喫茶店を経営したい! 開業資金は? 集客は? カフェ開業から成功までの重要ポイント

最終更新日:2019年07月12日

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外出時のちょっとした休憩や、ゆっくりとした休日の昼下がりに訪れるカフェや喫茶店。いつもの慌ただしい時間を忘れさせてくれる、ホッとできるスポットです。

そんなカフェや喫茶店を、自分で経営してみたいと考えている方は多いことでしょう。しかし、自分の理想のカフェを自分の好きなように経営しているだけでは、長く続けることは難しいものです。何も考えずに開業しても、赤字続きで1年ももたず閉店というケースも多く見られます。

一口にカフェ経営といっても、開業資金や毎日の営業にかかる経費、アルバイトを雇うのならば人件費なども考えなければなりませんし、お客様に愛されるお店づくりにもアイデアが必要。「ただやりたいから」だけでは、うまくいくものではありません。

そこでこの記事では、憧れのカフェ・喫茶店経営を成功させるためのポイントについて解説。近年のカフェのトレンドから、開業までの資金、開業時に必要な免許・資格など、役立つ情報をお届けします。カフェや喫茶店経営を目指している方、必見です!

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喫茶店経営|目次

1 カフェ・喫茶店経営の魅力とは?

 1-1 「こだわり」のある経営で安定収入が得られる

2 カフェ・喫茶店の開業資金や人件費はどれくらい?

 2-1 カフェ・喫茶店開業にはいくら必要?
 2-2 カフェ・喫茶店経営に従業員は必要?

3 カフェ・喫茶店の開業に必要な免許・資格は?

 3-1 カフェと喫茶店はどこが違うの?
 3-2 カフェや喫茶店の開業に必要な免許・資格、手続きについて
 3-3 カフェ・喫茶店に必要なスキルとは?

4 お客様に「また来てもらう」喫茶店経営

 4-1 店舗内外の雰囲気作りをしよう
 4-2 電源・Wi-Fiなど便利な設備を整えよう

5 実際に喫茶店経営をするには

 5-1 ゼロからカフェ・喫茶店を経営する
 5-2 社員からカフェ・喫茶店を経営する
 5-3 フランチャイズによるカフェ・喫茶店経営
 5-4 タイプ別、あなたはどの方法が向いている?

6 まとめ

カフェ・喫茶店経営の魅力とは?

まずは、カフェ・喫茶店経営のメリットやトレンドについて解説。その魅力を知ることで、カフェや喫茶店経営への意欲が高まることでしょう。

「こだわり」のある経営で安定収入が得られる

昔ながらの喫茶店は、時代に関係なく高い人気がありますが、最近では食事にも力を入れたカフェも増えています。アジアンテイストを取り入れたり、スイーツに力を入れたカフェなどは、女性を中心に人気が高くなっています。

また最近では、コーヒー豆の品種や産地にこだわった、「サードウェーブ」(第3の波)と呼ばれるコーヒーをメインに掲げたカフェや、月額料金を支払うと飲み放題になる定額制を取り入れたサービスも登場。単に飲みものや食べものを提供するだけではなく、「こだわり」を持ったカフェや喫茶店が増えています。

そのほか、夜はアルコールを提供するバーとしても営業したり、自宅を改装した「家カフェ」や、ネイルサロンや雑貨屋、画廊といった、他業種と組み合わせたカフェも見かけるようになりました。

そんなカフェや喫茶店を経営するメリットは、なんといってもさまざまな人との交流が持てるところ。年齢や性別、職種などが違う人がやってきますので、思わぬところから新しい人脈が生まれる可能性があります。今までの人生では出会わなかった人たちとの交流は、生きる上で大きな刺激となるはずです。

経営面でのメリットは、基本的に現金収入となる点。客単価はそれほど高くありませんが、ランチ営業や夜も営業をしたり、回転率を上げるようなシステムにすることで、高収入が期待できます。

単に「居心地がいい」「おいしい」「安い」といった、元来のカフェや喫茶店の特長はもちろん、経営者の「こだわり」をプラスすることでリピーターを獲得すれば、長期にわたり安定した経営が行えるのが、カフェや喫茶店なのです。

カフェ・喫茶店の開業資金や人件費はどれくらい?

カフェや喫茶店の経営に当たって必要となる資金や資格などについて、実際の経営者の経験談などをもとにまとめてみました。

カフェ・喫茶店開業にはいくら必要?

カフェや喫茶店に限らず、事業を始めるには開業資金が必要となります。店舗が必要なカフェ・喫茶店の場合はどのくらいの資金が必要なのでしょうか。

平均的なカフェ開業資金は、平均500万〜600万円と言われています。おおよその内訳は以下の通りです。

店舗10坪、家賃10万円のカフェ(設備をすべて揃えた場合)

物件取得費 120万円
内装 40万円
設備 200万円
備品 30万円
宣伝費 50万円
運転資金 100万円
合計 540万円

物件取得費には、家賃10ヶ月分の保証金や礼金、仲介手数料を含みます。また、開店直後の赤字期間を考慮して運転資金を用意しておくのも重要です。

なお、飲食店だった物件をそのまま使用する「居抜き」の場合は、物件取得費や内装、設備投資、備品などを削減することができるので、100万〜200万円程度で開業することも可能となります。

ポイントはこだわる部分を明確にすること。コーヒーの味にこだわるのならば、設備にはお金をかけその他を削ったり、居心地の良さを重視するなら、店舗の立地や広さ、内装などにお金をかけるといったように、限られた資金でどこにお金をかけるのかを、あらかじめ明確にしておいたほうが、カフェ・喫茶店経営での成功の鍵となります。

他の飲食業の開業資金をチェックして参考にしてみましょう!

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カフェ・喫茶店経営に従業員は必要?

カフェや喫茶店を開業する場合、従業員を雇うかどうか迷うところです。従業員を雇えばそれだけ人件費がかかってしまいます。

一般的には、カフェ経営では10席程度ならば一人でも営業できると言われています。20席程度の規模ならば、夫婦2人で大丈夫でしょう。それ以上の席数になったら、10席あたり一人の割合で従業員を考えておきましょう。

また、メニューのバリエーションなどでも従業員数は変わってきます。飲みものメインならば最低人数で営業できますが、フードメニューが多いカフェなどでは、専門のシェフも必要になってきます。自分がどんなお店をやりたいのか、よくシミュレーションをして従業員数を決めましょう。

カフェ・喫茶店の開業に必要な免許・資格は?

カフェや喫茶店といった飲食業は、営業に当たってさまざまな免許や資格が必要です。カフェと喫茶店の違いも含め、解説します。

カフェと喫茶店はどこが違うの?

まずは、カフェと喫茶店の違いについて解説します。一般的に、開放的な大きめの店舗で、ドリンクのほかにフードメニューが充実しているのがカフェ、こじんまりとした落ち着いた雰囲気で、ドリンクメインなのが喫茶店というイメージでしょう。

いずれにしても、コーヒーをメインとしたドリンクとくつろげる空間を提供するという点においては、両者にそれほど違いはないように感じます。

しかし、法律的には両者の営業区分は異なります。カフェは「飲食店営業」、喫茶店は「喫茶店営業」に分類されます。

「食品衛生施行令第35条(営業の指定)」では、以下のように定められています。

飲食店営業

  • ・酒類の提供可能
  • ・調理全般可能

喫茶店営業

  • ・酒類の提供不可
  • ・調理は基本的に不可

設備的には、喫茶店営業の場合は衛生上の問題だけをクリアすればよいのですが、飲食店営業は冷蔵設備、洗浄設備、給湯設備、客席、客用便所などの、一定の設備要件をクリアする必要があります。

アルコールを提供したい、フードメニューを充実させたいという場合は「飲食店営業」を、こだわりのコーヒーで勝負したいという場合は「喫茶店営業」を選ぶのがいいでしょう。

カフェや喫茶店の開業に必要な免許・資格、手続きについて

カフェや喫茶店を開業するに当たっては、いくつか免許や資格、手続きが必要になります。それらについて解説します。

食品衛生責任者

この資格は、カフェや喫茶店に限らず、飲食店を開業するために必須のものです。資格取得は、各都道府県の食品衛生協会が開催する講習を受講する必要があります。受講料は約1万円。全国共通の資格のため、どの都道府県で取得しても全国で開業できます。

飲食店営業許可申請

これは資格や免許ではありませんが、飲食店を営業する場合に必要になるものです。これは保健所に提出するもので、厨房や食器棚、空調、トイレなどの細かい規定があるので、店舗着工前に設計士と一緒に所轄の保健所に相談に行きましょう。

申請には、店の見取り図や食品衛生責任者手帳、手数料が必要です。店舗の工事が終わる2週間ほど前に申請をしておくと、開業までスムーズに行えます。

なお、喫茶店で開業する場合には不要です。

菓子製造業許可申請

店舗内でお菓子やパンを製造し、テイクアウトや卸業を行う場合に必要となります。この申請には、厨房を密閉する必要が生じるため、通常の設備よりも工事費が割高になる可能性があります。

なお、店舗メニューとして料理と同じようにお菓子やパンを提供する場合は、この資格は不要の場合があるので、事前に保健所に確認しておきましょう。

防火管理者

収容人数が30名以上の飲食店を開業する場合に必要となります。日本防火・防災協会開催の講習を受講することで取得できます。管轄の消防署が開催している場合もあります。店舗の延べ面積が300平方メートル以上の場合は甲種講習となり2日で約10時間、300平方メートル未満の場合は乙種講習となり1日約5時間。受講料は甲種講習が7500円、乙種講習が6500円となります。なお、消防署が開催していう場合は日程や料金が異なります。

基本的に必要となる免許・資格は以上となりますが、収容人数30名未満で、お菓子やパンのテイクアウトを行わないのであれば、カフェは「食品衛生責任者」と「飲食店営業許可申請」、喫茶店ならば「食品衛生責任者」だけで開業ができます。

なお、アルコールを提供する場合は特に資格は不要です。しかし、深夜12時を越えてアルコールを提供する場合は「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を警察署に提出する必要があります。

また、カフェ・喫茶店ともに「調理師免許」は不要です。

カフェ・喫茶店に必要なスキルとは?

カフェや喫茶店を開業するには、飲食店の勤務経験や調理経験が必要と思われがちですが、実は必要ありません。簡単に言えば、未経験でも開業することが可能です。

これまで述べてきましたが、必要な免許や資格もそれほど多くありませんし、店舗設備の条件をクリアして届け出をしっかりしておけば、誰でもカフェや喫茶店を経営することができます。

もちろん、調理師免許やバリスタの資格などがあれば、経営に関してプラスアルファにすることはできますが、必須というわけではありません。

開業資金が比較的安く、開業に際しての免許や資格のハードルが低いということも、カフェ・喫茶店経営の人気の要因のひとつと言えます。

お客様に「また来てもらう」喫茶店経営

カフェ・喫茶店経営において重要なものが「リピーター」の獲得。常連客がいてこそ、経営が安定すると言えます。では、リピーターを増やすためにはどのような経営をすればいいのでしょうか。実際の例を参考に、その特長を解説します。

店舗内外の雰囲気作りをしよう

まず大事なポイントは「コンセプト」です。店のコンセプトに合った内装や外装が、顧客の好みとマッチしたときに「また来たい」と思わせることができます。

外装に関しては、通りがかったときに思わず足を止めて、思わず入店したくなるようなものがベスト。開放的な入口やオープンテラス席などがあると、入りやすい雰囲気を演出できます。

内装は、くつろげる空間の演出がポイント。長時間座っても疲れないイスや、目にやさしい配色、照明の色などにも気を配るといいでしょう。

食器やインテリア、BGMなどにもこだると、お店独自のカラーを出すことができます。実は、顧客は細かい部分へのこだわりを感じると、リピーターになる確率がアップします。ちょっとした部分へのこだわりを随所に感じさせるようにしましょう。

また、おいしいドリンクやフードが揃っていても、接客が悪ければ意味がありません。常に顧客目線で、良質の接客が提供できるように心掛けましょう。

もちろん、大前提として清潔感は重要。いくらおしゃれな店内でも、汚ければ評価は下がってしまいます。客席はもちろん、厨房やトイレなどもこまめに掃除しましょう。

電源・Wi-Fiなど便利な設備を整えよう

最近では、移動中にカフェや喫茶店などでノートパソコンやタブレットを使って仕事をする「ノマドワーカー」が増えています。こういった顧客は、リピーターとなる可能性が非常に高い存在です。

ノマドワーカーに限らず、カフェや喫茶店でスマホやタブレットを使用している人は非常に増えています。そのような顧客のために導入しておきたいのが、電源環境とWi-Fiです。

移動中にもスマホを使っている人は、常に充電切れを心配しています。そこで、座席に自由に使えるコンセントを用意しておけば、一息つきながら充電ができるようになります。

また、Wi-Fi環境も重要。Wi-Fiが使えれば、スマホのデータ容量を圧迫することがないため、安心感を与えることが可能となります。Wi-Fiは、Wi-Fiスポット設置サービスの業者を利用すれば、月々500円ほどで導入できるものも。また、店内の業務用回線の一部を開放するといったことも可能です。

電源やWi-Fiが使えるカフェや喫茶店を検索するスマホ用アプリがあるほどなので、これらが使えれば、顧客に「便利だ」と思われ、「また来たい」と思わせることができるでしょう。

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実際に喫茶店経営をするには

これまで、さまざまなカフェ・喫茶店経営についての情報を紹介してきましたが、いざ開業するとなるとほかにも考えるべきことがあります。

カフェ・喫茶店経営には、完全に一人でゼロから開業する方法と、フランチャイズ本部に加盟して経営する方法などがあります。自分はどの方法が合っているのか、チェックしてみましょう。

ゼロからカフェ・喫茶店を経営する

まったくのゼロの状態から、自分一人でカフェ・喫茶店を開業するには、さまざまなことを決めていかなければいけません。

喫茶店経営に向けて決めること

  • ・店舗の立地
  • ・導入する設備の種類
  • ・店舗のコンセプト
  • ・従業員数
  • ・メニューの価格
  • ・外装や内装に必要な家具の仕入れ先
  • ・食器の種類
  • ・座席数

これらを全部自分の意思で決められるという自由はありますが、考えなければならないことが多いため、かなり時間と労力が必要となります。逆に言えば、メニューも店のコンセプトも外装も内装も全部自分で決められるのは大きなメリットです。

このほか、経営についてもある程度の勉強が必要となります。資金繰りなどのお金にまつわることもしっかり勉強しておかなければ、赤字経営まっしぐらでしょう。

経営コンサルタントやカフェ専門のアドバイザーなどを雇うという方法もありますが、それなりに費用がかかってしまいます。

社員からカフェ・喫茶店を経営する

いきなり独立するのではなく、まずは「雇われ店長」、つまり社員としてカフェ・喫茶店を経営する方法です。カフェや喫茶店のチェーン店などで応募している店長候補などに採用されれば、正社員としてカフェ・喫茶店の店長になることができます。

自由度は低くなりますが、正社員として働くことで安定した給料と福利厚生などを受けつつ、カフェ・喫茶店経営のノウハウを身に付けることができるというメリットがあります。

フランチャイズによるカフェ・喫茶店経営

フランチャイズ本部に加盟して、カフェや喫茶店を経営する方法です。この場合、さまざまなメリットがあります。

まずは本部からの支援です。一般的な飲食店のフランチャイズでは、以下のような支援が受けられます。

  • ・店舗の立地条件調査
  • ・宣伝
  • ・スタッフ教育
  • ・資金援助
  • ・メニュー開発
  • ・経営ノウハウの提供
  • ・研修の夜商品提供の技術
  • ・開業後の経営相談

これらのほかにも、さまざまな支援が受けられるので、未経験からでもスムーズにカフェ・喫茶店を開業することができます。

一方、デメリットも存在します。それは、フランチャイズに加盟することで、自由度が下がってしまうこと。店名やメニュー、店内の雰囲気作りなども、基本的には本部に従ったものにしなければなりません。また、フランチャイズに加盟することで毎月のロイヤリティが発生します。

ただし、有名チェーン店の看板を掲げられるため、ある程度の顧数は見込め、宣伝効果なども大きくなるというメリットがあります。なお、最近では自分で好きなようにお店づくりができるフランチャイズも増えています。

タイプ別、あなたはどの方法が向いている?

以上、3つのカフェ・喫茶店開業方法をご紹介しました。いったい、あなたはどの方法が向いているのか、考えていきましょう。

ゼロからカフェ・喫茶店を経営

カフェ・喫茶店にこだわりがあり、自分の想いを込めたお店づくりがしたいという人向け。ある程度経営の知識もあり、開業資金も豊富にある人ならばさらにいいでしょう。

社員からカフェ・喫茶店を経営

将来的に独立したいけれど、自信がないという人向け。安定した生活を送りながら、カフェ・喫茶店経営のノウハウを身に付けることができます。また、開業資金を貯めるのにも好都合です。

フランチャイズでカフェ・喫茶店を経営

未経験でスムーズに開業したいという人向け。フランチャイズ本部の支援・研修を受けることができるので、まったくの未経験でも開業できます。開業後も本部のサポートが受けられるのも安心です。

経験の有無や開業資金、どのようなカフェ・喫茶店を経営したいのかなど、自分の状況と想いを整理して、どのタイプが向いているのか考えるときに参考にしてください。

まとめ

カフェや喫茶店を開業する際のポイントをまとめると、以下になります。

  • ・開業資金は500万〜600万円
  • ・客席数10席につき従業員1人が目安
  • ・「職員衛生責任者」「飲食店営業許可申請」などが必要

また、安定した経営をするためには以下の点がポイントとなります。

  • ・内装や外装、細かい部分などへの「こだわり」がリピーターにつながる
  • ・電源やWi-Fiなどの付加価値を提供する
  • ・経営に関してのノウハウも必要

カフェ・喫茶店の経営には、ゼロから自分で始める方法、社員から始める方法、フランチャイズに加盟する方法があります。いずれの方法も向き不向きがあり、メリット・デメリットがあります。

カフェや喫茶店をやってみたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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公開日:2018年04月18日