 | 1,300万円 |
広告宣伝費 | 50万円 |
合計 | 1,905万円 |
物件取得費は店舗を賃貸する際に支払う費用で、一般的には家賃と前家賃、仲介手数料、保証金として約6ヵ月分の家賃を支払います。
工事費は内装工事と給排水工事がメインで、ここでは坪単価25万円で算出しました。ただし、社会情勢の変化によって坪単価が跳ね上がる場合があるので注意が必要です。
そして設備費は、新品の洗濯機を3~4台分、乾燥機は7~8台分を購入するとして算出しています。中古品でも良ければ値段は大きく下げることが可能です。
ただし、型の古い洗濯機や乾燥機は、お客様満足度の低下につながるリスクがあることは認識しておきましょう。なお、フランチャイズ加盟により開業資金を削減することも可能なので、フランチャイズ加盟を検討してみるのもおすすめです。
運営資金
コインランドリーの売上の目安は、15坪程度でおよそ50~60万円で、毎月およそ36万円の経費がかかります。
項目 | 金額 |
---|---|
賃料 | 15万円 |
人件費 | 4万円 |
水道光熱費 | 13万円 |
消耗品費・雑費 | 4万円 |
合計 | 36万円 |
重量のある洗濯機や乾燥機を導入するため、コインランドリー経営は1階の路面店であることが条件です。賃料が15万円の物件は都市部では難しいかもしれませんが、地方都市なら十分に可能でしょう。
また、メインの費用となる水道光熱費は一般的に売上の25%が相場のため、ここでは13万円としました。実際の経営では、変動する人件費と消耗品費、雑費をどこまで許容できるかで利益額が左右されます。
コインランドリーの副業ビジネスの収益性
コインランドリーの平均的な売上は年間で500~600万円ほどで、売上の低いお店で300万円程度、繁盛店では1,000万円以上と言われています。
ここでモデルケースとして取り上げたのは年間売上600万円、月間売上では50万円です。ここから諸々の経費を引いた利益は14万円、年換算では168万円ですから、副業で始めるには十分なビジネスと言えるでしょう。
また、収益性を見るには実質利回りを計算する必要があります。実質利回りとは、開業にかかるコストや毎月のコストを含めて算出するもので、収益予想をするために欠かせない指標です。
計算式は
(年間の収入-年間の諸経費)÷初期投資×100
で算出されます。
先に紹介したモデルケースに当てはめると、
(600万円 - 432万円)÷ 1905万円 × 100 = 8.8%
利回りが重視される不動産投資の場合、新築物件への投資で4~5%といわれているので、コインランドリーの実質利回りが8.8%という数字は優秀と言えますね。
コインランドリーの副業を成功させるためのポイント
コインランドリーを副業として始めて成功させるには、いくつかのポイントがあります。開業してすぐに軌道に乗る商売とは言い難いので、紹介するポイントを押さえておきましょう。
立地選び
立地選びが重要なのはコインランドリーの開業に限ったことではなく、商売をする以上は最重視するべきポイントです。どんなに最新機器を取り揃えて言っても立地条件が悪く、存在を認知されるまで時間がかかるようだと売り上げが伸びません。
また、周辺にコインランドリーが複数あるような立地条件ではライバルとの競争になってしまいます。少しでも有利な環境で開業できるように、開業場所の選定は時間をかけてでも行いましょう。
立地に合わせたニーズ調査
開業予定地の周辺に潜在しているニーズを調べるのも開業前の重要な作業です。
例えば、アパートやマンションが多く、単身者の利用が想定される場合は小型の洗濯機を増やし、一戸建てが多いので家族世帯の利用が中心と考えられるなら大型の洗濯機を増やす必要があります。
ただし、株式会社ダイワコーポレーションが行った「第5回コインランドリーに関する利用実態・意識調査」の結果を見ると、コインランドリーを利用する理由として、布団や毛布などの寝具を洗うためとする人が全体の45.5%となっています。また、カーペットやカーテンなどの洗濯に使用する人が34%と、家では洗えない大物の洗濯に利用する割合が全体の約80%を占めていることから、大型洗濯機の設置は欠かせないと言えるでしょう。
出典:株式会社ダイワコーポレーション「第5回コインランドリーに関する利用実態・意識調査」
競合店との差別化
コインランドリーの開業でも、やはり他業種と同様に競合店との差別化は重要なポイントになります。監視カメラの設置や店内外の清潔さなどは、もはや当たり前のように行われているので差別化とは言えません。
例えば、キャッシュレス決済の導入は、利便性が高まると同時に現金を置かないため防犯にもつながります。
また、洗濯や乾燥が終了するとメールが届くサービスや無料Wi-Fiサービスなども有効です。
しっかり管理する
コインランドリーは、スタッフが常駐する必要ないとはいえ、何もしなくても売上が上がるわけではありません。
清掃スタッフを雇用すればお店の衛生環境は一定程度保たれるものの、細かな部分までは気づかないかもしれません。
例えば、機器の持ち手部分が汚れていたり、古いタイプの洗濯機では洗剤投入口に石けんカスが溜まっていたりするケースもあるので注意が必要です。
また、店内・店外にできやすい蜘蛛の巣もチェックが欠かせません。照明の周りに蜘蛛の巣が張られることが多く、また日中よりも夜のほうが目立ちやすいので、定期的に確認すると良いでしょう。
このような小さな変化への気づきによりお店の改善ができ、より良いサービスにつながるので、1週間に1回など定期的にお店の様子をチェックするといったルールを決めてしっかりと管理を行ないましょう。
コインランドリーの副業にはフランチャイズがおすすめ
コインランドリーを副業で始めるには、開業・経営に関するノウハウやサポートを提供してもらえ、資金面での負担が軽減できる仕組みを確立しているフランチャイズへの加盟がおすすめです。
こちらでは3つのフランチャイズ本部を紹介します。
ふんわりキレイランドリーフルーフィー
『ふんわりキレイランドリーフルーフィー』は出店場所の選定から店舗運営までをフランチャイズ本部が代行してくれるサポートを提供しており、負担を軽減しながら収益を上げることが可能です。
本部が物件を提案してくれるので、物件選びに自信がない方でも安心できるでしょう。コインランドリー経営は多額の資金が必要ですが、短期間での償却ができる仕組みが用意されています。
エムアイエスコインランドリー経営
『エムアイエスコインランドリー経営』は、加盟金・ロイヤリティが無料で、粗利70~80%も可能としているフランチャイズ本部です。
24時間365日対応するコールセンター、洗濯機や乾燥機の修理にも対応してくれるなど、本部からの手厚いバックアップも整っています。
リスクは最小限にしつつ、利益は最大化したいというビジネスオーナーの願いを実現しやすいです。
コインランドリーピエロ
『コインランドリーピエロ』は、難易度が高いとされる東京都でのコインランドリーの出店実績が豊富なフランチャイズです。関東を中心に店舗を展開していることからも、都市部向けのコインランドリー開業に強い本部だと言えそうです。
また、本部の既存店舗を引き継ぐ形で経営することもできます。収益化できている店舗を引き継ぐわけですから、失敗するリスクを抑えて開業できます。
失敗しないコインランドリー経営ならフランチャイズ加盟がおすすめ
コインランドリーの副業は、日常生活に密着していて需要がなくならないビジネスのため、安定した収入を狙えます。開業した後のランニングコストが低いことも魅力の一つです。
また、店舗に常駐する必要がないので、副業として開業するには最適のビジネスと言えます。
経営のアドバイスやサポートを受けつつ、事業を効率化させるためにもフランチャイズ加盟を検討してみてはいかがでしょうか。
副業に関する記事
公開日:2021年07月12日